せんじょうがたけ
 仙丈ケ岳
登山日: 2009年9月11日(金)   標高:3033m(仙丈ケ岳)
    累積標高差 : 1174m(北沢峠から1000m)


 9月11日(金)    北沢峠 9:10  → 大滝ノ頭 10:30 → 小仙丈ケ岳 11:20
   →  仙丈ケ岳 12:20 → 馬ノ背 13:50 → 北沢峠 15:30

 

 本日は仙丈ケ岳に登ります。高山植物が豊富でその優美な山容から「南アルプスの女王」の愛称で親しまれているそうです。
 あまり険しい地形もなく南アルプス3000m峰の入門の山とも言われているそうなのでチャレンジしてみることにしました。ただし、それなりの標高差はあるため体力はある程度必要になってくるでしょう。

 登山拠点となる北沢峠へは、仙流荘前のバス営業所から伊那市営バスに乗って向かいます。平日の始発は8時出発で北沢峠9時着なのですが、自宅から意外と時間がかかって駐車場へは7時半に到着、慌てて準備をする有様でした。

【バス営業所前無料駐車場】 
  
【バス営業所(仙流荘前)】
 荷物有往復券を購入してバスを待ちます。平日といえどもやはり人気の山だからでしょうか、1台のバスには全員が乗ることはできませんでした。しかし、すぐにもう1台が配車されて無事に乗ることができました。

 ちなみに、平日ですと北沢峠発の最終便が16時になります。当初は甲斐駒ケ岳も検討していたのですが、コースタイム7時間半の甲斐駒ケ岳(仙水峠周回ルートのため、ピストンなら7時間以内)は避けざるをえませんでした。地形的な険しさを考えても仙丈ケ岳の方が良かったことにかわりはないですけどね。
 さて、1時間乗ることになるこの伊那市営バス(合併前は長谷村営バス)ですが、運転手さんがガイドをしてくれるため飽きませんでした。 途中冗談を交えたり、絶好のポイントではとまってくれたりと、本当は睡眠時間を稼ぐつもりがいい意味で寝ることができませんでした。特に鋸岳の景観の見事さとうんちく話の面白さには、「南アルプスで一番危険な山」と言われても登りたくなってしまいますよね。もちろん、当面登ることはないでしょうけども(笑)

 ただただ残念なのは、後方の年配の方のグループが大騒ぎをしていて話が一部聞き取れなかったことでしょうか。
 
【北沢峠:背後に長衛荘】 

【仙丈ケ岳登山口】 
 北沢峠に到着後準備をして出発をします。じっくり準備をしてトイレに行ってと時間をかけていたら、自分が最後に出発という感じでした。後ろに人が歩いていない方がのんびり登れるのでちょうど良かったのですけどね。

 ここからは、甲斐駒ケ岳方面と仙丈ケ岳方面の道があります。林道を進むと北沢長衛小屋があり仙水峠へ行くルートがあったりします。

 登山道はよく整備された歩きやすい道です。最初にある程度上がった後、なだらかな樹林帯に入ります。やがて、また傾斜が急になりぐんぐん高度を上げて行くことになります。
 
【鋸岳と甲斐駒ケ岳】
 
【小仙丈ケ岳に向かって】 

【左:鳳凰山 中央奥:富士山 右:北岳】 
 高度が上がるにつれて見晴らしのいい場所が出てきます。特に背後には、結構早い段階から甲斐駒ケ岳が見えますので気になって仕方がないですね。やがて、大滝ノ頭に到着します。ここは馬ノ背への分岐になっています。

 大滝ノ頭を過ぎた後も上りは続いて行きます。このあたりは結構しんどくて、両手ストックの単独行のおじさん2名と抜きつ抜かれつを繰り返していました(笑)このあたりになると、白峰三山や鳳凰三山がよく見えるポイントもあって、どうしても写真を撮ってしまいますね。 
 結構上ったかなと思った頃小仙丈ケ岳に到着です。実際はまだ距離があるのですが、目の前に仙丈ケ岳が迫っているように見えます。

 ちなみに本日のルートは、行きは小仙丈ケ岳コースで帰りは藪沢コースにしました。見晴らしのいい小仙丈ケ岳コースを天候の安定している早い時間帯にもってきたわけです。既にいい時間ですが、午後よりはいいのではないでしょうか。もちろん、こちらのルートのピストンなら何の問題もないわけですが。
 
【小仙丈ケ岳山頂:奥に仙丈ケ岳】

【仙丈ケ岳】 

【北岳と間ノ岳】  
 
【鳳凰三山】
 このあたりは既に森林限界を超えていますので、見晴らしのいいハイマツと砂礫帯が続いています。上りでかいた汗が風に当たって気持ち良かったです。 

 見事な景色に囲まれながら進んで行きます。小仙丈ケ岳からしばらくはなだらかだった道も、傾斜が急になりそれを上りきると山頂に到着です。上りは結構疲れましたが無事到着できました。

 ここまでの景色も良かったのですが、山頂はやはり格別ですね。少し雲がかかっている山もありましたが、この時期にこれだけの展望が得られれば十分ですね。本当に下って行くのが惜しかったです。
 
 
【最後の上り】

【中央に山頂】 
 
【仙丈ケ岳山頂】 

【中央アルプス】  
 
【鋸岳の山並みの奥に八ヶ岳連峰】  
 名残惜しくもバスの時間もありますので下山開始です。下り始めると間もなく仙丈小屋があります。ここは太陽光と風力発電を備えた画期的な小屋だそうです。トイレもかなりきれいで驚きでした。小屋の前には、そのまま藪沢ルートへ下る道と、小仙丈ケ岳方面へ行くルートへの分岐があります。

 藪沢ルートは、その名の通り森林限界より下ると、藪という程ではないにせよ樹林帯の中に入ります。しばらく進むと馬ノ背に出ます。そのまま沢に下って沢沿いの道を下って行くことになります。沢に下ったあたりに、上りの途中に通った大滝ノ頭へ続くルートがあります。

【仙丈小屋】  
 
【仙丈小屋前分岐】 

【馬ノ背】  

【沢沿いの道と甲斐駒ケ岳】  

【沢沿いの道】 
 沢沿いの道は、一部沢の上も通りますので岩がごろごろしていて歩きにくかったですね。場所によっては、7月頃まで雪渓があるそうです。さすがに9月にはありませんけどね。
 
 沢である以上展望には恵まれませんが、正面に甲斐駒ケ岳を見ながら下って行けるので、悪くはないアングルでしょうかね。

 この沢沿いの道は思った以上に長く感じました。実際結構な時間を歩いていたようです。ようやく大平山荘に到着します。

【大平山荘】  
 
【北沢峠に向かって】 

【バスの中から:戸台大橋前】  
 大平山荘からは、林道をショートカットするような山道を通って、最後に少し林道を歩くと北沢峠に到着です。すると、偶然発車する直前のバスがとまっていて、乗るかどうか聞かれたので慌てて乗ることにします。

 最終便の16時までまだ時間があるはずなのになと思ったら15時半の臨時便でした。自分の他には3人のグループだけで、甲斐駒ケ岳に向かったけれど時間切れで断念したそうです。自分は運よく乗ることができたわけですね。

 それぞれの思いを乗せてバスは仙流荘前に到着です。充実感に浸りながら帰路に着いたのでした。といっても静岡まではやっぱり遠かったです。
 上記本文にも書きましたが、歩きやすくて展望も良く、高山植物にも恵まれており、本当に慣れてきた初級者にお勧めしたい山ですね。途中、山小屋もありますので体力に自信がない方でもいいのではないでしょうか。ただ、やっぱり3000m級ですので、天候が荒れた時には要注意だと思いますけどね。


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