あまがたけ・たかでっき | |
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登山日: 2010年1月16日(土) | 標高:1772m(雨ヶ岳)、1921m(高デッキ) |
累積標高差 : − m(ゲート前から約980m) |
1月16日(土) | 根原ゲート前 8:40 → 端足峠 9:40 | ||||
→ | 雨ヶ岳山頂 11:00(〜11:30) → 高デッキ 12:20(〜12:30) | ||||
→ | 雨ヶ岳山頂 13:05(〜13:35) → 端足峠 14:30 | ||||
→ | 根原ゲート前 15:15 |
本日は雨ヶ岳、可能であれば高デッキに登ります。この時期の1500m以上の山に興味があったのですが、その中でも道がわかりやすくて歩きやすそうな山ということで雨ヶ岳を選びました。他の方のHPを見ても雨ヶ岳までは冬でもよく歩かれているようでした。また高デッキについても、毛無山から雨ヶ岳へ縦走されている方がいるようでしたので、こちらはトレースの残り具合と雪の深さを見て行くかどうか判断することにします。 この日も相変わらず寒くて平野部でも氷点下という状態でしたので、少し遅めに家を出ることにしました。朝霧高原道の駅7:30で−4℃でしたが、風があまり強くなかったので思った程は寒く感じませんでした。 |
![]() 【道の駅より毛無山塊(毛無山〜大見岳〜高デッキ)】 |
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![]() 【根原ゲート前:左奥に神社】 |
なお、この道の駅からは富士山はもちろん、毛無山塊もよく見えます。雨ヶ岳は少し奥まった位置にあるので見えているのかどうかよくわかりませんでした。 ここから139号線を少し北上した場所を左折すると根原のゲート前に出ることができます。ここが出発地点です。このあたりからきっちりと雪が積もっていたのは予想外でした。車のタイヤが空回りしたのは久しぶりですね。 道の駅で準備をしたので、靴だけ履き替えて出発です。ゲートのすぐ奥には神社もありますね。さらに登山口へ向けて進みます。途中の道も雪で真っ白になっていますね。 |
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![]() 【ゲート前スペース(下山後の写真)】 |
![]() 【雪道】 |
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![]() 【A沢貯水池より端足峠方面】 |
少し歩くと樹林帯に入ります。ここには雪が積もっていませんでした。樹林帯を抜けると一気に開けて、山が迫ってきます。A沢貯水池にさしかかったあたりからは、端足峠方面の稜線がよく見えますね。雨ヶ岳も見えているようですが、手前にピークがあるので少しわかりにくいでしょうか。 貯水池脇の道を歩き終わったあたりに看板があります。ここからは登山道になります。樹林帯にはあまり雪が見られませんでしたが、高度を上げて、東海自然歩道との分岐を過ぎてじぐざぐに上って行くあたりからは雪が結構見られるようになりました。真っ白い箇所もありましたが、雪が浅いので特に問題なく進みます。坂をしばらく上って行くと端足峠に到着です。 |
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![]() 【中央奥に雨ヶ岳】 |
![]() 【登山道入口】 |
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![]() 【登山道】 |
![]() 【じぐざぐに上る道】 |
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![]() 【端足峠】 |
峠に出ると道はすっかり真っ白くなっていて、この後はほぼ雪の上を歩くことになります。この峠は、反対側の本栖湖からも上がれる一方で、竜ヶ岳方面と今日行く雨ヶ岳方面への分岐でもあり、十字路のようになっていました。このあたりの交通の要衝といったところでしょうかね。 ここからは、竜ヶ岳、本栖湖、そして富士山も実によく見えました。周囲の景色を楽しんだ後、雨ヶ岳へ向けて出発します。ここからは雪があるとはいえ、雪は浅いので気持ちよく歩いて行くことができます。正面に雨ヶ岳を見てと思いましたが、どうも手前にあるピークのようですね。 |
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![]() 【竜ヶ岳】 |
![]() 【本栖湖】 |
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![]() 【稜線上より雨ヶ岳方面】 |
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最初はハイキング気分で歩いていた雪道も、急登にさしかかると様相が変わってきます。きちんと足場を作りながら登っていかないと、ずるずる滑ってしまう状態です。キックステップの練習をしながら上って行きます。上りはじっくり足場を作っていけるので、時間は多少かかりますが大変と言うほどではないかもしれません。 高度が上がるにつれて雪も少しずつ深くなってきました。足が埋まるほどではないので、進んで行くのに大きな支障はありませんでしたが、正直、下りで軽アイゼンを装着するとして、きちんと止められるのかなという疑問は生じました。 |
![]() 【徐々に深くなって行く雪】 |
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![]() 【山頂近く:アイスバーンも】 |
山頂に近付いてくると、今度は雪が減ってきて一部むき出しになっている箇所すらありました。このあたりはアイスバーンと化していたので、むき出しの部分や雪の残っているところを通るなどして慎重に進んで行きます。 さらにしばらく歩いて行くと山頂に到着です。ここまで登って来られて感無量といったところでしょうか。危険個所がなく、道も非常にわかりやすいのが大きかったですね。 山頂もやはり雪で覆われていますが、山頂付近の登山道と同様それほど深くはありません。また、山頂はササが刈り払われているため、見事な富士山を眺めることができました。 |
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![]() 【山頂部:左奥に高デッキ】 |
![]() 【雨ヶ岳山頂:正面に富士山】 |
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![]() 【山中湖周辺の山々と右奥に丹沢山系】 |
雨ヶ岳山頂から高デッキ方面を見てみると、道はそれまでと同様にわかりやすく、積雪もそれほどではなさそうです。もちろん歩いている途中で状況が変われば別ですが、高デッキに向かうことにします。ここからは軽アイゼンを装着しました。 道はしばらくアップダウンが続いた後緩やかに上がって行きます。雪は多少深くなっていましたが足がすっぽり埋まるほどではありません。ただ、日陰のあるところで木の幹が出ている場所は非常に歩きにくかったです。また、雪が多少なりとも深くなったので、傾斜が急な場所は登りにくかったですね。このくらいになるとほとんど軽アイゼンが引っ掛かってなかったような気がします。 |
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![]() 【多少深くなった雪】 |
![]() 【木の幹が所々露出した日陰の道】 |
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![]() 【高デッキ山頂】 |
雨ヶ岳までの道よりは苦戦しましたが、高デッキ山頂に到着です。ここには看板はありませんので、地図から推測します。このあたりは、時期によっては腰が埋まるほどに積もることもあるらしいので、まだまだ少ないということでしょうね。 高デッキへは、2000m近い標高を登るという目的もあったのですが、何よりも南アルプスですね。木々があるので完全に見えないのは承知していたのですが、肉眼ではほとんど気にならないくらい見事な南アルプスを眺めることができました。 ちなみに高デッキより先は、毛無山塊最高峰の大見岳へつながっていて、さらに縦走すると毛無山があります。 |
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![]() 【農鳥岳〜間ノ岳〜北岳】 |
![]() 【赤石岳〜悪沢岳】 |
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![]() 【塩見岳】 |
![]() 【鳳凰三山 甲斐駒も?】 |
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![]() 【富士山】 |
![]() 【大見岳(〜毛無山へ)】 |
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![]() 【雨ヶ岳への下り】 |
1921mピークに立ったことと、南アルプスの景色を堪能したら下山開始です。 予想通りとはいえ、傾斜の急な場所ではうまくブレーキがかかりません。木の幹の露出したような場所以外は転んでも問題がなかったので、結局半分滑るように下ってしまいました。上りで一生懸命作った足場が意外と役に立ちましたね。 下り道としばらく格闘すると雨ヶ岳山頂に再び到着です。ここで富士山をのんびり眺めながらお昼をとることにしました。雲が結構かかってきていますね。 十分休憩をしたら再び下山を開始します。しばらく歩くと見事な八ヶ岳が見えてきました。そういえば、ここは山梨県との県境でしたね。 |
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![]() 【雨ヶ岳からの富士山】 |
![]() 【八ヶ岳連峰】 |
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![]() 【長い下り道】 |
高デッキからの下りと同様に、多少滑りつつも順調に下って行きます。端足峠から1時間程で竜ヶ岳まで往復できますので、これなら十分行けるかなと思った時でした。 雨ヶ岳と端足峠の中間点あたりから急に右膝が痛くなったのです。とにかく、右膝を曲げると痛い状態です。休めても治らずこれには参りました。仕方なく右膝をかばいながらの下山になります。 ただし、幸いなことに傾斜が緩やかな場所では痛みが出ませんでした。端足峠に近付いたあたりからは急傾斜がありませんので、少し違和感を覚えながらも一気に下ってゲート前まで戻って、無事に下山できました。 |
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![]() 【麓から中央に雨ヶ岳】 |
![]() 【根原ゲート前へ】 |
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今回はいろいろと目的があって、雨ヶ岳及び高デッキにチャレンジしたわけですが、良くも悪くも中身の濃い山行になったのではないでしょうか。冬の2000m弱の山頂、南アルプスの展望が得られた一方で、軽アイゼンの限界と思った以上の膝への負担(+筋力不足)を思い知らされることになりました。冬の2000m弱といっても、積雪のある地域の低山よりもはるかに積雪量が少ないのであまり参考にはならないかもしれませんがね。 またいつか来る時には、きちんと雪山装備を整えてチャレンジしたいですね。非常に歩きやすく展望もいいお勧めの山々だと思いました。 |