じゅうまいさん・しもじゅうまいさん
 十枚山・下十枚山
登山日: 2010年3月14日(日)   標高:1726m(十枚山)、1732m(下十枚山(天津山))
    累積標高差 : 1075m(登山口から約900m)


 3月14日(日)    登山口 8:00  → 分岐 8:15 → 十枚山山頂 10:00(〜40)
   →  十枚峠 10:55 → 下十枚山山頂及び近辺 11:10(〜12:00)
   →  十枚峠 12:10 → 分岐 13:15 → 登山口 13:30

 

 本日は十枚山に登ります。金曜土曜と登ったので本日はお休みにする予定でしたが、両日の天候が思わしくなく展望が得られなかったのと、来週以降また天候が崩れそうだったので、天気のいい時に登っておこうと思い決行しました。実際、少しガスが出ている程度の快晴でしたね。

 十枚山は安倍東山稜で最も展望の良い山と言われていますのでかなり期待して向かいました。十枚峠を挟んだ下十枚山(天津山)とセットで登ることにします。下十枚山は、あまり展望がないとのことでしたが、思わぬ結果となります。

 ちなみに、下十枚山は北側斜面を上るため、積雪量が多く、登るのを断念した記録もちらほら見かけました。行けるところまで行ってみようということで、ワカンを持って行きます。

【登山口】 
  
【登山道】
 登山口へは、梅ヶ島へ向かう道中から関の沢集落の奥にある中の段まで入ります。少し広めの場所もあるのですが、基本的には路肩のスペースに駐車するような感じでしょうか。登山口付近まで、現地の方が入って作業をしていますので、駐車場所には気を付けた方がいいかもしれませんね。

 自分はそこそこの時間に着くことができましたので、登山口まで10分程度の場所に駐車することができました。山頂付近はそれなりに雪があるでしょうから、前日前々日と同様にゆっくり出発することにしました。

 舗装された道から土の道に入って間もなく登山口があります。登山届などもここで提出できます。

【真っすぐに続く道】 

【コース分岐】 
 
【分岐直後の登山道】
 登山道はよく整備されていて、坂道を徐々に上って行きます。15分程歩いた頃直登コースと沢コースの分岐に到着します。ここでは直登コースを選択します。十枚山、下十枚山を経た後に、十枚峠から沢コースを下ってこの分岐まで戻ってくる予定です。

 直登コースも分岐直後は歩きやすい道が続きます。ロープのある岩場も一箇所だけで、当分は緩やかに登って行きます。しばらく歩くと徐々に雪道になってきて、九十九折りに登って行きます。標高1200mを越えたあたりからはそれなりの積雪になってきました。雪道に入った頃は雪質も柔らかかったのでそのまま進んで行きます。
 
【ロープのある岩場】
 
【徐々に雪道に】
 やがて雪がだんだん締まって来て、キックステップが難しくなってきました。標高1300mあたりからは軽アイゼンをつけることにします。アイゼンを装着した後は、雪が締まっているせいか非常に歩きやすかったですね。これならもう少し早く装着しておけば良かったかなと思いました。

 登って行くと、結構な急斜面も多かったのですが、踏み固めた足場があったのでなんとか登って行きます。ある意味無雪期は無雪期で登りにくい場所なのではないかなと思いました。
 また、途中南アルプスが樹木の間から見える場所もあって、山頂での展望にいやがうえでも期待させられました。
 
 
【雪の締まった道】 
 
【急斜面】

【樹木の間から聖岳】
 
【十枚山山頂】
 急な斜面を登りきると山頂に到着です。落ち着いた感じでそこそこの広さのある山頂です。山頂に入ると視界は開けましたが、残念ながら富士山方面も南アルプス方面も樹木の中でした。展望の良い山というのは昔の話で、今は樹木が伸びてしまってあまり見えないようです。ちなみに、山頂で会った2人組の方も残念がっていました。

 ただし、山頂脇のササ原を下れば富士山はそれなりに見えてきます。さらに10分程ササ原を彷徨ってみましたが、南アルプス方面がすっきり見える場所はありませんでした。さすがに樹木の向こうの急斜面に入るわけには参りませんしね。途中のポイントでもう少し見ておけばなと思いました。
 
 
【少しササ原に入って富士山】 
 
【下十枚山と奥に続く安倍東山稜】 
 
【南アルプス方面は樹木の中に】

【ササ原の中】

【見月山方面】 
 山頂は数人しかいないため、お昼をとってくつろぐことにします。十分休憩をとった後下十枚山に向かいます。ここまででも既に結構な雪がありましたので、北側斜面の下十枚山への登りには相当な雪が待っているのでしょうか。

 まずは、十枚峠に向かって下って行きます。南斜面でしたが、この標高では結構な雪が残っていましたので、雪がクッションになって快適に下って行くことができました。あっという間に十枚峠に到着です。帰りはこの峠から下って行きます。また、ここからは山梨方面からもつながっているようです。十枚山は山梨百名山でもあります。 

【十枚峠への下り】  

【十枚峠】 

【思ったより締まっていた雪】 
 さて、ここから下十枚山への登りです。予想に反してトレースがきちんとあるうえに、雪が締まっていて足が思った程はまることはありませんでした。トレースを辿って行けば、軽アイゼンでもきちんと噛んでくれました。

 途中急傾斜の足場の悪い場所もありましたが、慎重に進めば特に問題はありませんでした。急登を登りきるとなだらかになって一気に開けます。なんと、ここから南アルプスが一望できるではありませんか。はやる心を抑えつつまずは山頂に向かいました。 

【急登】

【下十枚山(天津山)山頂】
 
【山頂からの富士山】
 随分歩いたような気がしましたが、展望地から10分も歩かないうちに山頂に到着です。あまり広くはありませんが、感じの良い山頂です。聞いていたように樹木に囲まれて展望がありませんでしたが、富士山方面だけは開かれていました。山頂からとなると下十枚山の方がきちんと富士山が見えていますね。

 さて、ほとんど休憩もとらずに先ほどの展望地に向かいます。やっぱりこの景色は何度見てもいいです。この感動は表現できないものがありますね。南アルプスはもちろんですが、八ヶ岳や南アルプス深南部の山々も見ることができました。
 

【展望地へ】 

【展望地へ2】 

【南アルプス大展望 光岳〜上河内岳〜聖岳 赤石岳〜悪沢岳 塩見岳 間ノ岳〜北岳 手前は十枚山】 

【白峰三山】  

【左:布引山 右:笊ヶ岳】  

【左:赤石岳 右:悪沢岳】  

【聖岳】   

【光岳】  
 十枚山頂で会った2人組の方も続いて上がってきて、自分と同じようにかなり感動されていました。その後に登ってきた年配の方は「去りがたき景色ですな。」と一言だけ残して進まれました。いつの日か自分の足で登ってみたいという思いを強くしたのでした。

 先ほどの年配の方の言葉ではありませんが、見事な景色に去りがたい思いを抱きつつ下山を開始します。まずは、十枚峠まで慎重に下ります。ここからは、沢ルートと呼ばれるルートを下って行きます。
 
【九十九折りに下る】

【狭い登山道】 

【平たいスペース(テント場?)】  
 最初は九十九折りにぐんぐん下って行きます。程良く締まって快調に下って行くことができました。やがて、ある程度下ると、斜面をトラバースするように道がついているのですが、この道が結構幅が狭くて一部慎重に進まざるをえませんでした。

 十枚山の積雪量を見ると、そして他の登山者を見ると12本アイゼンを使うところなのかもしれませんが、沢ルートの幅の狭い道が続く場所に限っては、歩き慣れていない自分には軽アイゼンの方がかえって良かった感じがします。慣れると大丈夫なのでしょうが、狭い道で12本ですと爪を足に引っ掛けるのが怖いですね。

【中央奥の沢を渡る】  

【沢渡渉ポイント】   

【だんだん雪が少なく】  

【雪のない道に】  

【沢渡渉ポイント】  

【ようやく分岐に】   
 その後の道では何度か沢の渡渉ポイントがあります。この時期は雪解けで水量は多めなのでしょうかね。厳冬期ですと、凍り具合によっては怖い場所なのかもしれません。自分は、一回ざぶんと入ってしまいましたが、浅いところでしたので中までは濡れずにすみました。

 だんだん雪が少なくなってきますので、途中でアイゼンを外して進みます。じきに何事もなかったかのように雪が完全になくなります。そして、ようやく分岐に戻ります。ここから登山口まではあっという間に下って、車の駐車場所まで戻ることができました。

 帰る途中、二王山登山時に見つけたポイントから十枚山を撮って帰宅しました。

【十枚山】    
 今回は、十枚山の展望を得ず、ワカンの使用もできませんでした。しかし、下十枚山では思わぬ大展望を得ることができました。また、下十枚山に普通に登れたのですから喜ぶべきでしょうね。ただし、たまたま買った山と高原地図には下十枚山の大展望に触れられていました。古い時期の情報が載った登山ガイドは気をつけないといけないなと思いましたね。展望の有無は残念だったで済みますが、登山道やルートについては死活問題にもなりかねませんからね。

 とにかく、南アルプスの展望とよく締まった雪で気持ち良くアイゼンを効かせることができた素晴らしい山行になりました。


山行記へ戻る

ホームへ戻る