がきだけ
 餓鬼岳
登山日: 2010年7月10日(土)   標高:2647m(餓鬼岳)
    標高差 : 白沢登山口から1656m


 7月10日(土)    白沢登山口 5:55 → 魚止メの滝 7:10 → 大凪山 9:00
   →  餓鬼岳山頂 11:00(〜35) → 大凪山 13:00
   →  魚止メの滝 14:35 → 白沢登山口 15:35

 

 本日は餓鬼岳に登ります。当初は別の山に登る予定でしたが、めまぐるしく変わる天気予報を見て最終的に餓鬼岳に登ることにしました。ほとんど登ることを考えていなかった山で、梅雨時とはいえもう少し計画的な登山を考えなければなりませんね。

 長野道を北上して豊科ICを下って下道を走って行きます。登山口までの下調べが甘かったのですが、餓鬼岳方面を示す看板がありましたので無事到着することができました。なお、登山口手前の道は、道の両側の草が当たる程狭い道ですが、舗装されていますので特に問題なく来ることができました。 

【白沢登山口駐車スペース(下山時)】 
  
【餓鬼岳登山口】
 登山口手前には、路肩にとめるスペースが2箇所あって合わせて20台程の車がとめられるようです。登山口手前にあるトイレのそばにもスペースはありますが、本来の駐車場所ではないでしょう。この設置トイレですが、きれいに掃除されていて驚きました。自分も使わせていただいたのですが、整備されている方には本当に感謝です。

 登る山に右往左往したせいか、現地到着が遅れてすっかり夜が明けてからの出発になりました。なんとか6時前には出発できましたが、それなりに長いコースを歩く時には、もっと早い時間帯から歩き始めたいですね。なお、空は梅雨空で展望は期待できなさそうでした。雨が降らずにもってくれれば御の字でしょうか。

【林道を進む】 

【登山道へ】 
 
【河原沿いの道】
 駐車スペースから歩いて行くと間もなく分岐があって、登山口の案内看板があります。舗装されていない林道をまずは歩き始めます。しばらく歩いていると林道は行き止まりになり、森の中へ向かう案内看板がありますので入って行きます。最初は平坦な道が続きますが、ここから登山道といった感じでしょうか。

 沢沿いの道を緩やかに高度を上げながら歩いて行きます。途中河原に出たり、岩に取り付けられた道や梯子、木道などを越えて進んで行きます。雨上がりだったせいか岩や木の梯子、木道がつるつる滑るのには参りました。特に少し斜めになった木道や岩をトラバースする箇所は慎重にならざるをえませんでした。
 
【岩に取り付けられた道】 
 
【濡れた梯子】

【右の岩をトラバースした道を通って(下山時撮影)】 
 
【魚止メの滝】 
 
【魚止メの滝看板】  
 
【登りにくかった岩を見下ろして】
 乾き具合にもよるのでしょうが、下りの疲れ切ったこのあたりはかなりの正念場になるかなと思って進んでいたのでした。やがて、魚止メの滝に到着します。ここからは、少し落差のある魚止メの滝を眺めることができます。標高1300mで思ったよりは標高を上げていたようです。

 その後も同様の沢沿いの道が続きます。やはり、岩や木製構造物は歩きにくいですね。川沿いのため涼しく感じられたのがせめてもの救いでしょうか。滝から30分程歩くと最終水場があります。ここは、ベンチなどもあってくつろぐことができます。最終水場とあるように、ここからは徐々に沢を離れて高度を上げて行くことになります。

【川沿いの木道】 

【最終水場休憩所】   

【登山道】

【ガラ場を見上げて】 

【ガラ場入口付近(下山時撮影)】
 徐々に高度を上げて行くとやがて方向が変わり、尾根をトラバースしながらぐんぐん登って行きます。このあたりはなかなかの上りになりますが、沢沿いの滑る道と比較すると歩きやすい土の道になります。

 やがてガラ場になります。ガラ場の入口と出口(下山時は入口)には注意書きの案内があります。岩のごろごろした道が続いていて歩きにくくはありますが、むしろ岩を転がさないように注意が必要でしょう。上りも下りも思った程きつくはなかったです。ただし、昨年は大崩壊をしていたとのことですので、状況によっては注意が必要でしょう。

【大凪山山頂の看板】 

【緩やかに上る道】  

【樹間より餓鬼岳】   

【左に有明山】  

【ゴゼンタチバナ】  
 ガラ場を過ぎてさらに登って標高2000mを超えてくるとやがて大凪山山頂に到着です。ここは、案内板がなければ山頂だとはわからないような場所ですね。

 大凪山を過ぎると、少しなだらかな道が続いた後一旦下って行きます。途中樹間に餓鬼岳を見ることができました。写真できちんと撮れる場所はありませんでしたが、歩いているとちらちら見えてきます。下った後は、緩やかに登って行きます。登るというよりは、餓鬼岳にとりつくまでの森を抜けて行くといった感じでしょうか。随所に木の根が出ているぬかるんだ道を歩いて行きます。 

【振り返ると晴れ間も】  

【崩壊地を眺めて】  

【白い釣鐘状の花】  
 途中左手の開けた場所では、有明山と思われる山を見ることができました。このような場所では、下が崩壊地になっています。登山道が縁を通っているわけではないので特に問題はないでしょう。

 やがて、森を抜けたあたりから百曲の上りに入って行きます。餓鬼岳までの最後の上りになります。途中ほとんど溶けた雪渓がありましたが、結局登山道上には雪は残っていませんでした。

 何度も曲りながら登って行くのできついと言えばきついのですが、上空は晴れていましたし、歩きやすい道でしたので気持ち良く歩いて行くことはできたと思います。キスミレやキンバイソウと思われる黄色い花が咲き誇っていたのも良かったです。

【残った雪渓】  
 
【百曲の道を眺めて】 

【小屋まで10分の看板】  
 上空は晴れていても周囲には雲のある状態でしたが、部分的に見える山もあるのではないかなという期待を抱かせるような天気でした。

 小屋まで10分の看板のあるところを曲った後は、青空を見ながら登って餓鬼岳小屋に到着です。ここからは山頂まで5分で、燕岳縦走ルートや中房温泉へ下るルートへの分岐になっています。

 小屋からはハイマツ帯を抜けて、岩のごろごろしたような道を歩いて行くとやがて山頂に到着です。周囲に遮るものはなく、雲がなければまさに360度のパノラマが待ち受けていますね。

【最後の上り】 
 
【餓鬼岳小屋案内板】  

【餓鬼岳小屋 左手に燕岳縦走ルート】  

【小屋からの山頂】  

【山頂の様子】  
 山頂からの展望は思っていた以上で、燕岳から常念岳に至る山々と、鷲羽岳から烏帽子岳に至る山々を眺めることができました。北アルプスはあまり見慣れていないので、野口五郎岳付近の山はなかなか特定できませんでした。いつかは何日もかけて回ってみたい山ばかりです。

 遠方の立山連峰や槍ヶ岳、穂高連峰なども展望がクリアであればよく見えるそうですが、槍ヶ岳の裾が見える程度で残念ながら見られませんでした。それでも早朝の曇り空を考えるとこれだけの展望が得られて大満足でした。本当に見事な展望を持った山でした。 

【餓鬼岳山頂と左に野口五郎岳】  

【常念岳・大天井岳・燕岳の展望】  

【雲がなければ奥に槍ヶ岳 うっすらと裾が】  

【唐沢岳方面 中央左に烏帽子岳】  

【双六岳付近から鷲羽岳・野口五郎岳を経て烏帽子岳に連なる展望】  

【チングルマ】  

【キンバイソウ?】  

【ようやく林道へ】 
 山頂で展望を楽しんだら下山開始です。下山開始時には燕岳方面はガスに覆われていました。いい時間に山頂に着けたということでしょうか。もっと早く着いていればもっと開けていたのかもしれませんがね。

 下りは予想通り苦戦することになります。大凪山を過ぎてからは慎重に下る場所が随所にありました。それでも、岩は濡れたままでしたが、木道や木の梯子が乾いていた分は歩きやすくなっていました。結局下りはコースタイムを超える程でしたが、無事下山することができました。安全第一なのはもちろんですが、下りの技術の未熟さを感じた山行でもありました。
 餓鬼岳は予想以上にいい展望の得られる山で本当に登って良かったなと思いました。北アルプスにまた来たいと思わせられる山行となりました。
 本文中ではかなり苦戦したような記述をさせていただきましたが、一般的には普通のコースとなっているようですので、参考程度に読んでいただければと思います。ただし、標高差はありますので、体力的にはそこそこ大変かもしれません。


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