かさがたけ
 笠ヶ岳
登山日: 2010年7月25日(日)   標高:2898m(笠ヶ岳)
    累積標高差 : 約2200m(駐車場から約1800m)


 7月25日(日)    新穂高温泉登山者駐車場 3:00 → 笠新道登山口 4:15
   →  杓子平 7:10(〜20) → 稜線出合 8:25(〜35)
   →  笠ヶ岳山頂 9:45(〜10:30) → 稜線出合 11:50
   →  杓子平 12:50 → 笠新道登山口 15:25
   →  新穂高温泉登山者駐車場 16:30

 

 本日は笠ヶ岳に登ります。前日に鹿島槍ヶ岳に登った後、松本まで南下して国道158号線から新穂高温泉を目指します。途中の安房峠道路が無料になっているのがありがたかったですね。このあたりは、昨夏乗鞍岳や焼岳に来て以来で少し懐かしさすら感じました。新穂高温泉は今回が初めてになります。登山ルートを考えると今後もお世話になることがありそうですね。

 新穂高温泉には夜になって到着したのですが、当初登山者用の駐車場がわかりませんでした。150台程とめられるということで、適当に走っていれば見つかるかなと思ったのですが、すぐには見つけることができませんでした。

【登山者無料駐車場(下山時)】 
  
【駐車場奥へ(下山時)】
 結局、深山荘温泉入口の看板のあるところから入ると、奥に縦長に広がっている駐車場に着くことができました。登山者用駐車場入口という看板を見逃してしまったのでしょうか。

 駐車場はガイドによると150台程とめることができるそうです。自分が着いた時には3分の2程が埋まっていました。翌日すぐに動けるようできるだけ奥の方にとめることにしました。奥の方にある駐車場に無事とめられましたので、ここで車中泊をしました。

 車中泊は思った以上に暑かったうえに、夜中にも次々車が入って物音や話し声がしていたため、あまり寝ることができませんでした。外気は割と涼しかったので、工夫をすれば悪い車中泊場所ではないのかなと思いました。 

【遊歩道(下山時)】 

【新穂高登山指導センターなど 笠ヶ岳は左へ(下山時)】 
 
【駐車場のトイレ(下山時)】
 本当は林道を歩いているうちに夜が明けるくらいの時間に出発する予定でしたが、これ以上寝られる状態ではないと判断して午前2時半頃から準備をして午前3時には出発しました。当然まだ真っ暗でしたが、涼しいのは良かったですね。

 まずは、駐車場奥の遊歩道を歩いて行きます。やがて車道に出ますので、少し車道脇を歩いて行くとバスターミナルがあります。正面の建物には登山指導センターや休憩所があるようです。ここにはきれいな水洗のトイレがあります。登山者駐車場には、手前に簡易トイレが2基程あるだけのようですので、出発してからこちらを使う方が便利なのかもしれません。笠ヶ岳・双六岳へはここを左手に入って行きます。 
 この後も舗装された道を淡々と歩いて行きます。途中ロープウェイ駐車場がありますが、6時間500円ですので登山者には不向きな料金体系ですね。

 やがて日帰り温泉があって、その前にゲートがあります。ここから少し長い林道歩きが始まります。ここは暗いうちでも問題ないだろうということで、早めに出発したのでした。

 林道はよく整備されていて緩やかに登って行きます。ただし、このあたりから異変は出ていました。前日からの疲労、特に足の疲労があまり回復していなかったのです。
 
【ロープウェイ駐車場の脇を通って(下山時)】
 
【ゲート前(下山時)】  
 
【林道(下山時)】 
 それでも、林道は歩きやすいので問題なく進んで行きます。ただし、1時間の林道歩きは長いですね。やがて中崎橋が現れます。渡って間もなく水場があります。

 さらに10分程歩くと笠新道登山口があるわけですが、何を思ったのかその手前で山に入って行く道が登山口のような気がして時間をロスしてしまいました。結局、登山口には看板があるだろうと思って進んでみたらやはりきちんとした登山口の看板があったというところでしょうか。あまり体力を消耗したくないところで消耗してしまいました。

 笠新道登山口にはきちんと看板があります。また脇には水場もあります。なお、水は橋を渡ってすぐの水場の方が冷たかったですね。 
 
【中崎橋(下山時)】

【水場(下山時)】  

【笠新道登山口へ(下山時)】  

【登山口付近の様子(下山時)】  

【登山道(下山時)】  
 登山道は土の道と岩のごろごろしたような道が交互に現れるような感じです。乾いていますので、岩場も思った程は歩きにくくはありませんでした。傾斜が急な箇所は少なく、地形図で見ての通り九十九折れに緩やかに登って行きます。

 登山道に入って30分程歩くと明るくなってきました。さらに歩いて行くと標高1700M地点に到着、このあたりではすっかり明るくなっていますね。杓子平までは、だいたい標高100Mごとに標高を示した看板が設置されているようでした。

 基本的には樹林帯の中を歩いて行くのですが、開けた場所に出ました。ここでは、いくらかの花と夜が明けて間もない山々を見ることができました。

【岩のごろごろした標高1700M付近】  

【少し開けたあたりで】  

【焼岳】  

【乗鞍岳】  

【左に槍ヶ岳】  

【杓子平手前の岩場】 
 まだ標高がそれほど高くないので、視界に入る山には限りがありますが、焼岳などは朝日が当たってきれいでしたね。まだまだ中腹ですので先に進むことにします。

 再び樹林帯の中に入り、岩場やザレた道なども歩いて行きます。相変わらず緩やかに高度を稼いで行く感じです。このあたりからは、小屋泊の方で下ってくる方とすれ違いました。その中の方から、杓子平に着くと景色も一変して涼しいよという言葉をいただきましたので、さらにがんばって登って行きます。2000Mを超えて、杓子平まで射程距離に入ったかなと思ってからが長かったです。もちろん既に前日の疲労にさらされていたということもあるとは思いますが。 

【杓子平】
 
【杓子平から続く道】

【笠ヶ岳】 

【笠ヶ岳山頂と笠ヶ岳山荘】 

【緩やかに登る道】
 もう少しかなと思いつつ歩いて、尾根を乗り越えるとようやく杓子平に到着です。確かに乗り越えた先で景色は一変して、目前に堂々たる笠ヶ岳が聳えています。ここまでの距離は長いですが、この笠ヶ岳が現れる瞬間は何とも言えないものがあります。また、涼しい風が吹いていてそれまでにかいていた汗を乾かしてくれました。ただ、景色の良さと休憩を兼ねてあまりにじっとしていたことが、お腹を冷やし、その後お腹を壊した要因となったのかもしれません。

 山頂まではまだまだありますので、先に進むことにします。杓子平からはなだらかに下って、やがて緩やかに登り返します。その後ザレた本格的な急登に入って行きます。 

【徐々に急登に】

【稜線出合手前】 
 

【杓子平から登ってきた道を見下ろして】 

【槍ヶ岳】 

【穂高連峰】 

【中央左手前焼岳より乗鞍岳〜御嶽山に続く山々】 

【中央に黒部五郎岳 右奥に薬師岳】 

【笠ヶ岳方面双六岳方面分岐】
 ザレた道を登りきるとようやく稜線に出ることができます。抜戸岳のすぐそばで2800M程の標高がありますので見事な景色が広がっています。槍ヶ岳のあたりから雲が徐々に湧いていたので、休憩を兼ねて一通りの写真を撮っていました。どの方向を見ても本当に絵になりますね。

 笠ヶ岳へ向けて最後の稜線歩きになります。笠ヶ岳までの稜線がよく見えますが、思った以上にアップダウンがあります。疲労の限界に達しつつあったせいか結構効いてきました。余裕があれば楽しい稜線歩きになったかもしれません。
 
【笠ヶ岳につながる稜線】 

【チングルマ】 
 
【僅かに残っていた登山道上の雪】

【抜戸岩】 
 道中にはきれいな花も咲いていました。ただ、実際のところは杓子平付近が一番よく咲き誇っていましたね。下山途中で余裕があったらと思ったのですが、目で楽しむだけで精一杯でした。

 稜線上といえども、風がやむと直射日光を浴びてなかなか暑かったです。登山道上の雪ももう少しで溶けてしまいそうでしたね。途中抜戸岩と呼ばれる場所があって間を通って行きます。間を通るだけですので、特に岩場を通るということもありません。 

【笠ヶ岳への最後の登りを控えて】 

【キャンプ指定地】 

【水場 テント場より2分】 

【手前の雪渓を越えて右奥の山荘へ】   
 さらに進んで行くといよいよ最後の登りになってきます。登って行くと広々としたキャンプ指定地があります。もう少し高いところにある山荘からは少し離れていますね。ただし、水場はここから歩いて2分のところにあります。北アルプスのこれほどの高所に水場があるとは驚きました。雪渓の残り次第なのかもしれませんが、冷たくておいしかったです。水場は帰りに寄って水をいただいたのでした。

 キャンプ指定地を越え、岩場を上って雪渓を歩いて行くとやがて笠ヶ岳山荘に到着です。前日の宿泊客が出発した後のようでのんびりとした雰囲気でした。

【笠ヶ岳山荘】 
 
【山荘より山頂を眺める】

【山頂手前 左奥へ】    

【山頂の様子】   

【山頂の看板】   
 笠ヶ岳山荘で一休みをしたら最後の登りにとりかかります。ザレた道を登って行くと祠が見えてようやく山頂に到着です。と思ったらもう少し奥のようで、少し歩くと三角点と看板のある山頂に到着です。ここまでで全ての力を使いきった気分でしたが、ここからの眺めはやはり最高でしたね。一部雲のかかっている山もありましたが、これだけの山々が眺められれば文句なしですね。

 山頂ではいつもより長い時間のんびりしていました。多少でも疲労の回復を待つということもありました。靴下も替えて下り始めることにします。 

【槍ヶ岳から穂高の山並み】   

【稜線を振り返って】    

【黒部五郎岳から野口五郎岳付近の山並み】  

【笠ヶ岳山荘を見下ろして】   
 笠ヶ岳山荘まで下った後、ビールで一杯やって再び下り始めます。やはり最初に立ちはだかったのは稜線のアップダウンで、既にこの時点で山頂での休憩分を使い果たしてしまったような感じでした。最後の稜線出合まではがんばって登り返して休憩です。

 休憩後再び稜線出合からの急登を下り始めます。逆光気味で黒いシルエットになっていた穂高連峰も光が直接当たるようになって、また違った姿を見せてくれます。奥穂高岳の先まで見えていたのはこのあたりまでだったでしょうか。この後はだんだん曇って行きました。
 

【休憩地点より穂高連峰を眺めて】    

【稜線出合から少し下ったところの水場】   
 稜線出合から少し下ったところの水場では、朝は涸れていた水が出ていました。残雪を溶かしてできる水のようで、昼間の陽のあたる時間に出ているようです。朝下っていた登山者が前日の昼は出ていたのに涸れていると言っていたのでそうなのでしょうね。

 疲れ切りながらもようやく杓子平に到着です。ここで、笠ヶ岳とはお別れして長い長い笠新道の下りに入ります。このあたりでは、既に立っているのも辛いくらいの疲労になっていましたので、長くても30分歩いたら休憩という感じで下って行きました。厳しい時は20分くらいで休んでいました。
 本当に長いのですが、少しずつ下っていることを励みにして下って行きます。ちょうど同じように疲れきっている方がいて、休む度に抜きつ抜かれつをしながら下って行きました。

 1700Mあたりまで下ってきて目途がたってくると、多少はがんばれるようになりました。ほとんど気力の世界ですね。3時半過ぎにようやく登山口まで戻ってくることができました。ほっとしたもののまだ長い林道歩きが待っています。

【曇って行く穂高を眺めながらの下り】  

【ようやく登山口へ】   
 登山口付近には水場がありますので、一休みをしてから最後の駐車場への道を歩きます。疲れきっていると、この淡々とした林道歩きもなかなか辛いものがありますね。なお、この時間になっても結構上ってくる人がいました。わさび平小屋あたりで1泊して行くのでしょうか。

 登りでは暗がりを歩いてきたため、登りで撮れなかった写真を撮りつつ下ったのですが、振り向くのも疲れるような有様でした。4時半過ぎにようやく長い長い山行を終えて駐車場まで戻ってくることができました。
 今回は、前日の鹿島槍ヶ岳で歩いた距離と疲労具合を考えれば相当無理のある山行となりました。登り始めから体調が悪く疲労が抜けない状態でしたが、絶景が待っていたからこそここまでがんばれたのでしょう。それにしても、2日連続で歩くことも珍しくなくなった最近ですが、やはり限界まで疲れてしまうと翌日までかなり響くのだなということを実感させられました。これほど、こまめに休まざるをえなかったのは登山開始期以来でしょう。何はともあれ、ハードでしたが充実した2日間を無事終えることができたのでした。


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