とかちだけ・びえいだけ
 十勝岳・美瑛岳
登山日: 2010年9月19日(日)   標高:2077m(十勝岳) 2052m(美瑛岳)
    標高差 : 望岳台から約1150 m


 9月19日(日)    望岳台 6:45 → 雲ノ平分岐 7:30 → 昭和噴火口 8:40
   十勝岳 9:45(〜10:05) → 美瑛岳 11:45(〜12:00)
   ポンピ沢 13:10 → 雲ノ平分岐 14:10 → 望岳台 14:40

 

 北海道遠征最終日は十勝岳に登ります。この日は、徐々に天気が回復する予定にはなってはいたものの朝方までは雨が残っていそうでしたので、比較的登りやすい十勝岳に登ることにしました。それと、この日は夜中に苫小牧港からフェリーに乗りますので、極端に遠くなければ問題ないのですが、ある程度戻るのに便のいい山を選びました。ちなみに、登る直前は十勝岳ピストンを考えており、美瑛岳まで縦走する予定はありませんでした。

 前日にニペソツ山に登った後、十勝岳の登山口となる望岳台に向かいました。現地まで舗装された道が続いていて順調に来ることができました。ここは、観光地でもあることからよく整備されているようです。 

【雨の降り続く駐車場】 
  
【登山届ポストと案内看板】
 現地に到着した時は予報通り雨でした。夜通し雨が降っていて結局夜が明けても雨が降っていました。起きる予定の時間になっても雨が降っていたのでさらに1時間程寝たのですが、結局その時点ではやみそうもありませんでした。ただ、次々登って行く人がいたので、準備をしてとりあえず出発することにしました。

 駐車場の奥に看板と登山届のポストがありますので、その脇を通って進んで行きます。だだっ広い砂利道をひたすら続いています。たまに坂がある程度でほぼ平坦な道を歩いて行きます。幸い歩いている途中で一旦雨がやみました。

【望岳台の石碑】 

【砂利道を進む】 
 
【雲ノ平分岐 右が十勝岳 正面が美瑛岳方面】  
 徐々に十勝岳の前衛峰の山々が見えてくると、雲ノ平分岐に到着です。右手に行くと十勝岳、左手に行くと美瑛岳になります。当初は十勝岳ピストンの予定でしたので、そのまま十勝岳方面に入って行きます。

 曇り空ですので写真だとぱっとしない感もありますが、十勝岳前衛峰と噴火口の眺めはなかなか壮観でした。右手にはどっしりとした富良野岳も見えています。このあたりでは何度も何度も写真を撮りながら進んで行きました。やがて正面に十勝岳避難小屋が見えてきます。 
 
【十勝岳方面 見えているのは前衛峰】 
 
【噴火口】 
 
【脇に見えた富良野岳】  
 
【十勝岳避難小屋】  
 十勝岳避難小屋はトイレも水場もありませんが、しっかりした建物で中もきれいです。せっかくですので、中で少し休憩してから進みます。

 避難小屋を過ぎると本格的な登りとなっていて、岩のごろごろした道をひたすら登って行くことになります。実は避難小屋の手前あたりから気になっていたのですが、下から徐々に雲が押し寄せてきていて、この坂を登っている間に包まれてしまいました。雨がやんだ後は徐々に天候が回復して行くと思っていたのですが、結局下山するまでこの雲から出たり入ったりの繰り返しとなりました。
 
【噴火口を見上げて】  
 
【岩のごろごろしたような道が続く】   
  
【押し寄せる雲】  
 
【徐々に雲の中へ】  
 
【ケルンと案内看板】   
  
【ガスの中を進む】  
 徐々にガスが濃くなってくると、完全に周囲の景色が見えなくなりました。このようなだだっ広い地形ではありますが、こまめにペンキのついた石があったり、大きく方向を変えるところでは案内看板がありますので、それほど困ることはありませんでした。ただし、これだけのガスの中に入るとどこを歩いているのかはわからなくなりますね。

 やがて、遠方にもわっと山が見えて来たと同時にガスが一旦晴れてきました。ちょうど正面に十勝岳が見えた時でした。ただし、ガスが晴れると同時に雨が降ってくるような状況で、のんびりと写真を撮ることはできませんでした。
 
【ガスが晴れてくると同時に正面に十勝岳が】  
 
【十勝岳の正面右手から肩に登る】
 
【取付きの歩きにくい砂の道】
 再び雨が降ってきたとはいえ、小雨で済んでいたのは助かりました。やがて、十勝岳の正面右側から肩付近に登って行きます。最初は、歩きにくい砂の道を少し登り、その後は岩のごろごろした場所を登って行きます。ここは急登になっていて、危険な場所はありませんが最後の正念場になるでしょう。

 肩まで登ったらあとはもう一息です。山頂手前でずっと前を歩いていたおじさんを抜いて山頂に到着です。山頂に到着して間もなく雲が上がってきたために展望は全くありませんでした。この曇り空ですので、雲が上がってこなくても遠方はさすがに見えなさそうですがね。 

【岩場歩き】  
 
【肩から山頂】 

【山頂の様子】  

【十勝岳山頂】  

【上がってくる雲】  
 あまり休憩せずに登って来たので、小雨に打たれながらもここで休憩することにします。山頂にいた人と話していると、やはり今日は晴れてくるはずだけどなということでした。これまで登って来た人はみんなピストンのようでしたが、せっかくの最終日ですし、歩いているうちに晴れてくるかもしれないということで、美瑛岳に縦走してぐるっと回ってくることにしました。元々余力があれば歩きたいルートでしたので迷いはありませんでしたが、誰も縦走ルートに歩いて行かないのは少し不安と言えば不安でしたね。

【果てしなく続くような砂礫の道】

【鋸のようなぎざぎざの稜線を眺めて】  

【砂走りの下り】  
 
【美瑛岳への道】 

【美瑛岳】  
 
【イワブクロの群落】 
 
【ガスに包まれた岩場の稜線】 
 十勝岳からはやや下って稜線歩きになります。稜線と言ってもスケールが違っていて、場所によっては平原を歩いているような気分になります。ただし、目印はしっかりしていますので、忠実にたどっていけば問題ないでしょう。道中には鋸岳と呼ばれるぎざぎざの稜線を眺めることもできました。

 さらに進むと砂走りという名前があるのかどうかわかりませんが、富士山を下っている時のような砂の道があって、気持ちよく下って行けました。逆ですと登りが少し大変かもしれませんね。これを下ってさらに進むと、どっしりとした美瑛岳が現れます。このスケールは表現のしようがないくらいで、晴れているとまた違うのかもしれませんが、正直十勝岳よりも美瑛岳の方が強く印象に残っています。
  
【美瑛岳分岐 山頂は左へ進む 奥は稜線】 

【ペンキの目印を頼りに登る】  

【山頂の様子】 
 この美瑛岳を眺めていると色鮮やかな植物の群落があったのですが、これはイワブクロと呼ばれる植物のようで時期になると紅葉するようです。既に色づいている時期なのでしょうか。

 美瑛岳を見ているともうすぐのように見えますが、ここからがまだ長いです。美瑛岳の肩に向かって徐々に高度を上げて行くとやがて岩場の稜線が出てきます。これを少し巻きながら登って行きます。こうしてしばらく歩いて行くと、ようやく分岐が現れます。この分岐はそのまま進むと稜線が続きます。ここを左に折れてペンキの目印を忠実に登って行くと美瑛岳山頂に到着です。

【美瑛岳山頂】 

【結局展望はなし】 

【ハイマツ帯へ】 
 山頂はこじんまりとしていてあまり広くはありません。晴れることを期待して縦走してきた美瑛岳ですが結局周囲はガスの中で展望を得ることはできませんでした。少し待ってみることも考えましたが、すぐには晴れそうにもないので、休憩だけしたら下山開始です。結果としては下山するまで晴れなかったので、待たないで正解だったようです。

 しばらく岩のごろごろした道を下って行くとハイマツ帯に入って行きます。このあたりは土が非常に滑りやすく歩きにくかったですね。やがて美瑛岳分岐を通ってさらに下って行きます。

【滑りやすい道】 

【分岐看板】 

【岩場の下り】 
 分岐を過ぎると今度は険しい岩場の下りになります。岩場といっても、ハイマツ帯の中の大岩を下って行く感じです。危険ではないかもしれませんが、なかなかハードな下りだなと思いました。しばらく下って行くと、ポンピ沢が現れますので、渡渉して進んで行きます。

 今度は函状の沢が現れて縁を歩いて行きます。やがて、ロープが垂れ下がっていますので、これを一旦下り今度は反対側を登って行きます。足場が脆そうだったのですが、意外としっかりしていて問題なく下ることができました。

【ポンピ沢渡渉地点】 

【函状の沢を見下ろして】 
 
【下った岩場を見上げて】 
 この後は、比較的歩きやすい道を進んで行きます。ハイマツが果てしなく広がる様は圧巻です。北海道に来てから本当に何度も見ているのですが、何度見ても素晴らしいなと思います。森林限界が高い本州、特に東北を除くとなかなか見られない光景ではないでしょうか。 

 なだらかな道を下って行くとやがて雲ノ平分岐に到着です。ちょうどぐるっと回ってくることができました。ここからは、再び砂利道を登山口まで戻って行きます。徐々に青空は見え始めましたが、やはり山の方は雲に覆われたままでした。こうして、観光客で賑わっている望岳台に戻って来ることができました。

【なだらかな歩きやすい道へ】 

【ハイマツ帯が続く】  
 
【雲ノ平分岐(左中央付近)への下り】 

【徐々に青空が広がるも山の展望はなし】  

【観光客で賑わう望岳台】 
 駐車場で着替えをしたら帰路につきます。車を走らせている間に徐々に雲がなくなって行き、ふと気づくと気持ちの良い青空が広がっていました。山の方はもう少し雲に覆われていたかもしれませんが。

 確かに展望には恵まれませんでしたし、美瑛岳からの下りは少し大変でしたが、美瑛岳に縦走することで、十勝岳・美瑛岳の雄大さを味わうことができたのではないかと思います。北海道を締めくくるに相応しい山行になったのではないかと思います。
 
【すっかり晴れた青空に】  
 


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