ひらがたけ | |
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登山日: 2010年10月24日(日) | 標高:2141m(平ヶ岳) |
累積標高差 : − m(登山口から約1300m) |
10月24日(日) | 登山口 5:20 → 下倉台山 7:10 → 台倉清水 8:05 | ||||
→ | 白沢清水 8:40 → 平ヶ岳 10:00(〜45) → 白沢清水 11:45 | ||||
→ | 台倉清水 12:20 → 下倉台山 13:15 → 登山口 14:45 |
本日は平ヶ岳に登ります。2日間の東北遠征は決めてあったのですが、この3日目をどうしようかは直前まで迷っていました。結局、尾瀬から上越県境付近にかけての山はまだ登ったことがないということで、平ヶ岳に登ることにしました。ロングコースになりますが、日が短くなっているものの涼しい時期の方が歩きやすいと思っての選択です。 登山口は一般ルートですと鷹ノ巣登山口からのルートのみとなります。銀山平の宿に泊まると、短時間で登れる中ノ岐ルートから登ることができるようですが、一般には開放されていません。ただし、この山は途中小屋がなく、日帰りか野営のみになりますので、場合によってはこのルートを利用するのも手かもしれません。 |
![]() 【登山口前駐車場(下山時)】 |
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![]() 【登山口(下山時)】 |
登山口付近には20台程車をとめるスペースがあります。また、きれいなバイオトイレがあるので便利ですね。当初、5時前には出発したかったのですが、やはり朝日岳からの移動で疲れていたようで、まだ暗い時間帯ではありましたが5時を回っての出発となりました。 登山口からはしばらく林道歩きとなります。1箇所小川を渡る以外は緩やかな林道を登って行きます。このあたりはまだ暗かったのですが、1本道ですので迷うこともありません。やがて、案内看板がありますので、ここから登山道へ入って行きます。 |
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![]() 【林道(下山時)】 |
![]() 【木橋を渡る(下山時)】 |
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![]() 【林道から登山道へ(下山時)】 |
![]() 【続くやせ尾根】 |
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![]() 【一枚岩の登り】 |
登山道は、最初樹林帯の登りとなります。しばらくは視界のない道を歩いて行きますが、やがて開けてきて周囲の景色を眺めることができます。正面にはこれから歩くやせ尾根が見えています。やせ尾根という言葉がこれほどしっくりくる場所もないでしょう。高度感のある場所もありますが、垂直に切れ落ちているようなところはないので、高所恐怖症は発症せずに済んだようです。むしろ、一枚岩の登りや木の根をよじ登るところが大変でした。雨の日や風の強い日は要注意でしょう。 ただし、やせ尾根の折りなす稜線や、稜線に沿った紅葉、そしてずっと左手に見えている燧ケ岳は見事なものでした。 |
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![]() 【燧ケ岳】 |
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![]() 【紅葉した木々】 |
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![]() 【下倉台山への登り】 |
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![]() 【稜線へ】 |
やせ尾根を登ったかなと思った頃、下倉台山への道が見えてきます。一旦下った後、再び急登を登って行くと稜線に出て、少し歩くと下倉台山山頂に到着です。この後の台倉山もそうですが、看板がないと山頂とは思えないようななだらかな場所にあります。 このあたりからは気持ちの良い稜線歩きとなります。ただし、樹林帯に入ったり稜線に出たりの繰り返しになります。なお、この後も頻繁に出てくるのですが、樹林帯には結構木道が設置されています。濡れている時は滑るので要注意でしょう。 |
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![]() 【下倉台山】 |
![]() 【木道】 |
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![]() 【稜線上の道】 |
![]() 【台倉山】 |
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![]() 【樹林帯の合間より平ヶ岳】 |
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![]() 【台倉清水】 |
やがて台倉山を過ぎると、見晴らしのいい稜線とは別れを告げて樹林帯に入って行きます。このあたりはやや下りになっているのですが、樹間よりこれから登る池ノ岳や平ヶ岳が見えていました。やがて台倉清水に到着です。ここは、往復5分少々のところに水場があるようです。 台倉清水からは、なだらかな上り下りが続いていて木道も多数設置されています。濡れていない時ならば快適に歩いて行ける道だと思います。自分の場合、逆にオーバーペースになってしまったような気がします。 |
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![]() 【白沢清水】 |
![]() 【テント場にもなっていたようです】 |
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![]() 【木々の向こうに平ヶ岳と池ノ岳】 |
やがて白沢清水に到着です。ここも水場になっていて、この日はここでテン泊をしていた方がいたようです。帰路にテントを張っていた方に会ったのですが、やはり下倉台山への登りが大変だったようです。平ヶ岳の厳しさは下倉台山に到着した後の道のりも長いということでしょうかね。 白沢清水を過ぎた後もしばらくはなだらかな道が続きますが、やがて池ノ岳への登りに入って行きます。 ここまでで体力を消耗していたので、なかなかにきつい登りとなりました。 |
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![]() 【木道と池ノ岳への登り】 |
![]() 【笹原の道】 |
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![]() 【笹の間を登って行く】 |
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![]() 【池ノ岳への登り】 |
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![]() 【道中より平ヶ岳】 |
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![]() 【稜線を振り返って 右奥に燧ケ岳】 |
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![]() 【池ノ岳手前より平ヶ岳】 |
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![]() 【姫ノ池へ】 |
きれいに笹原が続く稜線の風景は見事なものですが、この登りは急な上に滑りやすい場所も多くなかなか大変な登りとなりました。ただし、登った後振り返った際の稜線とその奥に見える燧ケ岳を眺めているとそれまでの疲れを忘れさせてくれます。 池ノ岳を過ぎると再びなだらかな稜線歩きとなり、木道を歩いて行くと姫ノ池に到着です。池塘もここからの平ヶ岳も見事です。初夏にはお花畑にもなっているようです。なお、この木板の上は幕営指定地だとか。しばしこの付近の景色を楽しんだ後、平ヶ岳山頂を目指します。 |
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![]() 【姫ノ池】 |
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![]() 【姫ノ池と平ヶ岳】 |
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![]() 【たまご石分岐からの平ヶ岳】 |
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![]() 【道中の眺め】 |
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![]() 【平ヶ岳への緩やかな登り】 |
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![]() 【平ヶ岳山頂付近 三角点は右へ】 |
少し下って行くとたまご石分岐があります。道中から見える平ヶ岳の中では、このあたりから見える平ヶ岳がどっしりとした感じで良かったです。 この後さらに緩やかに下った後、再び登り返して平ヶ岳山頂に到着です。山頂看板は笹原に囲まれた奥になります。山頂でさくっと写真を撮った後、再び見晴らしのいい場所に出てお昼を取りました。このあたりからは、燧ケ岳を始めとして、会津駒ケ岳や至仏山、景鶴山など尾瀬付近の山々を眺めることができました。 |
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木道はさらに奥まで続いていますが、途中で行き止まりになっています。ただし、ここからは先ほどの場所では笹原で見えなくなっていた北西方面の越後三山を眺めることができます。また、西には巻機山も見えていたはずですが、これはどの山がそうなのかは見当もつきませんでした。この付近の山々は、もちろん登ったことはないのですが、見たこともなかったのでとても新鮮でしたね。 結局、山頂ではほとんど景色を眺めたり写真を撮って過ごしました。下りも長いので、11時前には出発です。登りで無理をした足も気になるところでした。 |
![]() 【平ヶ岳山頂】 |
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![]() 【正面に会津駒ケ岳】 |
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![]() 【燧ケ岳】 |
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![]() 【正面手前に景鶴山】 |
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![]() 【至仏山】 |
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![]() 【正面奥の行き止まりまで続く木道】 |
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![]() 【池塘と越後三山(八海山〜中ノ岳〜越後駒ケ岳)】 |
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![]() 【雄大な景色を眺めながらの下り】 |
下りでは、足の調子が気になったので、たまご石に寄るのはやめてそのまま下山することにしました。それでも池ノ岳を下り終えるくらいまでは比較的快調だったのですが、このあたりから違和感が出てきたために一気にペースを落として歩きました。 後から歩いて来た人に次々抜かれるようなペースでしたが、おかげさまで順調に下って行くことができました。下倉台山からのやせ尾根の下りは予想通り大変でしたが、尾根沿いの紅葉が美しく、大変ながらも目を楽しませてくれました。 |
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![]() 【続くやせ尾根と紅葉】 |
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![]() 【尾根を振り返って】 |
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![]() 【登山口へ】 |
やせ尾根をようやく下り終えた後は、なだらかな林道歩きです。長い山行もようやく終えることができたのでした。日帰りをした人の中ではほぼ最後に下山したので、駐車場は翌日登る予定と思われる人の車が若干台数とまっていただけでした。 帰りは再びカーブの多い道を通って銀山平温泉に浸かった後帰路につきました。温泉から出た頃から本格的に雨が降り始めましたので、ちょうどいい時間に登ることができたのでしょう。こうして長い3日間の山旅を終えたのでした。 |
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平ヶ岳は予想通り厳しい山となりましたが、尾根の紅葉、稜線の眺め、山頂付近の池塘や景色など想像以上に素晴らしい山でした。これが、すっきりとした青空であったり、花の最盛期であったりすれば更に魅力的な山となるのでしょう。 今年は平ヶ岳だけで終わりましたが、来年以降この付近の山々を登ることが楽しみになってくるような山行でした。 |
![]() 【銀山平温泉 白銀の湯】 |
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