ほたかやま | |
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登山日: 2010年10月31日(日) | 標高:2158m(武尊山) |
累積標高差 : − m(駐車場から約1080m) |
10月31日(日) | 武尊牧場駐車場 5:35 → 登山口 6:45 → 高山平 7:50 | ||||
→ | 中ノ岳分岐 9:15 → 武尊山 9:45(〜55) | ||||
→ | 中ノ岳分岐 10:15 → 高山平 11:25 | ||||
→ | 登山口 12:15 → 武尊牧場駐車場 13:00 |
本日は武尊山に登ります。当初は台風のために家でのんびりする予定だったのですが、台風が予定よりも早く通り過ぎて、日曜日の午前までは晴れの予定だったので急遽予定を組みました。午前までというのは、その後再び雨が降るということです。悪い予感は当たるもので、現地に到着して天気予報を確認すると、1日曇りということでした。それでも雨は夕方からということで、とりあえず登ることにしました。これも結局裏切られてしまうことになるのですが、山の天気はそんなものかもしれません。 天気予報の他に今回のもう1つの誤算は登山口です。正確には登山道の状況もそうなのですがね。 |
![]() 【武尊牧場(スキー場)駐車場(下山時)】 |
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![]() 【武尊牧場入口(下山時)】 |
今回は急遽組んだことから、短時間で登れる東俣駐車場にとめて歩くつもりでした。ところが、東俣林道が通行止めで入れませんでした。それなら武尊神社からという選択肢を取りたかったのですが、寝不足のまま来た上に午前5時前ということで、結局距離はありますが、これ以上あまり移動しなくてもいい武尊牧場から登ることにしました。時期によってはリフトが使えるようですが、この時期は営業していませんので麓から登って行きます。 最初は単純な道を歩くようなので暗いうちから出発しました。駐車場脇から続いている舗装された作業道を歩いて行きます。なお、駐車場ですが、冬はスキー場になるだけあってとめる場所には事欠きません。リフトの営業期間外だけあって、不気味な程静かな朝でした。 |
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![]() 【舗装された作業用道路(下山時)】 |
![]() 【ショートカットの登山道手前から 奥は放牧地】 |
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![]() 【ショートカットの登山道入口】 |
![]() 【登山道】 |
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![]() 【牧場に放牧されている牛】 |
最初はひたすら作業道を歩いて登って行きます。ガイドを見ていると、ゲレンデなどでショートカットをしているようなルートになっていますが、ゲレンデに入れそうな場所には立入禁止の看板がありましたし、いまいち踏み跡がはっきりしないので、結局登りも下りも遠回りにはなりますが、この舗装された作業道を辿って行きました。 やがて、ゲート前に道をショートカットをする登山道がありましたので、そこから登って行きます。なお、奥の牧場では牛が放牧されていて牛がのんびり過ごしている様を見ることができました。 |
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![]() 【レストハウス】 |
![]() 【舗装された道は続く】 |
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![]() 【東俣駐車場方面十字路】 |
やがて、再び舗装された道に出ますので、再びこの道を登って行きます。途中レストハウスがあり、さらに登って行くと十字路があります。はっきりしないのですが、真っ直ぐに行くと東俣駐車場方面のようです。なお、武尊山へはここを左折して行きます。 しばらく歩くと武尊命水という水場がありました。触ってみると冷たくておいしそうだったのですが、さすがにこれだけ涼しいと喉が渇きませんね。この日は結局300ml程しか水分を摂らなかったですね。夏場に歩いていたらがぶがぶ飲んでしまいそうです。 |
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![]() 【武尊命水】 |
![]() 【登山口】 |
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![]() 【木道】 |
やがて登山口に到着です。登山届提出ポストもあります。ここからようやく登山道といったところでしょうか。ここまでは、ショートカットの道を除けばずっと舗装してきた道を歩いてくることになります。 登山道はひたすら樹林帯の中の道を歩いて行きます。最初のうちは木道も整備されています。濡れて滑るような状態でしたが、あまり斜度のあるところには設置されていなくて助かりました。 森の中の紅葉はほぼ終わって、落ち葉が敷き詰められているような状態でした。あとは、冬が訪れるのを待つだけといったところなのでしょうか。 |
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![]() 【冬を待つ森の様子】 |
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![]() 【花咲湿原分岐】 |
![]() 【今回散々苦労させられたぬかるみ】 |
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![]() 【武尊避難小屋】 |
やがて、花咲湿原分岐を経てさらに進んで行きます。結果としては、このあたりはまだ序の口だったのですが、随所にぬかるみが出てきます。このぬかるみが山頂直下に至るまで出てきて散々苦労させられることになりました。前日に大雨が降って、この日も登山道に入ったあたりから雨が降ってきましたので余計ひどくなったのでしょう。 しばらく歩くと武尊避難小屋に到着です。かなり年季の入った建物で、ガイドによると収容人数7人のこじんまりとした小屋です。日帰りの身では基本的に関係ないのですが、この日に限っては上りも下りも屋根のある貴重な休憩場所となりました。ここで一息ついて先に進みます。 |
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![]() 【田代湿原(右)分岐 武尊山は左へ】 |
![]() 【笹原の道】 |
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![]() 【開けた場所で】 |
避難小屋から間もなく田代湿原分岐がありますので、そのまま武尊山へ向かう左の道に入って行きます。このあたりからは両脇に笹原が出てきて、足元のぬかるみに加えて笹に散々濡らされることになりました。 しばらくなだらかな尾根筋を笹とぬかるみと格闘しながら進んで行くと開けた場所に出ます。再び笹の間の道を歩きますが、やがて正面にうっすらと岩山が現れてきます。岩山に近づくに連れて少しずつ急登になり岩場が出てきます。この1連の岩場が、このルート唯一の気を付ける場所でしょう。 |
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![]() 【ぬかるんだ道】 |
![]() 【岩場が迫ってきて】 |
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![]() 【コース中唯一の岩場】 |
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![]() 【正面に中ノ岳】 |
岩場の中でも最初に登る写真の箇所が、下りで手こずってしまいました。鎖もしっかりしていますので、少なくとも晴れて乾いている時なら問題ないのではないかと思います。 岩場を登りきるとやがて正面に中ノ岳が見えてきます。この中ノ岳南に分岐があって、川場野営場からのルートと合流します。この登山口は、今回の武尊牧場と比較すると沼田インターから近いのですが、前武尊を越えて行く少し険しいルートになります。ただし、この雨の中このルートから登って来ている人もいました。 |
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![]() 【中ノ岳分岐】 |
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![]() 【菩薩界の水】 |
![]() 【残った雪】 |
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![]() 【鳳の池】 |
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![]() 【その後も池が】 |
![]() 【日本武尊像】 |
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![]() 【山頂直下分岐】 |
中ノ岳分岐からはなだらかなアップダウンが続きます。歩いて間もなく菩薩界の水と表記されている水場がありました。暑い時期でしたら、この標高にある水場はありがたいですね。また、この付近には先日の寒波の際に降ったと思われる雪が少し残っていました。恐らく昨日からの雨でほとんど溶けたのでしょう。 さらに歩いて行くと鳳の池と名のついた池がありました。晴れているときれいに見えるのでしょうか。池の向こうの道にどうやって行くのかと思いましたが、池の淵に道らしきものがついていました。その後にも池があってこれも淵を歩いて行きます。 |
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![]() 【山頂の様子】 |
![]() 【武尊山山頂】 |
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![]() 【一瞬だけ見えた青空】 |
やがて、最初山頂と勘違いした小高いピークがあって日本武尊像がありました。山名に由来して設置されたのでしょうか。この像があったので、ピークと勘違いしたわけですが、山頂までには若干下って再び登って行きます。 最後剣ヶ峰方面との分岐を経て山頂に到着です。360度のパノラマが広がる山頂というだけあって、見事に周囲は開かれています。このような天気でなければさぞかし素晴らしい展望が待っていたことでしょう。この付近の山は見慣れていないがために少し楽しみにしていたこともあって、とても残念でした。 |
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![]() 【雨の中の紅葉】 |
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![]() 【駐車場へ】 |
山頂は何も見えませんので、一通り写真を撮ったらすぐに下山します。岩場で少し手こずった他、やはり上り程ではないにせよぬかるみには苦労しました。順調に進んでいるといきなりずぼっとはまる感じですね。 何はともあれ登山口に到着、舗装された道を下って行きます。歩きやすい道のはずですが、痛めている右足首には響くようで、山道と比べるとあまり足には優しくないようですね。ちなみに、この下る途中の紅葉が一番きれいでした。1200〜1300mあたりでしょうか。高度を下げればまだまだ紅葉は楽しめそうですね。舗装された道を下り終えるとようやく駐車場まで戻ってくることができました。自分の車の他は、下る途中で出会った方のものと思われる車がもう1台とまっているだけでした。結局、この日は山中で2人にしか会わなかったのでした。 |
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天候と下調べ不足によって、さくっと登って展望を楽しむ予定が、思ったより厳しい登山となりました。武尊山へ登る他のルートは岩場鎖場が続くためにこのルートを選んだのですが、この雨の中というよりも恐らく前日の大雨の影響だと思いますが、かなりのぬかるみがあって苦戦することになったのでした。ただし、しばらく晴天が続けばほとんどなだらかで、一か所ある岩場を除けばとても歩きやすいルートなのではないかと思います。 |