とがくしやま・たかつまやま
 戸隠山・高妻山
登山日: 2011年10月20日(木)   標高:1904m(戸隠山) 2352m(高妻山)
    標高差 : 登山口から約1240m


 10月20日(木)    奥社入口 5:45 → 戸隠神社奥社 6:20 → 蟻の塔(戸)渡 7:50
   戸隠山 8:20 → 一不動 9:45(〜55) → 五地蔵山 10:40(〜50)
   高妻山 12:15(〜13:10) → 五地蔵山 14:20
   一不動 14:55(〜15:10) → 戸隠牧場 16:30 → 奥社入口 17:10

 

 本日は戸隠山・高妻山に登ります。戸隠山は安平路山、鋸岳と並んで今年目標にしていた二百名山の1つです。最近は気温が下がって来て凍結の恐れが出て来たので今年は無理かなと思っていたのですが、雨の週末に仕事が入り、その代休として晴れそうな平日を当てることができたことから、今回登ることにしました。なお、コースタイム的に高妻山も登れなくはないと思ったので予定には組み込みましたが、日が短く思うように歩けるかどうかもわからなかったので、高妻山まで登るかどうかは戸隠山を過ぎたあたりで判断することにしました。

 戸隠山の登山口駐車場には夜明け前に到着しました。さすがに戸隠は長野の北端近くになりますので遠かったです。

【登山口駐車場】 
  
【戸隠神社奥社入口】
 正確には戸隠神社奥社入口となっています。この付近には蕎麦屋も数店あり、神社やお店を訪れる方も結構いたようで、登っていた方がほとんどいなかった割には、下って来た際に駐車場はそれなりに埋まっていました。

 この時期は気温差が大きく、0℃近くまで気温が下がっている中出発します。入口からまもなくある鳥居をくぐって進んで行きます。そうすると、一直線に続く参道を歩くことになります。本当に見事なまでにまっすぐな道です。途中随神門と呼ばれる門をくぐって、高い杉の木の間を通って行くと、緩やかに登って行く階段が現れます。

【鳥居をくぐって中へ】 
 
【一直線に続く道】

【杉の木の間を歩いて】 
 このあたりまで来るとかなり明るくなってきて、正面の山々は夜明けの太陽の光を浴びて輝いていました。確かにこの付近の山々は岩峰鋭く、本日の道が険しくなるであろうことを物語っていました。

 さらに進んで行くと民家らしき建物があって、この脇が登山口になっています。ここには登山届ポストの他、案内看板があるわけですが、やはり危険を促したものになっていました。同時に、核心部の詳細な図も載っていました。今回はいつになく下調べしてきたつもりですが、再確認をしたうえで先に進んで行きます。

【夜明けの光に照らし出される山々】

【登山口へ】
 登山口からは、ひたすら登りが続きますが、比較的歩きやすい土の道が続いています。紅葉はほぼ終わった時期だと思っていましたが、登山口付近の紅葉はまだまだきれいでした。実際、稜線では紅葉は見られませんでしたが、下りでも戸隠牧場付近では結構な紅葉を見ることができました。

 しばらく登って行くと、徐々に険しい岩峰が見えて来ます。そして、大岩の脇を歩いたり、鎖場も徐々に現れて来ます。それでも、最初のうちは比較的短い鎖場ですので、特に問題なく進んで行きます。 

【核心部案内図】 

【急登が続く】 

【徐々に鎖場も】

【岩峰を見上げて】

【登山口付近の紅葉】 

【鋭い岩峰を見上げて】

【絶壁の脇を歩く】

【洞窟のような道】
 五十間長屋、百間長屋と呼ばれる場所を通って行くと徐々に険しい道も現れて来ます。急で長い鎖場なども現れて来て、手掛かり足掛かりもしっかりしていますし、きちんと鎖がありますので、問題なく登って行けますが、なかなか他の山では見かけない高さの鎖場だと思います。

 周囲の山々を見渡すと、西岳は山頂付近が雲に覆われており、他も山頂付近はガスに覆われているところも多かったです。ただ、それ以外は青空が見えていましたので、展望に期待して先に進みます。
 
【雲に覆われている西岳方面】

【登ってトラバースして再度登る鎖場】 

【飯縄山方面の眺め】 

【鎖場が続く】
 登って行くに連れて鎖場も増えて来ます。結構な高さや斜度がありますが、しっかりした鎖があるため見た目よりは登りやすいと思います。ただ、登ってトラバース気味に進むところは、予想していた通り少し苦戦してしまいました。一歩一歩時間をかけながら進んで行きます。

 登る前から蟻の塔渡のことばかり考えていましたので、そろそろかなと思いながら進んで行きます。目の前に鋭い岩峰が現れて、連続した急な鎖場を登って行くとようやく蟻の塔渡に到着です。鎖場で一気に高度を稼いでいるせいか、思ったよりも早く到着したような気がします。

【険しい岩場へ】 

【蟻の塔渡手前の急斜面の鎖場】 

【ガスに覆われた核心部】

【蟻の塔渡へ】 

【トラバース道へ下る鎖場】 

【蟻の塔渡トラバース道 緩やかな斜面の岩場】 

【蟻の塔渡を振り返る】 

【剣の刃渡り】 

【剣の刃渡を振り返る 中央付近を足場にトラバース気味に通過】 

【歩いて来た道を振り返る】 

【最後の岩場】
 蟻の塔渡に着いたら、写真を撮った後カメラをしまい準備をします。事前に何度も動画などを見て頭の中でシミュレーションをしていたので、見た通りの景色でした。稜線にはガスがかかっていたので、両側が切れ落ちる道ではあったもののあまり高度感はありませんでした。

 まずは、蟻の塔渡に入る地点にあるトラバース道へ下る道に入ります。ここは、鎖場で急斜面を下ることになります。トラバース道ではこの下りだけはやや注意かもしれません。トラバース道には鎖もありますが、斜度の緩やかな岩場の道のため、ほとんど使うことなく進んで行きます。再び登って本道に合流すると、蟻の塔渡の終点であり、目の前に剣の刃渡りが待ち構えています。
 剣の刃渡りはトラバース道がないので、ここを進むしかありません。まずは、這うようにしてやや下っているところまで進んで行きます。ここの左下に足を置ける場所がありますので、そろりそろりと足を置いて剣の刃渡りをトラバースするように進んで行きました。結局、事前に想定した通りに進むことができました。ガスがなければ恐怖の連続だったと思いますが、ガスで高度感がないまま、事前のシミュレーション通りあっさり進んでしまったので、越えた時には正直少し拍子抜けしてしまったのでした。ここは、本当にガスがあるかないかで、全然感覚が違うと思います。

 最後の岩場を登ると八方睨に到着です。ここは西岳方面への分岐になっています。

【八方睨】
 
【蟻の塔渡を振り返る 中央付近にトラバース道】

【戸隠山山頂】
 稜線をしばらく歩いていると戸隠山山頂に到着です。八方睨からは比較的緩やかな道になっていることもあって、いつの間にか着いてしまったという感じでした。山頂はそれほど広くはなく、山頂の稜線上の1つのピークという感じなので、山頂碑がなければ通り過ぎてしまいそうな山頂でした。

 思ったよりも早く戸隠山山頂に到着できたので、予定通り高妻山も登ることにしました。難所を通過したので、その後もなんとかなるだろうというのもあったと思います。

【雲に隠れつつある飯縄山】

【右の切れ落ちた稜線の道】 

【色鮮やかな麓の紅葉】 

【右手の切れ落ちた道は続く】 
 戸隠山から先は、聞いていたように右側の切れ落ちた道がところどころにあります。慎重には歩きますが、登山道はしっかりしているので、それほど怖さを感じるほどではありませんでした。ただし、1箇所岩肌の道を歩くところだけは、すぐ横が切れ落ちているので怖かったです。普通に歩けば問題ないというのはわかっているのですが。

 切れ落ちた道よりも苦労させられたのが、アップダウンの続く道でした。とにかく一不動まで、正確には高妻山までですがアップダウンが続きます。滑りやすい登山道もあり、なかなか体力を消耗させられました。 

【険しい山並み】

【滑りやすい土の道】
 途中九頭龍山と思しきピークを横目に進んで行きます。道中徐々に雲が晴れてきて、最初は完全に雲で覆われていた高妻山のピークが見えて来ました。高妻山は遠方でしか見たことがなかったので、あまりこれといったイメージがなかったのですが、端正でなかなか鋭そうな山容をしているなと思いました。

  何度もアップダウンを繰り返し、まだかまだかと思いながら進んで行きます。何度目かに下った鞍部が一不動で、ようやく到着という感じでした。ここには避難小屋もありますが、自然への負荷の関係で緊急時のみ使用可能となっています。

【稜線を振り返って】

【姿を現した高妻山】

【一不動】

【戸隠牧場方面分岐】 
 一不動は戸隠牧場への分岐になっていて、帰路はここから下って行きます。なお、高妻山に登る場合にはここから登って来ることになります。一不動からもアップダウンを繰り返しながら進んで行きます。登山道は比較的歩きやすくなっているのですが、やはり体力的に徐々にきつくなってきます。

 一不動から高妻山までの間には二釈迦、三文殊など十阿弥陀まで続く呼び名があり、これを見つけながら歩くと多少は疲れも吹き飛ぶかもしれません。ただし、必ずしも等間隔ではないので、あまり距離の目安にはなりませんでしたが。 

【アップダウンの続く稜線 奥に五地蔵山】

【気持ちの良い稜線歩き】

【五地蔵山頂】 
 5番目の五地蔵は、五地蔵山という山になっていて、なかなか見晴らしのいい山頂になっています。ここからは黒姫山を正面に眺めることができます。黒姫山に登った時はガスが多くてあまりその姿を眺めることができなかったのですが、こうして見てみると存在感のある山だと思いました。

  かなり近づいて来たように思えた高妻山ですが、まだまだアップダウンは続きます。五地蔵山を過ぎたあたりから、高妻山に登っていた方達とすれ違うようになりました。こちらの方は、平日とはいえそれなりに登っている方がいました。

【黒姫山と紅葉した木々】

【妙高山】

【遠方には富士山もくっきりと】

【頸城三山】

【正面に迫る高妻山】

【九勢至ですがまだ先は長い】 
 高妻山の手前にあるピークは全て越えたと思った頃九勢至があります。山頂も近いと思いたいところですが、ここから先はまだ長いです。

 高妻山への最後の登りはひたすら急斜面の登りになります。危険な箇所はないものの、よじ登るという表現の方がいいかと思われるくらい登りが続きます。段差のある箇所もあって、下りは少し歩きにくいかなと思いましたが、結果としては登りのしんどさに比べればましだったです。この急登を登ってようやくと言いたいところですが、もう少し先があります。

【徐々に急登になる登山道】

【急斜面をよじ登って行く】

【緩やかな道へ】 
 急斜面を登った後は緩やかな道が続きます。このまま山頂までと思いきや山頂手前は岩のごろごろした道になっています。また、最後のチェックポイント(?)である十阿弥陀があります。ここを過ぎると間もなく山頂に到着です。本当に山頂までが遠かったです。

 すっかり晴れた青空のもと、周囲は見事な景色が広がっています。高妻山に登っていた方達は下山した後で山頂を独り占めという感じでした。頸城三山は少し樹木があって見えませんが、北アルプスから南方の山々までがよく見通すことができました。

【十阿弥陀】

【岩のごろごろした道】

【高妻山山頂】 
 山頂で休憩をしたり、写真を撮っていると地元の女性の単独の方が奥から戻って来ました。高妻山に登ってそのまま乙妻山まで往復したそうです。高妻山からはよく見えない頸城三山がよく見えたとか。高妻山を単独で登る時には往復してみたいものです。

  景色が良くて写真を撮っていたり、単独の方から地元の山の話を聞いていたりしているうちに山頂で1時間程過ごしてしまいました。結果としてはここでの時間が響いて下山時には暗くなってしまうのですが、山頂過ごした時間は本当に充実していたと思います。

【乙妻山】

【北アルプスの眺め 左手前に戸隠連峰】

【戸隠連峰】 

【白馬三山】 

【奥に剱岳】 

【海の日三連休に歩いた白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳の稜線】 
 
【槍ヶ岳もくっきり】

【乙妻山をズーム】 

【焼山】 
 
【少し下ったところから頸城三山】

【火打山】 

【下りもアップダウンを繰り返す稜線】
 山頂での展望を楽しんだ後は、名残惜しくも下山開始です。下山にかかる時間を考えると、焦る必要まではないにせよこれ以上はのんびりできない時間です。山頂直下の急斜面の道を慎重に下って、アップダウンの繰り返される稜線を進みます。

 登り返しはきつくはありますが、登りに比べればそれほどではないのがまだ救いでしょうか。一気に一不動まで戻って一旦休憩を挟んだ後、戸隠牧場方面に下って行きます。最初は岩のごろごろした道が続いています。 

【岩のごろごろした道】 
 
【一杯清水ならぬ氷清水】

【帯岩へ下る鎖場】 
 岩のごろごろした道というのは、要は河原になっていて、ほとんど川になっているような場所もありました。途中ガイドでは一杯清水となっている水場があったのですが、現地の看板には一杯清水ではなく氷清水と呼ばれているとわざわざ書いてありました。一不動直下にありますので、高妻山登山の際には貴重な水場になるでしょう。

 河原のような道を下って行くとやがて滝があって、その脇に鎖がぶら下がっています。岩が濡れているのでここは下りにくかったです。下った後は帯岩をトラバースして行きます。ここは、なぜか縦にぶら下がった鎖が次々とあるので、それらを掴みながら進んで行きます。足場も思ったよりもしっかりしていて、中ほどのやや下る場所は嫌な感じがしますが、総じて思ったよりは歩きやすかったというのが正直なところです。

【帯岩のトラバース道】

【滝の脇の鎖場】

【標高の低い所には紅葉が】 

【鮮やかな紅葉】 

【戸隠牧場へ】
 帯岩のトラバース直後にも鎖場を下り、その後も滝の脇をやはり鎖で下る場所がありました。全体的に川の上や脇を通る道が多いので、雨がよく降って増水している時は厳しいルートのような気がします。これらの道を下って行くと、樹林帯に入って行きます。

 樹林帯では、随所に残った紅葉がきれいでした。この付近の標高は、朝の戸隠山登山口付近も含めてちょうど見ごろだったようです。既に暗くなっていたのが少し残念でした。この樹林帯を抜けると戸隠牧場に到着です。いきなり牛にお出迎えをされて驚いてしまいました。

【牛と紅葉】

【牧場内の道を歩く】
 
【戸隠牧場駐車場と入口】
 戸隠牧場を抜けるとゲートと駐車場があります。高妻山に登る場合にはここが拠点になるでしょう。ただし、五地蔵山へ登るルートがメジャーになる可能性もありそうではあります。

 その後は車道に出る手前に車道に沿って歩く遊歩道がありますので、そこを利用しました。木道がよく整備された歩きやすい場所で、薄暗くなった頃にようやく駐車場まで戻って来ることができました。スリルが多く体力的にもハードな1日でしたが、天気も良く展望にも恵まれて本当に充実した1日となりました。 

【戸隠牧場からは木道歩き】
 
【薄暗くなった頃駐車場へ】
 


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