けさまるやま
 袈裟丸山
登山日: 2012年5月21日(月)   標高:1878m(前袈裟丸山)
    標高差:折場登山口から約690m


 5月21日(月)    折場登山口 4:05 → 賽の河原 5:00 → 小丸山 5:50
   前袈裟丸山 6:50(〜7:10) → 日食観察 7:20(〜45)
   小丸山 8:10(〜20) → 賽の河原 9:10 → 折場登山口 10:00

 

 本日は袈裟丸山に登ります。短時間で登ればもう1山とも考えたのですが、やはり1日2山登るのは忙しないですし、この日は帰らなければならないので、1山をのんびり登ることにしました。この日は全国的に金環日食が見られる日でしたが、月曜日に休みが取れて山に登ると決めた時点であまり意識していませんでした。この日も見られたらいいかなという程度だったわけですが、結果としてはきちんと撮影するための準備をしておけばと思うくらい素晴らしいものでした。

 この日も前日の夜に登山口に入ります。この折場登山口はかなり林道を登ったところにあるので、悪路を覚悟していたのですが、登山口まで舗装されていて拍子抜けしてしまうくらい整備されていました。ちなみに、2方向から入れますが、どちらから入っても舗装されています。

【登山口前の駐車スペース(下山時)】
 
【2箇所から登れる登山口(下山時)】
 折場登山口には10数台駐車できるスペースがあり、既に1台とまっていました。恐らく山でテントでも張っているだろうと思ったのですが、実は自分と同様に車中泊をしていたようで、偶然一緒に下山して来た年配のご夫婦でした。アカヤシオのこの時期に賑わう袈裟丸山も、平日はさすがに静かなのかなと思いつつ寝床に就きました。ちなみに、この登山口には公衆トイレもあります。

 朝は前日同様に夜明け直前くらいに出発します。よく整備された袈裟丸山であれば、暗がりでも登っていけるでしょうが、可能ならば山頂近くで日食を見たいなという思いもありました。逆算するとこの時間くらいに出発すれば、ちょうど山頂にいられる計算になります。実際のところ日食の見られる時間には結構太陽が昇っているので、あまり高い場所にいる意味はないのですが、いつもの御来光の感覚でできるだけ高い場所でと思ってしまうのでしょう。 
 
【よく整備された登山口(下山時)】

【樹林帯の登り(下山時)】
 
【まずはちょっとだけアカヤシオの花が】
 よく整備された登山口から登って行きます。この登山口はなんと2方向から登れるようになっています。これはハイシーズンの混み具合を考慮してのことでしょうか。

 登山口からは、しばらく樹林帯の登りが続きます。この道を登りきると視界が開けて正面に袈裟丸山が見えて来ます。ここからは、笹原の気持ちの良い稜線を歩いて行きます。ちなみに後で御一緒した方の話しでは、以前はもっと沢沿いに道があったのが、展望を求めて歩くうちにこちらのルートになってしまっていたとのことです。なお、このあたりの道も2本あって、すれ違いを考慮したものになっているようです。

【徐々に視界が開けて】

【正面に袈裟丸山が】

【気持ちの良い笹原の稜線】

【木々が少なく見通しのきく登山道】

【袈裟丸山の4つのピークが並んで】

【袈裟丸山の展望台】
 その後も緩やかな道を登って行きます。実際のところ、最初の登りを終えた後は、小丸山の手前まであまり急登はありません。小丸山自体もそれほど高いわけではなく、急登だと思える道は長くはありません。袈裟丸山直下以外は本当になだらかで、道もよく整備されていて歩きやすいです。登山口まで入りやすいことやアカヤシオが咲き乱れることに加えて、このような歩きやすい山であることも入山者が多い理由なのでしょう。

 途中展望台がありましたが、下山時に登ることにして先に進みます。その後随所に岩を積み上げた賽の河原に出ます。賽の河原という場所はいろいろな山にあって興味深いものがあります。

【岩の積み上げられた賽の河原】

【下山時を楽しみにアカヤシオの道を進む】

【正面に小丸山】
 賽の河原で少し休憩した後先に進みます。賽の河原の手前あたりから随所にアカヤシオが見られました。日がすっかり昇った下山時に楽しむことにして先に進みました。

 徐々に小丸山に向けての登りとなり、気持ちの良い笹原の道を登って行きます。最後にやや急な道を登りきると小丸山に到着です。小丸山山頂にもアカヤシオがありますが、きちんとアカヤシオが見られるのはこのあたりまでのようです。アカヤシオを見るのが目的の方ですと、このあたりで引き返す人も多いとのことでした。 

【小丸山への緩やかな登り】

【小丸山山頂】
 小丸山からは袈裟丸山がよく見えます。袈裟丸山は、前袈裟丸山、中袈裟丸山、後袈裟丸山、奥袈裟丸山などの総称で、今回登る前袈裟丸山を一般的に袈裟丸山と呼ぶことが多いようです。今回のルートでは、これらの山々が並んでよく見えるポイントが多いので、一度は縦走してみたくなりますが、実際のところはきちんとした道はなくルートファインディングの力が求められるようです。

 小丸山で少し休憩をしたら先へ進みます。ここからは一旦鞍部に下って行きます。この下りでもまだアカヤシオが見られました。

【アカヤシオと袈裟丸山】

【避難小屋と十字路分岐】

【年季の入った避難小屋】
 下った鞍部は十字路の分岐になっています。そして、かなり年季の入った避難小屋がありました。位置的には気持ちの良い広場がありますし、袈裟丸山直下ということでなかなかいい場所だと思います。ガイドでは南に5分下ったところに水場があるということで、実際に使える水場であればなお素晴らしい場所と言えるでしょう。

 この後はさらに緩やかに下って鞍部を進んで行き、袈裟丸山に取り付きます。ここからは急登急登の連続で、ここまでのよく整備された道が信じられないくらい荒れた道も出て来ますが、それでも比較的歩きやすい方でしょうか。ルートがいくつもありますので、歩きやすい道を探しながら登って行きます。 

【鞍部のなだらかな笹道を進む】

【この日唯一の急登を一気に上がる】

【笹原の稜線へ】

【広々とした山頂】

【頂上碑と三角点】
 この急登を登りきると稜線に出ます。ここからは、楽しい笹原の道と言いたいところですが、この笹には露がついており、結構濡れながらの行軍となりました。時期が来れば、刈り払いなどもされるのかもしれません。この道を進むと山頂に到着です。

 山頂は広々としていますが、周りには木々があるので展望はありません。ただ、木々がまばらなので、合間からの展望は望むことができます。遠望はききにくいですが、雪のついた山はまだきちんと見ることができました。 
 山頂からは八反張を経て後袈裟丸へ続く道があるのですが、通行禁止の看板がありました。これは当然登る前からわかっていたことで、どこまで行くかは結構考えていました。現場は看板はあるもののロープで塞ぐというところまではしていませんでした。このあたりは自己責任でということでしょうか。

 実は行くか行かないかについて考えていたのは日食のことを知るまでで、日食のことを知ってからは、太陽のよく見えるところで日食を見たいということもあって、あまり後袈裟丸まで行くことは考えなくなっていました。

【通行禁止の看板】

【木々があって展望はなし】
 当初は山頂で日食を見ることを考えていたのですが、太陽が思っていたよりも高く、時間もありましたので、登る途中で目を付けていた場所まで下ることにしました。山頂がもう少し展望が望める場所なら、山頂でもう少し過ごしても良かったとは思います。

 笹原を戻り急登を下る途中の少し見晴らしのいいところで待つことにしました。やはりサングラス程度では太陽を見るのは無理で、太陽の欠ける時間になってもよく見えず諦めていたのですが、日食になって暗くなって来るとよく見えるようになりました。特に望遠レンズを装着したカメラで覗くときれいな金環日食を見ることができました。まさかこのような場所でと思っていたのでとても感動しました。写真でうまく撮れなかったのは仕方がないでしょう。

【木々の合間より日光白根山】

【光が飛んでしまった金環日食】

【小丸山再び】
 日食をじっくり眺めた後は再び下山開始です。鞍部まで下った後は小丸山に登り返して行きます。ここで本日初めて登山者とすれ違いました。このグループの方達は小丸山で日食を見ていたそうです。この後にすれ違って話した方もそれぞれいろいろな場所で日食を見ていたようです。

 小丸山山頂では再び袈裟丸山を眺めます。皇海山まで並べた姿はなかなか見事で、アカヤシオの鮮やかな色がこの景色を引き立ててくれます。しばしこの景色を眺めた後、小丸山を後にしてアカヤシオの道に戻って行きました。

【袈裟丸山の山々と右奥に皇海山】

【前袈裟丸山】

【鮮やかなアカヤシオの木】

【木々を眺めて】

【広々とした登山道】
 今朝通った道とはいえ、やはり日が昇って太陽の光が当たると色鮮やかなアカヤシオが際立って来て、見事な景色が広がっています。確かに満開というにはもう少し先かなと思いましだが、これでもかなり咲きっぷりではないかと思います。

 登山道も広々としていて、立ち止まってのんびり観察するにはちょうどいいでしょう。このあたりから続々と登って来る人とすれ違うようになりましたが、時々歓声が上がっていました。ちなみに、山の斜面を見てみると色鮮やかでしたが、満開時にはもっと色づくとか。このあたりは、年によっても変わるのかもしれません。 

【アカヤシオの花】

【山も彩るがまだまだだとか】

【どこを眺めてもアカヤシオ】

【このあたりが最も花が咲いていた木々】

【賽の河原】

【今度は展望所に上る】
 その後賽の河原を通過すると、アカヤシオの方も少なくなって来ます。訪れる時期によって、咲いている箇所が違うのでしょうが、この日は賽の河原から小丸山の手前あたりがよく咲いていました。

 さらに戻って行くと展望所がありますので、今度は上ってみることにしました。展望所に上ると、ちょうど手前にあった木々の上に出るので、見事な袈裟丸山を眺めることができます。小丸山では微妙に位置を変えながら写真を撮っていましたが、ここではそのまますっきりとした姿を収めることができました。

【4つのピークが素晴らしい袈裟丸山】

【袈裟丸山と小丸山】

【前袈裟丸山も見納め】
 その後は展望所で会った年配の夫婦の方と下って行きます。ここで、前日車中泊だったことや小丸山で引き返したことなどを聞きました。地元の方で、昔話やこの付近の山々の話なども聞けて良かったと思います。結局話しながら登山口まで戻って来たのでした。

 戻って来てみると駐車スペースはいっぱいで、林道沿いにずっと駐車されているくらいでした。かなりの人とすれ違いましたが、駐車台数の多さで改めて入山者の多さを実感しました。土日ではとても来られないということを実感したのでした。平日の朝早い時間に入り、金環日食を見られたうえに、アカヤシオや袈裟丸山の山並みをじっくり眺められたのは本当に良かったです。満を持してこの時期を狙ったのは正解でした。 
 


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