おおがさやま
 大笠山
登山日: 2012年6月2日(土)   標高:1822m(大笠山)
    標高差:登山口から約1250m


 6月2日(土)    桂湖登山口 5:15 → 避難小屋 8:45(〜9:05)
   大笠山 9:40(〜10:10) → 避難小屋 10:35 → 前笈ヶ岳 11:30
   桂湖登山口 13:10

 

 本日は大笠山に登ります。この週末は当初天気が優れなさそうだったので、自宅でのんびりする予定だったのですが、土曜日はなんとか天気が持ちそうだったので大笠山に登ることにしました。日曜日も天気がもつならと思いましたが、結局天気が読み切れず、ひどくはならないかもしれないけれども、少なくとも晴れることはないだろうということで、大笠山だけの登山となりました。

 大笠山の登山口となる桂湖は、東海北陸道の五箇山ICから比較的近くて、意外に便がいいなと思いましたが、さすがに静岡からですと350キロ程走る必要があるので、運転だけでもなかなか骨が折れます。登山口は桂湖の一番奥になります。

【登山口前駐車スペース】
 
【登山口】
 この桂橋を渡る手前が登山口、登山道入口となります。きちんとした駐車スペースはありませんが、路肩に数台は駐車できるでしょうか。桂橋を渡ったところや少し手前のスペースなどを使えばそれなりの台数がとめられると思います。この日は自分を含めても3台で計4人と、登山口の前にあるスペースだけで十分でした。

 金曜日は最近には珍しく残業なしで帰れたので、出発もそこそこ早く、早朝には現地入りすることができました。睡眠時間を切っているので眠いことは眠いですが。もう1台の車とほぼ同時に到着して、自分の方が先に出発しました。途中で抜いてもらうとちょうどいいかなという皮算用がありました。

【立派な吊橋を渡る】
 
【最初は立派なハシゴが続く】
 抜いてもらうとと思ったのは、この時期では大笠山の雪がまだ多く、道が不明瞭な箇所も多いと思ったからです。基本的に尾根筋の道で、GPSも持っていましたから、多少時間をかければ十分行けると踏んではいましたが、長丁場の山なので少しでも楽をしたいという気持ちが働いたようです。結果としては、最後まで先行することになったわけですが、それほど複雑な道でないのに1箇所進む尾根を間違えるというミスを犯してしまいました。まだまだGPSに頼らないとダメなようです。

 最初、湖沿いの道を少し歩くと立派な吊橋が現れます。これを渡ると、ハシゴが連続して出て来ます。その後は、岩場をよじ登る場所が出て来ました。 
 
【岩場を登る】

【小高いピークを目指して進む】

【比較的歩きやすい登山道も】
 ハシゴも鎖も立派で、思っていた以上に登りやすかったのですが、やはり歩き始めということで、慎重に進んで行きます。ウォーミングアップなしの急登はなかなか足が付いて来ませんでした。

 その後はやせた尾根を進んだ後、ひたすら登って行きます。急登や難所もなく比較的歩きやすいと思いますが、落ち葉で足元が見にくくなっているのがやや歩きにくいところでしょうか。花はシャクナゲやツツジがちらほらといったところでした。雪も多く花の時期はまだまだ先なのでしょう。雪は1000m付近から出て来ます。

【オオカメノキ】

【標高1000m付近から現れる雪】

【鮮やかなツツジ】
 道中には所々に距離を示す看板があり、結構登ったかなと思った頃見た看板では桂湖2.6キロ、大笠山3.6キロとまだまだ先は長いようでした。最初ある程度標高を稼いだ後、しばらくアップダウンが続くのですがそれが結構長いです。

 標高1300〜1400mあたりからは結構長い距離の雪渓も出て来ます。脇から登る道を見逃さないようにと脇をじっと見ながら進んだ挙句に、そのまま雪渓をまっすぐ歩いて行くのが正解だったりしました。この土曜日で4名しか入山していないくらいですから、平日はほとんど歩いている人もおらずトレースはほとんど期待できません。と言っても、要所要所で夏道が出ているので、トレースを辿らなければいけないというほどではないでしょう。

【標高はかなり稼いだがまだ半分も届かず】

【少しわかりにくかった長い雪渓の道】

【乗り越えるのに苦労した大木の倒木】
 その後厄介な程の大木が倒れている箇所があって、乗り越えるのにやや苦労しました。這うようにすればくぐれそうでしたが、乗り越えるのとどちらが楽だったのでしょうか。

 さらに進んで夏道を抜けると雪渓が広がっています。ここはなかなかの斜度があるうえに、いまいちルートが読めません。尾根筋を伝うのであれば登るしかないのですが、左手や右手から登る道がないか探しましたがどうも見当たらないので、この雪渓を登って行きます。登りでも意外と雪面が硬いので、油断をしていると足を滑らせてしまいます。救いは滑らせてもそれほど危険な場所ではないことでしょうか。

【この日唯一の急な雪渓の登り 右奥に登って行く】

【登ったところから見下ろす】
 雪渓を端を伝うように登って行くと、登りきったところに夏道がありました。この後も、雪道になったり夏道になったりしながら進みます。そして、再び長い雪渓の登りになると徐々に周囲の山も見えて来て、笈ヶ岳や本日の目的地である大笠山の先端が見えるようになって来ました。

 なお、この雪渓を登ったあたりに前笈ヶ岳山頂があったのですが登りでは見逃してしまいました。この雪渓の突き当りの左奥に本ルートである夏道が隠れていたのですが、これを見落として、方角が違うかなと思いつつも一旦別尾根に入ってしまいました。比較的早い段階で気づいてGPSで確認、結局見落としていた夏道を見つけて元のルートに戻ることができました。

【再び雪渓歩き 登りでは前笈ヶ岳山頂を見逃す】

【ようやく目的地の大笠山が】

【正面に大笠山 左奥の道を見落として一旦右の誤ルートへ】
 ここはGPS頼みで修正という感じで少し情けなかったなと思いますが、残雪期登山用にと導入したGPSですので、ある意味役に立っているということでしょうか。

 夏道に入ると、一旦雪はすっかりなくなり、一気に鞍部に向けて下って行きます。これを下ったあたりの鞍部は雪に覆われていると同時に、周囲の山を見るにもちょうどいい場所で、立派な笈ヶ岳を望むことができました。ちょうど翼を広げたような姿をしていて、本当にこの方角から見た笈ヶ岳は風格があるなと思ったのでした。

【ある程度近づくと道であることに気付く】

【夏道に入った後は一気に下って再び登る】

【鞍部の雪渓と1552mピーク】

【翼を広げたような笈ヶ岳】

【笈ヶ岳をズーム】

【1552mピーク付近と奥に大笠山】
 その後1552mピークに登ります。このあたりからは、正面のどっしりとした大笠山を眺めることができます。この後も尾根筋の道をひたすら進んで行きます。

 アップダウンを繰り返しつつ進んで行くと、徐々に笈ヶ岳と大笠山が迫って来ます。また、新緑の木々が見事ですが、対照的に尾根筋を除くと斜面にはべったりと雪が残っていました。だいたいは雪のない道を歩いて行けるのですが、ところどころで雪渓を渡って行きます。

【どっしりとした大笠山を見据えて】

【新緑の木々】

【尾根道を登って行く】

【避難小屋と緩やかな雪渓の登り】

【傾いて使用不可になっている避難小屋】
 さらに歩いて行くと避難小屋があります。現在は傾いていて使用できません。ちなみに、ここはシーズンには水が引かれることもあるとか。それにしても、避難小屋の一部が埋もれてしまうほど雪が残っているとは思いませんでした。

 この雪道を登って行くといよいよ最後の登りになって来ます。一旦よじ登るような急登が続きますが、その後は階段状に整備された道などを通って登って行きます。雪のない道の多いこの道も、再び雪道になると山頂は近いです。緩やかな斜面を少し登って左に目を転じると既に山頂が見えていました。

【急登が続く】

【整備された階段状の道】

【左下から上へ雪のほとんど付いていない尾根道を登る】

【山頂手前の雪原】

【左に目を転じると正面に大笠山山頂】

【中央付近の藪の切れているところから夏道へ】
 山頂への夏道が見えていましたので、手前から入ろうとも思ったのですが、道がよくわからなかったので、山頂手前で合流することにしました。これはちょっと藪漕ぎが必要かなと思ったら、1箇所藪の切れているところがあって、問題なく合流することができました。一般的にここを通っているのでしょう。

 合流すると間もなく山頂に到着です。山頂への道のりは長いものでしたが、最後は結構あっさり到着したような感じです。山頂はこじんまりとしていましたが、ベンチやテーブルもあってのんびりするにはいいでしょう。 

【こじんまりとした山頂】

【立派な石碑】

【三角点と頂上碑】
 山頂からは素晴らしい景色が広がっています。雲が多く遠方が霞みがかっているのが残念でしたが、比較的距離の近い笈ヶ岳、奈良岳や大門山はくっきりと見えました。白山もうっすらとですが、きちんと見ることができました。今年は白山をよく見ていますが、その前まではほとんどガスって見えないことが多かったので、それと比較するとよく見えていたと思います。距離的に近いからというのはあるかもしれませんが。

 素晴らしい景色を眺めた後、少し休憩をして下山開始です。アップダウンもありますので、帰りもなかなかの長丁場になります。

【歩いて来た道を振り返る】

【奥三方山と奈良岳】

【うっすらと見えた白山】

【笈ヶ岳山頂と奥に三方崩山】

【大笠山から笈ヶ岳への縦走路を眺める】

【笈ヶ岳と白山】

【大門山】

【ショウジョウバカマ】
 最初一気に下った後に続くアップダウンの道は、思った程登り返しがきつくはありませんでしたが、予想以上に時間がかかりました。このへんは慎重に無理をしないように下ったこともあるのでしょう。また、登りではあまり撮らなかった花を撮っておこうとしたというのもあります。花の時期にはまだまだのようですが、それでもそれなりの花を見ることができたのではないでしょうか。

 登り下りを繰り返しつつ進み、大笠山や笈ヶ岳などと別れを告げて、登りで迷った雪原に出ます。

【再び避難小屋】

【カタクリ】

【笈ヶ岳も見納め】 

【タテヤマリンドウ】 

【ミツバオウレンか】 
 この雪原を少し進んで行くと左手にベンチの残骸らしきものが見えて来ます。なんとここが前笈ヶ岳山頂でした。別名天ノ又というそうです。登りでは、ここを1つのポイントとして考えていたのですが、すぐそばを気付かずに通り過ぎていたのでした。こんもり盛り上がった感じで、ぱっと見はピークのようには見えませんでした。このピークを見逃したことも、左に折れるタイミングを逸して、誤った尾根へ進んでしまった要因の1つと言えるでしょう。

 その後も道がだいたいわかっていますので、快調に下って行きます。登りで苦労した急斜面の雪渓も、かかとを蹴り込める程度には緩んでいたので、特に問題なく下れました。

【前笈ヶ岳山頂を発見】 

【立派な石碑が】 

【急斜面を下る】 

【帰りはわかっているので一直線に進む】 
 その後も比較的順調には下って行きますが、やはり雪のない道は一気に駆け降りるわけにもいかず、ところどころ足元が落ち葉で見にくくなっていることもあって、ペースはゆっくりになります。膝へのダメージを考えるとこのくらいのペースがちょうどいいとは思いますが。

 下って来ると徐々に桂湖が見えて来ます。しかし、結構標高の高いところから見えているので、見えてからが結構長かったりします。

【タムシバ】 

【イワウチワ】 

【樹林帯の道を下る】 

【ハシゴを下って】 

【桂湖を見下ろす】 

【吊り橋までもう一息】 
 やがて岩場が出て来ると麓も近いです。やせた尾根を進み梯子を下って行きます。上から見ても意外と斜度や高さはないように思われます。すぐそばに木々が生い茂っているからそう思えるのかもしれません。

 梯子を下って吊橋を渡ると間もなく登山口に到着です。下りは時間がかかったものの、この日はよく歩けたのではないかと思います。 最後は桂湖の眺めを楽しんで帰路に着きました。青空こそほとんど見られませんでしたが、思っていた以上の展望が得られて良かったと思います。

【咲き誇るタニウツギ】 

【登山口へ】 

【桂湖を眺める】
 
【色鮮やかな湖面】
 


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