あきたこまがたけ
 秋田駒ケ岳
登山日: 2012年6月25日(月)   標高:1637m(男女岳) 1623m(男岳)
    標高差:八合目から約310m


 6月25日(月)    八合目 10:00 → 男女岳 11:30(〜50) → 男岳 12:10(〜20)
   横岳 13:55(〜14:10) → 湯森山 15:00(〜10)
   笹森山直下 15:50 → 八合目 16:20

 

 乳頭山に登った後は秋田駒ケ岳に向かいます。屈指の花の名山であり、人気の山であることから、帰りが厳しくなることを承知のうえで月曜日にもってきたのでした。

 実は、自分が持っていたガイドでは平日のマイカー規制は7月からとなっていたので、八合目まで車で行けるとばかり思っていました。それで八合目に向かうわけですが、トイレに行っておこうと思い寄ったのが道の駅であるアルパこまくさでした。寄ってみると、平日の割には駐車している車が多く、何よりもバスが出入りしているではありませんか。

【アルパこまくさ駐車場】
 
【バス乗場へ】
 実はマイカー規制時のバス乗場すら調べてなかったのですが、さすがにこれは秋田駒ケ岳八合目行きだなと思い確認してみると、やはりそうで、ここでバスに乗り換えて八合目に向かうことになっているのでした。規制はちょうどこの前の週から始まっていたようです。それにしても、偶然寄った道の駅がバス乗場だったというのはおもしろい偶然でした。

 バスは、30〜40分に1本で、ちょうどバスが出たばかりでした。仕方がないのでゆっくり準備をしてバス乗場に向かいます。羽後交通が運行しているシャトルバスは、八合目まで往復で1200円になります。   

【八合目に到着】
 
【八合目看板】
 9時27分発のバスに乗り52分に到着です。バスを待ったり乗ったりしたことによって、思ったよりも遅い登山口到着となってしまいました。ただ、秋田駒ケ岳の場合は、山頂までならすぐですし、残り時間を見ながら適宜コースを変えられるので、特に問題はないでしょう。メインのお花畑と男女岳あたりを登るだけならば、3〜4時間もあれば回れるかもしれません。

 自分の場合は、さすがに簡単に来られる場所ではないので、ある程度回れるだけ回ってみようと思っていました。終バスまで粘るつもりはありませんでしたが、17時までバスはあります。
 
【登山口】

【よく整備された登山道】

【徐々に登って行く道】
 八合目に到着したらすぐに出発です。歩く人が多いので、ささっと写真を撮っては一気に登って行く感じです。最初は行列になる可能性が高いので、ある程度分散するまでは先行することにしたのでした。

 歩きやすい登山道が続きます。途中硫黄鉱山跡のルートとの分岐があります。このルートも通りたかったのですが、結局大回りにぐるっと回って来たのでこのルートを通ることはありませんでした。比較的青々とした山肌がある一方で、ここだけは岩肌がむき出しになっていて、他とは違う光景を見せていました。

【硫黄鉱山跡ルート分岐】

【岩肌の見える眺め】

【雪渓と岩肌と新緑】

【八合目と奥の山々を振り返る】

【べったりと残る雪渓】
 分岐を過ぎると徐々に高度を上げて行きます。やはり登りは疲れますが、歩きやすいうえに、天気がいい割には涼しい風が吹いていたので、順調に進んで行きます。登って行くにつれてさまざまな高山植物を見ることができました。いろいろ撮ってはみたのですが、まだまだわからない花の方が多かったですし、似たような花の見分けがつかなかったりします。特に黄色い花は、花しか撮らなかったので、ミヤマダイコンソウなのか
ミヤマキンバイなのかミヤマキンポウゲなのかわかっていませんでした。ただ、この他にもスミレも合わさって、一面が黄色い絨毯のようになっている箇所が随所に見られました。
 

【ハクサンチドリ】

【ウメハタザオ(イワテハタザオ?)】

【ノウゴウイチゴ】

【ミヤマキンバイ】 

【ショウジョウバカマ】
 花を眺めつつ歩いていると、休憩所らしき場所が見えてきます。また、ここは見事な展望所にもなっていて、田沢湖の一部や乳頭山方面の景色も眺めることができました。まだ30分程しか歩いていないので、休憩せずに進むことも考えましたが、じっくり写真を撮りながらということで、カメラのレンズを取り出して、のんびり写真を撮ってから進むことにしました。

 今回秋田駒ケ岳に登って驚いたのは、登山口が既に八合目と標高が高いのもあるのですが、お花畑以外でも万遍なく花を見ることができたことでしょうか。湯森山方面でも、ずっと花を見ないということはなかったと思います。

【展望所&休憩所へ】

【ズタヤクシュ?】

【朝方登った乳頭山】

【男女岳】

【森吉山】

【少し進んだ場所から田沢湖】

【男女岳の裾を回り込むように進む】

【ミヤマダイコンソウ】

【男岳と木道歩き】

【イワカガミ】
 左手に男女岳を見ながら進んで行くと正面に男岳が近づいて来ます。すると木道になり、両側にお花畑が続くようになります。ここはチングルマのお花畑になっており、昨日の森吉山に引き続きチングルマのお花畑を見ることができました。特に、昨日とは打って変わって快晴の元でのチングルマは本当に光り輝いていました。焦ることもないので、1つ1つの花を見ながら進んで行きました。

 やがて、男岳への分岐を通り過ぎると正面にきれいな池が見えて来ます。これが阿弥陀池です。阿弥陀池越しの男女岳が撮りたくて、右手の道を歩いて行きます。

【チングルマのお花畑】

【お花畑に挟まれた木道歩き】

【お花畑と男女岳】

【チングルマ】

【男岳分岐】

【阿弥陀池避難小屋】

【阿弥陀池と男女岳】

【硫黄鉱山跡ルートの雪渓】

【お花畑と男岳】

【男女岳へ】
 予想通り阿弥陀池越しの男女岳は素晴らしい眺めでした。天気が良いおかげかもしれませんが、とにかく見るものすべてが絵になるような景色でした。阿弥陀池の奥には避難小屋があって公衆トイレもあります。

 ここから池を回り込みつつ男女岳山頂を目指します。この付近はまだ結構な雪渓が残っていました。硫黄鉱山跡のルートを通るとまだ雪渓の上を歩くことになるようです。男女岳への道はやや急ですが木製階段などがよく整備されています。時々振り返って景色を眺めながら登って行くと男女岳山頂に到着です。 

【登る途中で見下ろした阿弥陀池】

【木製階段を登る】

【男女岳山頂へ】

【頂上碑】
 男女岳山頂は見事な360度のパノラマの景色が広がっています。天気も良く周囲の山々がよく見えました。ちなみに、山頂は風がそこそこあって、元々が涼しいために、ずっと風に当っていると肌寒いくらいでした。ですので、登って来る人も多かったのですが、比較的すぐに下って行く人が多くて、少し山頂にいる間に随分静かになりました。

 まだまだ先は長いので、少し休憩をしたら下って行きます。木の階段を下って再び阿弥陀池まで戻って来ました。

【左手前の乳頭山へ向けての縦走路 右奥は岩手山】

【右に男岳 正面に馬の背 中央奥は和賀山塊】

【男岳と田沢湖】

【どっしりとした岩手山】

【再び阿弥陀池と男女岳の組み合わせ】

【お花畑と男岳】

【男岳分岐】
 登って来た時と同様に阿弥陀池越しに男女岳を眺めながら歩いて行きます。すると男岳手前にミヤマキンバイのお花畑がありました。見事な黄色い絨毯という感じで、しばし見入ってしまいました。

 その後男岳分岐を男岳に向けて登って行きます。馬の背分岐を経て、ザレた道、岩のごろごろした道を登って行きます。よく整備された道を歩いて来たので険しく見えますが、ゆっくり登れば問題ないでしょう。急な道を登り、肩あたりからは緩やかな稜線を歩いて行くと男岳山頂に到着です。

【最後はなだらかな稜線歩き】

【横岳と鞍部の眺め】

【男岳山頂へ】

【和賀山塊 中央に和賀岳】

【田沢湖】

【雲の上に山頂の見える鳥海山】

【山頂の祠と頂上碑】
 男女岳山頂同様に山頂は賑わっていました。男女岳よりは風も穏やかで休憩しやすかったでしょうか。ここからは、男女岳よりも南西にあるので、最も近い位置で田沢湖を眺めることができます。逆に田沢湖からは一番手前に見えるのが男岳なのでしょう。また、西にある鳥海山もよく見ることができました。雲がなければ、裾の広がる鳥海山を眺めることができたことでしょう。

 写真だけを撮ったら下山開始です。ザレた道を慎重に下って馬の背分岐に出ます。ここから、馬の背を通って横岳に向かえば無難なのですが、コマクサを探しに鞍部に下ることにしました。さすがに時期が早すぎるとは思いましたが。 

【横岳南方の眺め】

【男女岳と阿弥陀池】

【馬の背分岐】

【シラネアオイ】

【残る雪渓】
 分岐からは急坂を下って行きます。分岐からは下までが見えない程の急な道で、しかもザレた道になっているので、下っても大丈夫かと思ったのですが、浮石に気を付ければ特に問題はありませんでした。登りに使うと急登の連続ですのでなかなかしんどいかもしれません。ちなみに、下る途中の斜面にシラネアオイが咲いていました。

 下った後は、山間の散策といったところでしょうか。雪渓が残っていたり、池の脇を通ったりとロケーションもなかなか素晴らしいと思います。何よりも道中のチングルマのお花畑は圧巻でした。山間に広がるお花畑は本当に素晴らしかったです。 

【急坂を振り返る】

【雪渓を渡ったところから振り返って】

【青々とした山肌】

【ヒナザクラ】
 その後も順調に歩いて行きます。もしかしたらと期待したコマクサでしたが、全く咲いている気配はありませんでした。景色が変わって大焼砂と呼ばれる砂地の道をしばらく緩やかに登って行くと分岐に出ます。ここを右手に下ると国見温泉方面になります。ここは左に折れて横岳に登り返して行きます。

 この付近一帯はタカネスミレの群落が見事で一面が黄色く染まっていました。この日は、チングルマの白いお花畑と、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、タカネスミレなどの黄色いお花畑が本当に見事でした。

【ここにもチングルマのお花畑】

【池と残った雪渓】

【砂地(大焼砂)の道を歩く】

【国見温泉方面分岐】

【ミヤマキンバイ】

【タカネスミレ】

【咲き始めのコマクサ】 

【横岳へ続く道】 

【女岳と男岳】

【国見温泉方面への稜線】

【横岳山頂】
 また、少し登って行くと数は僅かで本当に咲き始めですがコマクサも見ることができました。ちょっと無理かなと思っていただけにうれしかったです。

 お花畑を見ながら登って行ったわけですが、この登りが見た目よりも長く、比較的傾斜の緩やかな登りのように思えたのですが、意外としんどかったです。それだけなだらかな稜線が続いているということなのでしょう。最後もなだらかな道を進んで行くとようやく横岳に到着です。この大焼砂を経由するルートは遠回りになりますし、下って登り返すのが大変ですが、山間の景色、チングルマのお花畑、そしてコマクサとわざわざ歩いた甲斐があったと思います。

【ツマトリソウ】

【ミヤマハンショウヅル】

【オオカメノキ】

【ベニバナイチゴ】

【花の咲き終わり?】

【ムシトリスミレ】

【焼森への道】

【正面に岩手山 中央左に湯森山を眺めながらの稜線歩き】

【秋田駒ケ岳全体を振り返る】

【縦走路分岐】
 横岳からは、そのまま八合目に下って行くルートと湯森山や笹森山を経由するルートがありましたが、またもや欲が出てニッコウキスゲが見られるかもしれないということと、せっかくなので回っておこうということで、湯森山を通ってぐるっと回ることにしました。

 湯森山までは稜線歩きと思ったのですが、周囲の笹などの背丈が高いので景色を眺めながらとはいきませんでした。ただ、意外といろいろな花が見られたのは良かったです。メインルートにはあまり見かけなかったような花でしょうか。やがて縦走路分岐に到着です。 

【湯森山頂上碑】

【正面に笊森山】

【笹森山】

【秋田駒ケ岳と笹森山】

【秋田駒ケ岳が一番ダイナミックに見える場所?】

【休暇村分岐】
 実は縦走路の分岐が湯森山山頂だと思ったのですが、少し縦走路を進んだところに湯森山の頂上碑があったので、こちらが山頂なのかもしれません。なお、縦走路を少し進んだところに展望の良い箇所があるということで、少しは歩いたのですが、結局断念して笹森山方面に進むことにしたのでした。

 今度は緩やかに下って笹森山を目指します。途中には休暇村分岐があります。静かな山歩きをするにはいいルートかもしれません。ここからは、乳頭山と笊森山が並んでよく見えます。この後、急いで下れば乗れそうなバスに乗るか、それともゆっくり歩いて次のバスに乗るか迷いました。どちらにしても笹森山の山頂は寄らないことにしました。

【乳頭山と笊森山】

【なだらかな稜線を持つ湯森山】

【川の渡渉】
 結局ニッコウキスゲが見えたらゆっくり歩き、なかったら急ぐことにしました。と言っても、かなり急がないと間に合わないので、結構なスピードで下って行きました。途中見回した範囲ではニッコウキスゲはなかったと思います。ここまでのんびり歩いて来て急ぐのもとは思いましたが。

 最後は、歩きにくい道に川の渡渉、そして雪渓歩きまであって驚きました。急いでいる時はそのようなものかもしれません。結局、最後は走ってバスに飛び乗るような感じでした。ただ、ぴったりの時間には出発しなかったので、結果としては5分程は余裕があったようです。
 乳頭山と合わせると結構歩いた1日で、バスの中では心地良い充実感に浸っていました。この日は天気が良い割には涼しい風が吹いており、本当に素晴らしい1日となりました。いい形で東北遠征を締めくくることができたと思います。

 ただ、正直大変だったのはこの後で、バスに乗ったのがいい時間でしたので、日帰り温泉に浸かったら既に午後6時、そこから800キロ弱の運転があって、自宅に着いたのが午前3時でした。その日はそのまま仕事がありましたので、なかなかきつい1日でした。ただ、それを差し引いても登る価値のあった山々であると思いました。

【最後の最後で雪渓歩き】

【前日 日が沈んだ後の田沢湖越しの秋田駒ケ岳】

【前日日が沈んだ後の秋田駒ケ岳 中央が男岳】
 


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