にゅうとうさん
 乳頭山(烏帽子岳)
登山日: 2012年6月25日(月)   標高:1478m(乳頭山)
    標高差:黒湯温泉から約620m


 6月25日(月)    黒湯温泉 3:40 → 田代平 5:00(〜20) → 乳頭山 6:00(〜20)
   再度乳頭山 7:00 → 黒湯温泉 8:35

 

 本日は乳頭山と秋田駒ケ岳に登ります。可能ならば縦走ということをずっと考えていたのですが、この時期はまだ秋田駒ケ岳がマイカー規制されていないと勘違いしていて、その場合登山口をつなぐ交通手段がないことからそれぞれ別に登ったのでした。実際、乳頭山から下った時にはまだそのことに気付いていません。ただ、縦走に的を絞った場合、特に秋田駒ではお花畑をことごとく外してしまうことになるので、そのような意味では別々に登って正解だったかなとも思いました。

 乳頭山は黒湯温泉に車を置いて、ぐるっと回って来るルートを取ります。前日までは雨に祟られましたが、この日は晴れが期待できそうでした。 

【黒湯温泉駐車場(下山時)】
 
【駐車場の奥から(下山時)】
 まずは、黒湯温泉駐車場の奥から緩やかに下って孫六温泉に出ます。昔ながらの温泉宿という感じで、このような場所でのんびりしたいなと思ったのでした。乳頭山登山口は、この孫六温泉の建物を抜けた先にあります。まだ暗い時間帯でしたが、登山口はよくわかりました。

 登山道に入ってからはひたすら登って行きます。最初はよく整備された登山道で歩きやすくなっています。夜明け前なのと、樹林帯であることから、まだ薄暗い中を歩いて行きます。
 
【孫六温泉に下る】

【風情の残る孫六温泉】
 
【孫六温泉を抜けたところに登山口】
 しばらく登って行くと、浸食の多い道になり、ぬかるんでいたり、岩肌がむき出しになっていたりして歩きにくくなりますが、登りであれば特に問題はないでしょう。後で下る黒湯温泉方面への下りに比べれば普通の道とも言えるかもしれません。

 徐々に夜が明けて行く中を淡々と登って行くと、視界が開けて木道になります。このあたりが田代平と呼ばれる場所のようで湿原になっています。夜明けの太陽、秋田駒ケ岳を始めとした眺めや何よりも数々の高山植物が素晴らしかったです。今回の乳頭山登山で、まとまった数の花が見られたのはここだけだったでしょうか。それ以外の場所でもちらほらは見ることができますが。 

【歩きやすい登山道】

【徐々にぬかるみの多い道に】

【視界が開けて木道で湿原歩き】

【チングルマ】

【イワカガミ】

【ハクサンチドリ】

【マイヅルソウ】

【アカモノ】

【ツマトリソウ】

【ゴゼンタチバナ】

【オオバキスミレ】
 花を眺めながら木道を歩いて行くと分岐がありますので、これを乳頭山方面に入って行きます。このあたりまで来ると正面に乳頭山の雄姿がしっかりと見えています。しばらく歩くと田代平山荘という立派な避難小屋がありました。中で話し声が聞こえましたので、前日に泊まった方がいたのでしょう。

 避難小屋の前から池らしき場所に出られるようになっていましたが、そのまま進むことにしました。田代平に入ってからはほぼなだらかな道を歩いていましたが、ここからは再び登って行くことになります。それでも、比較的緩やかな登りです。

【湿原を歩く】

【田代平からの乳頭山】

【歩いて来た木道と秋田駒ケ岳】

【イワイチョウ】

【田代平分岐】

【チングルマのお花畑】

【田代平山荘】
 緩やかな道を登って行くと、結構な勢いで下って来る方とすれ違いました。この時の時間を考えると、かなり早い時間に出発して、なおかつかなりのペースで登って来られたのでしょう。半分トレーニングで登っている方だったのでしょうか。

 その後も比較的歩きやすい道を登って行きます。振り返ると田代平や避難小屋付近の眺めが素晴らしいです。やがて、黒湯温泉からのルートと合流した後、乳頭山へ向けての最後の登りとなります。最後一気に登って行くと逆光の中山頂に到着です。

【振り返ると避難小屋があっという間に小さく】

【秋田駒ケ岳と田沢湖】

【木道歩き】

【正面に日差しを浴びながら山頂へ】

【押し寄せてくる雲】

【前日登った森吉山】

【田代平山荘】

【秋田駒ケ岳(男女岳)】

【田沢湖】

【笊森山】

【雲の上に突き出た岩手山】

【笊森山〜秋田駒ケ岳】

【頂上碑】
 山頂からは360度のパノラマが広がっています。北側は雲に覆われていて、わずかに岩手山山頂が見える程度でしたが、前日登った森吉山や先ほどから見えている秋田駒ケ岳、その右奥にはまだまだ白い鳥海山もくっきりと見ることができました。田代平を見下ろすとどこまでも野原が広がっており素晴らしい眺めです。しばし休憩をしつつ景色を楽しみました。

 本日はもう1山登りますので、適宜休憩をしたら下山開始です。実はこの後、ある程度下った後、カメラのキャップを落としたことに気付いて山頂まで登り返すということをしました。結局見つからなかったうえに、時間も大幅にロスして正直一時テンションが下がってしまったのでした。

【黒湯温泉方面への下り】

【まだ白い箇所の多い鳥海山】

【樹林帯の木の階段】
 山頂から分岐まで下った後、今度は黒湯温泉方面に下ります。最初は木道で歩きやすいのですが、間もなく滑りやすい土の道になりかなり苦労させられました。それほど危険な場所はないのですが、とにかく滑ること滑ること、実はここをせっかく下った後に探し物をして登り返したので、結局この土の滑る箇所を2回下ったことになります。

 ある程度下って来ると、土がむき出しになっている箇所は減って比較的歩きやすい登山道になります。同時に鬱蒼とした樹林帯の道になります。木の階段などもあって整備はよくされているのではないでしょうか。

【小川を渡る】

【一本松温泉跡 硫黄臭が】

【飛び石伝いに川を渡る】
 小川を渡るなどして下って行くと、つーんと硫黄臭がしてきます。実はここが一本松温泉跡でした。ロケーションはいいと思いますが、さすがに便がよくないのでしょう。一本松温泉跡と書かれていたと思われる看板の文字が消えていたくらいなので、随分前のことなのだと思います。

 その後、渡渉したり橋を渡ったりと、徐々に川幅の広がって行く川沿いの道を歩いて行きます。有数の温泉がわき出ている場所ということで、河原の所々に白くなった場所がありましたし、湯けむりの立ち込めている場所もありました。

【随所にこのように白くなった場所あり】

【再び橋を渡って】

【あちらこちらで立ち込める湯けむり】

【黒湯温泉の前を通って駐車場へ】
 ある程度下って、川沿いのなだらかな道になってからが意外と長く感じました。やがて、建物群が見えて来ると、黒湯温泉も近いです。建物を左手に見つつ歩いて行くと分岐があって左に折れて行きます。すると、黒湯温泉があって、そのまま進むと駐車場に戻って来ることができました。

 乳頭山は、湿原のお花畑あり、山頂からの展望あり、温泉跡地の眺めありとなかなか充実した山だったと思います。一部のぬかるみや滑る箇所は大変ですが、逆にそれ以外は本当によく整備された登山道だと思います。機会があれば、秋田駒ケ岳までの縦走をやってみたいものですね。
 


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