やくしだけ・ごしきがはら・たてやま・おくだいにちだけ
 薬師岳・五色ヶ原・立山・奥大日岳(1〜2日目)
  登山日: 2012年7月27日(金)〜7月30日(月) 
  標高:2926m(薬師岳) 2591m(越中沢岳) 3003m(雄山) 3015m(大汝山) 2611m(奥大日岳)
  累積標高 約5300m(折立から大汝山まで約1650m)


 7月27日(金)    折立 7:25 → 太郎平小屋 11:00(〜40) → 薬師岳山荘 13:30
   薬師岳 14:30 → 北薬師岳 15:30 → スゴ乗越小屋 17:20
 
 7月28日(土)   スゴ乗越小屋 5:20 → スゴ乗越 6:00 → スゴノ頭直下 6:50
    越中沢岳 8:10(〜40) → 鳶山 10:10(〜11:00)
   五色ヶ原山荘 11:30
 
 7月29日(日)    五色ヶ原キャンプ場 3:30 → ザラ峠 4:10 → 獅子岳 5:30 
   一ノ越 7:40 → 雄山 8:30(〜9:00) → 大汝山 9:20
   稜線分岐 10:30 → 雷鳥沢キャンプ場 11:30(〜13:00) 
   奥大日岳 14:50(〜15:00) → 最高点 15:10(〜15)
   2511m峰直下 15:40(〜16:10) → 雷鳥沢キャンプ場 17:00
     
 7月30日(月)    雷鳥沢キャンプ場 2:30 → 一ノ越 4:00 → 雄山 4:30(〜5:30)
   大汝山 5:50 → 真砂岳直下 6:40 → 別山〜北峰 7:20(〜8:00)
   剣御前小舎 8:25(〜40) → 雷鳥沢キャンプ場 9:30(〜11:30)
   室堂 12:10

 

 本日より3泊4日で薬師岳〜五色ヶ原〜立山の縦走をします。7月に入ってからは、梅雨が明けてからも週末はぱっとしない天気が続いていたのですが、この週末は良さそうということで、うまく休みが取れそうだったこともあって決行しました。結果としては、平日から続いていた好天が初日の金曜日までは続いたのですが、その後は不安定な天気が続きました。肝心なところでガスってしまうような場面もあって残念なところもあったわけですが、素晴らしい景色も要所で見られたので、結果としては充実した山行になったと思います。海の日3連休は梅雨明け前だから仕方なかったのですが、梅雨明け後もなかなか思うようには晴れが来ないものです。ただ、このルートでずっと天気が良かったら、とても写真を撮りきれないでしょう。
【今回利用した駅近くの駐車場】
 
【富山駅】
 今回のルートは、他の方のブログで記録を見てから素晴らしいなと思いつつもマイカーでは無理かなと思っていたルートでした。しかし、数は多くないにしてもバスの便が出ていることから、今回それを活用して縦走してみることにしたのでした。これも記録を参考にさせていただきました。

 まず、今回はルートを折立から室堂に向かって行きます。標高的には室堂の方が1000m近く高いので、テント泊装備を担ぐことを考えれば、室堂からの方が楽なのですが、立山に向かって行きたいことと、立山近辺の方が最後に時間調整がしやすいということで、やや大変ながらも折立からのルートを取りました。結果としても、選択肢が増えてちょうど良かったと思います。逆ルートですと、縦走路に入ってから後は、なかなか他の場所に寄るのは難しいと思います。
 車は富山駅近くの駐車場に置きます。ここからは、折立行きも室堂行きも直通であるのでなかなか便利だと思います。ただ、行きはともかく帰りの時間の選択肢はあまりないので、その点は注意かもしれません。バスは27日の折立行きも30日の室堂から富山駅行きも問題なく予約することができました。帰りのバスはすかすかでしたが、行きは満員になりましたので、予約しておいて正解でした。一応空きがあれば、予約しなくても乗れるようにはなっています。

 駐車場は、富山駅近くの駐車場で平日1日800円、休日1200円のところがあって、4日で4000円でした。駅前なのに、山の近くの駐車場と変わらない値段で駐車できたのは大きかったです。富山駅まで5分程度でお勧めだと思います。

【折立行きバス】

【アルペンプラザ】
 ちなみに、縦走中話した方の中には立山駅に駐車して折立に向かっている方もいました。この場合、折立に着くのが結構遅くなるかもしれませんが、帰りはいつでも下山できることになります。テント泊の場合、初日は薬師峠までにするかスゴ乗越までにするかという究極ともいえる選択があるので、そういう意味では遅めに折立に着いて、薬師峠までにしてしまうのも1つの手でしょう。心配があるとすれば、薬師峠は結構利用者の多いテント場なので、遅い時間だとあまりいい場所が残っていない可能性があることでしょう。

 バスは5時富山駅発の朝一番の便に乗りました。乗車時間は約2時間となります。

【広々とした駐車場 片隅にはセブンイレブンも】 

【折立へ】 

【折立登山口】 
 最初からかなりの人が乗っていましたが、有峰駅で満員になりました。ここでは、まだかなりの人が待っているようでした。途中、1時間程走ったところのアルペンプラザという場所でトイレ休憩があります。これは室堂からの帰路も同じでした。

 2時間程して7時頃折立に到着です。梅雨明け後にようやく訪れた晴れた週末ということもあって、駐車場は完全に満車という状態でした。やはり、この初夏からお盆あたりまでは本当に入山者が多いのだと思います。ここで下車をして、いろいろ準備をしたら出発です。登山届はここではなく、太郎平小屋で提出してくださいということだったので、そのまま持っていったのですが、肝心の太郎平小屋でそのことを忘れてしまったのでした。

【登山道へ】  
 
【樹林帯の道を進む】  

【三角点休憩所】  
 ここは、一昨年も雲ノ平をぐるっと回った時に始点終点となった場所ですので、勝手がわかっているだけスムーズに登りに行けます。登山口から登山道に入り、慰霊碑を見送った後、樹林帯の道に入って行きます。しばらくは、特に展望もなく、樹林帯の道をひたすら高度を稼いで行きます。

 このあたりは登りが続くので、テント泊装備ではなかなかしんどいですが、効率よく標高を稼いでくれるのはありがたいです。次々と後続の方に抜かれつつゆっくりと登って行きます。最後視界が開けると三角点休憩所に到着です。このあたりからは景色もよくなります。少し休憩をしたら先に進みます。
 
【ニッコウキスゲ】
  
【所々木道歩き】
 
【積雪ポール】 
 その後は一旦緩やかに下った後、再び登って行きます。この登りが緩やかな登りになっていて、ほぼ平坦なところややや下っているところもあります。長い稜線歩きといったところでしょうか。ただ、展望が開けているので、天気が良かったこの日は飽きない眺めが続いていて良かったです。

 道中には随所にニッコウキスゲが見られたほか、小屋の手前あたりではチングルマの花も実も見ることができました。まだまだ咲いている時期とはいえ、少しずつチングルマの花が終わる時期が近づいているようです。どちらの姿も本当に素晴らしいと思います。 

【緩やかな登り】

【太郎山方面を眺める】

【 ニッコウキスゲのお花畑と有峰湖】

【少し顔を出した薬師岳】

【チングルマの実】

【チングルマのお花畑】

【太郎平小屋】
 やがて左手に見えてくる薬師岳を眺めながら歩いて行くと太郎平小屋に到着です。ここでは前回生ビールをいただきましたが、今回は缶ビールとしました。ここからは、周囲の高い峰々を眺められる展望所となっております。この時点ではまだガスに覆われておらず素晴らしい眺めを堪能することができました。

 実は、ここが今回の縦走の大きな岐路となります。2日目は五色ヶ原でテント泊をすることは決めていたのですが、1日目は薬師峠にするかスゴ乗越にするか決めかねていたのです。 

【薬師岳】

【水晶岳から北ノ俣岳の眺め】

【水晶岳】
 
【一昨年は雲ノ平今回は五色ヶ原へ】
 薬師峠キャンプ場は、この時間でのテント数や利便性を考えると今後混むことが想定されます。また、2日目が長丁場になってしまって、今回の主要目的地である五色ヶ原が寝泊まりするだけになってしまいます。現実的には、1日目は運転の疲れや日常の寝不足もありますし、早朝に出発できる2日目に長丁場を持ってきた方がいいのはわかっていたのですが、やはり五色ヶ原を主役に持って行きたいという思いから、スゴ乗越を目指すことにしました。この時点で午前中だったことからなんとかなるだろうという思いもあったのですが、これが後に大きな誤算になることとなりました。 
 
【タテヤマリンドウ】

【薬師峠キャンプ場を見下ろして】

【木道から薬師岳方面を眺める】

【キャンプ場の脇を通って】 
 太郎平小屋ではのんびりした後出発します。結果としては、もう少し早く切り上げるべきだったとも思ったのですが、実際の所はじっくりこの後の計画を練っていたので仕方がないでしょう。この後稜線がガスに覆われそうでしたから、ここで十分景色を楽しんでおくというのもありました。

 まずは薬師峠まで緩やかな木道を歩いて行きます。どっしりとした薬師岳を正面に眺めながら歩いて行くとやがて下にキャンプ場が見えて来ます。一気に下るとキャンプ場に到着です。まだ午前中であるにも関わらず結構なテントが張られていました。このペースでは、お昼も過ぎると適当な場所がほとんどなくなってしまうかもしれません。

【岩のごろごろした道】

【チングルマ】

【ハクサンイチゲ】
 キャンプ場の脇を抜けると、奥から再び登り返して行きます。これが、沢のような場所を登るなど、とにかく岩のごろごろした道が続きます。大岩小岩を問わず転がっていて、初めて歩いた一昨年は楽しい稜線歩きを想定していただけに驚いた覚えがあります。

 このような岩のごろごろした道を抜けると薬師平と呼ばれる平原に出ます。前回は何もありませんでしたが、今回は初夏ということもあってお花畑を見ることができました。1ヶ月も違わないのですが、お花畑のあるなしで全然景色が変わってきます。

【ハクサンチドリ】

【ミヤマキンバイ】
 
【薬師平のお花畑】

【ガスの覆い始めた稜線】

【肩へのザレた道の登り】
 薬師平を抜けるとピークは奥で見えないもののいよいよ薬師岳が迫って来ますが、まずは肩の稜線に向けての登りが待っています。テント泊装備で折立から上がって来たのと、稜線はガスに覆われつつあるにも関わらず頭上には燦々と太陽の光が降り注いでいたためにかなり暑くなかなか厳しい登りとなりました。ザレた道をひたすら登って行きます。

 肩に乗った後はやや緩やかになった稜線を歩いて行きます。すると、薬師岳山荘が見えて来ます。ここでジュースを買って休憩をすることにしました。

【薬師岳山荘】

【南東に伸びる稜線の眺め】

【ザレた道を九十九折れに登る】
 
【避難小屋?】
 正直このあたりでテントが張れるとちょうどいいなと思いつつも先は長いので出発します。ここからはそこそこの斜度のある登りが続きます。ゆっくりゆっくり登って行くと、避難小屋のような場所が出てきて緩やかな稜線になります。だいたい遠方から見えるのはこの手前のピークだと思います。

 稜線はすっかりガスの中で、前回と同じ状況でしたが、夏のこの時間では仕方がないところでしょう。ただ、ライチョウに出会えたのは幸いでした。本当に初夏はよくライチョウに会うことができます。雛もいてなかなかかわいかったです。

【ライチョウ】

【ライチョウの雛(拡大)】
 
【ガスに覆われた稜線】

【正面に山頂】

【カールとガスに覆われつつある赤牛岳】
 
【頂上碑と祠】
 ガスの中の薬師岳山頂に到着です。山頂は展望がありませんでしたので、長い休憩を取っている方はいないようでしたが、それなりに登って来る方がいるような感じでした。ここには立派な頂上碑と祠があります。展望は全くないわけではないのですが、一番近いと思われる赤牛岳も時々うっすらと見える程度でした。

 山頂で少し休憩をしたら先に進みます。さすがにこの時間からスゴ乗越方面に向かう人はいないようで、山頂付近にいた方は皆戻って行きました。

【ガスに包まれた稜線】

【雪渓と赤牛岳】

【岩場が続く】
 スゴ乗越まではまだ先が長いので、少しだけ休憩をしたら先に進みます。ガスも周囲が全然見えなくなるほどではないですし、ルートも明瞭なので特に問題なく進んで行きます。ただ、岩のごろごろした道が続いているので歩きやすいとは言えないと思います。

 やがて、かなりごつごつした岩場に入って行きます。ぱっと見ハリネズミのようなピークになっています。薬師岳から北薬師岳の間は注意と聞いていましたが、特別危険と思われる場所はないまでも、それなりの岩場が続きますので慎重に進んで行きました。岩場もそうですが、このあたりを歩く時には疲れていることが多いと思うので、その点でも注意なのかもしれません。

【ごつごつした岩場が続く】

【ようやく奥に北薬師岳が】

【すっきりと姿を現した薬師岳】

【薬師岳とチングルマ】

【北薬師岳山頂へ】
 この日は諦めていた稜線の眺めですが、この後一時的にガスが晴れて来ます。時々薬師岳を振り返りながら進んで行くと、北薬師岳までもう少しというところで、見事にガスが晴れてくれました。雪を抱えたカールが見事な薬師岳を見ることができました。前回も薬師岳はきちんと見ることができなかったので本当にうれしかったです。この後の縦走路でも立派な姿を見せてくれる薬師岳ですが、この比較的近い場所からの姿は迫力があって本当に見事でした。この後はほとんどガスの中を歩くことになったわけですが、この姿を見られただけで十分だったと思います。

【山名の消えた頂上碑】

【赤牛岳もそれなりに見えて】

【この先の稜線を眺める】

【岩のごろごろした道】
 薬師岳を振り返ってしばらく眺めた後にもう一登りすると北薬師岳山頂に到着です。薬師岳から北薬師岳の間はコースタイム30分に対して1時間もかかってしまいました。薬師岳撮影で少し時間がかかったとはいえ、思ったよりも厳しいルートだったのだと思います。

 北薬師岳ではゆっくりしたいところでしたが、ここまでに思ったよりも時間がかかってしまったうえに、この先がまだ長いことから、ほとんど休憩することなく先に進みます。この後は基本的に下りが中心になるということもありました。

【北薬師岳を振り返って 中央奥は薬師岳】

【一気に下って行く】
 この後、北薬師岳から見えた小高いピークを緩やかに越えて行くと、その後は下って行きます。下る手前で振り返った北薬師岳もまた素晴らしかったです。

 この後の道はザレた道も出て来ますが、やはり薬師岳〜北薬師岳間の岩場と比較すると歩きやすい道が続いていると言えるでしょう。ガスの中の雪渓歩きもありましたが、ロープでルートを示していたので特に問題ありませんでした。その後間山という展望の山に着きましたが、ガスの中ですので当然何も見ることができません。

【ガスの中の雪渓歩き】

【間山山頂】 

【晴れていれば気持ちの良かった稜線歩き】
 その後も、ガスに覆われて遠望はきかないものの、見通しのきく気持ちの良い稜線を歩いて行きます。やがて夕方の5時近くなってしまって薄暗くなり、計画の甘さを痛感せずにはいられませんでした。とはいえ、ゴールには近づいており、やがて樹林帯に入ってしばらく歩くとスゴ乗越小屋に到着することができました。時間が時間ですので、宿泊者で賑わっていました。

 小屋では既に夕食の準備をしていましたが、その合間にテントの受け付けをさせてもらいます。水場は小屋の蛇口ですので、水を汲んでテント場に移動しました。移動と言ってもかなり近いです。 

【徐々に樹林帯へ】
 
【スゴ乗越小屋】

【予想以上にすいていたテント場】
 テント場は張れるスペースが広くないことから、場所的に混みにくい場所とはいえ、さすがにこの時間では厳しいかなと思ったのですが、それなりに空いているスペースがあったので特に問題なく場所を選ぶことができました。ここは1泊2日ではまず来ないと思いますので、お盆のように連休を取りやすい時期でなければ、激しく混むということはないのではないかと思います。

 テントを張っただけで既に夕方6時を回っていましたので、食事をとって寝る準備をしたらすぐに寝てしまいました。やはり1日目を長丁場にすると本当に厳しいです。ただし、2日目への布石と考えると本当にこの日にがんばっておいて良かったと思います。
 

【夜明け前の赤く染まった雲】  

【山際より御来光】
 2日目の朝を迎えます。この日歩く予定のルートはコースタイムで6時間半程度ということで、ゆっくり出発してもお昼頃着く計算になります。それでも、山に入った時のいつもの習慣か夜明け前には目が覚めて準備を始めてしまいました。実際のところ、このスゴ乗越や小屋付近の展望はそれほどいいわけではないので、早く五色ヶ原に入りたいというのがあったと思います。

 結局5時半前には出発することができました。テント場の奥からまずはスゴ乗越に向かって下って行きます。赤く染まった雲は撤収前に撮ったのですが、山際からの御来光は少し下った頃でした。

【急なトラバース道】

【朝露に濡れたチングルマ】

【チングルマの実】
 時々ごろごろした岩の混じった道を下って行きます。1箇所急なトラバース道があったので、この場所だけ少し慎重に歩いて下って行きます。道中にはチングルマを始め、さまざまな花が咲いていました。この日は余裕があったせいか、結構こまめに花の写真を撮っていたように思います。ただし、コースタイム的に余裕があったのであって、実際はハードなルートに苦戦するのでした。

 正面にこの後越えて行く越中沢岳とスゴの頭を眺めながら下って行くとスゴ乗越です。このあたりまでは比較的順調だったと言えるでしょう。

【カラマツソウ】

【アカモノ】

【越中沢岳とスゴノ頭】

【スゴ乗越】
 スゴ乗越からは、まずスゴノ頭に向かって登って行きます。これがなかなかの急登で、まだ歩き始めてそれほど時間がたってないせいなのか、それとも昨日の疲れが残っていたせいなのか、とにかくペースが上がりませんでした。また、急登になっているだけでなく、岩の間をよじ登って行くような箇所もあって、歩きやすい道とは言えないでしょう。途中何人かに抜かれながらもようやくスゴノ頭に登ることができました。正確には、スゴノ頭はピークは通らず、ピーク直下を通ることになります。スゴノ頭に登った時は越中沢岳の上部がガスに覆われていたのですが、一気に下ってまた急登を登り返すのかと思うと、この日は行程が短いながらも先が思いやられてしまったのでした。

【小屋方面を振り返る】

【スゴノ頭を見上げて】

【ツマトリソウ】

【ゴゼンタチバナ】

【岩と梯子の道】
 スゴの頭直下はスペースがありますので、少し休憩をしてから進みます。このあたりの道はそれほど混みあうことはないと思いますが、全般に狭い道が多いので休憩できるところでしておくことにしました。

 少し休憩をしたら鞍部に下って行きます。鞍部に下った後は再び急な登りになります。このあたりからすれ違う人も見かけるようになりました。越中沢岳までは険しいが、それ以降は比較的歩きやすい道であることを教えてもらいました。急登なうえにザレていることもあり、正直下りだったら苦労するかなと思うような道でした。登りでしたら、体力勝負といったところでしょうか。 

【スゴノ頭山頂直下】

【上部をガスに覆われた越中沢岳】

【徐々にガスの晴れて来た越中沢岳】 

【イワギキョウ】 

【シャクナゲも】

【ピーク方面にはガスが】 
 手前に見えていたと思しきピークを登ると奥にピークが見えて来ますが、再びガスに覆われていたようでした。ここには、僅かですがシャクナゲも見ることができましたので、写真を撮って一息を入れつつ先に進みます。

 この後はトラバース道など、傾斜的には緩やかな道になるのですが、ところどころにある岩場やザレた道が歩きにくかったです。特に下の写真の岩場だけは、岩にしがみついて必死に上るという感じで、こんな上り方でいいのだろうかと苦笑いをしながら進むことになりました。日帰り装備であれば、もう少し簡単に上っていたのかもしれません。

【よじ登って少しトラバースしてよじ登るという感じでしたが結局どう登るのが正しかったのかわからなかった岩場】

【ウサギギク】

【ミネズオウ】

【ピークを目指して】
 さらに進んで行くとピークが見えて来ます。これが最後の登りになります。それでも、思っていたよりもやや奥にピークがありました。このあたりは、この日一番しんどかった時間帯だったと思います。手前のピークに惑わされて、思ったよりも長かった感じです。それでも、ここだけはコースタイムよりもかなり短い時間で歩けましたので、コースタイムがやや長めに設定されているのでしょう。

 頂上は広々とはしていませんが、それなりの人数が休める広さはあります。既にいくつかのグループの人達で賑わっていましたし、その後も次々と両側から登って来ていました。登ったばかりの時点ではガスがやや多い状態でした。

【チングルマと山頂への道】

【頂上碑】

【ガスの晴れてきた薬師岳】

【薬師岳と北薬師岳】
 
【立山を望む 手前にまだ雪の多く見える五色ヶ原】

【ガスの晴れてきた立山】 

【中央左奥の鳶山と中央右奥の立山への縦走路】 

【近づくとどっしりとした鳶山】 

【若干のアップダウンを繰り返して登る】

【雪渓の脇の道】
 越中沢岳山頂にいる間にガスが随分晴れて来て、一部にガスがかかっているものの、周囲の山々が概ね見えるようになって来ました。今回の縦走では、この2日目と3日目が景色としては核心部となりますので、なんとかガスが晴れてくれて良かったです。薬師岳〜立山の縦走ですので、この両山の存在感はある程度は理解していたつもりですが、改めて眺めてみると、本当に素晴らしかったです。また、五色ヶ原も見えて来て、期待が高まって来ます。この後はまだ距離はそれなりにあるものの、比較的歩きやすい道になるということで、少しほっとした部分もあったのかもしれません。

【ハクサンフウロ】

【カラマツソウ】

【クルマユリ】

【ニガナ】

【ツマトリソウ】

【ハクサンチドリ】

【左の越中沢岳と右奥の薬師岳】 

【右奥のピーク目指して】 

【歩いて来た稜線と中央奥に薬師岳】 

【山頂からの景色 中央奥に赤牛岳 右奥が薬師岳】 

【鳶山山頂へ】
 山頂が名残惜しいですが、早く五色ヶ原を近くで見たいということで、正面に次に登る鳶山と立山を見ながら縦走路を進んで行きます。この下り始めたあたりからの景色は奥行きもあって本当に素晴らしい景色でした。

 聞いていたように、ここからの道は比較的歩きやすいです。緩やかにずっと下った後、鳶山に登り返して行きます。このあたりでは、すっかり晴れ渡ったために暑さとの戦いとなりました。といっても、この日はスケジュールに余裕があったので、ゆっくりゆっくり登って行きました。そして、お昼前どころか10時過ぎに鳶山山頂に到着です。

【立山と五色ヶ原】

【まだ雪が多く残る五色ヶ原】 

【槍ヶ岳】 

【赤牛岳と左奥が槍ヶ岳】

【剱岳】
 
【奥大日岳】

【お花畑と立山】

【五色ヶ原と立山】 

【素晴らしい景色でした】 

【斜面のお花畑】 

【ハクサンイチゲ】

【ミヤマキンバイ】

【ミツバオウレン】

【チングルマ】

【雪渓に覆われた木道】
 10時過ぎになると随分晴れ渡って素晴らしい景色が広がっていました。時間も随分早かったこともあり、山頂でのんびりすることにします。この時2人のそれぞれ単独の方とお話ししましたが、2人ともこの日は自分と同じ行程で、随分早く着いてしまいますねなんていう話をしていました。この縦走ルートは宿泊地をどこに置くかがなかなか難しいところだと思います。ただ、この日に限っては、展望のいい時間帯に合わせるつもりで、それが見事に的中して良かったです。薬師峠出発では、この後のガスのかかり具合を見ると、鳶山に着いた頃にはせいぜい五色ヶ原くらいしか見られなかったと思います。前日の到着時間が遅すぎたので、あまり褒められたことではないですが、結果としてはスゴ乗越まで入っておいて正解だったと思います。

【山荘へ向けての木道歩き】 

【木道を歩いて山荘へ】
 山頂からはぐるっと周囲の山々を眺めることができました。南を見ると槍の穂先までくっきりと見ることができのたは、それだけ展望が良かったからだと思います。この山頂にいた時間は本当に素晴らしかったと思います。もっといても良かったのですが、そろそろテント場も気になるところでしたので、五色ヶ原山荘に向かうことにしました。

 山荘に下って行く木道からの景色もまた素晴らしいものでした。徐々に迫る立山と広々とした五色ヶ原、今回の主目的と言える場所に素晴らしい状態で入ることができました。木道を歩いて行くとやがて五色ヶ原山荘に到着です。 

【山荘のロケーションは抜群】

【五色ヶ原山荘入口】 

【テント場への木道は雪渓に覆われた場所も】 
 
【自分のテントと奥は立山を覆ってしまった厚い雲】
 山荘前からの景色もまた素晴らしいものでした。この日は、夏山シーズンに入ってようやく訪れた晴れの週末(それでもガスが多めで快晴とは言えませんでしたが)だったせいか小屋はかなりの混み具合だとのことでした。テント場の受け付けをしたら、テント場に移動します。だいたい木道を歩いて10分弱くらいの距離になります。この後、携帯の電波を借りるために一度戻りましたが、ある程度の用は小屋に寄った時に済ませた方がいいかもしれません。ちなみに、水場やトイレはテント場にありますので、心配ありませんでした。最後、雪渓の上を歩いて下ってテント場に到着です。かなり広いですが、岩が転がっていたり、斜度があったりするので、見た目ほどは張れないでしょう。

【針ノ木岳】

【海の日の連休で登った野口五郎岳も辛うじて】
 さすがにこの時間ですから、かなり自由に場所を選ぶことができます。逆に選択肢が多いと、あれもこれも気になってなかなか選べなかったりしますが。結局、トイレと木道の間付近を選んだのでした。

 テントを張ってもまだ時間がありましたので、同じスゴ乗越から歩いて来た方達と水場付近で話しをしていました。話した方達は、みなさん自分が途中で抜かれた方達で、上高地から歩いて来ていた人もいて、本当にすごいなと思ったのでした。

 その後、一度山荘で電波を借りて翌日の天気予報を確認した他は、周囲の景色を眺めてのんびり過ごしました。ガスに覆われて夕日までは残念ながら見ることができませんでした。


山行記へ戻る

ホームへ戻る