てしおだけ
 天塩岳
登山日: 2012年9月18日(火)   標高:1558m(天塩岳) 1540m(前天塩岳)
    標高差:登山口から約790m


 9月18日(火)    登山口 5:10 → 新道分岐 5:50 → 前天塩岳 7:50(〜8:15)
   天塩岳 9:05(〜25) → 西天塩岳ヒュッテ 10:00(〜10)
   新道分岐 11:20 → 登山口 11:50 

 

 本日は天塩岳に登ります。この日は、当初の予報よりは良くなって雨こそ降らないものの、雲の多い日が続く中にあって数少ない快晴の約束された日でもありました。沿海州の台風が前線を押し上げたようで、少なくとも午前中は快晴の予報でした。山の回り方からすると、余市岳に登る予定になるのですが、急遽青空の広がる快晴の日に登りたいと心に決めていた天塩岳に登ることにしました。実は、この時点ではこの後のカムエクに登ることは想定していなかったので、登る際にはニセイカウシュッペ山もはしごするならば天王山の1日になるかなと思っていました。実際、体力的なハードさではこの日が一番厳しかったです。ただし、最高の1日になったのもまた事実だと思います。 
【天塩岳ヒュッテ】
 
【左手は炊事棟と公衆トイレ 駐車場は奥(入る時は手前)】
 前夜遅くに天塩岳ヒュッテを目指します。快適な県道を北上して、途中天塩岳登山口の案内看板のあるところを入って行きます。最初は舗装された道で驚くほど走りやすいのですが、それも工事現場近くまでで、その後は未舗装の道が続きます。大きな水たまりが所々にはありますが、上り下りがあまりないこともあって走りやすい方の道だと思います。

 長い未舗装の道を経て天塩岳ヒュッテに到着です。薪ストーブのある雰囲気のある小屋ですが、この日は誰も泊まっていない様子でした。利用してみたかったのですが、到着したのが遅い時間でしたので、車中泊としました。ちなみに、ここには炊事棟や公衆トイレもあって便利です。
 
【登山道入口】

【なだらかな道を歩く】
 
【左手に見えた池】
 かなりの奥地でヒグマが気になるところですし、鹿が夜通し鳴いたり走り回ったりしていてなかなか落ち着かないところでもありました。ただ、夜空を見上げるとこれまでに見たことのない程の星が見えていて翌日の山行に期待せざるを得ない状態でした。

 朝は夜明け前にとも考えたのですが、前日が遅かったのと、前日の狩場山同様にやはりヒグマの動向も気にかかるところでしたので少し夜が明け始めてからの出発としました。天塩岳は今年の夏のレポでも発見の報告が出ていたので、より慎重になっていたのだと思います。かなり明るくなるまでは慎重に歩いていました。

【何度か川を渡りながら進む】

【登山道脇の川の流れ】

【乗ると少したわむ橋】
 最初は奥の登山道からなだらかで広々とした道を歩いて行きます。ほとんど傾斜もなく散歩やハイキング感覚でしょうか。途中川を渡ったり、当然幅が一般の登山道並みになる区間もありますが、概ねこのような歩きやすい道が続きます。ただ、距離的にはそこそこ歩くのと、どうしても脇の茂みが気になってしまうところでした。

 この道をしばらく歩いて行くと新道分岐に出ます。恐らく天塩岳に登るだけなら、この新道コースを往復するのが一番早いでしょう。この日はもう1山考えていたにも関わらず、やはりじっくり楽しみたいということで、予定通り前天塩岳方面からのぐるっと回るコースを選びます。

【気持ちの良い広々とした登山道】

【新道分岐 登りでは真っ直ぐ進んで前天塩岳方面へ】
 分岐を過ぎるとやがて登山道らしい道になって来ますが、道そのものは歩きやすいです。結果としてはガレ場のやや歩きにくい箇所もありますが、全体的によく整備された歩きやすい登山道となっています。

 最初は前天塩岳の山腹を緩やかにトラバースするように登って行きます。これが結構長いです。やがて九十九折れの道に入ると急登になって一気に標高を稼いで行きます。これをがんばって登って行くと、徐々に視界が開けて来ると同時にハイマツ帯に入って行きます。足元も土の道から徐々に岩のごろごろしたような道になって来ます。

【鬱蒼とした樹林帯の道に】

【しばらく進むと急登に】

【徐々に視界が開けてハイマツ帯ガレ場へ】
 このあたりまで来ると前天塩岳にかなり近づいた感がありますが、山頂まではもう少し登ることになります。途中、前天塩岳をトラバースする道を見送ってさらに登って振り返ると、この日見たくて仕方のなかった天塩岳の山々を連ねる稜線を眺めることができます。ここで休憩にしても良いくらいでしたが、写真だけは少し撮った後、まずは前天塩岳まで登り切ることにします。

 下から見上げて来たピークに登って、少し稜線を進んだ先が前天塩岳山頂です。誰もいない山頂でパノラマの景色が広がっています。本当にいつまでもここにいたいなと思うような景色でした。

【前天塩岳トラバース道分岐】

【岩のごろごろした道を登って行く】

【登る途中で振り返った西天塩岳方面】

【徐々に見えてくる天塩岳〜西天塩岳の稜線】

【前天塩岳山頂へ】

【前天塩岳山頂】
 山頂からの天塩岳と西天塩岳、そして両山を連ねる稜線は想像していた通りの素晴らしい眺めでした。実際に歩いてみると登山道脇の笹が高く見晴らしがずっといいわけではないのですが、歩いても気持ちの良さそうな稜線が続いています。

 山頂で写真を撮って景色を楽しんだ後、休憩もそこそこに天塩岳に向かいました。やっぱり2山目をどうしようかなというのが気になっていたこともあります。天塩岳へは、一旦トラバース道と合流しつつ鞍部に下って行きます。再び天塩岳に向かって登り返して行って、稜線に出た後ハイマツ帯を進むと山頂に到着です。ちなみに前天塩岳と天塩岳の標高はあまり変わらないので、下った分登るという感じになります。

【前天塩岳山頂より再び天塩岳〜西天塩岳】

【天塩岳への道】

【西天塩岳とヒュッテをズーム】

【北方の山々を眺める】

【天塩岳】

【鞍部からの登り返し】

【再び稜線へ】

【前天塩岳からの道を振り返る】

【ハイマツ帯より天塩岳山頂を眺める】

【天塩岳山頂】

【頂上碑と前天塩岳】
 天塩岳もまたパノラマの景色が広がっていて素晴らしいです。どうしても南側は逆光になっていて見辛いのが残念ですが、天塩岳に連なる山々だけでなく、ニセイカウシュッペ山や大雪の山々も見渡すことができます。逆光でなければもっとくっきり見えたのではないでしょうか。ただ、その雰囲気は十分感じることができました。

 麓はまだこの翌日くらいまでは暑かったと思いますが、山頂はかなり涼しいうえに風も強くてむしろ寒いくらいでした。やはり山では着実に秋が近づいていたようです。山頂でのんびり過ごした後、気持ちの良さそうな稜線の続く西天塩岳方面へ下って行きます。ちなみにこのルートが新道コースです。

【南方の眺め】

【音更山と石狩岳か】
 山頂からは緩やかに下って行きます。ある程度下った後は、緩やかなアップダウンのある稜線を進んで行きます。登山道は、先に少し書いたように、やや背丈の高い笹原の道もありますので、常に展望が広がっているわけではないですが、天塩岳などはよく見ることができます。

 時々振り返りつつしばらく歩いて行くと西天塩岳ヒュッテに到着です。避難小屋なのですが、立派な建物で、天塩岳ヒュッテ同様建築物が醸し出す雰囲気がいいなと思います。ちなみにこの付近からは、端正な三角錐の天塩岳を望むことができます。ここを過ぎると東側にある小ピークが見えるようになってきます。

【ニセイカウシュッペ山 この方向からですと穏やかな山容に見えます】

【大雪の山々】

【西天塩岳直下を経て円山に続く稜線】

【正面に西天塩岳】

【前天塩岳と天塩岳】

【西天塩岳ヒュッテ付近からは端正な三角錐に見える天塩岳】

【西天塩岳ヒュッテ】
 ちなみに西天塩岳の直下は通りますが、西天塩岳の山頂は通りません。この後しばらく歩いて行くと、西天塩岳が東西に広がる山であることがわかります。

 西天塩岳ヒュッテ前では若干休憩をしたものの、山頂から歩いて疲れる距離ではないので、そのまま円山方面に向かいます。円山も山頂は通らず山頂の脇を通るわけですが、緩やかな登りになります。やはり、ここからの景色もまた素晴らしいです。新道コースを往復するのなら、このあたりでまずはのんびり景色を楽しむのもいいでしょう。

【右奥の円山直下に登る道】

【天塩岳を振り返る】

【東西に広がる西天塩岳 ヒュッテや稜線は左の肩付近】

【円山直下からはひたすら下りに】

【前天塩岳と円山を振り返る】

【連絡道分岐】
 円山からはひたすら下って行くことになります。円山直下は穏やかな山容に見られるように、比較的なだらかな下りですが、その後は一気に高度を下げて行きます。しばらく下って行くと連絡道分岐に出ます。ここを右手に入って行きます。真っ直ぐ行くと、天塩岳ヒュッテの1キロ手前当たりの登山口に出るようです。

 連絡道もまた急な道で、ここでも一気に下って行きます。このルートは累積標高差が1000mを超えますのでこのあたりでは疲れが出てくる頃でしょうか。

【道中には前天塩岳も】

【新道分岐へ】

【なだらかな登山道を歩いて登山口へ】 
 連絡道の途中には前天塩岳がしっかり見える場所もあって、景色を楽しませてくれました。その後着実に下って行くと新道分岐に出ます。ようやくぐるっと回って戻って来ることができました。

 分岐の後はひたすらなだらかな登山道を歩いて行きます。しばらく歩くとすっかり明るくなった登山口に到着です。車は4台程とまっていました。これだけ歩きやすく展望の素晴らしい山ですから、常時それなりに登る方がいるのかもしれません。天塩岳だけでも十分満足でしたが、せっかくの快晴なので次のニセイカウシュッペ山に向かったのでした。 
 


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