はっかいさん
 八海山
登山日: 2012年10月10日(水)   標高:1778m(入道岳)
    標高差:登山口から約1320m


※八ッ峰縦走中に40分弱の立ち話をしています

 10月10日(水)    登山口 5:10 → 稲荷清水 6:05(〜15) → 稜線出合 8:10
   入道岳 8:40(〜9:20) → 大日岳直下 9:40 → 千本檜小屋手前 11:30
   稜線出合 11:55 → 稲荷清水 13:10 → 登山口 13:55

 

 本日は八海山に登ります。本当は荒沢岳〜中ノ岳〜越後駒ケ岳の縦走を2泊3日でする予定でいたので、この日は最後越後駒ケ岳から下って帰るだけの予定でした。しかし、前日に完全に日が暮れる頃下ってしまったわけですが、あまりに疲れて自宅まで戻る気力もなかったので、近くの八海山に登ることにしたのでした。疲れていて危険かもしれませんが、日帰り温泉は利用できましたし、移動距離が短くて睡眠時間は充分確保できていますので、眠いまま運転するよりはよほど良かったと思います。また、八海山については、新開道より入道岳を往復ということで危険なルートは全く通る予定がなかったこともあります。実際は、このルートでも気を付ける箇所はありますが、八つ峰を縦走するのと比較すれば大違いです。
【登山口前駐車場(下山時)】
 
【左は屏風道登山口 正面は登山口ではありません(下山時)】
 基本的には新開道は樹林帯を通る道であるようでしたので、やや薄暗い時間から出発することにしました。ここは前夜も少し歩きまわってみたのですが、新開道の登山口がわかりにくかったです。屏風道については正面左手にあってわかりやすいです。正面にも道がありますが、墓場があって特にその先はないように見えます。したがって、右手に入るわけですが、ここもさらに分岐しています。この分岐を左手に入って進むことにしました。

 ルートは明瞭で、途中から続く急登を登り切ると林道出合のような場所に出ます。ここが、分岐で右手に行ったルートとの合流点だと思います。なお、林道の方は草が結構生い茂っていたので、今回歩いたルートが通常ルートなのでしょう。
 
【まずは右手に入るとこのような分岐(下山時)】

【左手の山火事用心の下を通ってみることに(下山時)】
 
【急登を登る(下山時)】
 その後は気持ちの良い笹原の道を進んで行きます。といってもそれは下山時の話で、登る時はまだ暗かったのでむしろ不気味でした。その後も樹林帯の道を歩いて行くと徐々に夜が明けて来ます。さらに登って行くと、四合目となる稲荷清水に到着です。

 ここには右手に行くと水場もあるようです。水が出ているかどうかまでは確認していませんが。一息ついたら正面から引き続き樹林帯の道を登って行きます。下部の樹林帯を歩いていると、これが本当にあの険しい八海山なのだろうかと思いますが、それはどの山でも同じことですね。

【別ルート(林道?)と合流(下山時)】

【右奥の登山道へ(下山時)】

【稲荷清水(四合目)】
 やがて視界が開けて来ると七合目に到着です。ここからは、やや高い草が生い茂っているものの、八ッ峰のぎざぎざの稜線や入道岳を眺めることができます。この稜線は昨日までの縦走路でも眺めましたが本当にインパクトがあります。ただし、周囲の他の山が2000mクラスで頭1つ低いので、離れた場所から見ると少し地味に見えるかもしれません。

 その後は、正面にこれらの山を眺めながらの尾根歩きになります。このあたりを歩いている頃に徐々に光も当たって来て、岩肌や見事な紅葉も見えて来ます。紅葉はまだこれからという状態でしたが、それでも鮮やかなものでした。

【小さな鳥居】

【樹林帯の道は続く】

【視界が開けて七合目】

【姿を現したぎざぎざの稜線】

【正面に八ッ峰を眺めながら進む】

【取り付いた後は再び急登】
 なだらかな尾根道を進んで行くと再び樹林帯に入り稜線出合に向けての最後の急登となります。最後と言っても、まだ標高差は結構ありますので、登りはなかなか長く感じました。ただし、特に危険な場所はありません。ちなみにこのルートはほとんど風に当たる場所がないので、暑い時期は少し過酷かもしれません。

 急登を登り切ると岩峰がぐっと迫って来ます。この頃になってくると一部ですが岩峰にも光が当たって来てなおさら迫力が出て来ます。一部だけ紅葉していたその場所にちょうど光が当たっていたのも良かったです。そろそろ稜線出合かと思ったのですが、再び樹林帯に入ります。

【中腹の紅葉に光が当たって鮮やかに】

【見事な岩峰を見上げる】

【気持ちの良い登山道へと言いたいところですが】

【狭い道のトラバース】
 この最後の稜線出合までの区間は短いですが、ここまでの道と違って険しい箇所が出て来ます。狭い岩肌の混じったトラバース道やそこそこの高さのある鎖場などが出て来ます。屏風道などに比べればたいしたことはないのでしょうが、ハイキング気分で登っている場合には要注意でしょう。

 最後思わぬ洗礼を受けると間もなく稜線出合です。ここは巻き道になっていて、そのまま入道岳方面に向かいます。ここでも一箇所岩に少し張り付きながらのトラバースや梯子などがありました。いずれもそこまで危険ではないと思いますが、入道岳だけを往復する場合も稜線出合の前後だけは注意した方がいいと思います。

【鎖場を見下ろす(下山時)】

【稜線(巻き道)出合】

【案内石碑】
 梯子を登ると分岐があります。立派な石碑の案内看板があります。ここは大日岳方面の縦走路と入道岳の分岐になっています。大日岳方面には目の前に鎖のぶら下がった岩峰が聳えています。これを見ただけでも腰が引けそうですが、思った程高くはないので行けなくもないかなと微かに思ったのでした。

 とりあえずは目的地である入道岳に向かいます。緩やかに下った後登り返して行きます。後で山頂から見ると結構やせた道になっていましたが、普通に歩いて行ける登山道でしょう。山頂手前は左手が切れているのでそこだけは若干注意をしてという感じでしょうか。 

【大日岳手前のピークへ登る鎖場 大日岳からの長い鎖場はちょうど見えていない】

【入道岳】

【歩いて来た道を振り返る】

【最後の稜線】

【山頂】
 最後は気持ちの良い稜線を少し歩くと入道岳山頂に到着です。稜線までの標高差はそれなりにありますが、入道岳だけに登るのであればあっさり登れてしまう感じです。このまま下っていれば午前中には下れてしまうでしょう。

 山頂からの景色は思っていたよりも素晴らしく、見事なパノラマの景色が広がっています。昨日歩いた中ノ岳〜越後駒ケ岳の稜線がすっきりと見えています。奥には2日前に登った荒沢岳も見えていました。逆に荒沢岳からはぎりぎり八海山の稜線が見えていたのを思い出したのでした。

【頂上碑】

【2日前に登った荒沢岳】

【中ノ岳と縦走路】

【五竜岳〜阿寺山の縦走路】

【大日岳方面の眺め】

【大日岳上部をズーム 下から半ばまでが分岐から見えた岩 手前の岩から奥の長い鎖を登ると大日岳山頂】

【中ノ岳】

【越後駒ケ岳】

【越後駒ケ岳〜中ノ岳】

【登って来た登山道は切り立った崖の脇 歩いている時はこのような道を歩いているとは思いませんでした】

【入道岳への道を振り返る 左奥に越後駒ケ岳】

【麓の街並みを眺める】

【鎖場を見上げて悩む】
 光の当たり具合で、時間がたてばたつほど越後駒ケ岳〜中ノ岳の山々がよく見えて来るのですが、ずっと待っていてもきりがないので、ある程度のんびりしたら山頂を後にします。ちなみに歩いて来た道を見下ろすと、険しい場所を歩いて来たのがわかります。また大日岳を見ると、険しい鎖場が見えていました。

 下って行くとあっという間に縦走路の分岐に到着です。先に書きましたようにそのまま下れば午前中には下山することができるでしょう。実際、前日までの疲れもありますし、この日も太ももは結構張っていました。ただ歩くのに支障があるようなものでもありませんでした。そう何度も登る山ではないのでどうするか悩みどころでした。 

【手前のピークを越えた鎖場が核心部 ただし今回は登りで使ったので楽をしています】

【中段より見上げたところ 通常縦走してくるとここへの下りが正念場でしょう】

【大日岳山頂】
 結局鎖はしっかりしているのは間違いないので縦走を決行することにしました。逆ルートで難所が登りになることもあります。ただし、通常ここは逆ルートで縦走する人が多いと思います。その場合、この日は平日なのでまだ縦走する人が少なくて問題なかったのですが、休日だとすれ違いが結構大変になる可能性があります。

 目の前に見えていた鎖場をなんとかよじ登ります。登っている途中に核心部はこの先だったと気付きます。ただ、ここまで登ってしまうと意外と落ち着いていました、と言いたいところでしたが、結構ドキドキしながら登っていました。ただ、大日岳山頂に着いて結構落ち着くことができたと思います。

【大日岳からの下り 見えないところに梯子があるので鎖で下る距離は長くはない】

【摩利支岳への鎖場】

【迂回路分岐】
 大日岳からの下りが最初の本格的な下りになります。下が見えない鎖場ですが、高さは目がくらむほどではなかったのは幸いでした。全体的に向こうが崖で切れ落ちているという箇所はほとんどなかったので、高所恐怖症な自分にとっては思った程は震えずに済んで良かったかなと思います。

 大日岳を下ったあたりで地元の登山者の方とすれ違ったのですが、そこでこの近辺の山、越後周辺の山の話で盛り上がってしまいました。ただ、結構バリエーションルートも登っている方だったので、貴重な情報もなかなか自分には生かせないのが残念でした。ちなみに、まだこの時間はロープウェイからの登山者が来ていなかったので、話している間には誰も来ませんでした。 

【白川岳以西の稜線】

【鎖場は続くがここは手がかりが多め】

【神経を使ったトラバース】
 その後も鎖場が続きます。なお、縦走路の途中には迂回路への下りもあります。逆ルートで縦走した場合には、徐々に鎖場がハードになって来ますので、そこまでの鎖場で厳しいと感じたらここで下るのも1つの選択肢でしょう。実際のところ、ここの前後でそう極端に難易度が変わることもないと思いますが。

 その後も鎖場が続きますが、意外と神経を使ったのは唯一あった岩場のトラバースで、斜度はそこまで厳しくないですが、足場はやや大股になる箇所もあります。やはり滑らせば下まで行ってしまうので、鎖をしっかり握りながら慎重に進みました。

【縦走路最後の(?)地蔵岳へ】

【下って来る人を待つ】

【稜線を振り返る】

【山頂の祠】
 やがて、先に人が多く集まっているピークが見えて来ます。恐らくこれが地蔵岳だと思うのですが、ここが主要な縦走路の最後となります。ここまで登って来て写真を撮ったり縦走路を眺めている方達もいました。ここからの千本檜小屋方面の眺めは紅葉が見事でした。もう少し後になれば、どの方向を見ても紅葉が見事になるのだと思います。

 さて、ここからは迂回路に下るのですが、小屋の見える稜線の先ではなく、その手前の中途半端なあたりに下る場所がありました。普通は逆から来るのであまり間違えるということはないのでしょう。

【千本檜小屋方面の眺め】

【迂回路分岐】 
 ちなみにこの迂回路への下りには鎖場があります。斜度は緩やかですが、一般的な山にあればそれなりの鎖場に感じるくらいの鎖場だと思います。しばらく下ると迂回路分岐です。この後一旦小屋方面に向かったのですが、あまり意味がないかなということで、途中で引き返して稜線出合に向かうという中途半端なことをしていました。

 途中縦走路の途中から下る道との分岐を過ぎて進んで行きます。ちなみに迂回路とは言っても、トラバース道や鎖場もきちんとあります。手掛かりはかなりありますが、それなりの岩場になっていると思います。

【迂回路より岩峰を見上げる なおここは縦走路の途中から下る分岐との合流点】

【迂回路にも鎖場はあり】
 八海山に登る場合には、どのルートをとるにしてもそれなりに鎖場は出てくるものと思った方がいいでしょう。ただし、必要以上に警戒することもないとは思いますが。

 そのまま稜線出合に出て、今度は新開道を下って行きます。出合直後の鎖場やトラバースを気を付けながら下って行きます。尾根道まで出てしまえば、後は一気に下って行くだけです。最後に八ッ峰の稜線と入道岳を眺めて、見納めた後下って行きます。普通はこのあたりまで登って来ないと見られないものだと思ってしまいます。あるいは、少し離れた場所からでないと見られないと思うでしょう。 

【尾根道より八ッ峰ともお別れのはずが・・・】 

【尾根道より入道岳】 

【登山口へ】 
 その後も樹林帯を順調に下って行きます。下りでは無理しがちなので、途中休憩を挟みながら下って行きます。休憩なしでも行けるとは思いますが、自分の場合には後に結構響くので気を付けないといけません。

 そして無事登山口まで戻って来ました。到着時も出発時も暗がりでしたので、少し山の方を見に行ってみると、なんと縦走路に加えて入道岳まできれいに見えるではありませんか。さすがにこの眺めには驚いてしまいました。最後に素晴らしい眺めを堪能して、長い5日間の山行を終えて帰路についたのでした。

【登山口から八海山を織りなす山々を眺めて】 
 


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