おうみくろひめやま
 青海黒姫山
登山日: 2012年10月20日(土)   標高:1222m(青海黒姫山)
    標高差:登山口から約1090m


※点線は誤ルート 左中央上の〇より出発している

 10月20日(土)    ゲート前路肩 7:10 → 誤登山口 7:30 → 本道合流 8:40
   青海黒姫山 10:40(〜11:20) → 登山口 13:15 → ゲート前路肩 13:45

 

 本日は青海黒姫山に登ります。今回は持っていた地図に落としたルートがそもそも間違っていたという、登山を始めてから初の不名誉な経験をしました。だいたいの場合、ガイドか山と高原地図にルートがあるので、間違った軌跡を落としても間違いに気付きそうですが、今回の山は自分が持っているガイドにはルートが載っていないので、ネット上から軌跡をカシミールに落としたわけですが、これを1パターンしか落とさなかったので間違いに気付かなかったのでした。ルートがわかりにくい山の場合には何パターンも落とすのですが、青海黒姫山はルートが明瞭だということで油断があったのだと思います。
【ゲート前の路肩】
 
【通行止めゲート】
 場所的に遠い山で後回しになっていた山で、西からアプローチするか東からアプローチするか悩ましいのですが、結局長野道から安曇野ICで下りた後、白馬を抜けて一旦日本海に出るルートとしました。それでも立山周辺の山に比べれば近いものでしょうか。

 地図の登山口に当たるところにナビを設定して向かったのですが、何と通行止めになっていました。実際は手前の分岐を反対側に入るのが正解なのですが、この時点では知る由もありません。ゲート前の路肩に県外ナンバーの車が駐車されていたので、同様に登山する人の車だと思い便乗して路肩に駐車することにしたのでした。
 
【左手に下って橋を渡る】

【踏み跡が薄いが登山口のような場所】
 
【きれいに咲く花】
 ゲートを越えて車道を歩いて行きます。やや距離を歩きますが、ほぼなだらかな道ですので問題なく進んで行きます。通行止めの要因となっている崖崩れの現場も問題ありませんでした。やがて、河岸に下る道がありましたので緩やかに下って行きます。このあたりで工事車両数台に抜かされました。根拠はないのですが、奥に行く人がいるというだけで何か正しい道を歩いているような気になったのでした。

 やがて、登山口らしき場所に出ますが、看板はあっても登山口とは書いてありません。ただ、そこから薄いながらも登山道はきちんとあるようでした。ここで、疑問を感じたのですが、GPSで確認したところまさにここが登山口になっていたので、そのまま進んで行きます。 

【年季の入った橋も】

【基本的に踏み跡の薄い道】

【一旦林道へ】
 踏み跡は比較的薄いのですが、登山道らしきものは続いていますし、川を渡る橋もありました。一旦道が明瞭になったのですが、ある地点を越えると再び薄くなるという繰り返しで、なんとか林道に出ました。林道から先の道を探しますが、1箇所薄い踏み跡がある箇所ぐらいしかありません。GPSでは少しずれていますが、だいたいこのあたりから登っているように見えたので、そこから登りました。

 歩くと間もなく踏み跡が薄くなり、どう見ても踏み跡というよりは獣道の様相が濃くなって来ます。随所に猿を見かけました。傾斜も急になって来ましたが、軌跡はここを辿っているうえに、南北に動いてみても明瞭なルートはなかったので、急な斜面を登ります。急ではありましたが、草の生い茂った斜面で危険は少ないという判断です。

【踏み跡薄いがここしかないのでここから登る】

【本道に合流】

【水場分岐】
 当然誤ったルートですので登っても、薄い踏み跡か獣道らしきものはあっても、明瞭な登山道はありません。ここに来て、落とした軌跡があまりに急な箇所を登っていることからしても、そもそも間違っているのではないかと判断します。そもそもが間違っているのであれば戻っても意味がありません。地形図を眺めて、傾斜を考えると本道があるとすれば北西からだろうと思い、薄い踏み跡は無視して北東に北東に移動して行きました。すると、運良く本道を見つけることができました。この登山道ですが、これでもかというくらいに目印や案内看板があって、あまりに対照的な状態に思わず苦笑せざるを得ませんでした。GPSがあったがために誤ルートに深入りすると同時に、強気に行けたために本道を見つけることができたという、功罪相半ばといったところでしょうか。

【ロープの掛かる場所も】

【随所にテープや案内板】

【滑りやすい道にはロープが】
 登山道についてはルートはかなり明瞭ですが、かなり歩きにくい道が続きます。足場が悪く微妙な段差があったり、ぬかるみがあったり、滑りやすかったりと、全般的に危険箇所はないのですが、とにかく歩きにくいの一言に尽きるような登山道でした。さらに、道中はほとんど展望はありません。青海黒姫山は標高こそ低いですが、登山口の標高が低いので累積標高差は普通の山以上だったりします。

 それでも、刈り払いなどはされていますし、目印の多さから言っても整備はされているのがわかります。ここは辛抱して山頂からの景色に少し期待しましょうかといった程度にしか考えていませんでした。

【ぬかるみも多く】

【テープや目印】

【徐々に鮮やかな紅葉が】

【光が当たればさらにきれいでしょう】

【鮮やかな紅葉と奥に青海黒姫山】

【脇の山の斜面も見事な紅葉が】
 登って行くと徐々に鮮やかな紅葉が見られるようになって来ます。この山は偶然見た過去の記録で、紅葉がきれいだったという記録があったので、それなりに見事な紅葉が眺められるのかなと思いつつ登って行きました。

 ようやく稜線に出て視界が広がって来ます。すると奥に青海黒姫山の山頂が見えて来ました。周囲を見渡すと見事な紅葉が広がっています。あまりの鮮やかで見事な景色に呆然と周囲を眺めていたように思います。ここに来てようやくデジイチを取り出して、写真を撮りつつ進んで行きます。ここまでの苦労が報われる最後の稜線歩きと言ってもいいでしょうね。 

【山頂まで広がっている見事な紅葉】

【何度眺めても飽きない景色】

【歩いて来た稜線の紅葉も見事】

【山頂へ】
 山を見ても振り返っても見事な紅葉が続きます。ただし、このあたりは岩場になっている箇所もありますので、足元には注意して進みます。ゆっくり登ってようやく山頂に到着です。

 山頂からは見事なパノラマの景色が広がっています。紅葉はもちろん見事ですが、白馬岳から日本海に連なる山々や、麓の市街地と日本海、そして採掘現場も見下ろすことができます。ちなみに、採掘現場から発せられたと思われるダイナマイトと思われるものの爆発音には驚かされてしまいました。山頂は貸し切り状態でのんびり過ごすことができたのでした。 

【三角点と祠】

【独特の形をした山】

【白馬岳】

【採掘現場】

【市街地と日本海】

【紅葉と岩場のコントラスト】

【左奥の白馬岳から日本海に繋がる稜線】

【見事な紅葉も見納め】

【随所で見かけたおさ猿さん】
 山頂でのんびりした後は下山開始です。下りも見事な紅葉を眺めながらの稜線歩きです。稜線から下る時は本当に名残惜しかったです。

 その後は、登山道を着実に下って行きます。すれ違ったのは登った時に1人、下っている時に2組のグループと、結局この日は10人も登っていませんでした。これだけの紅葉と素晴らしい景色が眺められても、道中の歩きにくい道と標高差が人を遠ざけるのでしょうか。紅葉で人気の山における混み具合と本当に対照的だなと思います。自分の場合、紅葉の時期に紅葉の山に登ったことがないので、それを体験したことはないのですが。

【合流してきたあたりを見渡して】

【歩きやすく明瞭な登山道】

【こちらが本当の登山口】
 下る途中登りで合流した地点を眺めつつ下って行きます。やはりその後も登山道は明瞭で、登山口さえきちんと見つけることができればその後は迷うことのない道だと思います。なお、ある程度下って来た後は、比較的歩きやすい土の道になります。

 着実に下って行くとやがて登山口に到着です。小さい看板ながらきちんとした登山口の看板が出ています。やはり思っていたような登山口だったのでした。この登山口の脇にはリサイクル工場があって、その関係者の車が多数とまっていました。ある意味登山口が多少わかりにくいかもしれません。  

【リサイクルセンター脇の端より岩峰と川の流れを眺めて】

【ゲート手前の分岐 左に行けば本来の登山口】
 その後、舗装された道を戻って行くと分岐がありました。来る時にはここを右に入って行ったのですが、正解は左に下って行くのでした。しかし、分岐にある看板ではどちらとでも取れるような感じではありますね。ただ、登山口の位置が間違っていなければ左に入っていたことでしょう。

 分岐を右に入って歩いて行くとやがて車を駐車した路肩に戻って来ることができました。いい意味でも悪い意味でも予想外の連続だった山行となりました。ただし、これだけの紅葉はなかなか見られないと思いますので、がんばって本道を探して登った甲斐があったかなと思います。
 


山行記へ戻る

ホームへ戻る