くわさきやま | |
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登山日: 2012年10月27日(土) | 標高:2090m(鍬崎山) |
標高差:山頂駅から約910m |
10月27日(土) | 山頂駅 6:30 → 瀬戸蔵山 7:00 → 大品山 7:30(〜40) | ||||
→ | 鍬崎山 9:35(〜10:30) → 大品山 12:00 | ||||
→ | 瀬戸蔵山 12:25 → 山頂駅 12:45 |
本日は鍬崎山に登ります。同じ北陸の山でも、前日冠山を岐阜側に下ってしまったことから、北陸道を利用して300キロ程移動することになりました。道の駅に1泊してから移動するつもりだったのですが、現地入りが既に午前様でしたので、そのまま立山山麓スキー場の駐車場に入り、朝まで寝ることにしたのでした。 紅葉のきれいな好天の日ということで、早朝から車が入って来ていたようです。自分はぐっすり寝てしまってゴンドラの始発には準備を間に合わせることができませんでした。第1陣が出発した後にのんびり出発するくらいでいいかなという感じで準備をした後山麓駅に向かいます。 |
![]() 【ゴンドラ乗場の山麓駅】 |
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![]() 【広々とした駐車場】 |
ちなみに土日の始発は午前6時で平日よりかなり早くなっています。これもゴンドラで登ることにした理由で、出発時間が遅いのなら歩いて登ろうかなと思っていました。料金は往復で1000円ですが、温泉付きの安いチケットがあるということでしたので、そのチケットを購入しました。確か+200円程度だったと思います。それと、登山をする人はここで登山者カードを記入し、下山時に報告することになっていました。 ゴンドラは朝一番の方達は既に山頂駅に行ってしまったようで、他に誰も乗る人もなくすぐに乗ることができました。ゴンドラで一気に標高1200m弱の山頂駅まで運んでもらえます。 |
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![]() 【ゴンドラに乗って移動】 |
![]() 【山頂駅】 |
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![]() 【登山道へ】 |
山頂駅ではトイレを借りたらすぐに出発です。腹ごしらえをしている方や準備をしている方を横目に出発します。登山道はよく整備されていて歩きやすいです。ただ、ひたすら続く木の階段には疲れてしまいました。なお、道中には小刻みにアップダウンがあります。 30分程歩くとまず瀬戸蔵山があります。このあたりを歩いている頃から夜明けの太陽が当たり始めて紅葉が見事でした。もう少し太陽が高い位置に来た方がきれいだとは思いますが、斜めに貫通する光の当たった紅葉もまた素晴らしいなと思います。 |
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![]() 【よく整備された道】 |
![]() 【瀬戸蔵山山頂の様子】 |
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![]() 【頂上看板】 |
瀬戸蔵山を緩やかに下って次は大品山に向かいます。ここも緩やかなアップダウンがあります。このアップダウンがあるのと水平距離もそれなりにあるので、大品山までは結局1時間程かかりました。ここで若干の休憩をとることにしました。 休憩をとったら先に向かいます。歩き始めると間もなく、麓から登ってくるルートとの分岐があります。ここには案内看板もあって、山頂駅から大品山までは初級者ルート、大品山からは中上級者ルートとなっています。実際は大品山からが通常の登山道程度といったところでしょうか。大品山までがむしろ歩きやすくなっていると言った方がいいと思います。実際、鍬崎山に登った方の数と比較すると、下山時には、大品山や瀬戸蔵山は賑わっていました。 |
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![]() 【夜明けの太陽に照らされる紅葉】 |
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![]() 【木々の合間より鍬崎山】 |
![]() 【大品山頂上碑】 |
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![]() 【毛勝三山と大日岳】 |
分岐後は鍬崎山の方角へ向きを変えて歩いて行きます。ちょうど南東方向を向くために、逆光の中を歩いて行く感じです。分岐後は紅葉の樹林帯を緩やかに下って鞍部に到達した後、登り返して行くことになります。登り返して行く途中に振り返った大品山方面の眺めは本当に素晴らしく、山全体が紅葉で鮮やかでした。 さらに登って行くと急登になって一気に標高を稼いで行きます。鍬崎山が標高差の割には時間がかかるのは、ここまでほとんど標高を稼いでいないからでしょう。登山道は歩きやすいので、歩いた時間程は消耗しないとは思いますが。 |
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![]() 【紅葉した木々の間を歩く】 |
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![]() 【麓からの登山道との合流点】 |
急登を登って行くと若干やせた道もあって、唯一見かけた鎖場も現れます。といっても、それほど危険なところはありません。結局、一部を除いては全体的に歩きやすい道が続いていました。この急登のあたりが一番歩きにくかったでしょうか。 ある程度登って来ると正面にどっしりとした鍬崎山が現れます。完全に逆光になるので、写真では見辛いですが、やはり存在感は抜群です。途中鍬崎山の左奥には白い山々も見えてテンションも高まって来ます。 |
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![]() 【1400〜1500mあたりが一番見頃でした】 |
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![]() 【山全体が紅葉に染まる】 |
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![]() 【急登が続く】 |
![]() 【唯一の鎖場】 |
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かなり山頂に近づいて来た頃からちらほら雪が見えて来ます。斜面も北側斜面であることもあるかもしれませんが、雪が見えています。最初は登山道脇にちらほらある程度でしたが、登って行くにつれて登山道上にも雪が出て来ます。歩くのに支障がある積雪量ではないですが、中途半端な量なので、かえって踏み固められると歩きにくくなりそうな感じではありました。今後さらに積もって踏み固められたり凍って来るようになるとアイゼンが必要になってくるかもしれません。 最後結構雪が出て来たなと思った頃山頂に到着です。本当に見事な景色が広がっていて、まさに圧巻というしかありませんでした。 |
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![]() 【正面に鍬崎山を眺めながら登る】 |
![]() 【頂上直下の斜面には雪が】 |
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![]() 【登山道も雪道に】 |
鍬崎山は立山連峰の近くにはありますが、これらの山々からは少し離れた場所に位置しているので、ちょうどいい展望台の山となっています。北側は毛勝三山から大日岳剱岳立山、そして薬師岳から黒部五郎岳方面がぐるっと見えています。特に、今年は折立から薬師岳〜立山の縦走をしたわけですが、そのルートが全てきれいに見えたので感慨もまたひとしおでした。山頂はやはりこの時期のこの標高の山ですし、周囲には雪もあるくらいですからそれなりに寒かったのですが、ダウンを羽織って長い間景色を眺めたり写真を撮ったりしていました。前日の三方岩岳からの白山もそうですが、白くなっていたのは想定外でしたので、余計感動も多かったです。 | |
![]() 【頂上付近の雪 見た目よりは積もってます】 |
![]() 【山頂の様子】 |
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![]() 【立山方面の眺め】 |
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![]() 【大日岳〜立山の眺め】 |
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![]() 【頂上碑】 |
山頂に着いた頃は、剱岳立山ともピーク付近だけ雲がかかっていたのですが、途中一時的に雲がとれた時間もありました。しかし、下る頃には再び雲の中に隠れてしまったのでした。 これほど下るのがもったいなと思うことになるとは思いませんでした。山頂で話しをした方達もみなさんそのような思いのようで、ずっと写真を撮っている方もいました。似たような写真でもいくら撮っても撮りたりないでしすし、見飽きないでしょう。とはいえ、かなり遠方まで来ていますからいつまでもいるわけにはいきません。1時間弱程たった頃下山を開始しました。 |
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![]() 【立山〜薬師岳の縦走路】 |
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![]() 【正面に剱岳】 |
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![]() 【立山三山】 |
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![]() 【紅葉した山々】 |
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![]() 【毛勝三山】 |
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![]() 【剱岳拡大】 |
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![]() 【立山拡大】 |
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![]() 【大日岳〜剱岳】 |
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![]() 【雷鳥沢にも結構な積雪が】 |
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![]() 【下部は見事に紅葉しているようです】 |
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![]() 【薬師岳】 |
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![]() 【黒部五郎岳〜北ノ俣岳 左中央から右下には折立からの尾根道】 |
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![]() 【笹原の道を下る】 |
最初雪道を慎重に下った後は快調に下って行きます。歩きやすい登山道ですと下りやすいのがいいです。登って来た時は逆光で見え辛かった鍬崎山ですが、下りでは太陽が雲で覆われてしまったので逆に山肌までよく見ることができました。 快調に下って正面に大品山が見えるようになってくると再び鮮やかな紅葉が目に入って来ます。光が当たっていないのが残念でしたが、それでもかなり鮮やかでした。紅葉が素晴らしくて、大品山付近に着いてからはペースがゆっくりになりました。 |
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![]() 【鍬崎山を振り返る】 |
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![]() 【登りでも写したポイントから大品山】 |
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![]() 【赤と黄のコントラスト】 |
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![]() 【見渡す限りの紅葉】 |
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![]() 【かなり高いところまできれいに色づいています】 |
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![]() 【このあたりも鮮やかでした】 |
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![]() 【山頂駅へ】 |
その後も順調に歩いて行くと大品山に到着です。鍬崎山に登っていた人は10数名程度だったと思いますが、大品山だけでも結構な人数の方がいました。その後も歩いている人は結構多かったです。こうして午後1時前には山頂駅に到着できました。 ゴンドラで下って下山報告をしたら、セットになっている温泉券を利用して日帰り温泉に浸かります。ちなみに、山麓駅の駐車場はかなり広いのですが、これがかなり埋まるくらいの車が駐車していました。やはり紅葉の時期の人出は多いようです。それにしても、予想以上の紅葉と北アルプスの眺めで最高の山行となりました。 |
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