まるぼんだけ・くろほうしだけ
 丸盆岳・黒法師岳
登山日: 2012年11月18日(日)   標高:2066m(丸盆岳) 2067m(黒法師岳)
    標高差:ゲート前から約1450m


※ゲート前〜登山口間は自転車利用 高低差が大きく登りはほぼ押していました

 11月18日(日)    ゲート前 6:10 → 登山口 7:25(〜35) → 稜線出合 9:35(〜50)
   丸盆岳 10:50(〜11:30) → 稜線出合 12:20 → 黒法師岳 13:00(〜10)
   稜線出合 13:40(〜50) → 登山口 15:10(〜20) → ゲート前 15:50

 

 本日は丸盆岳と黒法師岳に登ります。今回の目的は未踏の丸盆岳とその手前にあるカモシカ平ですが、黒法師岳に登ったのは随分前なのでもう1度登っておこうという感じでしょうか。また、まだ1度も投入したことのない自転車を利用してみるという目的もありました。結果から言えば、林道で結構標高を稼ぐため登りはほとんど押すだけでしたし、下りではブレーキを常にかけていないと暴走してしまうような状態でした。登りでは中途半端に乗ってむしろ余分に体力を消耗したかもしれません。自転車を乗せるには車に乗っているいろいろな荷物を降ろさないといけないので、遠征では使えませんが、県内の山に登る時は今回の教訓を生かしてまた活用して行きたいものです。
【ゲート前(下山時)】
 
【小さな滝と紅葉)】
 長い林道がありますので、夜明け前から出発と思っていたのですが、土曜日が休みであるにも関わらずだらだらしてしまったので、寝るのも起きるのも遅くなってしまい現地入りが遅くなってしまいました。県内にあるとはいえ、長野県境に近くてかなり下道を走るので、山梨県南部の山とあまり時間は変わらないかもしれません。

 今回は新東名を利用して浜北ICから152号線を北上して行きます。これまでは袋井ICからでしたので、結構短縮はされていると思います。ただ、この152号線が長いので全体からみるとそれほど短縮したような感じはしませんが。
 
【見た目より高低差のある林道】

【鎌崩のギザギザの稜線】
 
【戸中山林道支線入口(旧登山道)】
 水窪からは水窪ダム方面に入って、ダムからは奥の未舗装になっている戸中山林道を走ります。それほどは荒れてはいませんが、部分的には走りにくいところもありました。ちなみに、戸中山林道はしばらく通行止めになっていて、最近通れるようになったようです。それもあって、今回の山行を計画したのでした。丸盆岳は未踏の深南部の山の中では唯一しっかりした道のついている山だと思います。県外遠征ばかりしていたので、深南部の山は本当に久しぶりになります。他の県内の山と違って、標高は結構あって雪が積もりますので冬には登れないのでどうしても登る機会がなかったのですね。ただでさえルートがわかりにくい山に雪が降ったらかなり厳しそうです。

【所々にある作業小屋?】

【登山口(右手より)】

【登山口案内と自転車】
 ゲート前に到着すると、既に何台かの車がとまっていて出発して行ったようです。深南部の山は玄人好みの山のようで、ここのゲートの場合には黒法師岳の三百名山狙いの方が多いですが、純粋に県外から深南部の山に登りに来ている人がいるのがおもしろいなと思います。

 準備が出来たら出発します。さっそく自転車を出したのですが、いきなりチェーンが外れていてそれをはめるのに時間がかかってしまいました。先が思いやられるところでしたが、最大のハプニングは下山した後でした。

【標高の低いところでは紅葉が】

【急登のあと一旦なだらかな道】
 林道はできるだけ自転車に乗ってと当初思っていたのですが、登りが多くてほとんど押すか、乗ってもほとんど漕げず無駄に体力を使うことになりました。思ったよりも標高を稼ぐ林道であることを途中で思い出したのでした。ここはゲート前から登山口までで400m程の標高を稼ぎます。有効には活用できませんでしたが、逆に今後利用するにあたっていい教訓になったのではないかと思います。

 林道を進んで行くと看板がありますので、登山口はすぐにそれとわかります。自転車をここに置いて出発です。

【畑薙ダムのヤレヤレ峠から?】

【崩壊した斜面の脇を進む】

【こちらも以前にはなかった看板】
 最初はこの等高尾根を登って行きますが、最初から急登が続きます。急登が一段落するとなだらかな尾根道になるのですが、ここに以前はなかった「ヤレヤレ平」という看板がありました。場所的に畑薙ダムのヤレヤレ峠に似た感じでしょうか。

 その後は再び登りになります。道中には斜面の崩壊した場所もありますが、登山道は特に問題なく進んで行けます。この時に見かけた「市川戻り」というのも以前はなかったと思います。その後、笹原の道の鞍部を経て再び急登になります。前回もとにかく踏ん張って登ったイメージがあったのですが、しっかり九十九折れに道はついているもののとにかく急な道です。

【笹原の道】

【前回もあった稜線出合手前の看板】

【稜線出合】
 山頂直下には以前と同様「弁当転がし」の看板がありました。言いたいことはわかるのですが。個人的には「おにぎり」だと思うのですが、そんなことはどうでもいいですね。ちなみに、この急登は危険ではないと思うのですが、下りでは場所によっては少し足がすくむくらいの斜度があります。

 とにかく登りに登って、1900mくらいまで標高を稼ぐと間もなく稜線出合です。一気に展望が開けて素晴らしい眺めになりますが、同時にこの日は風が強くて、少しじっとしているだけでとにかく寒かったです。今年は、これまであまり寒い中での登山をしていなかったため、まだ寒さに慣れておらず、結構体力を消耗してしまったと思います。 

【笹原の奥に鎌崩ノ頭と丸盆岳】

【正面に丸盆岳 実は右奥には富士山が見えています】

【笹原の急坂を振り返る】
 まずは丸盆岳を目指します。稜線出合から左手に向かって歩いて行きます。歩いて行くと間もなく正面の笹原の奥に丸盆岳と鎌崩ノ頭が見えて来ます。素晴らしい眺めなのですが、この後の笹原の急な下りが大変で、ただでさえ滑りやすい土である上に雪が残っていたので、何度も足を滑らせたり、笹原の中を通ったりしながら下りました。ちなみに、踏み跡は結構端を通っているのですが、場所によっては危なさそうなので、あまり道なりに行かずに内側に寄った方がいいような気がします。

【倒木とカモシカ平】

【カモシカ平と丸盆岳】

【鎌崩ノ頭と丸盆岳】

【登山道上には雪が】
 急な坂を下って進んで行くといよいよ今回楽しみにしていたカモシカ平です。青空との組み合わせが本当に素晴らしくて、来た甲斐があったかなと思います。笹原と奥の丸盆岳と組み合わせも奥行きが感じられて素晴らしいですね。

 ちなみにこのあたりは道があるようなないような道ですので、適当に歩きやすいところを歩けばいいと思います。そのまま進むと丸盆岳への取り付きとなり、ずっと続いている笹原の道を登って行きます。足元に岩があったり、滑りやすいところも時々あるので気を付けて登って行きます。

【丸盆岳取付きへ】

【登りもひたすら笹原の道】

【振り返ると黒法師岳とバラ谷ノ頭】

【随所にある霧氷のついた木々】

【青空と霧氷】

【山頂付近は霜で真っ白】
 笹原の急登を登って行くと所々に立っている木々の霧氷がきれいでした。特に上を向いているため青空とのコントラストが素晴らしかったです。こうして急登を登り切ると丸盆岳山頂に到着です。周囲は霜で真っ白くなっていてその寒さを物語っています。ちなみに山頂付近は風が吹き抜けるようで、ひたすら風と寒さに耐えながらの撮影となりました。特に、北側の不動岳や聖岳あたりの写真を撮る時には高いところに登って撮ったのですが、踏ん張るのも大変なくらいで、指先がすぐに痺れてくるくらいでした。山頂の気温がちょうど0℃くらいでしたので、風の強さがそのままマイナスの体感温度だったのだと思います。

【山頂へ】

【頂上碑】

【頂上碑と山頂からの展望】
 風や寒さに耐えても見たいほどの素晴らしい景色が広がっていました。歩いて来た稜線を振り返ると、カモシカ平はもちろん、黒法師岳やバラ谷ノ頭も素晴らしいです。富士山もちょうど木々の間からですが見ることができました。北側には鎌崩ノ頭と不動岳、さらに奥には聖岳の真っ白な頂も見ることができました。寒かっただけに展望もクリアだったのかもしれません。

 結局、これが限界だと思うくらいまで粘ってしまいました。後でどっと疲れたのはここで寒いのに粘ったせいかもしれません。

【富士山】

【笊ヶ岳と布引山】

【山頂からの富士山】

【黒法師岳とバラ谷ノ頭】

【カモシカ平】

【不動岳〜光岳〜聖岳】

【鎌崩ノ頭】

【鎌崩の核心部 稜線も崩れています】

【聖岳 左手前はイザルガ岳あたりか】

【聖岳〜上河内岳〜笊ヶ岳〜布引山】

【鎌崩ノ頭と不動岳】

【帰路も素晴らしい眺めが続く】

【稜線出合まで戻って黒法師岳】

【ガレの縁を注意して登る】
 丸盆岳山頂での展望を楽しんだら下ります。笹原の急な下りを気を付けて進みます。それでも、岩を少し蹴ってしまいました。それ以外は順調に戻って行きます。カモシカ平は本当に素晴らしい場所でした。

 稜線出合まで戻ったら今度は黒法師岳を目指します。丸盆岳への往復では誰にも会わなかったので、他の方は基本的に黒法師岳に登っているようです。中には六呂場山や不動岳に登っている方もいるとは思いますが。

【踏み固められて凍結した道】

【こちらも霧氷はなかなか】

【バラ谷ノ頭分岐】
 ちょっと登って来るくらいのつもりでいたのですが、途中から登山道の雪が踏まれて凍結していたので苦労しました。登りですら滑るような状態で下りが思いやられました。不幸中の幸いは、ガレの縁の道はそのような箇所がなかったことでしょうか。

 ガレの縁を登り切るとバラ谷ノ頭分岐です。分岐といってもバラ谷ノ頭方面はきちんとした道はありません。3年前にここを歩いたことを思い出しました。ここの鞍部もカモシカ平に負けないくらい気持ちのいい笹原が続きます。こちらの笹原は倒木が多いので、カモシカ平のように楽しんでばかりはいられなさそうですけれども。  

【バラ谷ノ頭と笹原(明瞭な道はなし)】

【鞍部の笹原】
 バラ谷ノ頭を眺めた後は、黒法師岳山頂に向かいます。分岐からは歩いてすぐに山頂に到着です。こちらは、山頂の展望はありません。御馴染みの頂上碑の他に、地元の山岳会の山頂看板が新たに設置されていました。ちなみに下り始めた時に有名な×印の三角点を見るのを忘れたことに気付いたのでした。

 山頂は落ち着くにはいい場所ですが、やはり少しでも展望を得ようと思ったら分岐まで戻るのがいいでしょう。特に急な下りになっていますから展望もなかなかです。ただ、丸盆岳に登った後だと主要な山がどうしても遠くに感じられてしまいます。

【黒法師岳山頂へ】

【新たに設置された看板】

【慎重に急な坂を下る】 
 少し休憩をしたら下ります。登る時に苦労したように当然下りでも凍結した登山道には苦労させられました。それでも、雪の上や笹原の上に乗りながらなんとか下って行くことができました。

 稜線出合まで戻ったら等高尾根を一気に下って行きます。ここも急坂続きですので、思ったよりも高度感があります。ただし、道はしっかりしていますので、丁寧に下れば問題ないでしょう。紅葉した木々にも光が当たってなかなかきれいでした。この時期にはもう紅葉はないだろうと思っていたので、いい意味でのサプライズでした。

【前黒法師岳】

【等高尾根の急な下り】
 そのまま下って登山口に到着です。結構遅い時間になってしまいましたが、自転車で下ればちょうどいいくらいの時間でしょうか。ここからは自転車で下って行ったのですが、とにかくスピードが出過ぎてしまうのでブレーキをかけながらの下りとなりました。もう少し飛ばせそうではありましたが、さすがにこのスピードで転んだら痛いので慎重に下ったのでした。途中で写真を撮りつつでしたが、それでも30分程で下ることができました。一応押して登った甲斐があったと言えるでしょうか。

 ゲート前に到着、後は車に戻って帰るだけでしたが・・・。 

【鮮やかな紅葉】

【登山口へ】

【自転車で慎重に下る】

【林道中の紅葉した木々】

【ゲート前へ】
 車に戻ると前後に駐車していた方がこちらを見ています。話を聞くとタイヤがパンクしているとのこと。あまりに突然のことで驚いてしまいました。どうも、駐車した後に空気が抜けていたようでした。

 このゲート前は電波が届かないので、実は先にパンクに気付いて道中で会った方々にパンクの話をされていたという親切な方に電波の届く場所に連れて行ってもらいました。ちなみに自分は丸盆岳に行っていたので、途中で会わなかったのでした。集落に入れば通じるのですが、JAFの車を待つには不便だったので、結局水窪の街中まで連れて行ってもらったのでした。
 道の駅でJAFに連絡したらなんと3時間待ちとのことでした。心配していただきましたが、さすがに待ち時間が長すぎるので送っていただいた方とお別れをして駅で時間を潰したのでした。とにかく店という店がないのには参りました。後で違う場所から見てみると一軒飲み屋があったので、そこで時間を潰しても良かったかもしれませんが。時間を潰すのも大変でしたが、夜になると結構冷え込んできたのには参りました。

 その後、JAFの車に乗せてもらったのですが、実はここから水窪ダムを経てゲート前まで行くのに1時間程かかります。結局すべての作業が終わったのは夜10時頃でした。しかも、スペアタイヤだったので無理はできず下道でゆっくり帰ったのでした。JAFの会員になって随分たちますがお世話になったのは初めてでした。やっぱり入っておいて良かったかなと思います。とはいえ、温泉にも入れず疲れ切っての帰宅となりました。ちなみにパンクした直接の要因は鋭い石が当たったせいですが、タイヤがかなり摩耗していたのも事実で、帰る途中でのタイヤ交換を勧められていたのでした。登山をする前はそれほど車に乗っていなかったのであまり摩耗することがなかったのですが、やっぱり乗る距離が変わるとこれほどまでに違うのかと思いました。何年たっても教訓ばかりですね。ただ、素晴らしい景色を眺められましたし、運転中にパンクするなど大事には至らなかったからよしとすべきでしょう。


山行記へ戻る

ホームへ戻る