ほうおうざん
 鳳凰山
登山日: 2013年1月13日(日)   標高:2780m(薬師岳) 2840m(観音岳)
    標高差:夜叉神の森から約1400m


 1月13日(日)    夜叉神の森 4:00 → 夜叉神峠 5:00 → 南御室小屋 8:00 → 薬師岳 9:20
   観音岳 9:55(〜10:35) → 薬師岳 11:00 → 南御室小屋 11:45(〜55)
   夜叉神峠 13:55 → 夜叉神の森 14:25

 

 本日は鳳凰山に登ります。鳳凰山は3回目ですが、全て同じルートかつ日帰りだったりします。さすがに3回目は1泊するか別ルートも考えたかったところですが、逆にこの時期の場合にはこのルートが一番入りやすいので結局夜叉神からのピストンにしたのでした。なお、初登の際には地蔵岳まで行っていますが、前回の残雪期は観音岳までです。今回は時期が時期だけに薬師岳まで行ければ御の字という感じでしたが、前回降雪があってから比較的間が開いていたことから、雪が締まって歩きやすければ観音岳も行けるかもしれないという感じで、行くか行かないかはその場で考えることにしました。 
【夜叉神の森(下山時)】
 
【鳳凰山登山口(下山時)】
 なお、1泊については、雪山テント泊をしたことがなかったので断念しました。いつかは南御室小屋にテントを張りたいものです。

 前日比較的短時間で登れる蓼科山に登りましたので、準備する時間は十分取れました。そのまま道の駅で車中泊をした後夜叉神の森を目指します。このルートは降雪後はゲートが閉められることもありますが、除雪が済むと再び通れるようになるのが素晴らしいと思います。この時期にこの標高まで行けるのはかなり便利だと思います。先週の金峰山、赤岳、そして前日の蓼科山も同様の条件で、冬にこれだけの標高の山に登れる原動力になっていると言えるでしょう。 
 
【夜叉神峠(下山時)】

【凍結した道や雪道歩き(下山時)】
 
【杖立峠(下山時)】
 基本的には一本道ですので、現地入りした時にはまだまだ真っ暗でしたが、そのまま出発することにしました。このルートは歩きやすいのですが、距離が距離だけにどうしても時間がかかります。どんなに早くても早すぎるということはないでしょう。

 雪は登り始めて間もなく現れます。雪と言うよりもよく踏まれてアイスバーンになっていました。少しそのまま登りましたが、せっかく今回のために用意してきたチェーンアイゼンでしたので、早めに装着することにしました。恐らく日当たりのいいところは雪のないところもありそうでしたので、チェーンアイゼンで行けるところまで行って、その後12本アイゼンに替えるという計画です。

【火事場跡(下山時)】

【木々の合間から御来光】

【夜明け直前の白峰三山】

【夜明けの間ノ岳】

【夜明けの北岳】

【夜明けの白峰三山】

【このあたりは完全に雪道歩き】
 アイスバーンと雪の入り混じった道を登ると夜叉神峠です。テントが一張りあって、中の方が空を見上げています。まだ真っ暗闇の中ですので星空が見事でした。そのまま先を進みます。夜叉神峠から先も雪があったりなかったりで、むしろ凍結している箇所が多かったです。このあたりは本当にチェーンアイゼンが大活躍でした。ただし、体が重くてペースはなかなか上がりませんでした。

 杖立峠を通過して、途中のベンチで一休みした後先に進みます。狙っていたわけではないのですが、火事場跡のちょうど白峰三山の展望のあるあたりで夜明けの時間が近づいていたので、ここで夜明けを待つことにしました。少し寒かったですが、素晴らしい御来光とモルゲンロートに染まる白峰三山を見ることができました。これは予定していなかったのでうれしかったですね。

【苺平】

【南御室小屋へ】

【いつかはここでテント泊を】
 素晴らしい景色の余韻に浸りながら先を目指します。このあたりからはやや雪も深くなって来ますが、かなり踏まれていますので、あまり足を取られることもありませんでした。ただし、苺平への登りはややしんどかったでしょうか。

 苺平まで登った後は、しばらく下って行くと南御室小屋に到着です。この時間になるとすっかり夜が明けていて、宿泊されていた方達も出払ってとても静かでした。天気のいい週末であることもあって、数多くのテントがありましたし、小屋も営業していたので結構な数の方が泊まっていたのかもしれません。傾斜を考えると、12本に切り替えるならこのへんだと思いますが、この雪の硬さなら行けるかなと思いそのまま進みます。この雪ではチェーンアイゼンの爪はあまり効かないので実質アイゼンなしの感覚でしょうか。 

【木々の合間から展望】

【青空を目指して登る】

【砂払岳へ】
 南御室小屋からの登りは冬用の道があって、急登を一気に登るようになっています。ただ、夏道を使っている方もいるようで、どちらにも踏み跡がありました。このあたりは急登が続くのと、ちょうど疲れて来た頃であることもあって、休み休み登って行きます。それでも、木々の合間から見える展望と上空に広がる青空にテンションは高まって行きます。

 最後急登を登ると樹林帯を抜けて開けた場所に出ます。このあたりは砂地になっていて、ここを登って行くと砂払岳になります。ようやくにして薬師岳が目の前に現れます。このあたりは雪が飛ばされてしまうのか、積雪量があまり多くないのか思ったほど雪はありません。

【砂払岳からの薬師岳 頂上碑はピークではなく肩の平坦な場所に】

【雪が敷き詰められて思ったより歩きやすかった岩場】
 砂払岳付近の岩場は今回凍結していたら歩きにくそうだと懸念していた場所でしたが、凍結箇所はなく、むしろ岩の隙間に雪が敷き詰められていて歩きやすいくらいでした。

 岩場を下って鞍部に下ると間もなく薬師岳小屋があります。少し休憩することも考えましたが、さすがにこの天気でしたので、はやる気持ちを抑えきれず薬師岳山頂を目指します。頂上碑のあるあたりは本来のピークより少し離れているので、山頂と呼ぶには少し違和感がありますけれど。最後の雪道を登って行くと山頂に到着です。予想通りの絶景が待っていました。 

【薬師岳小屋】

【薬師岳へ】

【白峰三山と仙丈ケ岳の絶景】

【観音岳】

【振り返ると富士山】
 白峰三山を始めとした南アルプスの山々や、この先の観音岳、振り返ると富士山の見える素晴らしい展望です。夢中になって写真を撮りたい場面でしたが、時間を考慮すると観音岳に十分行ける時間でしたので、まずはそのまま観音岳を目指すことにしました。

 部分的には雪の若干深いところもありますが、概ねあまり雪がありません。前回5月に登った時も樹林帯には雪が残っていましたが、このあたりの稜線にはほとんど雪がなかった覚えがあります。帰路も長いですので、無理のないペースで登って行きました。 

【広々とした山頂】

【薬師岳頂上碑】

【仙丈ケ岳と観音岳】

【青空と稜線歩き】

【観音岳に続く道】

【富士山と薬師岳】

【観音岳頂上碑】
 山頂直下のトラバースを少し気を付けて登って行くと観音岳山頂に到着です。今回は少し難しいかなと思ったのですが、コンディションも良く無事に登ることができました。

 山頂からは見事な景色が広がっています。周囲の南アルプスの山々はもちろん、八ヶ岳連峰や北アルプスの山々も見えていました。しかし、風がとても強かったので、とにかく写真を撮るのが大変で、岩陰から撮ったり、岩に肘を固定して撮ったりしていました。それでも、風が思ったよりも冷たくなかったのには助かりました。風の強さの割には手がかじかむ場面はあまりなかったです。 

【仙丈ケ岳〜甲斐駒ケ岳の展望 右奥は北アルプス】

【アサヨ峰〜地蔵岳の稜線と中央奥は甲斐駒ケ岳】

【八ヶ岳連峰の山々とそれを眺める登山者】

【見事な赤岳】

【アサヨ峰と右奥は乗鞍岳】

【真っ白な仙丈ケ岳】

【甲斐駒ケ岳は岩肌が目立ってあまり雪が付かず】

【間ノ岳〜北岳】

【北岳をズーム】

【白峰三山を望む】

【富士山もくっきりと】

【仙丈ケ岳〜アサヨ峰〜甲斐駒ケ岳】

【山頂から広がる見事な景色】

【薬師岳より左の富士山と右の砂払岳を眺めて】

【登山口へ】
 山頂での景色を十分楽しんだら下山開始です。普通の山であれば、下りは体力的には楽なはずなのですが、さすがにここは長丁場なので気を引き締めて下って行きます。危険箇所がないのでその分快調に下って行けるのはいいですね。

 最後は靴擦れを起こしたうえに、最後の最後でチェーンアイゼンを外した後にアイスバーンに滑って転ぶという情けない状況でしたが、この長丁場を考えると順調に登って来ることができたのではないかと思います。奇しくも前回に登った時と同じで、登り始めてから10時間少々で戻って来たのでした。それがある意味自分のペースなのかもしれません。
 鳳凰山は、静岡からですと比較的登山口までの距離が短く、1年を通してアクセスできるのが素晴らしいと思います。これまでにアルプスで3回登ったのは他に燕岳だったりします。ただ、最初にも書きましたように全て日帰りで登って来ているので、次回こそはテント泊、または別コースを歩きたいものですね。


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