いおうだけ
 硫黄岳
登山日: 2013年2月9日(土)   標高:2760m(硫黄岳)
    標高差:美濃戸口から約1270m

地図は前回本ルートでの登山時(2012年1月8日)のものを参照

 2月9日(土)    美濃戸口 7:25 → 美濃戸山荘 8:15(〜20) → 赤岳鉱泉 9:45(〜10:20)
   硫黄岳 12:20(〜13:10) → 赤岳鉱泉 14:20(〜40)
   美濃戸山荘 15:35 → 美濃戸口 16:15

 

 本日は硫黄岳に登ります。この3連休はもう1日休暇を取って遠方への遠征も考えていたのですが、どうも天気が安定しないことから比較的近場の山に登ることにしました。それでも、土日はそれなりに天気が良さそうであったことから展望は期待できそうでした。硫黄岳は昨年も登っていてこの時も好天だったのですが、再びあの時の景色を見たいと思って登ることにしたのでした。日帰りの場合、体力的にはややハードですが、険しい箇所が少なく気軽に登りやすいのがいいかなと思います。積雪のあった後の赤岩の頭の雪崩れや山頂付近の強烈な風などはありますが、赤岳などと比較すると気を付ける箇所が限られると思います。とはいえ、寒さの厳しい厳冬期ですから気を引き締めて現地に向かいます。
【御馴染みの(?)美濃戸口駐車場】
 
【やや凍結箇所も見られた林道】
 どうしても初日は出発が遅くなってしまいます。この日の硫黄岳にしても赤岳にしても、ルートが明瞭な林道歩きが長いので、夜明け前から出発するのが個人的には理想だと思っているのですが、駐車場に着いた頃にはすっかり夜が明けていました。逆にいつも暗い時間に到着して暗い時間帯から歩き始めることが多かったので、ある意味新鮮ではありました。

 駐車場はいつものように美濃戸口に駐車します。年始の赤岳の時には凍結箇所がなく雪道だけでしたので、四駆車ならチェーンまで装着しなくても入れそうでしたが、さすがにこのあたりになると凍結箇所もあって難しいでしょう。自分の場合はそもそも四駆車ではないので、冬は美濃戸口までである意味わかりやすくはあります。
 
【渋滞中のショートカットの道】

【まずは美濃戸へ】
 
【美濃戸山荘】
 駐車場はそれなりのキャパシティがありますので無事に駐車することができましたが、やはり3連休ということで登山者は随分多かったのではないのでしょうか。初日は宿泊だけという方の場合にはもっとゆっくり出発しますから、この日はかなりの方が入山したのだと思います。

 美濃戸山荘への林道歩きは、既に明るくなっていたこともあって、続々と歩いて行く人がいます。ショートカットの道などでは渋滞すらしているような状態でした。林道では抜くこともできますから、まだこのあたりは人が多くても問題ないかもしれません。

【北沢南沢分岐】

【徐々に迫ってくる高峰】

【見事な青空とアイスキャンディ】
 1時間弱で美濃戸山荘に到着、少し休憩をしてそのまま赤岳鉱泉に向かいます。北沢のルートは林道歩きが中心のためか全体的に歩きやすい印象があります。橋を渡った後は登山道となりますが、あまり高低差もなく順調に歩いて行くことができました。

 出発から2時間半ほどで赤岳鉱泉に到着です。すっかり明るくなって真っ青な空とアイスキャンディの組み合わせがなかなか見事でした。帰路には大にぎわいのアイスキャンディもさすがにこの時間では静かでした。しかし、小屋の周りは出発準備をしている方達で賑わっていました。この日から泊まる方も多いので、翌日はもっと賑わったことでしょう。

【テント場】

【人々で賑わう赤岳鉱泉】

【硫黄岳登山口】
 硫黄岳登山口は小屋のすぐ目の前にあります。このあたりは昨年も歩いていますし、そもそもしっかりした看板があるので問題ないでしょう。ここでアイゼンを装着して向かいます。昨年の状況を見て、今回はピッケルは使わずにストックでそのまま向かいます。皮肉にもこのような時に限ってあった方が良かったかなという場所に出くわすことになります。

 樹林帯の道をひたすら登って行きますが、雪は深めでしかも踏み跡はあまり多くありません。これは、平日に雪が降ってその後の入山者があまりいなかったからだと思われます。途中までは一本道でしたが、そこからは思い思いの方向にトレースが付いています。メインルートがわからなくなって、それぞれの歩きやすいルートで歩いていたようでした。

【樹林帯の急登を登る】

【青空と雪深い道は続く】

【急登をよじ登る】

【そのまま稜線まで】
 結局歩きやすそうなルートを選んで登って行きます。一旦メインルートに戻って一安心と言ったところでしたが、雪深い道は続きます。しばらくトラバース道が続きましたが、今度は稜線に向かって直登しています。恐らく本道はそのままトラバースして行って九十九折れに戻って来るはずですが、ラッセルして開拓するよりはと思い、直登しているトレースを借りることにしたのでした。

 結構な急斜面ですが雪が深いのであまり怖さはないかもしれません。結局稜線に出るまでそのまま登って行ったのでした。稜線に出ると一気に素晴らしい景色が広がります。

【今回も見事だった硫黄岳への道】

【アルプスの山々もくっきりと】

【横岳〜赤岳〜阿弥陀岳】

【広々とした山頂】

【頂上碑】
 硫黄岳の姿はもちろん、赤岳方面の横岳〜赤岳〜阿弥陀岳の居並ぶ姿や、北八ヶ岳やアルプスの眺めも本当に見事でした。最近の週末と同様にこの週末もかなり寒かったのですが、それだけ展望はクリアだったと思います。雪を被った八ヶ岳の山々を見るのももちろんですが、展望のクリアさも厳冬期に訪れたくなる理由かもしれません。

 赤岩の頭付近に出てもしばらくは風はそれほどでもなかったのですが、さすがに山頂に近づいて来ると強烈な風が吹き始めて来ました。とはいっても、予報通りこの時期にしては穏やかな方だったと思います。

【頂上碑と赤岳方面の眺め】

【北八ヶ岳の山々】

【迫力のある火口跡】

【山頂付近を振り返る】
 山頂付近はやはり風で雪が飛ばされるのか岩が露出しています。時々風に押されながら写真を撮って回りました。ちょっと薄い雲がかかって、真っ青な空ではなかったのが残念でしたが、これだけの景色を見られれば御の字でしょう。今年も登った甲斐があったかなと思います。

 風が強くて寒かった山頂ですが、あまりの景色の見事さに歩き回りつつ1時間弱程過ごしてしまいました。何度も見た景色だと思うのですが、いつも新鮮で見入ってしまうのは不思議なものです。名残惜しくも、下りも長丁場ですので下山開始です。 

【南八ヶ岳と南アルプス〜中央アルプスの眺め】

【年始に登った金峰山】

【横岳と大同心】

【赤岳】

【阿弥陀岳】

【赤岳と阿弥陀岳】

【権現岳とギボシ】

【甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳】

【赤岩の頭付近】

【中央アルプス】

【四阿山から浅間山までの山々】

【中央に天狗岳 中央奥に北横岳 左奥は蓼科山】

【穂高連峰と槍ヶ岳】

【北アルプスの山々 右奥に鹿島槍ヶ岳 手前は美ヶ原】

【御嶽山】

【昨年お気に入りとなった赤岩の頭からの稜線と南八ヶ岳の眺め】

【本道にもトレースが】
 あとは下るだけなのですが、ここで最近手に入れたばかりのスマホで速報を打ってみたくなり写真を撮ってみました。すると手袋をしたままではうまく操作できず苦労することになりました。後で聞いた話では手袋をしたままでも操作できるものがあるとか。そこまでのこだわりはないのですが、この寒い時期には少し大変なようです。

 下る途中の景色もまた見事で、どうしても少し歩く度に足が止まってしまいます。この時期は気温が低いままのせいなのか、お昼を回っても展望がクリアなままでした。 

【下る途中に絶景の見納め】

【横岳を見上げて】

【アイスキャンディは大盛況】
 登りと違って下りは順調で、あっという間に赤岳鉱泉まで下って来ることができました。この時間になると、宿泊する方達も続々と到着して、まだまだ朝が静かだったと思えるくらいの人がいました。特にアイスキャンディはあちらこちらから登っている人がいて、みなさん楽しそうでした。いつかはやってみたいものですね。

 その後は、長い林道をのんびり下って、この時期では夕暮れと言ってもいいくらいの時間に美濃戸口まで戻って来ることができました。もう少し早く下って翌日に備えたいところでしたが、この素晴らしい景色では仕方がないでしょう。硫黄岳は本当に毎年でも訪れたい山ですね。
 


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