きょうがたけ
 (伊那)経ヶ岳
登山日: 2013年3月9日(土)   標高:2296m(経ヶ岳:今回は未踏) 約2150m(八合目)
    標高差:登山口から約1250m(八合目までで)

地図は前回登山時(2010年11月27日)のものを参照
八合目は2035m地点と2182mピークの間にあるピーク

 3月9日(土)    登山口 7:50 → 四合目 9:25(〜35) → 六合目 11:10(〜20)
   八合目 12:50(〜13:20) → 六合目 14:05(〜15) → 四合目 15:00
   登山口 16:00

 

 本日は経ヶ岳に登ります。比較的静かでスノーシューを生かしてラッセルが出来そうな山ということで登ることにしました。積雪量が多いというよりは、冬季に入山する人が極めて少ないため、ほとんど雪が固められていないということがあるのかもしれません。八合目が展望所になっていて、道もよく整備されたいい山だとは思うのですが、山頂の展望が全くないのと、やはり近くに数多くの名山があるため、どうしても地味になってしまうのでしょうか。

 最近は仕事も忙しくなってきて睡眠不足気味だったので、ゆっくり出発したうえに、途中で結構長い時間仮眠を取ってしまいました。これが、全て悪い方向に向かってしまい、可能な限りの早出の重要さを再認識させられた山行ともなりました。 

【左に登山ポスト まずは仲仙寺へ】
 
【立派な本堂】
 今回は、最初から山頂までは行けない可能性が高いとは思っていたのですが、最悪でも五合目あたりまで行ければいいかなと思っていたので、出発が遅れて肝心なところで時間切れとなってしまいましたし、雪が緩んで登りも下りも時間が遅くなった分無駄にラッセルが必要になったと思います。また、展望についても黄砂や花粉の影響で快晴にも関わらずアルプスがほとんど霞んでしまいました。暖かい日で水蒸気などが上がってきたのもあるでしょう。ただし、これは夜明け前から歩いていても八合目に着くまでには間に合わなかったかもしれません。それでも、時間が違えばもう少し明瞭な展望が得られたことでしょう。
 
【雪やアイスバーンの混じった道が続く】

【四合目の分岐点へ】
 
【四合目看板】
 やや高速は長い距離を走りますが、場所が分かっていたのと、伊那ICから近いので駐車場まではすんなり入ることができました。それでも7時半頃ということで、すっかり明るくなっています。準備が出来たら出発ですが、他に登っている人は全然いませんでした。実はこれも誤算の1つで、どこかに誰かが登った後ならという甘えもあったと思います。

 仲仙寺へ向けて車道を歩いて行きます。お寺の本堂の右手に向かって登山道が伸びていますので、そちらに入って行きます。本堂付近はどっさり雪が残っていますが、登山道は雪に覆われたり現れたりという感じで、ここ1週間の暖かさでかなり溶けたようでした。ただし、残ったアイスバーンが場所によっては歩きにくかったです。

【この時間はすっきり見えていた中央アルプス】

【五合目手前で膝まで埋まる雪】
 特に最初の樹林帯を抜けて上がって行く途中に断続的にトラバースが続く場所があるのですが、ここに残ったアイスバーンや、逆にずっぽりはまって谷側に滑り落ちそうになる雪が手強かったです。このあたりは日が当たりにくくてなかなか溶けないのでしょう。苦労してようやく四合目に到着です。前回の1.5倍程かかっていますが、それでもここまでは順調な方でしょう。

 四合目から先は日当たりの良いトラバース道になりますので、最初は雪が完全に溶けています。意外と上の方まですんなり登れそうでしたが、徐々に雪が現れて、五合目手前で一気に深くなりました。五合目に着いてからスノーシューを装着しようと思いましたが、あまりに時間がかかるので、その手前で装着しました。

【見えてからが遠かった五合目】

【五合目看板】

【尾根筋を通る(下山時)】
 さすがにスノーシューになるとつぼ足に比べれば格段に楽になりますが、スノーシュー自体がそこそこ重いのと、スノーシューでもそれなりには沈む深さなので、なかなか大変です。スノーシューを純粋に楽しむのなら、やはりなだらかで景色のいいところを適当に歩き回るのがいいのかなと思ったのでした。

 目の前に見えていた五合目を通り過ぎた後は、トラバース気味の道に入るのですが、尾根に上がっているトレースがうっすらと見えましたので、これを利用して尾根筋の道を通ることにしました。幅の狭い所もありましたが、スノーシューで歩いても十分な程度の道でした。それよりも、急斜面や段差のある所で苦労したのでした。

【六合目】

【しんどい登りは続く】

【木々もまばらになって来てロケーションは素晴らしいですが】

【ようやく七合目】
 尾根筋の道を通り、高度を稼いで行くと六合目に到着です。ちょうど出っ張った岩が飛び出ていて座るのに都合が良さそうでしたのでここで休憩をすることにしました。とにかく、倍以上の時間をかけて登っていますので、合目毎に休むくらいでないとなかなかもちませんでした。

 七合目へはひたすら登ります。ただ、区間としては短いので、思った程はかからずに到着しました。徐々に開けて来て展望が楽しみになって来たことも時間が短く感じられた理由かもしれません。目指す八合目や経ヶ岳手前のピークも樹林越しですが見ることができます。

【樹林越しに経ヶ岳手前のピーク】

【八合目へまずは鞍部への下り】
 このあたりで12時少し前くらいでしたので、本日は八合目までにすることにしました。もちろん向かっている途中も山頂までの計算はありましたが、やはり積雪期にヘッドライトを使っての下り、特に凍結路を抱えているのが怖いのと、雪が緩んでいたので、足を取られて下りも思ったよりも時間がかかるだろうというのがありました。後者は実際に思ったとおりで、前回の1.5倍以上の時間をかけて下っていました。

 八合目へ向かうにはまず鞍部に下って行きます。最初の数歩の雪が締まっていたので、これはと思ったのですが、すぐにずぼずぼの雪道となったのでした。

【八合目へ登り返して行く】

【ちょっとした段差に苦労して】

【ピーク手前のこの青と白のコントラストが素晴らしい】
 登り返しの始めはまだ良かったのですが、この登りが思ったよりも標高差を感じさせられたうえ、特に八合目手前が急登になっているのでとにかく遠かったです。それでも、八合目手前の真っ白な雪面の奥に見えた青空にテンションが上がったのでした。

 八合目はこんもり雪山のようになっていて、看板類は一切見当たりません。それだけ雪が積もっているということでしょう。展望は無雪期と比較すると雪で盛り上がった分素晴らしいはずなのですが、とにかく霞んでしまっていまいちでした。写真だけを見ると一瞬カメラが曇っているか故障しているかと思うくらいです。さらに奥にある経ヶ岳の写真と比較すると一目瞭然でしょう。 

【雪のどっさり積もった八合目】

【左奥の経ヶ岳と手前のピーク】

【絶景の広がる予定が霞んだ展望】

【距離の近い中央アルプスも霞んで】

【南アルプスの山々も写真で微かに写る程度】

【トレースと中央アルプス】

【中央アルプス】

【木曽駒ケ岳付近をズーム】

【気持ちの良いはずの下りですが足を取られて思うように進めず】

【スノーシューでも場所によっては膝上に】
 霞んでいるとはいえ見えてはいますので、くっきりと見えた山々を想像しながら眺めていました。すぐ脇の中央アルプスから、南アルプスや八ヶ岳、そして浅間山も見える景色は見事なものです。一通り景色を眺めたら下山開始です。なお、ここから山頂までは前回30分で登っていますので、がんばっても1時間はかかるでしょう。八合目からですと標高差はもうそれほどないのですが、なだらかなところも雪がたくさん積もって思うようには歩けないと思います。ただし、それよりも目を引いたのが八合目から一旦下って登り返す急登で、遠くから見た感じでは、ここに取り付いて登って行くのに苦労をしそうな感じがしました。場合によっては崩れて来るかもしれません。
 下りは予想以上に苦労することになりました。登って来た時以上に雪が緩んでいて、七合目の登り返しくらいまではまだ良かったのですが、その後はスノーシューでも膝上まで踏み抜くこともありました。もちろん足を置く角度が悪かったのもあるとは思いますが。

 スノーシューは若干のアイスバーンでも十分歩けますので、雪が完全に切れるまで装着して下って行きました。その後は、やはり苦労する箇所もありましたが、こちらは気温が上がった恩恵で歩きやすくなっているところもあって無事戻って来ることができました。四合目以降はテンポ良く下って来ましたが、それでも16時といい時間になりました。山頂までは行けなかったものの、逆に八合目までは登れたのでよしとするべきでしょうね。1日誰にも会わない静かな一人旅となりました。いつか、似たような時期に再チャレンジしてみたいものです。

【駐車場からの景色も見事でした】
 


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