ふじさん
 富士山
登山日: 2013年6月4日(火)   標高:3776m(剣ヶ峰)
    標高差:富士宮口から約1370m


 6月4日(火)    五合目 5:00 → 新七合目 6:00 → 九合目 8:25
   頂上〜剣ヶ峰 9:50(〜11:50) → 五合目 15:00

 

 本日は富士山に登ります。高原山オフから帰って翌々日、実はこの週末に富士山に登るつもりでいたのですが、ブロ友のお誘いを受けて尾瀬に行くことにしたので、平日で休暇の取れたこの日に登ることにしたのでした。

 前回富士山に登ってから少し間が空きましたので、今回は雪のある時期に富士山に登りたいと思っていたのでした。ただし、よく知られているように積雪期の富士山は厳しく、特に猛烈な風とそれに伴うアイスバーンが脅威なのですが、6月にもなって来ると雪も緩んで来るということでかねがね狙っていたのでした。6月に入ったばかりですが、今年は雪解けが早いようで、あまり遅らせられないということでこのタイミングで登ったのでした。 

【富士宮口駐車場】
 
【塞がれた登山口】
 結果としては、自分が思い描いたコンディションは5月も半ばくらいだったようで、よく富士山に登っている方の話では1ヶ月程雪解けが早いということで、実質6月末か7月上旬くらいの積雪量だったようです。実際、雪そのものもなかなか出て来ませんでしたし、上を歩いたのは本当に僅かな区間だけだったのでした。

 早朝富士宮口を目指します。さすがに地元の山で一番近い登山口であることもあって現地までは短時間で行けます。しかし、週末明けて間もなくでしたし、間の平日ということで、あまりコンディションは良くなかったようです。 
 
【登山口の標高は約2400m】

【基本的にザレた道が続く】

【遥か先の山頂方向を眺めて】
 
【六合目小屋】
 富士宮口では少し高度に慣らすために仮眠を取りました。このあたりはだいたい予定通りだったでしょうか。急いで登ることもないので、夜がすっかり明けた頃に出発です。最初は閉ざされた登山口から出発です。この時はそれほどでもなかったのですが、下山時は隙間と言う隙間にロープが張られていて、抜けるのに山歩き以上に苦労している人もいました。

 さすがにこのあたりはすっかり雪が解けていて、前回も登った富士宮口からのルートを少し懐かしみながら登って行きます。標高を上げてからも苦労するのですが、このあたりからずっと体が重かったです。

【夜明けの太陽】

【小屋裏を抜けて行く】

【広々とした斜面の奥に聳える山頂】

【雲海のかかった麓の景色】

【次の小屋を目指して】
 体力が余っていそうでありながらずっとついて来ていた方がいたので譲ってゆっくり登って行きます。この方とは結局下山するまで縁があるとはこの時は思いもよりませんでした。

 体は重いままでしたが、天気は上々でしたし、一定間隔に山小屋がありますのでいい目安になります。次の山小屋に到着するのを励みに登って行きました。

 天気は概ね良かったのですが、麓には雲がかかっていて、登って行くに連れて徐々に雲が上がって来るようでした。

【景色も素晴らしい休憩ポイント】

【少し湧いて来た雲】

【雲に覆われつつある宝永山】

【八合目へ】
 やがて八合目が見えて来ます。一般的な山で八合目というとかなり上がって来た感じがありますが、最初から五合目であるのと、過去の経験から標高を稼ぐに連れてどうしても体の動きが鈍る傾向があることからまだまだと言えるでしょう。結局この日は1日そうだったのですが、体はずっと重いままでした。ある程度の調子であれば、何時間か歩くと調子が上がって来るのですがこの日はそれがなかったのでした。

 八合目を過ぎて上がって行くとようやく雪の上を歩く箇所が出て来ましたが、本当に短い区間でその後は再び雪のない夏道歩きです。

【徐々に上がって来る雲】

【最初の雪道歩き】
 この後少し上がって行くと大きな雪渓が見えて来ます。完全には繋がってはいませんが、ここからは上部まである程度雪渓で繋がっています。せっかくの冬装備なのでとも思いましたが、調子が上がって来なかったのでそのまま左手の夏道を登って行きました。この日はほとんどザレた夏道を歩いてしまったので、冬靴のソールが結構痛んでしまったのは誤算でしたね。ただ、雪渓を上がるだけの体力はなかったと思います。

 その後九合目、九合五尺の小屋に到着していよいよ山頂直下の雪渓が目の前に迫って来ます。このルートの最大にして唯一の懸念がこの最後の雪渓の急登でした。

【この付近から上部まで繋がる雪渓】

【九合目へ】

【最後の急登の雪渓を眺めて】

【山頂直下の雪渓】

【前方の山スキーの方は火口を滑られていました】

【振り返ると見事な雲海】

【岩の露出したところを伝って歩く】
 アイゼンを装着してそのまま登ることも考えましたが、しばらく小屋で休憩をして他の方がどう登るのかを見ていました。すると、ノーアイゼンでもあまり苦労なく登っていて、雪渓も一部は登ってややトラバースしますが、その後は露出した岩場を使ってあまり雪の上を歩かずに登っていました。結局、雪も結構緩んでいましたので、アイゼンは装着せずに同じルートを辿って行きます。アイゼンなしでは若干急にも思えましたが、ほとんど危なげなく露出した岩場に移り登って行くことができました。むしろこの岩場が一部脆くなっているのでそちらの方が気を付ける必要があるくらいでした。アイゼンを装着して雪渓を登る方もいましたし、それぞれ思い思いのルートを登っている感じでした。

【迫力ある眺め】

【側面を見るとなかなかの斜度】

【雪渓を抜けるともう一息】
 雪渓を抜けると富士宮口の山頂まではもう一息です。岩のごろごろした登山道を上がって行くとやがて富士宮口の山頂に到着です。ここには山頂小屋の他に山頂浅間大社と郵便局があります。もちろん山開き前ですのでどれも営業はしていません。ちなみに、ここの小屋は登山を始める前に初めて富士山に登った際に泊まった小屋だったりします。非常に苦労したので、その時は再び何度も富士山に登るとは思わなかったことでしょう。

 ここでは、数人の方が休憩すると同時に同じくらいのペースで上がっていた方達が続々と登って来ました。かなり遅いペースだと思っていたのですが、ちょうど同じくらいの方が多かったです。

【雪のかなり解けた山頂浅間大社 1ヶ月程雪解けが早いとか 例年だと6月上旬は鳥居が結構埋まっているようです】

【佐々木さんとの記念撮影】
 山頂で休憩している方達と話をしていると毎日登山で有名な佐々木茂良さんが登られて来ました。自分は顔まではきちんとわからなかったのですが、休憩されている方でファンの方がいてすぐに佐々木さんとわかったのでした。みなさんとの記念撮影も快くOKしてくれましたし、ブログなどに載せるのもどうぞということでした。ある程度雪が溶けてから再び雪に閉ざされるまでの間、天気の良い日は毎日登られるそうです。とにかくペースが速いですね。とてもお歳を感じさせない歩きぶりだったのでした。

 剣ヶ峰に向かう佐々木さんを見送った後、ゆっくり景色を楽しみながら自分も剣ヶ峰に向かったのでした。

【何度も撮ってしまう迫りくる雲】

【雪上に現れる剣ヶ峰】

【剣ヶ峰】

【頂上碑】

【火口方面の眺め】

【剣ヶ峰への急登】
 神社の奥を抜けると雪原が広がっていて、その奥に剣ヶ峰が見えています。このあたりには結構雪が残っていましたが、ほぼ平坦な場所ですので特に問題ありません。むしろ所々にあった踏み抜きの方が気になるところでした。

 少し火口付近に寄って剣ヶ峰付近の景色を楽しみます。斜面には結構雪が残っていますので、それなりの雪景色を見ることができました。その後は剣ヶ峰を目指します。急登部分の雪が気になるところでしたが、既にだいたいが解けていて特に問題なく登ることができました。ちなみに、剣ヶ峰で会った方の話では、通常ではアイゼンピッケルが必要なくらいこの時期なら残っているとのことでした。

【富士山気象観測所】

【剣ヶ峰頂上碑】

【3回目のポーズ】
 気象観測所の前を通り過ぎて剣ヶ峰に到着です。富士山は3回目ですが、登山を始める前に登った時にはひどい高山病で剣ヶ峰までは行っていなかったので、剣ヶ峰自体は2回目になります。先行していた佐々木さんが写真を撮っていましたので、お互いに写真を撮ることになりました。

 佐々木さんには3枚撮って欲しいと言われたので3つのポーズを撮らせていただきました。すると、自分の方も3つのポーズということでしたが、どうにも思いつかなくて3回目はしぇーのポーズになってしまったのでした。これはこれでいい思い出でしょうか。
 そんなこんなで写真を撮っているうちに山頂でおしゃべりをした方達が続々と登って来ます。ここでは、佐々木さんを交えていろいろと話が盛り上がりました。驚いたのは、佐々木さんの著書を持ってきていてここでサインをもらっていた方がいたことでした。佐々木さんに会うために何度も登っていたとのことですごいなと思ってしまいました。ちなみにこの方は富士山以外は興味がないとのことでした。富士山を中心に登られる方は結構いるようです。

 山頂での楽しい一時を過ごすとみなさんは下って行かれました。自分はのんびり周囲の景色を撮って過ごしました。 

【佐々木さんと再び】

【剣ヶ峰からの見事な眺め】

【火口を見下ろして】

【富士宮口山頂】

【北穂高岳で会ったYさんと再会】
 剣ヶ峰にかなりのんびりしてそろそろ下ろうかと思った頃登って来る方がいました。挨拶をして下ろうと思ったらなんと、前週の北穂高岳で会ったYさんでした。アルプスで再会するのならともかく富士山で再会したのには驚いてしまいました。アルプスは比較的近いYさんでしたが、富士山は遠く運転が結構大変だったようです。本当に素晴らしい山頂での一時となったのでした。この時もう1人の方が山頂にいて写真を撮ってくれたのですが、なんといろいろなシチュエーションを交えて6枚も撮ってくれたのでした。

 さて、名残惜しいですが今度こそ下山開始です。山頂直下の雪渓をどうしようかと思いつつ下って行きます。

【富士宮口頂上へ】

【剣ヶ峰に別れを告げて】
 富士宮口山頂まで戻ったら下山開始です。登る時には結構迫っているように感じた雲ですが、登った時よりも少し上がってきたくらいだったようです。

 山頂直下の雪渓は、結局登った時の感じでは下りでもアイゼンなしで行けそうでしたのでそのまま使わずに下りました。アイゼンを装着して、シリセードを交えながら雪渓を下って行く方がおもしろそうでしたが、雪の少ない箇所も見えたので、冬装備使用の最後の山でズボンを痛めるのもと思って、結局登って来たルートをそのまま下ることにしたのでした。

【意外と登って来なかった雲を眺めて】

【雪渓を下る】

【結局下りも夏道を使う】 
 雪渓を無事に下ってそのまま夏道を下って行きます。後は下って行くだけだと思っていた矢先に事故は起きたのでした。

 前方を歩いていた登山者が思いっきり転んで頭を怪我してしまったのでした。なんと、登りで道を譲ったおじいさんでした。途中から一緒に歩いていた方がいたようですが、その方も戸惑っていたようでした。その時に現れたのが山頂で再開したYさんで、雪渓を下っていたために追いついて来られたのでした。Yさんが早速応急治療をします。自分の知識のなさに改めて反省させられました。
 応急治療が終了後、一緒に歩いていた方には先に下ってもらって、Yさんと自分が挟む感じで下って行くことになりました。最初こそ動揺もあってか少しおぼつかない感じもありましたが、その後は比較的問題なく下って行きます。登りで見る限りでは自分よりも体力はあると思いましたのでそのへんは問題なかったようです。ただ、少し下りは苦手だったのかもしれません。

 ある程度歩いた後、Yさんが大丈夫だろうという判断をされました。迷うところもありませんし、安定して下っていて問題はなさそうでしたが、念のため自分は一緒に下山することにしました。帰路も長いYさんとはここでお別れをしたのでした。

【ゆっくり下って行く】

【雲が取れそうで取れなかった宝永山】
 その後はおじいさんと2人で下って行きます。遠方から家族の反対を押し切って来られたようで、家に帰ってからのことを心配されていました。怪我をして帰れば家に帰ってお灸を据えられるかもしれませんが、これだけ歩ける方ですので、また少し間を開けた後に再開されるだろうなと思いつつ下って行きます。

 しばらくガスの中を歩いていましたが、日射しを避ける意味では悪くなかったと思います。このルートでは迷うところもありませんのでその点でも問題ありません。ずっと日射しを浴び続けるよりは快適だったのではないかと思います。
 ゆっくりとは言ってもそれなりのペースで下って行きます。5合目近くではいろいろ工事をやっていたようですが、あちこちのバリケードを強化していたようで、何箇所かで回り道をさせられました。

 15時頃ようやく登山口に到着することができました。ここでおじいさんともお別れをして帰路についたのでした。

 終始体が重かったうえに、途中からは高山病の症状か軽い頭痛に悩まされながら歩いたわけですが、さまざまな方との出会いと素晴らしい景色に助けられて素晴らしい1日になったのではないかと思います。富士山の雪がかなり少なかったのだけは残念ですが、せっかくの近場の山ですので、また機会を見つけて訪れたいと思います。急遽訪れた富士山でしたが本当に登って良かったと思います。 

【登山口へ】
 


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