わがだけ | |
![]() |
|
登山日: 2013年6月30日(日) | 標高:1218m(薬師岳) 1440m(和賀岳) |
標高差:登山口から約1050m |
6月30日(日) | 駐車場 4:15 → 薬師岳 6:55(〜7:20) → 小杉山 8:10 | ||||
→ | 和賀岳 9:20(〜55) → 小杉山 10:45 → 薬師岳 11:30 | ||||
→ | 駐車場 12:20 |
本日は東北遠征2日目で今回のメインである和賀岳に登ります。GWに登る予定でしたが、薬師岳と小杉山の間で撤退を決めたのでした。仮に登り切っていたとしても展望はなかったでしょうから、撤退して再度登ることになってちょうど良かったのでしょう。GWにはまだかなり残っていた雪も、この時期になるとさすがに解けて、夏道を登れるようになっています。 駐車場は一番奥の林道通行止め地点に10台程駐車が可能になっていて、そこに駐車することができました。ここに駐車できなくても、手前に広々としたスペースがありますので、駐車する場所に困ることはないでしょう。ちなみに、登山口には公衆トイレもあります。トイレの手前が小屋になっていて、泊まっていた方も結構いました。 |
![]() 【奥の駐車場】 |
|
![]() 【甘露水口】 |
準備ができたら4時過ぎに出発します。最も日が長い時期ですので、この時間でも既に明るくなっています。まずはしばらく登って行くと甘露水口があります。登山道としてはここが入口でしょうか。 GWは雪道を歩いたわけですが、ほぼ夏道を歩いていたようです。ただ、ある程度登って行くと、積雪期は当然雪が増えて行きますので、ショートカットをしたり直登をしていた箇所がありました。すり鉢状になっていて、どこで渡るのか悩ましかった沢も当然雪が解ければ普通に渡渉することができました。展望のない樹林帯の道ですが、GWの時と比較しながら歩いていると飽きませんでした。 |
|
![]() 【GWに苦労した沢の渡渉】 |
||
![]() 【樹林帯の道をひたすら登る】 |
樹林帯の道が長いですがこれを抜けて尾根に乗ると視界が開けて来ます。GWはあちらこちらにあるクラックや雪庇に気を付けながら歩いた道ですが、雪がなければ普通の登山道です。ただし、今回悩ませられたのが草葉に残った朝露で、これで結構濡れてしまいました。途中まではこの日最初に登っていたがために随分濡れてしまったのでした。横着せずに雨具のズボンを履いておけば良かったのですが、結構暑かったのでそのまま行ってしまったのでした。 樹林帯ではあまり花もなかったのですが、徐々にニッコウキスゲが現れて来ます。と同時に右手の山々を見ると滝雲を見ることができました。雲の流れている様が本当に見事で写真を撮ったり動画を撮ったりしながらしばらく眺めていたのでした。これだけでも十分なくらいの見事な景色でした。 |
|
![]() 【見事な滝雲】 |
||
![]() 【見事な滝雲2】 |
||
![]() 【緩やかな滝の流れ】 |
||
![]() 【ニッコウキスゲ】 |
||
![]() 【ニッコウキスゲと滝雲】 |
||
![]() 【ニッコウキスゲと薬師岳】 |
||
![]() 【タニウツギ】 |
![]() 【ウラジロヨウラク】 |
|
![]() 【マルバシモツケ?】 |
![]() 【ハクサンチドリ】 |
|
![]() 【コバイケイソウ】 |
![]() 【薬師岳への道】 |
|
![]() 【薬師岳山頂】 |
![]() 【薬師岳頂上碑】 |
|
![]() 【空中浮遊をしているような左の小杉山と奥の和賀岳】 |
||
![]() 【時々ガスのかかる稜線歩き】 |
いつまでも眺めていたくなる滝雲ですが先に進むことにします。当然と言えば当然ですが、GWに登った時とは地形すら変わっているように見えました。特に雪庇の発達していたと思われるあたりの尾根が全然違う場所のように見えました。ちなみに、崩壊していた登山道は少し道が付け替えられていました。もしかしたら、付け替えられたと思った道が以前より本道だったのかもしれません。 樹林帯を抜けると視界が開けて来ます。青空を目指して登って行くとやがて薬師岳山頂に到着です。薬師岳山頂と小杉山へ向かう稜線の西側は、風で飛ばされていたのか雪が少なかったため、ほぼ同じような地形です。 |
|
![]() 【イブキトラノオの群落】 |
||
![]() 【ニッコウキスゲのお花畑】 |
||
![]() 【気持ちの良い稜線】 |
||
![]() 【お花畑の間を通って】 |
||
![]() 【緩やかに下って登り返して行く】 |
||
![]() 【コバイケイソウ】 |
薬師岳山頂は晴れてはいるものの、周囲は雲が多い状態でした。それでも、和賀岳の方を眺めると雲に浮かんでいるかのような和賀岳を眺めることができました。これはこれで、先ほどの滝雲に続いて神秘的な雰囲気があって良かったと思います。しかし、この時和賀岳の方向を間違えていて山頂にいた方と話すまで和賀岳と気づかなかったのでした。ここで、休憩というよりもびしょ濡れになった靴下を絞ったり、少しでもと靴やソールを乾かしていました。この後も見晴らしはいいものの、草深いところが多いので、露に濡れている時はきちんと対策をしておいた方がいいと思います。ここからの稜線歩きも長いので、休憩をしたら出発です。 | |
![]() 【ハクサンボウフウ?】 |
![]() 【小杉分岐】 |
|
![]() 【稜線歩きは続く】 |
少し歩くとニッコウキスゲのお花畑があります。見事なお花畑が広がっていて、少し蕾のものが多かったですが、それでも素晴らしい眺めだったと思います。少し時期的には早かったのですがこれだけ見られれば御の字でしょう。 お花畑を眺めた後は、稜線を緩やかに下って登り返して行きます。このあたりは撤退した場所で、大きなクラックがあるように思ったのですが、それは地形的に窪んでいたからのようでした。しかし、下手な場所にはまっていたら抜けられなくなっていたのは間違いないでしょう。緩やかに登り返して行くと小杉山です。ここには小杉分岐の看板が立っています。 |
|
![]() 【ガスのかかった薬師岳方面への稜線を振り返る】 |
||
![]() 【ニッコウキスゲを眺めながら】 |
||
![]() 【アップダウンの続く稜線歩き】 |
||
![]() 【コバイケイソウと和賀岳】 |
||
![]() 【イワイチョウ】 |
![]() 【ウラジロヨウラク】 |
|
![]() 【堂々とした和賀岳】 |
||
![]() 【コバイケイソウの群落】 |
||
![]() 【アカモノ】 |
ここでも再び休憩を兼ねて靴を乾かします。天気もいいですし、2回も乾かせば随分歩きやすくはなったでしょうか。休憩している間にも登山者が通り過ぎて行きます。何をしているのか不思議に思っても仕方がないところでしょう。 しばらく休憩をしたら和賀岳を目指します。ここからは緩やかなアップダウンがあります。ここまでは、見かけた花の種類は多くはなかったのですが、徐々にいろいろな花を見ることができるようになります。斜面のコバイケイソウのお花畑が見事だった他、山頂直下のなだらかな稜線にはチングルマをはじめ華やかなお花畑を見ることができました。 |
|
![]() 【山頂直下のお花畑】 |
||
![]() 【チングルマのお花畑】 |
||
![]() 【コイワカガミ】 |
![]() 【ミツバオウレン】 |
|
![]() 【チングルマ】 |
![]() 【カラマツソウ】 |
|
![]() 【ハクサンチドリ】 |
![]() 【チングルマの実】 |
|
![]() 【広々とした和賀岳山頂へ】 |
||
![]() 【奥の稜線にはガスも】 |
||
![]() 【南方に連なる稜線】 |
||
![]() 【頂上碑と三角点】 |
山頂直下のお花畑を抜けると間もなく山頂です。本当に広々とした山頂で、見事なパノラマの景色が広がっています。雲が多めのため、遠方の山々を眺められなかったのは残念ですが、これだけの青空が広がっていれば十分でしょう。 季節的にもぽかぽか陽気で気持ちが良かったです。後から登って来た団体の方の話では、なかなかこれだけ晴れることはないようです。山頂で十分のんびりしたら下山開始です。気持ちの良い稜線を再び小杉山に向かって戻って行きます。 |
|
![]() 【小杉山への稜線】 |
||
![]() 【小杉山】 |
||
![]() 【オオバキスミレ?】 |
![]() 【ゴゼンタチバナ】 |
|
![]() 【終わりかけのシャクナゲ】 |
![]() 【こちらもニッコウキスゲ】 |
|
![]() 【見事なお花畑】 |
||
![]() 【ニッコウキスゲと薬師岳への稜線】 |
||
![]() 【雲の多い空と奥には和賀岳】 |
||
![]() 【樹林帯を下って】 |
小杉山を経て薬師岳に戻って行きます。ニッコウキスゲを左手に眺めながらの薬師岳もなかなかです。再び薬師岳に戻って和賀岳を眺めると、先ほどは空中に浮いたような和賀岳でしたが、今度は少し雲に隠れた和賀岳にになってしまいましたね。 その後は樹林帯を下って行きます。結局お昼過ぎには下山することができました。単純に残雪期とは比較できませんが、無事にリベンジを果たすと同時に天気のいい日に登って、見事な景色とお花畑が見られて良かったと思います。残雪期の晴れた日にも歩いてみたくなるような稜線でした。 |
|