しょかんべつだけ
 暑寒別岳
登山日: 2013年7月7日(日)   標高:1492m(暑寒別岳) 1296m(南暑寒岳)
    標高差:南暑寒荘から約950m


 7月7日(日)    南暑寒荘 4:20 → 雨竜沼湿原入口 6:00 → 南暑寒岳 8:20
   暑寒別岳〜暑寒沢コース 11:00(〜12:20) → 南暑寒岳 14:00
   雨竜沼湿原入口 16:10 → 南暑寒荘 17:20

 

 今年も大洗からのフェリーを利用して北海道遠征を行いました。さすがに4年連続4回目の遠征ともなると慣れたものです。ただ、過去3年は北海道の山が冬を迎える直前となる9月の中下旬に訪れていましたが、この時期では北海道の山に数多く見られる高山植物があまり見られないので、今回はがんばって前倒しして初夏に訪れることにしました。時期的にはもう少し後の方がいいのですが、休暇の関係でこの週としたのでした。

 昨年に続いて出発前の天気予報はひどくて、2年連続でほぼ1週間雨か曇りという予報でした。昨年は結果としては挽回して、特に後半は良くなったものの今年もそうなるとは限りません。梅雨前線が上がってしばらく停滞しそうな予報で、正直中止しようかとも思うような予報でした。

【今年もフェリーにて北海道へ】
 
【早朝の駐車場】
 結局は今となっては時期をずらすことができないので、幾日かは晴れることを願って向かったのでした。北海道にある26の三百名山のうち残っていたのが3山でしたので、これを登りきることを主目的とします。いずれも日帰り可能な山ですので、晴れなくともそれなりの天候の日が3日あればといったところでしょうか。

 苫小牧に到着後、初日に登る予定の暑寒別岳に向かいます。天候の悪化するのが遅れてくれたようで、この日はそこそこ、翌日は晴れそうな予報に変わっていました。 
 
【右奥の南暑寒荘】

【気持ちの良さそうな芝生のテント場】
 
【広々とした林道を歩いて】
 暑寒別岳は主に3本のルートがありますが、雨竜沼湿原を歩きたいということで、最も長丁場になりますが南暑寒荘からのルートをとります。今回苦戦させられた要因の1つでしょうが、湿原、特に湿原のエゾカンゾウのお花畑を是非見てみたいと思っていたので、結果としては見られなくともこのルートで良かったと思います。

 夜中のうちに南暑寒荘の駐車場に入ります。ここで少し仮眠を取ったら早朝に出発です。夏至に近いので、かなり早い時間ですが結構明るくなっていました。南暑寒荘の管理人さんはまだ早い時間ですが既に業務に入っていたようでした。

【ハクサンボウフウ?】

【タニウツギ】

【ニリンソウ?】
 山荘では協力金を払うと同時に登山届を記入して提出します。やはり南暑寒荘からの暑寒別岳は結構距離があって大変なようでした。登山口からの標高差はそこまでではないのですが、南暑寒岳があるので累積標高は結構あるのと、途中に歩きやすい木道があるとはいえ、距離が結構あります。この日は山頂からさらに先まで歩いて行ったせいもありますが、結果としては27キロも歩いています。今回の北海道遠征では、結構長い距離を歩いた日が多かったのですが、自分の場合には20キロを超えることはそうそうありません。そのような意味ではやはり自分にとっては大変なコースだったと思います。

【鉄橋を渡って】

【サンカヨウ】

【白竜の滝】
 最初は林道をしばらく歩いて行きます。淡々と進んで行くわけですが、最初からちらほらお花を見ることができます。特にタニウツギは結構な群落がありました。やがて鉄橋を渡ると本格的な登山道となり、徐々に標高を稼いで行きます。

 しばらく登って行くと再び緩やかな道になり、左手に川を見下ろしながらの道が続きます。正面が徐々に開けていて靴底洗い場がありますが、このあたりが雨竜沼湿原の入口のようでした。湿原には木道が整備されていて歩きやすくなっています。なお、入口には案内看板があり、どのような花が見られるか書かれていました。

【オオタチツボスミレ】

【マイヅルソウ】

【ノウゴウイチゴ】

【この標高でも残雪が】

【川沿いの道を歩く】

【エゾヤマザクラ?】

【靴底洗い場を通って】
 楽しみにしていた雨竜沼湿原ですが、広大な湿原の眺めは素晴らしく本当に良かったものの、今年は残雪が多くて花、特にエゾカンゾウがほとんど見られなかったのと、奥に聳える暑寒別岳方面が雲に覆われて見えなかったのが残念でした。後で南暑寒荘の管理人さんに聞いたところでは、全体的に花が遅れているとのことで、元々エゾカンゾウには早い時期なのですが、それでも昨年の今頃は結構咲いていたようでした。この日は歩いている人が少なくて静かな山歩きとなったわけですが、雨竜沼湿原の花が咲き乱れるようになると、その情報を見て大勢の人が訪れるようです。意外と静かなように思えたのは、花がまだまだだからでした。先に書いたように長丁場のコースですので、この登山口から入る人は暑寒別岳ではなくこの雨竜沼湿原が目的という方が大半のようでした。

【エゾカンゾウとヒオウギアヤメを見たいところでしたが】

【木道歩き】

【ミズバショウ】

【エゾノリュウキンカの群落】

【南暑寒岳方面には雲が】

【エゾイチゲ】
 広々とした湿原が広がっていますので気持ちよく歩いて行きます。一面のお花畑は見られませんでしたが、木道の脇には僅かばかりですがちらほらと花を見かけることができました。青空も見えてはいましたが、南暑寒岳方面は厚そうな雲に覆われたままでした。

 木道を抜けると緩やかな登りになります。途中の展望台で湿原を振り返った後、南暑寒岳への登りに取り掛かります。このあたりからは再び所々で残雪も見られるようになってきました。途中斜面で完全にガスに覆われて何も見えなくなりましたが、何とか夏道を拾って登って行くことができました。

【三日月湖のような池】

【気持ちの良い木道歩き】

【ハクサンチドリ】

【シロバナエンレイソウ?】

【ショウジョウバカマ】

【ミツバオウレン】

【青々とした場所も】

【鮮やかなエゾノリュウキンカ】

【シラネアオイ】

【エンレイソウ】

【湿原を振り返って】

【ツバメオモト?】

【ウラジロナナカマド】

【残雪の道】

【ガスガスで何も見えず】

【ゴゼンタチバナ】

【山頂へ】

【南暑寒岳頂上碑】
 長く緩やかな登りを登りきると南暑寒岳山頂です。残念ながら展望は全くありませんでした。少しだけ休憩をしたら先に進むことにします。一旦鞍部に向かって下って行きます。

 鞍部に下ったあたりからは、徐々に雲が晴れて来ます。同時にガスが抜けたあたりから蚊が増えて来て、刺されて大変なことに加えて、写真に入り込むなどしてこの後苦労することになります。ずっと追い払いながら歩いていたのですが、それでも数十箇所は刺される程ひどい数の蚊がいたのでした。ただ、斜面にべったりと残った残雪の眺めとお花畑は本当に見事だったと思います。少しずつ暑寒別岳に向かって登り返して行きます。 

【マシケオトギリ(ハイオトギリ?)】

【ガスの晴れてきた南暑寒岳 西側は残雪少なく】

【右奥にはようやく暑寒別岳】

【残雪の道歩き】

【まずは手前のピークへ】

【フギレオオバキスミレ】

【ヨツバシオガマ】
 まずは手前に見えているピークに登って行きます。奥には群別岳や浜益岳の残雪が見事なコントラストを成す絶景が広がっています。振り返ると、こちらにはあまり雪の付いていない南暑寒岳を眺めることができました。1500mにも満たない山々で7月になるにも関わらず、これだけの残雪の残った景色が見られるのですから驚いてしまいます。

 手前のピークを登って行くと奥に暑寒別岳が見えてきます。見た目とは違って暑寒別岳手前はやせ尾根になっている箇所もあって険しいところもあるので注意して進みます。

【見事な残雪のコントラスト】

【やせ尾根の奥に暑寒別岳】

【チシマフウロ】

【イソツツジ】

【コケモモ】

【シラネアオイ】

【暑寒別岳手前からは鋭い岩峰のようです】

【ウコンウツギ】

【ウラジロナナカマド】

【ミヤマオグルマ】

【アザミ】

【ミヤマオダマキ】

【チングルマ】

【エゾノハクサンイチゲの群落】

【シナノキンバイ】

【ミヤマダイコンソウ】

【ミヤマアキノキリンソウ】

【暑寒別岳山頂へ】

【北方のルートへ向かって】
 山頂直下は急登になっています。蚊との格闘や暑さに苦労しながらも登って行きます。結局6時間半もかかってようやく暑寒別岳山頂に到着です。聞いていた通りの長丁場の山でした。

 山頂は時々雲に覆われる状態で周囲の山々はあまりしっかりと見える状態ではありませんでした。山頂は風があったので道中よりは蚊が少なかったのですが、それでもうるさいことに変わりはないので、少し北側のルートに入ってお花探しをします。山頂で会った方からマシケゲンゲの群落があるよと教えていただいたからでした。雨竜沼からのルートではあまり見られないようでした。

【エゾツツジ】

【マシケゲンゲ】

【チシマギキョウ】

【ミヤマアズマギク】

【マシケゲンゲの群落】 

【箸別コース及び暑寒コース分岐から山頂方向を眺めて】

【ツマトリソウ】

【リンネソウ】

【ミヤマリンドウ】
 少し下って奥に進んで行くと箸別コースと暑寒コースの分岐がありますので、さらに分岐を入って行くとマシケゲンゲの群落の他さまざまなお花のお花畑を見ることができました。帰路も長いのでしばしお花を眺めた後は戻ります。

 まずは山頂に戻りその後は最初の険しい下りに気を付けて、その後は緩やかな稜線を歩いて行きます。山頂直下のお花畑は見事なのですが、やはり蚊が多くて大変でした。ずっと蚊に攻撃をされ続けて、疲労困憊ながらもがんばって南暑寒岳に登り返すと、山頂は少し風が吹いていて、多少は蚊の攻撃も収まったので、ようやく休憩をすることができたのでした。それでも追い払い続けていたことに変わりはありませんが。

【山頂に戻りながら振り返って】

【お花畑と雪渓】

【白と黄色のコントラスト】

【緩やかな稜線を下って左の南暑寒岳へ登りかえして行く】

【正面に南暑寒岳】

【群別岳と浜益岳】

【群別岳】

【南暑寒岳への笹原の道】

【サンカヨウ】

【南暑寒岳を見上げて】

【右の暑寒別岳を振り返る】

【少し雲がかかった暑寒別岳】

【残雪のコントラストの景色ともお別れ】

【再び雨竜沼へ】

【青空と広々とした雨竜沼の素晴らしい景色】

【チングルマのお花畑】

【唯一咲いていたエゾカンゾウ】

【左奥の南暑寒岳と雲に隠れた暑寒別岳】

【登山口へ】
 南暑寒岳で少し休憩をしたら雨竜沼へ向けて下って行きます。このあたりに来るとかなりの距離を歩いて疲れたせいか、かなり惰性で歩いていたように思えます。それでも、雨竜沼まで戻って来ると再び素晴らしい景色が広がっていました。また、ほとんど花のない中で一輪ですがエゾカンゾウが見られたのも良かったと思います。

 このような時間では歩いている人もいないのかなと思ったのですが、雨竜沼を往復している方を何人か抜かせてもらって夕方5時過ぎにようやく登山口まで戻って来ることができました。蚊や暑さに苦労して、30キロ近い距離を歩いて本当に疲れましたが、お花も残雪のコントラストも素晴らしい充実した山行だったと思います。 
 


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