ふらのだけ・とかちだけ
 富良野岳・十勝岳
登山日: 2013年7月8日(月)   標高:1912m(富良野岳) 2077m(十勝岳)
    標高差:登山口から約810m


 7月8日(月)    登山口 4:45 → 富良野岳 8:00 → 三峰山 9:50 → 上富良野岳 10:25(〜45)
   上ホロカメットク山 11:00(〜15) → 十勝岳 12:10(〜40)
   上ホロカメットク山 13:30 → 登山口 15:30

 

 本日は富良野岳に登ります。前日の暑寒別岳で疲労困憊でしたので、様子を見ながら十勝岳を目指すことにしました。今回の北海道遠征の最大の目的は、三百名山のうち残った暑寒別岳、芦別岳、夕張岳の三山に登ることですが、それぞれ日帰り可能な山ですので、追加でこの富良野岳に登ることにしました。

 富良野岳を選んだのは見事なお花畑で有名であること、前回の大雪山縦走では十勝岳で終えてしまいましたので、縦走の最終地点である富良野岳に登っておこうと思ったのでした。十勝岳までの縦走を考えたのは、この稜線を繋ぎたいという思いがあったからでした。また、十勝岳は2回登っていますが、いずれも晴れは晴れでも薄曇りの状態で登っていたので、今回は青空の下の十勝岳に登ってみたいと思ったのでした。

【十勝岳温泉駐車場】
 
【登山口】
 なお、この2日目に厳しいながらも富良野岳〜十勝岳を持ってきたのは、当初1週間雨の予報だったのが、この2日目までは良さそうで、中でもこの2日目は快晴の予報で、今回登る山では最も展望の良さそうなこの山行を持ってきたのでした。

 前日の暑寒別岳に登った後、登山口のある十勝岳温泉を目指します。夜中に現地入りしましたが、標高が1200m以上もあるため、7月とはいえひんやりとしていました。驚いたのは7月であるにもかかわらず、駐車場の片隅にはどっさりと雪が残っており、夜通し溶け続けていたことでした。このため、駐車場は常時水浸しでした。
 駐車場には公衆トイレもあります。ただし、時期が時期だけに虫がすごかったです。今まで9月下旬の涼しくなる時期に北海道を訪れていて、あまり虫がいない時期だったので、今回は特に多く感じました。豪雪地帯の山に雪どけが進んだ時期に訪れると虫が多いですので、北海道ではこの時期がそのような時期なのでしょうか。

 少し仮眠を取ったら出発します。前日の疲労もあって楽ではありませんが、翌日以降は天候が崩れて山に登らない可能性が高かったのでがんばっておくことにします。さすがに夜明け前には起きることはできず、夜が明けて周囲の車に乗っていた方達が出発した頃出発します。 

【ウコンウツギ】

【ノウゴウイチゴ】
 まずは、駐車場前の登山口から舗装された道を歩いて行きます。その後は未舗装の道をひたすら歩いて行きます。しばらく林道歩きをした後、右下に見えて来た雪渓を渡ります。そのまま進むと安政火口ですが、ここは斜面を戻るようにトラバースしていきます。林道歩きからちらほら花が見えて来ました。なお、雪渓を渡った後はとにかくイソツツジが多く咲いていました。

 斜面を見渡すと青々とした初夏の眺めですが、沢筋にはどっさりと雪が残っており、道中雪渓を歩く場所も多かったです。ガスが多い中、帰路に利用する上富良野岳へのルートへの分岐を経て富良野岳方面へ登って行きます。

【右下の雪渓を渡る 奥は火口方面だが登山道は雪渓を渡ってから手前へ】
 
【左が安政火口 右が本道分岐】

【ミツバオウレン】

【ナナカマド】

【ゴゼンタチバナ】

【イソツツジの群落】

【青々とした斜面と沢筋に残る雪】

【雪渓を上がって行く】

【分岐は富良野岳へ】
 急な雪渓の斜面もありましたが、トレースを丁寧にたどって登って行きました。この時期の雪渓はあまり雪に沈まないのはいいのですが、比較的硬いので滑りやすい気がします。帰路には緩んでいましたので、結局軽アイゼンは使わずに歩きました。

 さらに花を眺めながら登って行くと稜線に出ます。まずは富良野岳をピストンします。この時は富良野岳も姿を現し始めていたので期待を持ちつつ進んで行きます。徐々に見事なお花畑が見えて来て胸が躍りますが、ガスに包まれる一方で山頂は全然見えないような状態でした。

【雪渓の急斜面を振り返る】

【ショウジョウバカマ】

【エゾイチゲ】

【ガスに包まれて】

【サンカヨウ】

【シャクナゲ】

【チシマノキンバイソウ】

【チングルマ】

【鮮やかなエゾノツガザクラ】

【縦走路は徐々に晴れて】

【エゾノハクサンイチゲ】

【稜線分岐】

【コケモモ】

【イワヒゲ】

【ヨツバシオガマ】

【エゾヒメクワガタ】

【イワヒゲの群落】

【山頂方向は濃いガスに覆われて】
 斜面のエゾノハクサンイチゲのお花畑は見事でしたが、どうしても日陰になってしまうのは残念でした。山頂方向は濃いガスに覆われていますが、先も長いのでとりあえずそのまま登って行きました。さすがに展望がありませんので、登った方もすぐに下って来ているようでした。

 最後はやや急な道を登って行くと富良野岳山頂です。山頂は完全にガスに覆われていて周囲の景色が全く見えません。仕方がないので、この後の回復を願って先を目指します。再びお花畑の眺めを楽しみつつ、先ほどの稜線出合まで戻ります。まずは三峰山を目指して稜線を歩いて行きます。

【エゾタカネスミレ】

【メアカンキンバイ】

【エゾツツジ】

【トカチフウロ】

【富良野岳へ】

【エゾノハクサンイチゲのお花畑】

【エゾコザクラ】

【チングルマのお花畑】

【ミヤマアズマギク】

【頂上碑】

【ガスに覆われた稜線とお花畑】

【見事なお花畑が広がる】

【もう少しで晴れそうな富良野岳】

【コマクサ】
 この頃になると徐々に稜線を覆っていたガスが晴れて来て、どっしりとした富良野岳を眺めることができました。登っている時に晴れていなかったのは残念ですが、この距離でしっかり見られたのは良かったと思います。

 翻って正面にも十勝岳が見えるようになってきました。アップダウンの続く稜線は、歩くのは大変そうですが、見事な眺めでした。また、合間にはお花畑も広がっていて飽きない景色が広がっています。さらには、今回の北海道遠征では暑さと虫に苦労することになったわけですが、この縦走では涼しい風が吹いて、虫もあまり多くなく、歩いている時はそこまで感じませんでしたが、振り返ってみると快適な稜線歩きだったと思います。

【ついに姿を現した富良野岳】
 
【ハイマツ帯と富良野岳への稜線】

【十勝岳への道】

【稜線の脇には見事なお花畑】

【十勝岳】

【素晴らしい稜線が続く】

【チングルマなどのお花畑】

【上富良野岳山頂】

【上ホロカメットク山】

【イワブクロ】
 三峰山を経て上富良野岳山頂に到着です。帰路はここから稜線を外れて下って行く予定です。一気に歩いて来ましたので、ここで少し休憩をして上ホロカメットク山に向かいました。一旦下って登りかえすと上ホロカメットク山です。

 一般的に歩かれているのがこの富良野岳と上ホロカメットク山の組み合わせで、実際無理がないと思います。ここまでは結構歩いている方がいましたが、この先の十勝岳方面に向かって歩いている人はほとんどいませんでした。体力と時間との相談ですが、少し休憩をして考えた後、十勝岳まで縦走することにしたのでした。  

【富良野岳を振り返る】

【端正な姿をした十勝岳】

【見事なエゾノツガザクラのお花畑】

【右手にはべったりと残る雪の斜面と中央には避難小屋】

【避難小屋とテントを張る登山者】

【火山性の地形が広がる】

【徐々に近づく十勝岳】

【岩のごろごろした道を登って行く】

【正面の富良野岳への縦走路を振り返って】

【十勝岳山頂】
 上ホロカメットク山からは急な下りが待ち受けています。この日歩いた中では最も険しい箇所でしょうか。しっかり歩けば危険ではないと思いますが、帰路は急登を登りかえすことになりますので結構しんどかったです。

 その後は十勝岳を正面に見ながらの緩やかなアップダウンが続きます。十勝岳の麓の岩のごろごろした道を登って行くと、最後望岳台方面からのルートと合わさって十勝岳山頂に到着です。今まで登った時にも展望はありましたが、青空の下での山頂は初めてでしょうか。本日歩いて来た富良野岳からの縦走路はもちろん、かつて縦走した旭岳やトムラウシ山もよく見ることができました。この後は天候の悪化が予想されていましたので、この時には、この後に大雪山を縦走するとは思いもよらなかったのでした。

【旭岳】

【トムラウシ山】

【美瑛岳 左奥に旭岳 右奥にトムラウシ】

【広々とした稜線が広がる】

【青空と十勝岳】

【上ホロカメットク山への急登を見上げて】
 十勝岳では展望を楽しみつつしばし休憩をします。富良野岳方面から歩いて来る人はいませんが、望岳台から登って来る人は結構多かったです。また、私が最初に登った時のように美瑛岳とセットで登る方もいました。

 お昼も過ぎて山頂も静かになって来ましたし、帰路も長いので、休憩もそこそこに下山を開始します。下山と言っても最初に一気に下った後は再び緩やかなアップダウンが続きます。上ホロカメットク山や上富良野岳への登り返しはなかなかしんどかったです。時間が時間でしたので、既に歩いている人はほとんどなく静かな稜線歩きとなりました。

【上ホロカメットク山より十勝岳】

【ハイマツ帯より富良野岳】

【火山性地形の奥に十勝岳】

【富良野岳を眺めながらの雪渓下り】
 上富良野岳まで登り返した後は分岐を下って行きます。長い階段があり、それを下ると長い雪渓の上を歩くことになります。滑るには滑りますが、早朝に比べれば緩んでいたのでそのまま下って行くことができました。

 その後は登って来たルートと合流します。このあたりまで下るとちらほら日帰りの登山者に追い付くようになり、最終的にはそれなりの時間に下山することができました。富良野岳がガスに覆われていたのは残念でしたが、お花畑といい、十勝岳への縦走路といい、本当に素晴らしい山行となりました。この日も前日に続いて20キロを超えとなる山行となりましたが、稜線上は比較的涼しい風が吹いており、疲れたには疲れましたが、比較的快調に歩くことができたのではないかと思います。

【雪渓を振り返る】

【登山口へ】
 


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