はくばおおいけ・こうざんどう
 白馬大池・鉱山道
  登山日: 2013年8月3日(土)〜8月4日(日) 
  標高:2437m(乗鞍岳) 2766m(小蓮華山)     標高差:蓮華温泉から約1280m


 8月3日(土)    蓮華温泉 6:20 → 天狗ノ庭 9:25(〜10:15) → 白馬大池 11:35(〜14:00)
   乗鞍岳 14:20(〜30) → 白馬大池 14:50
   
8月4日(日)  白馬大池 4:20 → 小蓮華山 6:15(〜35) → 三国境 7:20
 鉱山道分岐 8:00 → 塩谷製錬所跡 8:45 → 鉱山事務所跡 10:30 
   蓮華温泉 12:40

 

 この週末は1泊2日であっぴろ登山部の白馬大池オフに参加しました。今回は関東関西どちらのメンバーも集結するという貴重な機会でした。土曜日の午後3時に白馬大池に集合するという決め以外は各々好きなルートで入り、また翌日も好きなルートで出ることになります。

 当初、金曜日から入って朝日岳からの周回コースをずっと考えていたのですが、かなり無理をしないと休暇を取るのが難しいことから、今回はそのコースは断念して初日は蓮華温泉から入ることにしました。早い時間に登って散策も考えましたが、大勢のメンバーが蓮華温泉から登ることから一緒に登ることにしたのでした。

【蓮華温泉駐車場】
 
【駐車場奥の公衆トイレ】
 一昨年栂池から周回した時に蓮華温泉に1泊していますが、車で現地に入るのは初めてになります。前回は車で蓮華温泉に入れなかったのでした。そのためにひどく混みあった海の日3連休でしたが、雪倉岳以降は静かで落ち着いた山行となりました。

 金曜日の夜、いつもでしたら家で少し仮眠を取ってから向かうのですが、蓮華温泉の駐車台数は70台、満車になったらかなり下に駐車せざるを得なくなる可能性も考えて、準備が出来次第現地に向かいます。栂池よりもちょっと奥のイメージでしたが、山道が長くて思ったよりも遠く感じました。特に分岐から山道に入ると間もなく携帯の電波が届かなくなるのは要注意です。 

【みなさん準備中】

【蓮華温泉へ】

【蓮華温泉ロッジ】 
 現地にはなんとか2時過ぎに到着、無事に駐車場にとめることができました。偶然同じ時間帯に到着したあっこさんひろさんと会い、翌日みなさんが朝6時に出発するとのことでしたので合わせることにしました。ちなみに、駐車場はその後意外に車が入って来なくて、朝到着してもぎりぎり駐車できたようです。下ったとしても1つ下の駐車場で済みそうでした。ただ、心配しながら走るくらいならさっさと現地入りした方がいいかもしれません。ちなみに、駐車場から少し奥に公衆トイレも備えられています。

 今回は車中泊道具を家に置いて来たことからそのまま後部座席に寝ることにしました。意外と寝られましたが、外からまる見えでした。  

【いざ白馬大池へ】 

【登山口 左に入ると野天風呂へ】 

【ガスの奥に野天風呂が】 
 朝はぎりぎりまで寝てようとも思ったのですが、みなさんが早い時間から準備をしていたので、自分も準備をすることにしました。この日蓮華温泉から出発する11名が集合して、6時過ぎに出発です。

 まずはロッジに移動してロッジ裏から白馬大池に向かいます。ロッジを素通りしてキャンプ場の方に行ってしまうと朝日岳への道となります。このあたりは、前回訪れていますのでよく覚えていました。なお、白馬大池に向かう登山口は野天風呂への分岐ともなっています。気持ち良さそうですが、下山時はそこまで登る気力体力がないのが実際のところだったりします。

【蓮華の森にて休憩】  
 
【ミヤマカラマツ】  

【休憩中のメンバー 意外とお疲れ?】
 
【歴史を感じる道標】
  
【ズダヤクシュ】
 
【イワオトギリ】 
 この日は白馬大池までということでゆっくり登って行きます。途中で景色の見えるところやお花の咲いているところで立ち止まっては眺めて進んで行きます。前回歩いた時は天狗ノ庭以外は樹林帯を歩いたイメージしかなかったこのルートですが、決して派手ではないもののいろいろな花が咲いているのだなと思いました。ひろさんはじめ、花に詳しい方の話も興味深いものがありました。

 天候はというとガスに覆われていて、展望はあまり期待できそうもありませんでした。後日知ったところでは一定の高度より上は見事に快晴だったようで、ガスを抜けた先には展望があったようでした。
 
【オオバミゾホオズキ】 
 
【カラマツソウ】
 
【イチヤクソウ】

【ヤマブキショウマ】

【オタカラコウ】 

【見えて来た青空と飛行機雲】

【緑色の花】
 徐々に高度を上げるに連れて、ガスも晴れて来て所々で青空が見えると同時に、木々の合間より雪倉岳〜朝日岳の稜線も少しですが見えて来ましたが、結果としては、そのうちの一部分が見られただけでした。登っている時は晴れて天狗ノ庭で素晴らしい展望を得られることを祈りつつ先に進みます。

 その後も次々と花が出て来ては、花の写真を撮ったり名前を聞いたりしながら登って行きました。その時は一旦覚えたつもりでしたが、やはり帰宅する頃になるとすっかり忘れてしまっていたものもいくつかありました。ペースがゆっくりだったおかげで結構いろいろな花の写真を撮ることができました。 

【稜線の雲も晴れて来て】

【シモツケソウ】

【アザミ】

【ヤマハハコ】

【ハクサンオミナエシ】

【ミヤマコゴメグサ】

【ミヤマウイキョウ】

【タカネナデシコ】

【ハクサンシャジン】
 天狗ノ庭にたどり着いたら長い休憩をしようとの掛け声がかかりつつもなかなか到着できなかった天狗ノ庭ですが、華やかな花が出て来ると同時に展望が開けると天狗ノ庭に到着です。ハイマツ群と展望の組み合わせが素晴らしい庭のようです。ここで長い休憩を取ってしばしの談笑となりました。それほど長い時間滞在したような感じはしなかったのですが、実際は1時間近くも休憩をしていたのでした。

 十分休憩を取ったら出発です。行程には余裕がありますが、テント場が気になることもあり、それなりのスピードで登って行きます。
 
【鉢ヶ岳】

【姿を現さなかった雪倉岳】

【稜線と雲】

【天狗ノ庭案内板】

【イブキジャコウソウ】 
 
【イブキジャコウソウの群落】

【コウメバチソウ】

【ミヤマムラサキ】

【タカネナデシコの群落】

【ミヤマアキノキリンソウ】

【ミネウスユキソウ】

【あっこ隊長を先頭に歩いて行きます】

【稜線は再びガスの中へ】

【段差のある場所を登り】

【最後の樹林帯の登り】

【先行したR君とN君 本当に速かったです】
 
【ツマトリソウ】
 途中で先にテント場を確認するということで、男性陣が先行することになりました。もう少しということで少し飛ばしてみましたが、結局息切れしてしまったのでマイペースで登って行きました。若さ全開のN君とR君が先行しましたが、一定のペースでずっと登って行くひろさんもまたすごかったです。やがて、視界が開けて来ると白馬大池に到着です。

 さてテント場へと言いたいところでしたが、自分の役割を忘れて少しお花畑の写真を撮ってからテント場に向かいました。
 
【ミヤマキンバイ】

【ハクサンコザクラ】 

【一面のハクサンコザクラ】

【ガスの中の白馬大池】

【ハクサンコザクラと所々にミヤマキンバイ】

【白馬大池山荘へ】
 テント場は早くも結構賑わっていて結構テントも設営されていました。それでも、まだ午前中でしたのでそれぞれがテントを張れるスペースは確保することができたのでした。

 さてここでのんびりしてと思った時に、本日は不参加の予定であったraymariさんのサプライズ登場で盛り上がります。前日から白馬入りしていたそうです。栂池組のshuちゃんブルーちゃんケコリちゃんとも合流して、あとは朝日岳からの長丁場を歩いているponちゃん夫妻を待つことになったのでした。宴会の前に食堂で一杯をしつつ腹ごしらえです。

【サプライズ登場のraymariさんを迎えて】

【徐々に青空が見えて】

【食堂で盛り上がって】

【白馬大池巡りへ】 

【チングルマのお花畑】

【コイワカガミ】
 食堂では軽くビールをいただきつつ、食事を取っている方もいましたが、自分は宴会がもうすぐだったので食べるのはやめておきました。元々山ではそれほど食べないのもあります。談笑に花が咲きますが、天気のいいうちに池を対岸から眺めたいということで、有志で乗鞍岳方面に向かうことにしたのでした。

 池の周りをぐるっと回りつつ緩やかに高度を上げて行きます。このあたりは岩のごろごろ道ですが、ちょうど飛び移って行けるのでテンポ良く歩けばなかなかいいペースになります。

【ハクサンイチゲ】

【池を振り返って】

【乗鞍岳へ】

【頂上碑】
 時々池を振り返りつつ向かいますが、R君の速いこと速いこと、時々つまづきかけながら後ろを追いかけました。乗鞍岳まではとても行ってられないかなと思ったら20分程で到着、それでもR君に待ってもらっての結果でした。

 このあたりまで来ると北アルプスの高峰が見えてくるのですが、この日は完全に雲の中でした。午前中であれば恐らく見えていたのだと思います。それでも青空の下、広々としたハイマツ帯の眺めは見事なものでした。下りでもR君と写真を撮りながら大池まで戻って行ったのでした。 

【高峰は雲の奥に】

【白馬大池を見下ろして】

【小蓮華岳を眺めて】

【素晴らしい景色】

【岩のごろごろした道】

【ナナカマド】
 池に戻るとちょうど3時前でした。そろそろ宴会ですが、まだ少し時間がありましたので、ちーちゃんとみほちゃんとお花畑巡りをします。翌日は夜明け前出発でしたので、今のうちにいろいろ撮っておこうという感じでしょうか。今回も素晴らしいお花畑を見せてくれました。

 3時頃になりましたので宴会場に戻ります。ダニーはちょっと厳しいのかなということで、あとはponちゃん待ちです。宴会場でつまみを食べつつ談笑に耽っていました。小蓮華山方面から下って来る方を見てはもしやと思いつつ過ごしていたのでした。 

【水面に映る稜線の景色】

【花の撮影中のみほちゃん】

【コバイケイソウ】

【ミヤマリンドウの群落】
 時間も時間ですので宴会も開始です。今回は、アルプスである程度登った場所ということで、ちょっとつまむ程度かなと思っていましたが、みなさんいろいろなものを持って来ていて相変わらず御馳走になってばかりでした。おかげで持って来たつまみ類はほとんどそのまま持ち帰ることになりました。やっぱり山の上では調理したものの方がおいしいですね。

 宴会は盛り上がりつつもやはりまだ到着していないponちゃん夫妻のことが気になるところです。そして日も暮れかけた頃でしょうか。ようやくはるばる朝日岳から歩いて来たお2人が到着です。関西組の感動の再会を見守ったのでした。 

【ミヤマリンドウ】

【アオノツガザクラ】

【チングルマやハクサンイチゲのお花畑と白馬大池山荘】

【明日登る稜線を見上げて】

【今度はハクサンコザクラを入れて】

【イワイチョウ】

【お花はばっちり撮れたでしょうか】 

【ハクサンイチゲ】

【ハクサンコザクラ】

【撮るのが遅れてしまった飛行機雲】

【宴会は進みます さりげなくポーズしてくれた中央のrayさん】

【沈みゆく夕陽】
 ponちゃんよっちゃん夫妻を迎えて再び宴会は盛り上がります。結局暗くなって寒くなって来るまで続いたのでした。翌日は夜明け前の出発、さあ寝ましょうかと言いたいところでしたが。

 徐々にきれいな星空が見えて来ます。ちーちゃん一家が星空の観察をしていました。夏の大三角形はどれだとか、天の川は?などと楽しい会話と素敵な星空観察が続きます。shuちゃんに写真の撮り方を少しだけ教わって撮ってみました。三脚がなかったので微妙でしたが、これだけ撮れれば十分でしょう。素晴らしい星空にみんなが寝静まってからも眺めていたので、翌日は少し寝不足になってしまったのでした。初日は蓮華温泉から白馬大池まで登っただけのはずが、本当に充実した1日となったのでした。 

【夕暮れの中宴会は続く】

【左は遠路はるばるのまーしーさん、たけちゃん、よっちゃんのいけめんなおじさん達? 中央では女性陣が盛り上がります】

【無数の星を見上げて 天の川も良く見えました】

【テントの光もまた一興でしょうか】

【寝静まって静かになったテント場でいつまでも空を見上げていたのでした】
 

【夜明けのガスに覆われた池を見下ろして】 
 2日目の朝を迎えます。この日、白馬岳へ向かう組は朝4時の出発でした。この日ゆっくり下る組とは前日にお別れをしておいたのでした。ただし、途中で朝食休憩を挟むとのことでしたので、基本的に朝食はほとんど取らない自分は少し遅めの出発にさせてもらいました。

 ただ、朝になるとみなさん動き出しますので、結局自分も起きて、当初は30分遅れで出発する予定だったのですが、10分遅れぐらいで出発しました。この日晴れることを信じて疑わず、前日に翌日の天気すらきちんと確認していなかったのですが、ガスっていて小雨がぱらつくような天気でした。それでも、朝のうちだけだろうと出発時には思っていました。
 山荘の目の前に連なる稜線に取り付いて、緩やかに坂を登って行きます。暗がりでもルートにきちんとロープが張ってあるので問題なく登って行きます。しかし、登るに連れて小雨がぱらつく程度だったのが、本格的な雨になって来ます。一時的なものだと思ったのですが、この状態が続いたので、ザックカバーを付けることにしました。上着は雨具というよりはウインドブレーカーに近いものなのですが、防水効果もあるため様子見でそのまま進むことにします。帽子は濡れても問題なさそうな素材でしたので、そのまま被っていました。

 やはり雨は本格的なようです。明るくなって来ましたが、周囲はガスで真っ白な状態でした。 

【続々と下山して来る人々】

【ミヤマアズマギク】

【ガスの中の稜線】

【タカネナデシコ】 
 やがてあっぴろ登山部の面々もあっこさんを先頭に下って来ます。登ってもガスの中であろうということで撤退の判断を下されたのでした。そのまま大池に戻って蓮華温泉に下山するとのことでした。この時諦めて下っても良かったのですが、まだ5時前で天候の回復の可能性もあるかもしれない、そもそも天気がどうなっているかわからないことから、稜線に電波を取りに登ることにしたのでした。正直、この時点では後ですぐ合流するかなとは思っていたのですが。この時ひろさんが、反対方向に下るのなら車を回しておこうかと気を使っていただいたのには本当に感謝でした。登る途中で引き返して来た人に話しを聞くと、晴れの予報だったということで、首を傾げながら下山していました。

【チシマギキョウ】

【ハクサンイチゲのお花畑もガスの中】

【ハクサンイチゲ】
 ある程度登るとお花もちらほら見えて来ます。前回登った時に小蓮華山直下にお花畑があったのを思い出してそこまでは行っておこうかなというのもありました。1時間程歩いて、稜線に出たので携帯を確認してみると電波が入ったのでさっそく天気の確認をしてみました。

 前日夕方時点での予報は山の天気も麓の天気も概ね晴れで、午後から雲が増えるような予報でした。しかし、雨雲の動きを見ると次々と富山方面から北アルプス北部にかかるように雨雲が流れていて、これが不安定な天気になっているようでした。お昼前くらいには雲が切れるようでしたが、さすがにそれでは時間切れです。様子見を兼ねて小蓮華山まで行くことにしました。

【ハクサンフウロ】

【チングルマ】

【コバイケイソウの群落】
 花を眺めながら淡々と登って行くと、思ったよりも早く小蓮華山に到着することができました。予想通りとはいえ視界は全くありません。山頂は風雨に吹き付けられるので山頂の少し手前にザックを置いて再び情報収集です。

 雨雲は先程確認したよりは早く回復するようで、10時前には雨はやみそうな感じでした。しかし、長めに見積もっても8時前には着く山頂の状況を考えると白馬岳に登ったところで展望はないでしょう。雨がやんだからと言ってすぐに素晴らしい展望が広がるわけではありません。この時点で白馬岳に登るのは断念したのでした。

【ミヤマアキノキリンソウ】

【イワツメグサ】

【ミヤマダイコンソウ】
 この後の選択肢はそのまま戻るか鉱山道を下るかになります。雨は降ったりやんだりで決して雨量が多くなかったのと、回復の早い遅いはあってもこの後回復することは間違いなさそうでしたので、鉱山道を下ることにしました。このルートで気になるのは残雪によるルート不明瞭ですが、前週の白山の雪の解け具合を見る限りでは、かなり雪解けが進んでいるだろうという予想もありました。

 小蓮華山を越えて三国境に向かいます。このあたりは標高が高くて風の通り道になるせいかそれなりの風が吹いていました。強烈と言うほどではありませんが、体が冷えるには十分な強さの風でしょうか。

【ミヤマダイモンジソウ】

【ウサギギク】

【ヨツバシオガマ】

【コケモモ】

【アオノツガザクラ】

【ヤマハハコ】

【エゾシオガマ】 

【小蓮華山頂】 

【三国境で休憩中の人々】 
 少し稜線を歩くと一気に下って行きます。これを登り返して行くと三国境へ到着です。ルートが明瞭なので問題はありませんが、やはりこれだけガスの中を歩くと方向感覚がなくなるのが怖いところですね。それ以上に驚いたのが歩いている人の多いことでしょうか。前日に白馬岳山頂付近の小屋などに泊まったと思われる方々が次々と白馬大池に向かって下って行ったのでした。

 三国境からは雪倉岳方面に向かいます。ここは、1度歩いて再び歩きたいと思っている道ですが、さすがにこの天候では静かなものでした。それでも、この日もちらほら歩いている人はいました。

【三国境案内板】

【鉱山道利用者への案内板】

【ミヤママツムシソウ】 
 ザレた道を一気に高度を下げて行きます。ガスは相変わらずですが、少し下っただけでも風が収まって来ます。小蓮華山から少し歩いたところでも見かけたのですが、この雪倉岳方面に少し下ったあたりは何度かライチョウに会いました。このような天候で人の行き来が少ないところにはやっぱり結構いるようです。

 一気に下って緩やかな稜線を歩いて行くとやがて分岐が現れます。足元に案内看板が出て来ますので、見落とすことはないと思いますが、近づいたら足元を意識した方がいいかもしれません。ここは、前回縦走時によく覚えていたのであまり心配はありませんでした。

【ザレた道を一気に下る】

【何度も見かけたライチョウ ガスで見辛いのが残念でした】

【花開いたチシマギキョウ?】
 分岐から鉱山道に入って行きます。前回縦走時に気になったのは分岐付近の踏み跡の薄さだったのですが、今回見てみるとルートは明瞭でした。少し歩くと緩やかに下るザレた道があるのですが、ここは若干踏み跡が薄いので注意が必要です。しかし、ペンキなどのマークは比較的頻繁にあるのと、よく見ると踏み跡も見えるので、下る方向を見定めてゆっくり下って行けば問題ないでしょう。ガスガスの中でしたので、晴れていればもっと明瞭であったと思います。結果として残雪による不明瞭箇所がなかった今回は、ここだけがやや気を付ける必要がある程度で、この後はルートがわかりにくい箇所はありませんでした。ただ、歩く人が決して多くないのと、それなりに手は入っている印象でしたが、他の一般ルート程は手入れはされていないと思いますので、登山道の状況の変化には注意が必要だと思います。

【鉱山道分岐 足元の案内板が目印】

【このようなペンキマークが随所に】

【鮮やかなイブキジャコウソウ】 
 緩やかな道を下って行くと、やがて急な下りにさしかかります。このあたりは急なうえに、足元がもろくて所々でずるっと滑ってしまうような状態でした。右手が沢になっていて雪渓が見えていますが、滑落するというほど急傾斜ではないので、特別危険ということはないと思います。ただし、やや歩きにくい道が続きます。

 この後お花畑に入って行きます。鉱山道分岐を過ぎたあたりからほとんど雨が降っていないうえに、少しずつ雲も薄くなってきたので、デジイチをこの日初めて取り出して写真を撮りながら下って行きます。
 
【沢筋には豊富な残雪が】

【足元のもろかった急坂】 

【ショウジョウバカマ】
 しかし、カメラを出した直後に再び雨が降り始めて、すぐにやむのかと思ったら結構雨が降り続けたので、結局カメラを濡らしてしまったうえに再びしまうことになったのでした。このあたりはなかなか難しいところです。ただし、結果としてはまとまった雨はこれが最後だったのでした。とはいえ、1回裏切られてしまったので、雨がまた降るかもしれないという前提でその後しばらくは下って行きました。

 しばらく下って行くと、この日最初の雪渓が現れます。緩やかに下るだけなのですが、雪が固くて滑りやすいのが大変でした。親切にカットしてくれているわけではないので、慎重に雪渓を下って行きました。

【お花畑の間を下って行く】 

【シナノキンバイとハクサンイチゲ】 

【最初の緩やかに下る雪渓】
 
【塩谷精錬所跡】

【2つ目の雪渓 ここでは念のため軽アイゼン】 
 この後塩谷精錬所跡が現れます。分岐になっていましたので、その分岐の先まで歩くともう少しその跡が見られたのでしょうか。気にはなったもののそのまま下って行きます。今度は九十九折れの急登を下ったところに再び雪渓のトラバースがありました。

 ここも斜度はあまりなかったので必要ないかなとも思いましたが部分的に斜度があって転びそうな気がしたので、念のため軽アイゼンを付けました。この時トレランのグループの方が来たので先を譲ったのですが、ほとんどアイゼンを装着せずに進んでいました。少し面倒でも雪が固いが故にアイゼンを装着すると安定して歩くことができました。雪渓を渡ってアイゼンを外したら再び先へ進みます 

【お花畑の間を歩く】 

【ミヤマキンポウゲ】

【3箇所目の雪渓のトラバース ここだけはやや急斜面のため雪が固い時はアイゼンが欲しい】

【こちらはマルバダケブキ?】

【雪渓を少しトラバースしてから沢を渡渉】 

【キヌガサソウ】
 このあたりは斜面をトラバースして行くような道が多いのですが、足元が草に覆われて見にくかったり、やや道幅が狭かったりするので注意して下って行きました。また、雪渓を少し横切った後沢を渡るような箇所もありました。注意すれば問題ないですが、さすがにこれが最後まで続いたら大変だなと思うような道でした。

 やがて3つ目の雪渓が現れます。ここは、この日歩いた雪渓では唯一傾斜が急で、雪渓歩きとしては、やや固い雪であることを考えると少し厳しい道かなと思います。ただし、若干氷になっている箇所があったので、そこは注意が必要ですが、そこさえ注意すれば軽アイゼンで問題なく歩けると思います。トレラン組はノーアイゼンの人もいましたが、ここだけはアイゼンがないと少し厳しいかなと思いました。

【徐々に明るくなってくる空 ここで再びデジイチを】

【登山道に覆いかぶさるようなお花畑】

【シナノキンバイ】 
 その後もやや細い九十九折れの道を下って行きますが、徐々に見られる花が増えて来たのと、山の稜線には雲がかかったままであったものの、徐々に空が明るくなって来たことから、デジイチを出して再び写真を撮り始めました。

 比較的歩きやすい道になって来たかなと思う頃に再び雪渓がありましたが、ここは斜度が緩やかでしたので、そのまま慎重に通過して行きます。結果としては、長めの雪渓のトラバースはこれが最後となりました。ここから後は、比較的緩やかな道が延々と続きます。ただし、いろいろな種類のお花を見ることができますので、飽きることなく歩くことができたのではないでしょうか。

【4箇所目の雪渓から振り返る】

【クルマユリ】

【タカネナデシコ】

【ハクサンフウロ】

【ミヤマコゴメグサ】

【ハクサンシャジン】

【シロバナホタルブクロ】

【アザミ】

【テガタチドリ】

【サンカヨウ】

【コイワカガミ】

【ミヤマウイキョウ】

【グンナイフウロ】

【道中の池】

【下って来た稜線を振り返る】

【川になっている登山道】

【ハクサンシャジンの群落】

【平坦な道が続きます】

【シロウマタンポポ?】

【ハクサンコザクラのお花畑】

【イワイチョウ】

【鉱山事務所跡】

【オオバミゾホオズキ】

【マイヅルソウ】
 このなだらかな道は長く、正直いつになったら下りになるのかと思うくらい続いていました。実際のところは、少しずつ高度は下げていたようです。着実に下って行くと鉱山事務所跡があります。今となってはどのあたりに建物があったのかさえわかりませんでした。

 その後もお花の居並ぶ樹林帯の道が続きます。一旦ガイドに記載のある沢を歩く道に出ます。ここは、見た目の通り歩きにくい道ですが、その後は再び樹林帯の歩きやすい道に戻りました。

【キヌガサソウの群落】

【歩きにくい涸れ沢を行く】

【ムラサキヤシオ?】

【ミヤマカラマツ】

【マルバシモツケ?】

【ゴゼンタチバナ】

【迫力の崩壊地を眺めて】 

【勢いよく流れる瀬戸川の流れ】 

【シナノナデシコ】

【ベニバナイチゴ?】

【シロバナクモマニガナ】
 緩やかに下って行くとやがて轟音が近づいて来ます。これは右手に流れている瀬戸川の音で、ある程度下って来るとその迫力ある流れを見下ろすことができます。残雪と多少の雨があったとはいえ、それだけでこの流れですから、大雨の時はかなり荒れるのでしょう。

 しばらく歩くと立派な橋があって渡って行きます。この橋は季節限定で、初夏から秋にかけてのみ架かっているようです。豪雪地帯ならではなのでしょうか。橋を渡った後、少しザレた道に気を付けると再び樹林帯に入って行きます。

【クモマニガナとシロバナクモマニガナ】 

【瀬戸川に架かる橋】

【ザレた道のトラバース道へ】

【イワオトギリ】

【シモツケソウ】

【随所で見られたシナノナデシコ】

【やや脆いが足場はしっかりしているトラバース】

【オオバギボウシ】

【オオバギボウシの群落】

【ミヤマダイモンジソウ】
 これをしばらく歩くとカモシカ平分岐に出ます。ようやくにして鉱山道も一段落と言ったところでしょうか。この後は、木道が頻繁に出てくるなだらかな道が続きます。

 分岐を経ながら進んで行くとようやく朝日岳登山口に到着です。登山口の脇にキャンプ場がありますが、ここは前回利用したキャンプ場になります。ここから蓮華温泉ロッジまでは林道を少し歩くことになります。やはり最後は少し長く感じましたがようやく蓮華温泉駐車場まで戻って来ることができました。もしやと思ったのですが、残念ながらさすがにこの時間では他のメンバーは帰った後でした。

【カモシカ展望台分岐】

【苔むした木道】

【朝日岳登山口】
 せっかくなので蓮華温泉でゆっくり温泉に浸かってから帰路についたのでした。蓮華温泉は携帯の電波が入らなくて状況がわからなかったのですが、他のメンバーは下った後に温泉に浸かってのんびりしていたようです。先に下っていれば合流できたかもしれませんが、みなさんの帰りを遅くしてしまう可能性が高かったので、合流できなかったのはそれはそれで良かったのかもしれません。

 正直展望に恵まれず、ほとんど高峰を眺めることがはできませんでしたが、それだからこそみんなとの交流を楽しみ、いつも素通りしてしまったような景色を楽しむことができたのではないかと思っています。

【キャンプ場入口】

【駐車場へ】


山行記へ戻る

ホームへ戻る