しろうまだけ・やりがたけ・からまつだけ
 白馬岳・鑓ヶ岳・唐松岳(1〜2日目)
  登山日: 2013年9月20日(金)〜9月23日(月) 
  標高:2932m(白馬岳)  2903m(鑓ヶ岳) 2696m(唐松岳)   
  累積標高 約4600m(猿倉から白馬岳まで約1660m)


 9月20日(金)    猿倉 6:40 → 白馬尻小屋 7:50(〜8:00) → 頂上宿舎 11:50(〜12:05)
   白馬岳 12:35(〜50) → 頂上宿舎 13:15(〜25)
   鑓ヶ岳 15:40(〜55) → 天狗山荘 16:40 
 9月21日(土)   天狗山荘 5:10 → 天狗ノ頭 5:30(〜50) → 天狗ノ大下り 6:15
    不帰U峰北峰 8:15(〜30) → 唐松岳 9:20(〜10:00)
   唐松岳山荘 10:20(〜35) → 五竜山荘 12:50
 
 9月22日(日)    五竜山荘 4:10 → 五竜岳 5:20(〜6:00) → 北尾根ノ頭 8:00 
   キレット小屋 9:45(〜10:10) → 吊尾根 11:20
   鹿島槍北峰 11:35(〜55) → 鹿島槍南峰 12:30(〜45) → 冷池山荘 13:45
     
 9月23日(月)    冷池山荘 6:10(〜50) → 爺ヶ岳中峰 8:25(〜45) → 爺ヶ岳南峰 9:00(〜20)
     種池山荘 9:55(〜10:30) → 登山口 13:25

 

 本日から後立山を縦走します。3連休であれば、不帰ノ瞼か八峰キレットのどちらかを歩こうと思っていたのですが、1日追加で休暇が取れたことから一気に縦走することにしました。ルートとしては、猿倉から入って扇沢に出て、バスと電車を乗り継いで戻るというルートです。きちんと3日目に冷池山荘まで入れれば無理のないルートだと思います。ただし、小屋の関係上八峰キレットはどうしても長丁場になります。

 1日休暇を追加で取りましたので、さすがに木曜日は早い時間に帰宅することはできません。出発も遅れて現地に向かうことになります。登り中心であることもあり、結果としては初日が一番きつくなりました。

【猿倉駐車場】
 
【手前の駐車場でもそこそこ埋まってます】
 白馬岳へは栂池や蓮華温泉から入ったことはありますが、今回の猿倉からのルートは初めてでした。このルートは大雪渓が有名ですが、この時期になると雪渓は残っているものの、ほとんど雪渓の上を歩くことはありません。恐らく必要はないとは思いつつも、4本爪アイゼンなら軽いこともあって念のために持って行きました。

 猿倉へは幅の狭い山道を上がって行きます。まだ奥もありそうでしたが、最初に見えた駐車場に駐車することにしました。小さな看板があるだけで少しわかりにくいでしょうか。とまっている車があるのでわかるかもしれません。奥に臨時駐車場と登山口前にも多少の駐車スペースがありました。

【猿倉山荘と登山口】 

【Ponちゃんよっちゃんとばったり なんと同じルートへ】

【鑓温泉分岐(左)】 
 すっかり明るくなっていますので、準備をしたらすぐに出発です。少し歩いて、先の奥の駐車場の入口の脇を通ると登山口があります。ここに猿倉山荘と公衆トイレがあります。

 ここで見知った顔がと思ったら、なんと南アルプスでも会ったponちゃんよっちゃん夫妻でした。ルートを聞くと初日のルートこそ若干違うものの、初日の夜以降は下山まで全く同じルートでした。ルートが同じであることも驚きですが、この中途半端な時間に登山口で会うというのもすごい偶然だと思います。本当はもっと早く着く予定だったのが渋滞等で遅くなったとか、普通に遅くなった自分とは違う事情だったのでした。

【ハクサンボウフウ】 

【タマアジサイか】

【ウメバチソウ】 
 天狗山荘でまた会うことを約束して出発します。しばらくは林道を緩やかに登って行きます。途中鑓温泉方面の分岐を過ぎて行きます。お2人はこちらのルートから上がるとのことでした。自分は8月に悪天候で白馬岳が登れなかったのと、せっかくの後立山縦走ということで白馬岳も登っておくことにしました。

 終わりかけのものが多かったですが、この時期でもお花をちらほら見ることができました。さすが花の名山だけあって、遅い時期でも結構な数の花を見ることができたのには驚かされました。

【稜線が見えて】

【ミヤマアズマギク?】
 
【ムシカリの実】

【トリカブト】  
 分岐からもしばらく林道歩きが続きます。樹林帯の合間より稜線が見えて来るとテンションが上がって来ます。まだまだ先なのに、一生懸命写真を撮ってしまうような状態でした。その後も所々で花の写真を撮りながら進みますが、結構わからないものが多かったです。

 やがて登山道になりますが、比較的歩きやすい道が続きます。猿倉から1時間少々で「ようこそ大雪渓」の大岩が見えて白馬尻小屋に到着です。そのすぐ手前にテント場もありました。ここで休憩をして沢沿いの眺めなどを楽しみます。
 
【アザミ】
  
【白馬尻小屋へ】

【白馬尻小屋が見えて】

【沢沿いの眺め】
 
【白馬尻小屋】 
 しばらく休憩をしたら出発です。さすがに人気の白馬岳へのルートですのでそれなりに登山者がいますが、恐らくかなり混むことが想定される翌日からの3連休を考えると静かなものでしょう。その前の3連休が天気が悪かっただけに、この3連休は明らかに混むことが予想されていました。

 小屋からは少し歩くとケルンがあり、目の前に大雪渓が広がります。ただし、時期が時期なだけに雪渓はかなり少なくなっており、かなり亀裂が入っているため雪渓の脇のザレた道を歩くようにルートができていました。

【いよいよ大雪渓へ】

【ケルンの脇を通り過ぎて】

【赤い線のさらに脇のザレた道を歩く】
 
【ミヤマキンポウゲ】 
 この脇の道がとても歩きにくく、岩のごろごろした道はまだいいのですが、ザレた道については、足を取られて場所によってはずるずるずり落ちてしまうような場所もありました。基本的に登りですので、歩きにくさと合わさってなかなか大変でした。ただ、雪渓部分は割れている所もあり、確かにとても歩けるような状態ではありませんでした。

 素晴らしい景色が広がりますが、快晴になったがために徐々に気温が上がって来てかなり暑かったことも苦労をした要因でしょうか。雪渓であれば、涼しいと聞いていたのですが、雪渓がなくなると随分勝手が違うものです。ただ、脇の斜面からの落石の危険はありますが、雪渓上を転がって来る石についての心配が少ないのが利点でしょうか。
 
【岩のごろごろした道】
 
【このあたりはザレザレの道】
 
【地肌の見えた所も】
 
【下部の雪渓はかなり溶けて】
 
【素晴らしい眺めが広がる】

【雪渓を渡る所が唯一の雪渓歩き】 
 上がって行くに連れて雪渓の奥にある高峰が見えて来ます。左奥は杓子岳あたりでしょうか。このあたりはきれいに雪渓が続いていて見事な景色です。ただ、実際のところは左岸の白いのはかなり砂利になっていたりします。ずっと右岸を登って来ましたが、途中で雪渓を渡り中央、そして左岸沿いの道に取り付いて行きます。

 ここまで来ると、足の取られたザレた道よりは歩きやすくなって来ます。登って行くとお花畑があって、まだまだお花が残っていました。雪渓のおかげで花が咲くのが遅れたせいかもしれません。お花畑を抜けたあたりから急登になります。
 
【左岸へ渡ってお花畑へ】

【ヨツバシオガマ】

【ギボウシ】 
 
【シロウマタンポポ?】

【ミヤマオダマキ】
 
【オンタデ】
 このあたりは岩をよじ登るような場所もあって、本当に見上げるような急登になっています。岩をよじ登った後は、ザレた道の急登ですが、九十九折れになっているだけ歩きやすくなっているでしょうか。右手に岩壁を眺めながらの登りが続きます。岩室跡を過ぎて間もなくのところで少し休憩を挟みました。

 その後も急登を登って行くとお花畑、そして避難小屋があって、これをさらに登って行くとようやく右奥の方に白馬岳頂上宿舎が見えて来ますが、やはり見えてからが遠かったです。
 
【大雪渓からは景色が様変わり】

【登って来た大雪渓を振り返る】
 
【岩場の続く急登】

【岩室跡】

【ザレた急登】

【お花畑も】

【避難小屋】

【水場もありました】

【小屋までもうすぐのように見えて】

【杓子岳と鑓ヶ岳】

【雪が残っているものの水は出ず】
 最後の急登までの気持ちの良い草原の広がる道は良かったのですが、急登はやはりしんどかったです。歩きやすい道とはいえ、ここまでかなり標高を稼いでいましたから結構疲労していたようです。本当に初日はここまででも十分です。

 頂上宿舎では少し長めの休憩を入れますが、既にお昼でこの日のうちに天狗山荘まで行かなければならないことから、休憩もそこそこに空身で白馬岳を目指します。空身ですのですぐに着くかなと思ったのですが、白馬山荘をを経て白馬岳に着くまでに意外と疲れてしまって時間がかかってしまいました。ただ、そこから広がる景色は見事なものでした。

【白馬岳頂上宿舎】

【まずは白馬山荘へ】 

【清水岳分岐】
 山頂からは見事な景色が広がっています。夏の白馬大池オフ会では、残念ながら天候の悪化により山頂を踏むこともできませんでしたが、今回は快晴の天気のもとで素晴らしい景色を見ることができたのでした。

 北方に目を向けると、白馬大池から小蓮華山に連なる稜線と、雪倉岳から朝日岳に連なる稜線が見えています。朝日岳までとなると結構な距離があるはずなのですが、この時間でもくっきりと見ることができました。その奥には青々とした日本海が見えていたのでしょうか。

【白馬岳への緩やかな登り】

【白馬岳山頂へ】

【頂上碑】
 南方に目を転じると、杓子岳と鑓ヶ岳はもちろん、毛勝三山から立山連峰がよく見えています。また、槍ヶ岳もくっきりと見えていました。南東方向にはなんと富士山もよく見えていたのでした。これから縦走するルートの山々も山頂付近だけですが見えていて、五竜岳や鹿島槍ヶ岳の面々も見えていました。これから後立山を縦走するにあたって最初に登るに相応しい山だったと思います。これだけの展望があっては1時間くらいのんびりしたいところでしたが、本当に一通りの写真を撮ったら下りに取り掛かります。

 思ったよりも暑くて汗をかいてしまったので、白馬山荘でジュース休憩を取ってしまいました。今度こそ白馬頂上宿舎に戻ってザックを回収してまずは、杓子岳及び鑓ヶ岳を目指します。

【北方の眺め】

【右の雪倉岳から左奥の朝日岳へ連なる稜線】

【立派な小蓮華山】

【南方の眺め】

【左の杓子岳及び鑓ヶ岳より右奥の立山連峰に至るアルプスの山々の眺め】

【剱岳】

【鑓ヶ岳越しに槍穂の山並み】

【槍ヶ岳】

【右奥に写真でも富士山 その左は八ヶ岳連峰】

【重なってわかりにくいですが左に杓子岳 中央に鑓ヶ岳】

【立山連峰】

【右の旭岳と左奥は毛勝三山】

【テントもまばらなテント場】
 稜線は頂上宿舎を巻くように歩いて行きます。丸山までは歩いたことがあって、前回訪れた時は見事な夕暮れの杓子岳を眺めることができました。したがってここから先は初めて歩くことになります。

 まずは、杓子岳を目指して緩やかな稜線を歩いて行きます。やはり思った以上の距離があります。特に白馬岳への登りが結構効いたようで、膝の調子が思わしくありませんでした。ここで無理をして痛めてしまうと2日目以降に影響が出てしまうので、杓子岳を外すのは残念でしたが、今回は登らずにトラバースすることにしました。なお、小さい看板ですが分岐には案内がありました。

【旭岳を振り返る】

【白馬岳と2つの小屋】

【杓子岳と鑓ヶ岳】

【杓子岳】

【振り返って左の旭岳と右の白馬岳】

【美しい稜線は続く 杓子岳のトラバース道へ】

【右手前の小鑓と中央奥の鑓ヶ岳】

【杓子岳の岩壁を見下ろして 左奥は白馬岳】

【この角度からの白馬岳は端正な姿を見せています】

【山頂分岐】
 杓子岳をトラバースしたら鑓ヶ岳に登ります。ここは山頂を通らないと天狗山荘に抜けることができませんので急登を登って行きます。正確には肩を通る必要があるだけなのですが、肩から山頂までは距離が短いです。この日最後の最後の登りで、休憩を小刻みに取りながら登って行きました。それにしても、振り返った時の白馬岳を中心とした景色は本当に見事でした。

 目の前に見えているのは手前の山頂でやはり本当の山頂は遠かったですね。ようやく到着したと思ったら、そこはまだ山頂への分岐で、肩に当たる場所でした。しかし、ここからはもう山頂まで間もなくです。右手にこの先の縦走路を眺めながら山頂に向かいました。 

【天狗尾根から左奥の鹿島槍へ続く山々 右奥は立山連峰】

【山頂にはなんとよっちゃんが】

【頂上碑】

【手前は杓子岳 左は白馬岳 中央右は小蓮華山】

【右下にはこの日泊まる天狗山荘 唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍の縦走予定の山々が見えています 右奥には槍も】

【幻想的な立山連峰】

【鑓温泉分岐看板】
 山頂には1人いて、空身のようでしたのでどこから来た方だろうと思っていたら、なんと鑓温泉分岐にザックをデポしたよっちゃんだったのでした。思わぬところでの再会です。写真を撮り合った後、よっちゃんは先に天狗山荘に向かいました。

 私はもう少し鑓ヶ岳山頂からの景色を楽しみます。既に夕暮れも近いというこの時間でこれだけの景色ですから、本当に下るのが惜しいくらいでした。今回は険しい縦走路を歩くということで、景色を楽しむというよりは、きちんと歩くというのが主目的だったはずでしたのに素晴らしい景色を楽しむことができました。

【美しい鑓ヶ岳の山容】

【夕暮れでもよく見えていた立山連峰】

【日も翳って来た頃天狗山荘へ】

【トウヤクリンドウ】
 鑓ヶ岳からのザレた道を一気に下って、鑓温泉分岐を経た後、しばらく歩いて行くとようやく天狗山荘へ到着です。天狗山荘前の斜面がテント場になっているようでした。ちょうどponちゃんよっちゃん夫妻が設営中でしたので、自分も設営することにしました。広さはそこそこありますが、きちんと設営できる箇所はそれほどないかもしれません。

 その後は小屋でテント泊の受付をします。ちなみに水場は小屋から少し奥にありますが、最近汚れて来たので煮沸してくださいとのことでした。これだけの標高にある水場の水源はどこだろうと思ったら近くにある雪渓から溶けた水を利用していました。水はきれいそうに見えましたが、そのまま飲むかどうかは自己責任でしょう。

【天狗山荘】
 
【水場】

【3人で宴会】
 その後はテント場でも良かったのですが、暗くなって来たのと、それに合わせて寒くなって来たので、せっかくある自炊場をお借りすることにしました。ここは、なんと夜でも利用可能ということで驚いてしまいました。もちろん、小屋と繋がっていますので、遅い時間は静かにということになるでしょう。

 生ビールがありましたので、ここで3人で乾杯をしました。お二人とは昼間の行動は必ずしも一緒ではありませんが、ここからは扇沢に下って行くまで同じルートを歩いて行くことになります。やはり同じ目的で歩いている仲間がいるのは心強いことですね。こうして、疲れつつも充実した1日目の夜が更けて行ったのでした。
 

【紅く染まる空】 
 1日目の夜は寝不足でもあり、よく歩いた後でしたのでぐっすり寝られそうでしたが、夜中に強烈な風が吹いて、時々テントが浮いているかのような風が吹いたので、ゆっくりとはできませんでした。1日目を通して風が穏やかでしたので、少し油断をしていたのだと思います。寝不足の方は、風が強くなるまでにそれなりに寝られていたので良かったのですが、風がある程度収まるのを待ったので出発は遅れてしまいました。ponちゃんよっちゃん夫妻は、既に撤収して出発していました。この日は、コースタイム的にはそこまで長丁場ではありませんが、全体的に気の抜けないルートですし、3連休の初日になりますので、早めに動いた方が良かったのでした。
 まずは、天狗山荘前を通って天狗ノ頭を目指します。特に狙っていたわけではありませんが、ちょうど日の出の時間のようでしたので、ここでご来光を眺めるためにしばし待つことにしました。少し雲は多かったのですが、見事な御来光を眺めることができました。周囲の景色も見事で、特に白馬鑓はその独特の地肌もありますが、存在感抜群でした。まだ出発したばかりですので、御来光を眺めたら出発です。

 この後は緩やかで歩きやすい稜線が続きます。個人的にはこのようななだらかな道が好きだったりしますが、徐々に難関は近づいて来ます。 

【天狗ノ頭へ】

【夜明け間近の地平線】

【夜明け前の白馬鑓ヶ岳と左奥に白馬岳】 

【御来光と続々と登って来る登山者】

【月を見上げて】
 右手に見える立山連峰を眺めながら進んで行くとやがて天狗の大下りに到着します。このあたりからが本日のハイライトと言えるでしょうか。ストックやカメラをしまうタイミングを考えていましたが、ザレた岩場を下って行くのには、ストックはあった方が便利かなということでそのまま下って行くことにしたのでした。

 その名の通り一気に鞍部に下って行くわけですが、急斜面であることに加えて、やはり足場が安定しないせいで歩きにくかったです。ただ、高度感は思ったほどはなく着実に下って行くことができました。

【穂高の山と槍ヶ岳】

【剱岳】

【天狗ノ頭頂上碑と立山連峰】

【これから歩く稜線を眺めて 不帰の瞼から先は唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳】

【稜線を振り返る】

【立山と少し日が翳った剱岳】

【天狗の大下りへ】 
 鞍部に下ったら写真を一通り撮った後、ストックとカメラをしまって岩場を歩く準備をします。せっかくの絶景ではありますが、失敗の許されない場所ですのでできるだけの態勢を整えておきます。ザックの背負い心地を何度も確認したら出発です。

 まずはT峰を目指します。岩場こそありますが、特に危険なところはありません。前方の2人組が互いに写真を撮っていましたが、この時はヘルメットを被っていたので、ponちゃんよっちゃん夫妻だとは気づきませんでした。T峰に登った後はゆっくりとU峰への鞍部へ下って行きます。

【天狗の大下りの急斜面】

【T峰〜U峰北峰〜U峰南峰〜V峰〜唐松岳の眺め V峰と唐松岳はほぼ重なっているようです】

【天狗の大下りを見上げて】

【これから歩く縦走路を眺める】

【大下り直下のスペースで準備】
 鞍部に下って見上げると先ほどの2人組が岩場のトラバースを慎重に歩いています。ここでようやくわかったのでした。1日目に会った時の帽子の色とこの時被っていたヘルメットの色が違ったので別の人だと思ったのでした。声をかけて手を振りあった後、この不帰ノ瞼においても核心部と言われているU峰北峰に取り付きます。今回白馬岳から南下するルートを取った理由は、このU峰北峰を登りとするために尽きます。

 最初から鎖場があって慎重に登って行きます。トラバースもありますが、鎖も足場もしっかりしていて比較的順調に登って行きます。しかし、問題はこの後のトラバースをしながら登って行く場所で、空中バシゴの手前あたりでした。

【いざT峰へ】

【T峰山頂と右奥に聳えるU峰北峰】

【T峰から鞍部への下り】
 トラバースをしている時はそうでもなかったのですが、そのまま三点支持で登って行くところが高度感があって結構緊張を強いられました。ただ、技術的に難しいわけではないのでそのまま抜けられましたが、やはりU峰北峰は手強いということでしょうか。その後空中バシゴがありますが、こちらはほぼ水平で鎖もきちんとついているため、普通に通過することができました。ただ、この直後の岩を少しよじ登る感じなので、逆ルートで下りに使うときは注意が必要かと思います。

 その後も登山道の幅は広くはなく、切れ落ちていることには変わりはないですが、普通に歩いていれば特に問題のない道でした。

【険しく聳えるU峰北峰 右奥が南峰】
 
【中央右下が岩場取付きで中央上あたりが空中ハシゴ 個人的には核心部でした】

【空中ハシゴを渡る登山者】 

【見上げると九十九折れに登って行く感じでしょうか】

【空中ハシゴそのものはほぼ水平で鎖もしっかりしているので問題ありません この後岩をよじ登るので逆は怖そうです】 

【さらに進んで見下ろした景色 中央付近が空中ハシゴを渡って岩をよじ登ったあたりです】 

【古い案内板】
 そのまま高度を稼いで行って、最後U峰北峰に巻くように登って行きますが、このあたりも結構な岩場になっています。ただ、このあたりは登りで上を向いていたこともあるかもしれませんが、あまり高度感はなかったので普通に登って行くことができました。そして、ちょうどこのあたりでponちゃんに追い付きました。疲れてそうでしたが、カメラを向けると笑顔が出るあたりまだまだ元気そうです。こうして無事に3人でU峰北峰山頂に到着することができました。事前に、ここの登りはいろいろな動画を見て備えて来ただけに感慨深いものがありました。写真を撮ってくれたおじさんと意気投合しつつ周囲の景色をしばし楽しみました。

【岩場にて笑顔で振り返るponちゃん】

【ponちゃんよっちゃんとU峰北峰にて】

【比較的新しい頂上碑のようです】
 核心部を通過したとはいえ岩場は続きますし、何よりまだまだ先は長いということで、充実感に浸りつつも気を引き締めなおして先に進みます。ただ、三点支持までは必要そうではなかったので、カメラはここで取り出して行きました。

 緩やかに下って登りかえすとU峰南峰です。当初V峰だと思ったのがこの南峰でした。実は北峰から眺めた時に、唐松岳の他にピークが1つしか見えなかったので、南峰はほとんどピークかどうかわからない程度のもので、はっきり見えるのがV峰だと思ったのでした。U峰南峰に立つとその奥にあるV峰が見えてきます。

【唐松岳〜U峰南峰と中央左は剱岳 右奥は毛勝三山】

【左は天狗の大下り 左下はT峰 中央右奥が白馬鑓ヶ岳 右奥は小蓮華山あたりか】 

【八方尾根と八方池】 

【唐松岳とU峰南峰 南峰の奥にV峰】 

【道中よりU峰北峰と天狗ノ頭方面を振り返る】

【U峰南峰へ】

【北峰と同じような頂上碑】

【右がV峰で中央左奥に唐松岳】

【U峰北峰と稜線の眺め】

【V峰の肩付近より唐松岳への登り】

【ザレた道を登って行く】 
 U峰南峰からV峰を目指します。再び緩やかに下って登り返して行きます。しかし、V峰はピークを通らずに西側を巻くように歩いて行きます。V峰のピークがどのあたりかはっきりしなかったので、いつの間にかV峰の肩を通過して唐松岳を正面に見ていても、立派そうな頂上碑が見えるまでは唐松岳とは思えませんでした。実際この唐松岳をV峰だと思って登って行かれる方も多いようです。

 最後の登りはなかなか急でしんどいですが、これを登りきればようやく唐松岳山頂に到着です。唐松岳は2回登っていますので、お馴染みの景色が広がっています。

【不帰の瞼から天狗ノ頭、そして白馬鑓ヶ岳への稜線を振り返る】

【唐松岳山頂へ】

【頂上碑と五竜岳】

【ponちゃんと不帰の瞼】 

【立山連峰を背景に】 

【再び3人で記念撮影】
 朝方は雲がやや多かった空もすっきりと晴れて見事な景色が広がっています。どの方向を見ても素晴らしい景色で、展望もクリアでした。不帰の瞼の方向を振り返るとここまで歩いてきたのだという充実感に浸ることができました。

 ponちゃんよっちゃんと写真を撮りあったり、景色を眺めてしばしの時間を過ごします。まだ早い時間だったせいか、八方尾根から登って来る人もまだまばらなようでした。結構のんびりしていましたが、五竜山荘まではまだありますので、準備をしたらまずは唐松岳山荘まで移動します。

【剱岳】 
 
【毛勝三山】

【八ヶ岳連峰と富士山】

【立山】

【五竜岳と立山連峰】

【唐松岳山荘へ】

【唐松岳山荘】
 唐松岳山荘ではトイレを借りたり、コーラを飲んだりして少しのんびりします。その後はいよいよ五竜山荘に向かって出発です。一度は歩いているとはいえ難所の牛首を控えていますので気を引き締めて向かいます。牛首に入る手前で不帰の瞼同様にストックとカメラをしまって鎖場を迎えます。

 前回は低い位置にある鎖を無理に利用したために体勢を崩してしまって苦労をしたので、今回は利用しやすい鎖のみを使うことにします。鎖が低い位置にあるのは、この位置でないと鎖を安定して打ち込めないからのようです。

【いよいよ牛首へ】

【ストックをしまうよう注意看板】

【トラバース道】 

【下るponちゃんとよっちゃんを見上げて】 

【鎖場を抜けて唐松岳を振り返る】

【あとは歩きやすい稜線だと思いましたが・・・】

【再び鎖場を下るponちゃんと牛首の頂上の眺め】

【断続的に鎖場が】
 今回は2回目ということもあって、比較的順調に下って行くことができました。前回苦労した場所を抜けてその後も慎重に岩場を下って行きます。そして、一通り抜けるとザレた道が待っています。実はこのあたりを抜ければ後は比較的歩きやすい稜線歩きだと思っていたのでした。

 その後カメラを出して歩き出しますが、断続的に鎖場が現れます。前回は最初の鎖場が印象的だったのでその後の鎖場のことをよく覚えていなかったようです。もちろん難しいということはないと思いますが、やはり慎重に下る必要はあります。鞍部まで下って見上げて見るといかに急斜面を下って来たのかがわかります。

【ようやく鞍部へ】 
 
【緩やかな斜面を登りつつ振り返ると唐松岳と牛首の見事な眺めが】

【遠見尾根分岐】
 鞍部付近まで3人で歩いていましたが、ponちゃんの調子が上がらないということで自分が先行することにしました。ここからは比較的緩やかな登りですが、この日の最後の登りということもあって、結構しんどいものとなりました。この時間になってくると9月と言えどもそれなりに気温が上がってきていたこともあるでしょう。

 振り返ると見事な唐松岳と牛首が見えています。なおもトラバース道を進んで行くと遠見尾根との分岐があり、正面に堂々とした五竜岳と麓に五竜山荘が見えてきます。あとはここから下れば無事五竜山荘に到着です。

【五竜山荘と五竜岳】

【遠見尾根を見下ろして】

【五竜山荘】 
 決して早い時間とまでは言えませんが、幸いなことにまだ到着していない方が多かったようで、無事それなりの場所にテントを張ることができました。この後ponちゃんよっちゃんも無事に到着して、テントを張ることができました。

 その後はのんびりしつつ、この日到着する予定であるあっこさん、ひろさん、だじぃさんを待つことにします。続々と到着する人がいるもののなかなか3人が到着しません。実はイガイガさん達とも会える予定だったのですが、八方尾根のひどい渋滞のために唐松岳山荘で泊まられたのでした。同様に3人も同じ理由で五竜山荘への到着が遅くなっていたのでした。
 
【ひろさんとあっこさん】

【夕暮れの五竜山荘と通路に張られたテント】

【美しい夕暮れの景色】

【日が暮れて2日目の夜へ】
 夕方になって無事3人とも到着して合流することができました。心配されたテントの設営場所ですが、通路の脇になんとかスペースを見つけて2張張ることができました。天気のいい3連休ということである程度は覚悟していたものの、本当に登山者が多かったです。ちなみに、翌日の冷池山荘のテント場もこの日はキャパを大幅に超えるテント数だったということです。

 時間も時間でしたが、ちょっとばかり乾杯、宴会をして楽しい時間を過ごしました。美しい夕暮れを見るとやがて日が暮れて来ました。翌日の早朝の出発時間を決めて解散しました。


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