れんげだけ・はりのきたけ・あかざわだけ | |
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登山日: 2013年9月28日(土)〜9月29日(日) | |
標高:2799m(蓮華岳) 2821m(針ノ木岳) 2678m(赤沢岳) | |
標高差 爺ヶ岳登山口から約1480m |
9月28日(土) | 扇沢 6:40 → 大沢小屋 7:50 → 針ノ木小屋 10:40(〜11:40) | ||||
→ | 蓮華岳 12:35(〜13:20) → 針ノ木小屋 14:10 | ||||
9月29日(日) | 針ノ木小屋 4:30 → 針ノ木岳 5:15(〜6:10) → スバリ岳 6:40(〜55) | ||||
→ | 赤沢岳 8:25(〜55) → 鳴沢岳 9:30(〜45) → 岩小屋沢岳 10:50(〜11:15) | ||||
→ | 種池山荘 12:10(〜40) → 爺ヶ岳登山口 13:55 → 扇沢 14:05 |
本日から1泊2日で、蓮華岳に登って針ノ木峠に1泊した後、翌日に針ノ木岳から種池山荘まで縦走します。前週に後立山を縦走した際に、この稜線からの立山剱岳の展望が素晴らしそうだと思い計画しました。稜線上に有名な山がないため、他のメジャーなルートに比べると歩く人は少ないようですが、その展望の素晴らしさは誰もが認めているルートです。実際に噂通りのルートで、ひっきりなしに登山者が通るようなこともなく、比較的静かな登山でもありました。これは、前の週に快晴の3連休があったということもあるとは思いますが、それでも種池山荘の賑わいを見ていると、やはりこのルートを歩く人は多くはないのでしょう。 | ![]() 【扇沢無料駐車場】 |
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![]() 【駐車場の奥から】 |
夜中に扇沢に向かいます。やはり無料駐車場に駐車できるかどうかが気になるので、家ではほとんど睡眠をとらずに現地で取ることにします。なんとか午前2時頃に到着して無事に駐車することができました。この時間ならまだ十分駐車できましたが、寝て起きてみるとすっかり埋まっていました。普通に早朝に到着するように向かっていたらぎりぎり駐車できたかどうかくらいでしょうか。3連休の翌週の普通の土日でもこれだけ混み合うわけですね。 ただ、駐車した人の多くは立山へ向かう方達です。自分も7月のオフ会では、ここから室堂に入ったのでした。前週は車に乗せていただいたので扇沢には寄りませんでしたが、爺ヶ岳登山口までは下りましたので、この付近は今年3回目になります。 |
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![]() 【有料駐車場とバスターミナル】 |
![]() 【登山口】 |
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![]() 【道誤りにより崩壊した林道を渡る】 |
駐車場の奥から上がり、右手に有料駐車場と扇沢バスターミナルを見ながら進んで行くとやや地味な登山口があります。一度日帰りで針ノ木岳・蓮華岳をやっているので、このあたりは特に問題ありません。 登山口からは一本道のはずですが、途中土砂崩れがあったのか工事らしきものをやっていて、ルートを誤ってしまいました。おかげで寸断されている林道を渡るという状況で、最初からこれでは思いやられるところです。時間は大きくはロスしていないと思います。そのまま樹林帯を進んで大沢小屋に出ます。ここは、既に営業を終了していますが、ちょうど小屋の外を休憩場所に使っていた方が何人かおりました。 |
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![]() 【鳴沢岳赤沢岳あたりでしょうか】 |
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![]() 【ブナの森】 |
その後も樹林帯を歩いて行きます。やがて沢沿いの道をトラバースするように進んで行きます。ちょっとした岩場のようになっている場所もあります。やがて、沢に下って橋を渡ると本格的な雪渓登りの開始です。 と言ってもそれは雪が豊富に残っている時期の話で、前回は取り付きから軽アイゼンを付けて中腹までひたすら雪渓を詰めましたが、この時期は雪渓の脇の道をひたすら登って行きます。踏み跡や目印などがありますので、迷うことはないでしょう。ちなみに雪渓自体は残っているのですが、あちらこちらで割れ目ができており上を歩くのが危険なようです。よくよく考えると前週の白馬の大雪渓といい、雪渓のある場所を登ることになりながら、時期が遅いために雪渓の上はほとんど歩かない登りとなっています。 |
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![]() 【営業を終了している大沢小屋】 |
![]() 【壊れた梯子を登る】 |
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![]() 【青空と稜線を見上げて】 |
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![]() 【少し岩場が】 |
![]() 【橋を渡ると本格的な登り】 |
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![]() 【振り返ると爺ヶ岳】 |
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![]() 【前週に歩いた爺ヶ岳をズーム】 |
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![]() 【紅葉が下りてきたらきれいに染まりそうです】 |
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![]() 【右手に雪渓を見ながら登る】 |
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![]() 【ミヤマカラマツ】 |
![]() 【ウサギギク】 |
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![]() 【丸太橋を渡って右岸から左岸へ】 |
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![]() 【雪渓を少し登った後は岩場を登って行く】 |
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![]() 【中央部分はすっかり雪が溶けて】 |
しばらくは右岸を登って行きますが、ある程度登った後丸太橋を渡って左岸に取り付きます。なんとここでレンズのキャップを落としてしまったのでした。序盤からの失態にテンションが下がりますが、まだまだ先は長いので気を取り直して登って行きます。 左岸に取り付いた後は、雪渓をそろりそろり登ってその後は急な岩場を登って行きます。これはなかなかの登りでしたが、距離が短いのが救いでしょう。前回登って脇を見た時にすごいところにマークが付いているなと思ったのですが、今回はそこを登って行ったのでした。沢筋を見下ろすと崩壊しかかった雪渓を見下ろすことができました。さすがに迫力があります。 |
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![]() 【まだ残っている雪渓を見下ろして】 |
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![]() 【鳴沢岳から爺ヶ岳の稜線と歩いて来た道を振り返る】 |
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![]() 【翌週あたりが見頃でしょうか】 |
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![]() 【なかなか鮮やかな紅葉】 |
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![]() 【翌日もこのような天気で稜線を歩けることを願って】 |
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![]() 【案内役のこいのぼり】 |
![]() 【ミヤマアキノキリンソウ】 |
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![]() 【最終水場で水汲み】 |
急な岩場を登り切るとザレた道があります。これをトラバース気味歩いて行くと雪渓から上がって来る道と合流します。ここで少し休憩をしてから再び登って行きます。 斜面を眺めると所々で紅葉を見ることができました。まだ早いかなという感じではありますが、それでも部分的には鮮やかなところもありました。スバリ岳直下あたりは結構鮮やかだったと思います。ただ、ピークは翌週以降でしょうか。ただ、北アルプスの名所はどこも同じころにピークを迎えることになりそうですので、登る場所は悩ましいですね。とにかく紅葉のピークは期間が短いですので、紅葉のピークとなる週末で天気のいい日というのはなかなか難しいと思います。所々でまだ残っている花を眺めつつザレた道を九十九折れに登って行きます。 |
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![]() 【マヤクボ沢とスバリ岳】 |
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![]() 【スバリ岳と斜面の紅葉】 |
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![]() 【スバリ岳と紅葉と言うには少し紅葉が足りない?】 |
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![]() 【最後はザレた道を登って行く】 |
しばらく登って行くと最終水場があります。きちんと案内もあってわかりやすいですね。小屋でも売っているようですが、針ノ木峠までそこまでの距離はないことと、真夏と比べれば必要な水も少ないのでここで汲んで行くことにしました。 その後は、ザレザレの道を九十九折れに登って行きます。急斜面ですが、九十九折れになっているので比較的歩きやすくなっています。峠が見えてからがまた長いのですが、これを登り切るとようやく針ノ木峠に到着です。ここまで上がって来ると遠方の山々も見えて素晴らしいです。まずは、テントの受け付けをすることにしました。 |
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![]() 【スバリ岳から明日歩く稜線と右奥は鹿島槍ヶ岳】 |
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![]() 【針ノ木峠へ】 |
![]() 【案内板と稜線の眺め】 |
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![]() 【中央奥の槍ヶ岳と北葛岳〜七倉岳〜船窪岳と続く稜線】 |
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![]() 【小屋入口】 |
テント場は指定番号制になっているので、先に受け付ける必要があります。1人用のテントである旨伝えると16番という番号をいただきました。テントサイトに番号が振ってあるので自分の番号を探すことになります。 16番は小屋の奥の公衆トイレから少し上がったところの道の脇にありました。1人用テント用ということでやや狭く、若干斜めで前室がうまく張れないような場所でしたが、小屋とトイレ、そして針ノ木岳へ向かう稜線へのアクセスについてはいずれもほぼ最短と言えるでしょう。何よりこの稜線から見える槍方面の眺めが素晴らしいです。また、稜線ですので、反対側には鹿島槍などを眺めることもできます。張れる数はあまり多くないですが、有名なテント場程は混まないようです。張っていい場所かわかりませんが、針ノ木岳方面に歩けばもう少しスペースがありました。 |
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![]() 【マイテントと槍ヶ岳方面の眺め】 |
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![]() 【右がマイテント 斜面に沿って左下あたりまでテント場があります 右に少し上がると稜線です】 |
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![]() 【テント場から公衆トイレは近いです 小屋もテント場の中では最も近い方だと思います】 |
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![]() 【色づく蓮華岳側の斜面】 |
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![]() 【紅葉と針ノ木岳とスバリ岳】 |
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![]() 【針ノ木峠を見下ろして 奥に針ノ木岳とスバリ岳】 |
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![]() 【蓮華岳手前のピークへの登り】 |
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![]() 【歩いて来た稜線を振り返る 奥は針ノ木岳から続く稜線 右奥には剱岳】 |
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![]() 【剱岳から鹿島槍ヶ岳に至る展望】 |
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![]() 【左から水晶岳〜赤牛岳 右奥には薬師岳】 |
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![]() 【穂高連峰と槍ヶ岳】 |
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![]() 【針ノ木岳山頂をズーム】 |
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![]() 【剱岳】 |
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![]() 【立山】 |
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![]() 【手前のピークを登ると奥のピークが見えて】 |
翌日は針ノ木岳から登って行きますので、この日のうちに蓮華岳に登っておきます。御来光を見るのなら遮るもののない蓮華岳の方が良いのですが、やはり時間を考えると翌日蓮華岳に登っていてはとても時間が足りないので、針ノ木岳で御来光を見ることにします。小屋の方の話でも蓮華岳からは地平線、または雲海の彼方から御来光が見えるそうです。 まずは、目の前の急登を登って行きます。ずっと見えているのは手前のピークで、この急登を登り切ってなだらかな道になると奥にようやく蓮華岳が見えます。正確には見えているピークのやや奥になります。 |
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![]() 【どっしりとした蓮華岳】 |
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![]() 【正面に槍の見える景色】 |
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![]() 【蓮華の大下り付近の紅葉はもう少しでしょうか】 |
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![]() 【祠のあるピーク】 |
![]() 【山頂へはもう少し歩きます】 |
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![]() 【蓮華岳頂上碑】 |
立山連峰の眺めるにはこの祠のあるピークがいいと思いますが、先に奥にある山頂を踏んでおくことにします。こちらはこちらで、富士山や八ヶ岳連峰の眺めなどは素晴らしいですし、登山道はありませんが先に続く尾根が素晴らしいです。 再び祠のあるピークに戻って景色を楽しみます。とにかく時間が余っていますので、歩いている途中、ピークにいる時ととにかく写真をたくさん撮っていました。いつも撮り過ぎかなと思うのですが、今回は輪にかけて多くて、とにかく写真を一通り見て選ぶだけでも大変でした。実際のところは似た写真ばかりなんですが。ただ、それだけ素晴らしい景色だったことも事実ですね。 |
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![]() 【蓮華の大下りから裏銀座へ続く稜線】 |
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![]() 【立山から剱岳の眺めとそれを眺める登山者】 |
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![]() 【八ヶ岳連峰と富士山】 |
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![]() 【鹿島槍ヶ岳と種池山荘】 |
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![]() 【白馬岳と白馬鑓ヶ岳 その手前は天狗ノ頭】 |
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![]() 【前週に縦走した白馬岳から鹿島槍ヶ岳】 |
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![]() 【中央左付近に船窪小屋】 |
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![]() 【槍ヶ岳】 |
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![]() 【赤沢岳から爺ヶ岳の眺め 左奥は剱岳 右奥は鹿島槍ヶ岳】 |
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![]() 【針ノ木岳から赤沢岳 奥は立山連峰】 |
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![]() 【手前の赤沢岳と奥の剱岳】 |
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![]() 【剱岳】 |
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![]() 【立山】 |
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![]() 【槍穂の眺めと見事な雲海】 |
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![]() 【針ノ木岳とスバリ岳】 |
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![]() 【紅葉を眺めつつ針ノ木峠へ】 |
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![]() 【夕暮れのテント場】 |
蓮華岳から再び景色を楽しみつつ戻ります。ゆっくり歩いても午後2時過ぎにはテント場に戻ることができました。テント場の景色が素晴らしいので、ただのんびり過ごすだけでも充実感があります。外で景色を眺めたり、隣の方と話をしていましたが、暗くなって寒くなって来た上にガスで覆われて来たことからテントに入って、翌日の準備をした後、床に入りました。 しかし、横になっていると再び明るくなって来ます。外に出てみると再び晴れて素晴らしい景色が広がっていました。特に槍ヶ岳の眺めが素晴らしくて、これほど離れた場所なのにこんなに素晴らしい山なのかと再認識させられたのでした。寒くてもそれを忘れてしまう程景色に見入っていたのでした。 |
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![]() 【稜線から赤く染まるピークを眺めて】 |
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![]() 【七倉岳】 |
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![]() 【赤沢岳から続く稜線 右奥は鹿島槍ヶ岳】 |
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![]() 【槍ヶ岳と赤く染まる雲】 |
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![]() 【槍ヶ岳をズーム】 |
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![]() 【日がすっかり沈むまで槍ヶ岳が見えていました】 |
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![]() 【針ノ木岳山頂へ】 |
2日目の朝を迎えます。前日はかなり冷え込んだという話を聞いていたので、着られるものは全て着込んで警戒していたのですが、この日はそこまで気温は下がりませんでした。とはいえ、時期が時期ですのでそれなりに寒くはなります。夜明けを針ノ木岳で迎えるために夜明け前に出発します。 御来光は蓮華岳ということで、あまり針ノ木岳に登って来る人はいないかなと思っていたのですが、自分と同様の縦走組の方も何人か登っていました。みなさん速くて置いていかれましたが、それでも夜明け前には十分間に合わせることができました。 |
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確かに聞いていたとおり正面に蓮華岳が立ちふさがるように見えますが、針ノ木岳の方が若干標高が高いこともあり、ほぼ地平線が見えていました。夜明け直前よりもこの夜明けの少し前の赤く染まる地平線が本当に素晴らしいです。そのような意味では日の出の時間ぎりぎりではこのような景色は見られないわけですが。この日は時間に余裕があったので見ることができました。 やがて御来光が昇って来ます。きれいな御来光を眺めることができました。周囲の景色についても、立山連峰に雲がかかっていたのが残念でしたが、それ以外は完璧と言ってもいい景色でしょう。前日の蓮華岳同様に写真など撮っても撮りきれないような景色でした。 |
![]() 【夜明け前の山頂】 |
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![]() 【夜明け前の地平線】 |
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![]() 【富士山から槍の眺め】 |
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![]() 【富士山と南アルプス】 |
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![]() 【今日歩く稜線と奥には後立山連峰】 |
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![]() 【黒部湖と立山連峰】 |
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![]() 【御来光を待つ人々】 |
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![]() 【夜明けの槍ヶ岳】 |
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![]() 【きれいな御来光】 |
すっかり明るくなって、山頂にいた方が次々と出発していなくなった頃スバリ岳に向かって出発します。このあたりの景色で難しいのは、どうしても午前中は立山連峰との谷間が日陰であることでしょうか。これは後で光の当たっていなかった紅葉の斜面にも影響して来ますが、この時で言えば黒部湖にうまく光が当たった景色を眺めることができませんでした。 見た目通りスバリ岳へはザレた急斜面を下って行きます。歩きにくくはありますが、道そのものはしっかりしていますので着実に下って行きます。鞍部に下った後は目の前の岩峰を登って行きますが、これは手前のピークで、登った後トラバース気味にスバリ岳に向かって行きます。 |
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![]() 【赤く染まる稜線】 |
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![]() 【雲に覆われつつも赤く染まる立山】 |
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![]() 【裏銀座への稜線 中央奥に野口五郎岳 右奥は水晶岳】 |
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![]() 【剱岳もピーク付近に雲を被って】 |
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![]() 【影針ノ木岳】 |
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![]() 【夜明けの薬師岳から立山に続く縦走路】 |
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![]() 【まずはスバリ岳へ】 |
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![]() 【手前のピークを登った後は奥のピークへ】 |
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![]() 【スバリ岳と立山連峰】 |
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![]() 【スバリ岳へザレた道を登って行く】 |
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![]() 【スバリ岳頂上碑】 |
最後ザレた道を九十九折れに登って行くとスバリ岳山頂に到着です。こちらも針ノ木岳同様に素晴らしい景色が広がっています。ただ、針ノ木岳同様に黒部湖まで光が当たっていないのは残念でした。立山連峰はほぼ光が当たり絶景が広がっています。これをずっと左手に見ながらの縦走になります。 スバリ岳を下って行きます。やはり急斜面ではありますが、特に危険箇所はなかったように思います。慎重に鞍部まで下った後は赤沢岳に登って行きます。それほど距離がないように見える赤沢岳ですが、これがコースタイムの通り結構な距離があって大変でした。 |
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![]() 【この時間になると立山剱岳にはほぼ光が当たって】 |
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![]() 【針ノ木岳への稜線を振り返る】 |
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![]() 【赤沢岳への道】 |
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![]() 【左の赤沢岳までそれほどの距離はないように見えますが】 |
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![]() 【日陰の斜面に光が当たると紅葉がきれいでしょう(かなり明るくしています)】 |
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![]() 【翌週くらいがピークでしょうか お昼近くにならないと光が当たらなさそうです】 |
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![]() 【急登を登る この後ガレた道をよじ登りながら進んで行く】 |
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![]() 【振り返ると左に針ノ木岳 黒部湖の奥は薬師岳】 |
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![]() 【赤沢岳山頂】 |
稜線の立山連峰側は結構紅葉していそうでしたが、この時間では光が当たらずその鮮やかな様を見られなかったのは残念でした。ただし、ピークはもう少し先だと思います。 最後の急登を登れば到着だと思っていたら、その後にガレた道になり、不安定な石を踏みながらの道を進んで行きます。これを越えてもう少しハイマツ帯を歩くとようやく赤沢岳山頂に到着です。この時間になると黒部湖がしっかり見えるようになった他、立山連峰との距離も近く迫力のある景色を見ることができました。景色が素晴らしくて写真を撮ったり眺めたりするだけで30分程たっていました。 |
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![]() 【上の大観峰と下の黒部平を結ぶロープウェイ】 |
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![]() 【剱岳 登場は何回目?】 |
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![]() 【立山連峰から最も近いのが赤沢岳あたりでしょうか】 |
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![]() 【黒部湖と左奥が薬師岳 右奥が五色ヶ原】 |
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![]() 【ハイマツ帯と蓮華岳と針ノ木岳】 |
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![]() 【鳴沢岳から岩小屋沢岳へ続く稜線 奥は後立山連峰の山々】 |
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![]() 【扇沢へ続く沢筋を見下ろして】 |
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![]() 【赤沢岳を振り返る】 |
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![]() 【正面に鳴沢岳 ここからはまだ距離があります】 |
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![]() 【徐々に離れて行く立山連峰】 |
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![]() 【蓮華岳〜針ノ木岳〜赤沢岳】 |
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![]() 【鳴沢岳頂上碑】 |
赤沢岳でのんびりしている間に後続の方に随分抜かれたようです。だいたい夜明けと同時に出発した方達でしょうか。決して多くはありませんが、思ったよりは歩いている方がいる印象でした。 赤沢岳から次の鳴沢岳へ向かいます。赤沢岳前後の岩場は注意ということでしたが、急斜面に気を付けて下れば大丈夫でしょう。ただ、鳴沢岳がどっしりとした山容を持つだけに、見た感じと比較して思ったよりも遠かったのには参りました。西側から回り込むようにして登ると鳴沢岳山頂に到着です。展望は言うことなしですね。 |
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山頂でしばしの展望を楽しんだら先に進みます。鳴沢岳から下って最後のピークとなる岩小屋沢岳を目指します。鳴沢岳からの下りは全体的には他の山程険しくないと思うのですが、部分的には険しい場所もあって、1箇所三点支持で下った場所がありました。実は、前夜テントを隣に張った方が種池山荘から歩いて来ていて、赤沢岳や鳴沢岳の前後で結構険しい箇所があって三点支持で登ったという話を聞いていたのがここだったようです。登りと下りでも違いますので、逆に歩くとまた違うのかもしれません。この場所も高さはそれほどではないので、後ろを向いて下るのは短い時間でした。ただ、半分は過ぎたというところですので、油断だけは禁物でしょう。 | ![]() 【下って来た岩場を見上げて】 |
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![]() 【中腹の紅葉が進みつつある岩小屋沢岳手前のピーク】 |
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![]() 【営業を終了した新越山荘】 |
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![]() 【鳴沢岳と立山連峰】 |
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![]() 【ハイマツ帯の道を登って行く】 |
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![]() 【イワヒバリ】 |
鞍部に下ると新越山荘があります。ここは前週の3連休で営業を終了しています。テント泊でないのなら、ここで1泊してぐるっと1泊2日で回るのもいいかもしれません。ここから岩小屋沢岳に登って行きます、と思っていたらその手前のピークでした。ここの稜線はなかなか色づいていて、ピークの時にはかなり鮮やかになるのではないでしょうか。 この手前のピークを登ると分岐があって、そのまま登ると行き止まりのピークがあります。なかなかの景色ですが、先に進むことにします。分岐まで戻ってトラバース道を進んで行き緩やかに登って行くと岩小屋沢岳に到着です。 |
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![]() 【紅葉の斜面を振り返って 左奥まで稜線が続く】 |
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![]() 【主役は後立山連峰の山々へ 白馬岳〜唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳】 |
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![]() 【蓮華岳と針ノ木岳 針ノ木峠への沢筋の道がよく見えています】 |
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![]() 【岩小屋沢岳頂上碑】 |
岩小屋沢岳はとりあえずあるピークというくらいにしか考えていませんでしたので、あまりの展望の良さに驚いてしまいました。この縦走路のピークはどこも展望が素晴らしいです。さっさと種池山荘へと思っていたのですが、結局ここでも30分程度過ごしてしまいました。 後は種池山荘へ気持ちの良い稜線をと思ったのですが、片方が切れ落ちていたり、思ったよりもアップダウンがあって、終盤にはなかなか応える道でした。ただ、道中でずっと見えている鹿島槍ヶ岳の雄姿は素晴らしく、展望は飽きることがありませんでした。 |
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![]() 【山頂からの立山連峰】 |
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![]() 【山頂から振り返る稜線】 |
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![]() 【水墨画のような眺めと奥には八ヶ岳連峰と富士山】 |
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![]() 【右側の切れ落ちた道が続く】 |
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![]() 【種池山荘から爺ヶ岳への道】 |
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![]() 【ススキと鹿島槍ヶ岳】 |
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![]() 【左上の種池山荘へは最後登って行きます】 |
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![]() 【爺ヶ岳手前の斜面の紅葉】 |
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![]() 【テント場の脇を通って】 |
![]() 【遠く蓮華岳・針ノ木岳が】 |
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![]() 【賑わう種池山荘】 |
お昼過ぎにようやく種池山荘へ到着です。まだ先は長いですが、とりあえずここまでそれなりの時間に到着できれば問題ないでしょう。ここまでの静けさが嘘のように大にぎわいでした。座る場所もないくらいでしたので、すぐに出発しても良かったのですが、柏原新道は途中であまり落ち着いて休憩できる場所もないのでゆっくり休憩することにしました。 休憩をしたら一気に下って行きます。もう撮るものもないということでカメラをしまって歩いていたらなんとあまりにも紅葉がきれいでもう一度取り出すような状況だったのでした。 |
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![]() 【中腹には見事な紅葉】 |
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![]() 【扇沢も近づいて】 |
その後は再び一気に下って行きます。ちょうどいいペースで下っている人がいたので、途中からはその方に合わせて下って行きました。自分としてはかなりのハイペースで下ることができました。登山口に出た後は、扇沢まで車道の脇を歩いて行きます。 駐車場はもうがらがらかなと思っていたらまだ満車だったのには驚きました。それだけ立山に入っている人が多いのでしょうか。立山は紅葉がピークだったかもしれません。今回のルートは聞いていた通りの素晴らしい展望でありながら、静かに歩けて本当に思い出に残る山行となりました。 |
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