おじらがわけいこく・ひなたやま
 尾白川渓谷・日向山
登山日: 2013年11月9日(土)   標高:1660m(日向山)
    標高差:駐車場から約880m


 11月9日(土)    駐車場 7:40 → 不動滝 10:00 → 錦滝 10:50 
   展望地点探索 11:30(〜12:10) → 日向山 12:30 → 駐車場 14:10

 

 本日は尾白川渓谷を歩き日向山を登ってぐるっと周回をします。実はこの週の前半に甲武信ヶ岳と西沢渓谷をセットで歩いたのですが、その際もう1つの候補がこちらのルートで、迷った末に、以前から行きたかった甲武信ヶ岳と西沢渓谷のルートを優先したのでした。

 尾白川渓谷のことは名前だけは知っていましたが、その紅葉の美しさを知ったのは最近で、週末に晴れたら是非と思っていたところでした。土曜日はなんとか晴れそうでしたので、さっそく向かうことにしました。ちなみに、甲武信ヶ岳に登った際に膝を痛めてしまったこともあり、無理のないルートとしてもちょうど良かったと思います。

【尾白川渓谷駐車場】
 
【駐車場奥の入口】
 西沢渓谷を歩いた時に感じたことは、やはり地形的に山の紅葉以上に渓谷の紅葉は太陽の光の当たり具合が時間によって変わってくるということでしょうか。渓谷の入口は西沢渓谷も尾白川渓谷も東向きなのでやはり午前が良さそうな感じでした。

 距離的には早朝からの出発も可能な場所ですが、あまり朝が早いと太陽の位置が低くて光が当たらないかなと思い、夜が明けてからの出発としました。結果としては、晴れだと思った天気が高曇りのようになってしまって思い通りにはなりませんでしたが、せっかく同じ紅葉を見るのなら考えて歩くのは重要なのではないかなと思います。

【下って来た紅葉】
 
【最初は快適な林道歩き】
 金曜日の夜が遅くなったのですが、準備をしてすぐに出発します。尾白川渓谷前の駐車場で仮眠を取ることにしました。ここには公衆トイレもあります。ちなみに、この駐車場この入口は、山屋としては甲斐駒ケ岳の黒戸尾根を登る際の駐車場という方がしっくりくるのかもしれません。日向山に登るだけでしたら、林道を登ったところに駐車できるスペースがあります。

 夜が明けて続々と車が入って来て、みなさんが出発した頃に起きて準備をして出発します。出発のピークは過ぎていたようで、自分が出発する頃には人はまばらになっていました。
 
【木々の合間のキャンプ場】

【日向山分岐(右)】

【駒ケ岳神社】
 まずは駐車場の奥から遊歩道のような道を歩いて行きます。すると見事な紅葉を見ることができました。紅葉もかなり下がって来ていて終盤と言ったところでしょうか。

 さらに歩いて行くと左手にキャンプ場が見えて来ます。さすがにこの時期にキャンプをする人はあまりいないと思いますが、夏などは結構賑わっているのでしょうか。もう少し歩くと日向山方面との分岐があります。ここに下って来る予定です。分岐から間もなく駒ヶ岳神社があります。こじんまりとした神社でとても静かでした。 

【吊橋へ】
 神社を過ぎると間もなく吊橋があります。ここからは、尾白川渓谷の上流が少し見えて期待が高まって来ます。

 吊橋を渡った直後に分岐があります。ここを左に折れれば甲斐駒ケ岳、右に曲がれば本日向かう予定の尾白川渓谷です。ちょうど分岐に差し掛かる前に登山者に抜かれたのですが、その方は軽装で甲斐駒ケ岳方面に歩いて行きました。装備的にやはり日帰りなのでしょうか。黒戸尾根は昨年も今年も機会があればと思いつつ、結局伸び伸びになっています。

 分岐を折れて本格的な渓谷の道に入って行きます。最初は緩やかなアップダウンかと思いきや一気に急登を上がって行くところもあります。

【吊橋を渡って】

【吊橋から上流を眺める】

【甲斐駒ケ岳方面との分岐】

【最初は歩きやすい道】

【千ヶ淵】
 登山道は思ったよりは険しい感じでしょうか。序盤はまだそこまででもないですが、西沢渓谷と同じような感覚で歩くとちょっとハードに思えるかもしれません。

 しばらく歩いて行くと千ヶ淵と呼ばれる場所が出て来ます。近くからは見られませんが、滝が見えています。このように道中に大小さまざまな滝を眺めることができます。ただ、日がうまく当たっている時に見られなかったのは残念でした。角度や時間の問題もあるかもしれませんが、先にも書いたように晴れだと思っていた天気が曇り始めていたことが原因だったのでした。午後からは曇りの予報でしたので仕方のないところです。

【渓谷と紅葉を振り返る】

【序盤はまだ太陽が出ていて紅葉が鮮やかでした】

【尾根道と渓谷道分岐】

【滝と見事な紅葉】
 しばらく渓谷の眺めを楽しみながら進んで行くと尾根道と渓谷道の分岐があります。渓谷の眺めを楽しむために渓谷道を進んで行きます。このあたりから、徐々に狭い道のトラバースがあったり、険しい箇所も出て来ます。渓谷を見下ろす眺めは素晴らしいですが、足元にも気を付けて進んで行きます。

 滝も徐々に迫力を増して行きます。紅葉も渓谷沿いというよりは対岸の斜面の紅葉が見事でした。どうしても渓谷の木々に遮られてしまうのですが、樹木越しの紅葉は見事でした。

【随分下に見える渓谷の眺めも素晴らしい】

【足元に気を付けながら進む】

【百合ヶ渕】

【神蛇滝と紅葉】

【尾根道分岐】
  百合ヶ渕の断崖絶壁に落ちる滝を見下ろした後さらに進んで行くと、かなりの急登が待ち受けています。梯子や木に掴まって登って行くような道で、これを登り切るとなだらかな場所に出て神蛇滝を見下ろせる場所に出ます。なかなかスケールのある三段の滝で周囲の紅葉も見事でした。周囲の木々があってうまく構図は取れなかったのですが、一見の価値のある滝だと思います。

 その後さらに進んで行くと尾根道分岐があります。先にあった尾根道を進むとここに出るようです。尾根道を使えば狭いトラバース道や最後の急登を避けることができますね。

【落ち葉の絨毯】

【一旦歩きやすい道へ】

【ここも見事な紅葉】

【対岸の紅葉】

【不動滝と吊橋を見下ろして】

【不動滝】

【吊橋から渓谷の眺め】

【ちょっと失敗した写真?】

【大岩の奥に不動滝】
 その後はしばらく気持ちの良い登山道が続きますが、徐々に本格的な登りになって来ます。これを登り切ると下に不動滝と吊橋が見えて来ます。周囲の景色と比較して地味に見える不動滝ですが、近づくと迫力のある滝です。

 吊橋を渡り渓谷の眺めを楽しみつつ進みます。不動滝の袂に出てくることができました。一枚岩を登って行けばさらに近づくことができそうでしたが、ロープが1本あるのみで危険そうであったのと、膝の調子が気になったので無理はせず滝の近くまで行くのはやめることにしました。このあたりも光が再び当たって紅葉が見事でした。不動滝の奥からは一気に高度を稼いで行きます。

【鮮やかな紅葉】

【急登が続く】
 急登を登って行きます。太陽が雲に覆われて来ましたが、このあたりの紅葉もなかなかでした。尾根に乗るとそのまま奥の沢に下る道とそのまま尾根に沿って進む道があって迷いましたが、尾根に沿って歩いて行きます。やせた部分もありますが、危険はあまりないと思います。やがて林道と合流します。

 林道は歩きやすいかなと思っていたのですが、落ち葉や残土で思った程は歩きやすくはありませんでした。ここを歩いて行くと錦滝に到着です。ここからは、前回日向山に登った時にも通っていますが、あまり覚えていませんでした。

【道中の紅葉】

【落ち葉に埋まった林道歩き】

【錦滝と周囲の紅葉】

【橋からの錦滝】

【近くからの錦滝】

【梯子と大岩と紅葉】

【紅葉の急登】

【赤系統が鮮やか】

【急登なうえに紅葉を見上げて首が疲れます】

【雁ヶ原分岐】
 前回は日向山からこの錦滝に下って来ましたが、今回は逆に登って行きます。かなりの急な斜面だったことをよく覚えていました。体力的にはしんどいですが、登りになっている分危ない所はあまりないでしょうか。

 やがて、雁ヶ原方面の分岐が現れます。記録で日向山を見下ろしていたものがあったので、同じように見てみようということで雁ヶ原方面に向かいました。ここは、今までのルートと違って、場所によっては踏み跡が薄いところもありました。稜線に出た後も行ったり来たりして展望地点を探します。
 日向山から近いあたりには展望地点がありませんでした。突き出た岩はありましたが、回り込んでも登るのは難しそうでした。いろいろと粘って探しましたが、時間ばかりが過ぎてしまうので断念して日向山に向かいます。一旦下って砂地の斜面に出て、再び登り返して行きます。

 先に日向山手前の岩場のピークに寄って行きます。ここは展望が素晴らしく周囲の山々をぐるっと見渡すことができました。その後は日向山に向かいます。割と静かだった尾白川渓谷と比較すると山頂は大にぎわいでした。登山者というよりはハイキングという感じの方が多かったです。

【残念ながらうまく見える場所はなく】

【白砂の斜面を登る】  

【振り返って見事な紅葉と左奥に甲斐駒ケ岳】

【紅葉付近をズーム】

【日向山直下の岩岩の斜面】

【頂上碑と甲斐駒ケ岳】
 その後頂上碑付近でしばしのんびり過ごすことにします。今回は雲の合間に前回見えなかった甲斐駒ケ岳は見ることができましたが、今度は八ヶ岳連峰が雲に隠れてしまいました。

 全体的に雲が増えて来て展望もなくなって来たことから、休憩もそこそこに下山に取り掛かります。前回も寄ったのですが、今回も一応三角点に寄ってから下って行きます。山頂付近の紅葉もなかなか見事で、登山口付近まで思っていた以上に紅葉が残っていてきれいでした。このあたりは結構多くの登山者が歩いていました。

【甲斐駒ケ岳】

【雨乞岳とその稜線の紅葉】

【八ヶ岳連峰は雲の中】

【気持ちの良い樹林帯を下る】

【見事なカラマツの紅葉】

【登山口付近でも見られました】

【日向山登山口付近の紅葉】
 日向山の登山口まで戻った後は、そのまま登山口前の案内板にしたがって尾白川駐車場へ下って行きます。途中車道を少し歩いて横切る他はひたすら下って行きます。

 これを下り切ると朝歩いた駐車場前から続く道に合流します。駒ケ岳神社の少し手前あたりの分岐です。ここまで戻れば尾白川駐車場まではあっという間です。観光客も行き来している中、駐車場まで戻って来ることができました。

【日向山登山口】 

【日向山登山口前の尾白川駐車場への案内板】

【朝通った分岐へ合流】

【どんよりとした空の下尾白川駐車場へ】
 結果として、前週の展望、紅葉にはかないませんでしたが、それでも渓谷の紅葉に滝、山の展望を楽しむことができたのではないかと思います。また、登山口から日向山への登山ルートの紅葉も見事で、いろいろと歩き回った甲斐のある1日でした。


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