たてやま
 立山
登山日: 2013年11月24日(日)   標高:3003m(雄山)
    標高差:室堂から約570m

地図は前回の立山登山時(2013年7月20日)のものを参照


 11月24日(日)    室堂 10:00 → 一ノ越 11:20(〜40) → 雄山 12:35(〜13:20)
   室堂 14:50

 

 本日は初冬の立山に向かいます。この週末は土日ともに天気が良さそうでしたので、欲張って前日の谷川岳に続いて立山に登ることにしました。しかし、きちんと移動距離を考えていなかったので、扇沢まで随分移動に時間がかかってしまいました。家から向かうよりは若干近いかなという程度の距離を走ることになりました。

 現地入りは当然夜中になったわけですが、駐車場は満車で路肩にも車が並んでいる状態でした。扇沢駅の周辺は路面が凍結していて、前日の谷川岳の時はあまり感じませんでしたが、この時はスタッドレスに替えておいて良かったなと思いました。

【道路の凍結した扇沢】
 
【扇沢駅】
 適当な場所に車を駐車して車中泊をして夜を明かします。ちなみに、当初は土曜日に入って宿で1泊しようと思っていたのですが、平日の降雪量がかなり多く雪崩の危険性が高そうであったことから土曜日に入るのはやめたのでした。正直、始発でも室堂に入る時間はいい時間になってしまうので、日帰りは微妙だったのですが、やはりこの時期の景色を見ておきたいと思って決行したのでした。

 ちなみに、始発でも現地入りは10時前で、扇沢方面の最終便が15時15分ですから、現地には5時間しかいられません。富山側から入れば、最終便が遅いですが、当然こちらからでは遠いのと、積雪で通行止めになる可能性もあるので難しいところです。
 
【改札前に並ぶ】

【徐々に並ぶ人々】

【トンネルを通過して】
 
【所々で道路の凍結した黒部ダムの道】
 朝はゆっくりでいいのですが、日曜日で駐車されている車を見る限りではかなり混み合ったと思われる土曜日に比べれば、向かう人は少ないだろうと思いつつも早い時間から並んでしまいました。結局、改札はほぼ先頭で並んで始発を待ちました。

 黒部ダムはこの時期は放水はなく、通路は雪と一部アイスバーンになっているので慎重に歩きます。スキー靴を履いている方に比べれば楽なものですが。この日は朝方はあまり天気が良くないという予報通り雲の多い空でした。この標高、この時間でこの雲だとすっきりとした晴れは望めないかもしれないなと思いつつ乗り継いで行きました。

【雲の多い景色】

【室堂へ】
 10時前に室堂に到着です。ちなみに、アルペンルートを扇沢から往復するといい値段になりますが、この時期というより11月は現金払いに限りますが2割引になるキャンペーンがあったので、それを利用しています。

 室堂へ到着してみるとかなり大勢の人がいます。恐らく前日から泊まっている方も結構いるのでしょう。悪い予感が当たってしまい景色は全くなくてガスガスでした。本当に少し前の人がすぐに見えなくなるくらいの視界で、恐らく前日から泊まっている方達だと思いますが、帰って行く人もいました。とりあえず、行けるところまで行ってみることにします。まずは、予定通り一ノ越方面に向かって歩いて行きます。
 この付近を歩いている方はかなり多かったのですが、それは前日に真砂岳付近で雪崩の事故があって7人の尊い命が失われ、一部の区域を除いて原則的に立入禁止になったからのようでした。実は今回歩いた一ノ越から雄山のルートはあまりそのような危険はないと思っていたのですが、室堂山下部のトラバース付近は雪崩の危険性があるということで、本当にどこにリスクが潜んでいるのかわかりません。

 少し歩いて行くとほとんどの方が右手に歩いていきます。思わずついて行こうと思ってしまいましたが、よく確認すると室堂山方面でした。少し待っていると一ノ越方面に歩いて行く人もいたので、自分も向かうことにします。ちなみに、トレースはきちんとありますので、ガスガスでも明後日の方向に行って迷うことはなさそうでした。

【室堂には大勢の人々が】

【ガスガスの中を歩いて行く】

【少しずつ晴れて】

【まだ雲に覆われている一ノ越付近】
 トレースはあるものの、その上をたどってもそこそこ足が埋まる程の深さでした。もちろん、外れればさらに埋まってしまいます。ツボ足またはアイゼンという方もいましたが、一応ワカンを装着して行くことにしました。

 ワカンでもそこそこ埋まるところもあり、スノーシューでもいいくらいでした。ただ、後で履き替えなければならないので、結果としてはワカンくらいでちょうど良かったでしょうか。一ノ越がどのあたりかもわからない状態でしたが、少しは晴れて来て、最後急登を登り切って一ノ越に着いた時には青空も見えてきました。本当に予報を信じて良かったなと思いましたね。
 一ノ越では、ストックワカンの装備をアイゼンピッケルに切り替えます。同時に、徐々に晴れてくる眺めに写真を撮るのも忙しかったです。休憩も兼ねて景色をしばらく楽しんでいましたが、この日は時間が限られていますので、休憩もそこそこに雄山に向かって出発します。

 ここからは本格的な登りになりますし、凍結箇所に注意と言いたいところですが、あまりに強烈な風に吹かれてそれどころではありませんでした。バラクラバにゴーグルを持って来なかったのは失敗でした。久しぶりの雪山でそこまで気が回らなかったようです。仕方がないので、本当に強いときには風に背を向けて、落ち着くと歩き始めますが、それでも雪が当たって顔はかなり痛かったです。

【一ノ越】

【これから登る山頂を見上げて】

【強烈な風と青空に輝く太陽】

【登ってきた急斜面を見下ろして】

【浄土山から龍王岳の見事な眺め】

【室堂方面の眺めと風に耐えて登る登山者】

【右手前の龍王岳から槍ヶ岳方面の眺め】

【急斜面を見上げて】

【奥大日岳も徐々に見えて】

【雄山山頂へ】
 ルートは、ザレた道が雪道になって歩きやすくなっている部分もありますが、急斜面になっている箇所は慎重に登って行きます。当初懸念していた凍結箇所はありませんでした。残雪期などで、随所に凍結箇所ができると怖いルートになるようで、残雪期にも登った方の話ではアイゼンやピッケルがほとんど刺さらない所もあったとのことでした。

 がんばって登りきると雄山山頂に到着です。一部雲もかかっていますが、これだけの景色が見られれば御の字でしょう。そのまま神殿に上がって行きました。この最後の部分は少し気を付けた方がいいかもしれません。

【祠と大汝山から剱岳への稜線】

【見事な奥大日岳の眺め】

【神殿付近は所狭しと賑わって】
 山頂からは見事な景色が広がっています。奥を見渡せば大汝山から剱岳までがよく見えています。特に剱岳は真砂岳から見てみたくなるような迫力でした。後立山連峰は雲がかかって全ては見えていませんが、それでも主要峰がいくつか見られて良かったです。目を北方に転じれば、槍ヶ岳や薬師岳をはじめとした北アルプスの山々がよく見えています。7月に訪れた時に見た景色が白くなって本当に感動させられました。7月の時も今回も本当に天候に恵まれたと思います。惜しむらくは、日帰りでじっくり回れなかったことですが、これだけ晴れてくれれば文句は言えないでしょうか。

【社務所の手前の滑らかな斜面がきれいです】

【大汝山と左奥は剱岳】

【後立山連峰の山々 中央が五竜岳で右が鹿島槍ヶ岳か】

【奥大日岳】

【大日岳付近には雲がかかって】

【大汝山には登る人が】

【薬師岳と雄山山頂でくつろぐ人々】

【真っ白な薬師岳】

【すっきりと見えた槍ヶ岳】

【室堂センター付近を見下ろして】

【剱岳をズーム】

【一ノ越を見下ろしながらの下り】

【一ノ越で再び装備を替えて】
 時間がないと言う割には結構山頂でのんびり過ごしてしまいました。賑わっていた山頂もいつの間にかほとんど人がいなくなっていました。15時過ぎの最終便に間に合わせなければなりませんので、一気に下って行きます。風も穏やかになっていて快調に下り、一ノ越で装備を替えて再び室堂に向かって下ります。

 一ノ越直下は雪の深いところに突っ込んでしまって少し難儀しましたが、それ以外はトレースをたどってあまり深雪に捕まることなく戻って行くことができました。ただ、途中で何度も何度も振り返りながらでしたので、思ったようには進めなかったのでした。 

【緩やかな下りですがこのあたりは雪が深く】

【真っ白な奥大日岳】

【振り返ると見事な山々】

【縦横に駆け巡るトレースと奥大日岳】

【見事な立山連峰の眺め】

【最後の室堂への道】

【絶景も見納め】

【室堂センターへ】
 後で驚いたのはこの下っている間でも随分写真を撮っていたことです。登っている時はこのあたりではガスガスでしたので、余計に新鮮に感じられたのでした。

 写真を撮りながらでしたが余裕を持って室堂センターまで戻って来ることができました。最初はガスガスで展望は望めないかなと思ったのですが、結果としては、一ノ越あたりから晴れて絶景続きの素晴らしい山行となりました。扇沢までは途中の景色を楽しみつつ、立山連峰の絶景の余韻に浸りながら戻って行きました。現地の滞在時間はたった5時間でしたが、本当に価値ある5時間でした。 

【赤沢岳から針ノ木岳の絶景と上がってくるロープウェイ】

【扇沢駅へ】
 扇沢駅に到着したら、着替えをして帰路に着きます。

 今シーズン最初の積雪期の山で、谷川岳から立山と少し欲張った週末となりましたが、どちらも最初はガスガスだったにもかかわらず、最終的にはよく晴れて素晴らしい景色を眺めることができました。厳冬期はしばらく離れることになると思いますが、また残雪期にどこかアルプスを眺めることのできる山で素晴らしい景色を眺めたいものです。 
 


山行記へ戻る

ホームへ戻る