つばくろだけ | |
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登山日: 2013年12月21日(土)〜12月23日(月) | |
標高:2763m(燕岳) | 標高差:宮城ゲート前から約2000m |
地図は前回の燕岳登山時(2012年11月25日)のものを参照
※今回はこのルートに宮城ゲートから中房温泉までの林道歩きあり
12月21日(土) | 宮城ゲート前駐車場 12:00 → 中房温泉 16:30 | ||||
12月22日(日) | 中房温泉 7:50 → 合戦小屋 11:50 → 燕山荘 13:50 | ||||
12月23日(月) | 燕岳往復 5:30(〜7:45) → 燕山荘 8:20 → 合戦小屋 9:00 | ||||
→ | 中房温泉 10:50 → 宮城ゲート前駐車場 14:55 |
本日から2泊3日で冬の燕岳に登ります。いつものオフ会メンバーで忘年会を兼ねた山行と言っても良いでしょうか。と言いつつもお酒一本も余分に持って行けなかったくらいばてばてだったのですが。最終日を除けば、1日に歩く距離はそこまで長くはないはずなのですが、12月に入ってから全然山歩きをしていなかったのでかなり体が重くなっていたようでした。 宮城ゲート前の駐車場に集合です。出発が若干遅くなったのと、安曇野IC手前のタイヤチェックによる渋滞に巻き込まれてしまい集合時間に遅れての到着です。駐車場手前は結構雪が残っていて、久々の雪道運転に少し緊張させられました。ちなみに帰路には車道の雪はすっかりなくなっていました。 |
![]() 【宮城ゲート前駐車場】 |
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![]() 【みなさん準備完了(風花さんより)】 |
準備もしなければならないので、みなさんに先に行ってもらって後で追い付こうなどとも思ったのですが、他のみなさんも渋滞に巻き込まれてしまったようで、準備が終わった頃続々と到着しました。お互いに挨拶をして準備が出来たら出発です。もう12時という時間でしたが、この日は中房温泉までですので特に問題はないでしょう。 ちなみにこの日は、kazさん、イガイガ隊長、西やんさん、風花さん、ちびたさん、ともちゃんの他、ムサママさんも参加されての楽しいメンバーが集結しました。まずは、ゲートの脇を通ってその後はひたすら林道を登って行くことになります。 |
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![]() 【冬季はここから先は通行止め】 |
![]() 【休憩を挟みながら登って行く】 |
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![]() 【ひたすら林道を登って行く】 |
林道歩きと言ってもやはり13キロは長く、また、中房温泉までは600m以上は標高を稼いで行きますので、楽ではありません。いつもは車で入れることで随分助かっていたのだなと改めて思ったのでした。 昨年11月下旬に中房温泉まで入れる最後の週末に燕岳に登りましたが、それ以降の時期は登ることはないと思っていました。吹き曝しになる区間は短くともやはり冬のアルプスは厳しいのとこの長い林道歩きがあるからでした。ただ、単独の時とは違って、疲れているなりにもみんなでわいわいやって登って行くと、やはり時間の長さの感じ方が違いましたね。 |
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![]() 【先行するkazさんと西やん】 |
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![]() 【樹氷もなかなかでしょうか(風花さんより)】 |
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![]() 【風花さんと有明荘看板】 |
林道歩きが長いなあと何度も言いながら登って行きました。ちなみに、雪は比較的最初の方から繋がっており、雪がそれなりに積もっていたので歩きやすかったです。帰路はいろいろと溶けていて部分的に歩きにくい箇所も随所で見られました。恐らく行く前にちょうど雪が積もったのでしょう。 道中には距離の看板がありますので、現在の場所はわかりますが、思ったようには進めません。随分歩いたなと思った頃ようやく有明荘に到着です。その後、第三までの各駐車場の前を通ると急な道を登って行きます。結構急なイメージがあったのですが、問題なく上がって行くことができました。 |
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![]() 【中房温泉へ】 |
![]() 【明日はここから登る登山口】 |
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![]() 【中房温泉へ】 |
ロータリーに出て少し上がって行くと燕岳登山口があります。いつもは、ここから山に登って行くのでこれ以上奥に行くことはありませんが、中房温泉へはここから奥へ入って行きます。 奥へ少し歩いて行くと中房温泉に到着です。ここで標高は1462mになるようです。宮城ゲート前から随分上がって来ました。ちなみに、ここからは東沢乗越への道があります。北燕岳経由で歩くとここに戻って来ることになります。イガイガ隊長が受け付けをした後、正面の建物ではなく少し奥にある建物に移動します。時間が時間ですので、この日最後の到着だったのかもしれません。 |
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別館の2階が宿泊部屋になります。男性部屋と女性部屋がありましたが、なんと間には襖があるだけでした。食事後の宴会はある意味やりやすかったのかもしれません。 片づけをしたらさっそく食事です。翌日以降のためにもしっかり食べておく必要があるでしょう。個人的には、あまり山に登らず無駄なエネルギーはいっぱい持ってそうではありましたが。ここで乾杯をして、みんなで楽しく食事をとります。結局、宿泊者の中で一番最後まで残っていたのでした。食事自体は比較的質素だったでしょうか。翌日の燕山荘が山の上であるにも関わらず豪華だったので余計にそう感じたのかもしれません。 |
![]() 【ここは海抜1462mだそうです】 |
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![]() 【中房温泉の夕食】 |
その後は温泉に浸かりに行きます。この時期でなければかなりの温泉があるようでしたが、この時期でも4つあるとのことでした。さすがに寒かったので1つで十分かなと思いつつ、比較的近くの温泉に浸かります。気持ちいい温泉で西やんさんとしばしおしゃべりをしていました。ここまでは良かったのですが、西やんさんが出た後一気に気持ち悪くなります。もがきたくなるような気持ち悪さといったところでしょうか。何もしたくはなかったのですが、どんどん体が冷えて行くので、がんばって服を着て急いで布団に駆け込んだのでした。風花さんも同じような症状で大変だったようです。 その後宴会が始まりましたが、残念ながら参加できませんでした。ただ、聞いているだけでも楽しかったです。気持ち悪さもなんとかそのうちに落ち着いて来ました。 |
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![]() 【みんなで乾杯】 |
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![]() 【楽しい夜は更けて行きます】 |
こうして楽しい夜は過ぎて行きます。翌日の予報は吹雪で、個人的には先ほど気持ち悪くなったこともあって不安はないと言えば嘘になるでしょう。ただ、今回は景色などが見えなくてもみんなで楽しく過ごせればいいかなと思っていましたので、そういう意味では気楽なものでした。 翌日は徐々に回復してきそうだということもあって、ゆっくり出発することになりました。初日で睡眠不足気味だったこともあって、本当によく眠れたと思います。 |
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![]() 【明るくなるも空は曇って】 |
2日目の朝を迎えます。出発はゆっくりということで、朝食をとった後ゆっくり準備をしてから外へ出ます。中房温泉で荷物を預かってくれるようでしたので、いくつかの装備を預けて少しザックを軽くしました。 宿の外へ出ると空はどんよりと曇っていましたが、吹雪くと言われていた割には、山の上の方とは天候が違うとはいえ、思ったよりは良さそうな感じでした。 登りではどこでアイゼンを装着するのかが難しいところでしたが、みなさんが最初から前爪のアイゼンを装着していたので、自分もここで装着することにしました。 |
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登りであれば雪も歩きやすく、合戦小屋あたりまではノーアイゼンでも良かったかもしれません。急斜面になってから装着するわけには行きませんので、早めに付けておくのもありでしょう。 宿の前で記念撮影をしたらそのまま登山口に向かいます。この登山口までの区間の一部と、登山口から歩いて間もなくの区間に一部雪のない箇所がありますが、基本的にはずっと雪道が続いていましたので、アイゼンを装着しておいて良かったかなと思います。登山口前でもお互い代わる代わる記念写真を撮ったら出発です。前日歩いているのと、少しザックを軽くしたので、多少は歩けるようになりましたが、それでも体は結構重かったです。 |
![]() 【みなさん準備中】 |
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![]() 【出発前に1枚(風花さんより】 |
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![]() 【登山口にて記念撮影】 |
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![]() 【第一ベンチにて休憩】 |
先頭は元気な西やんさんが歩いて行きます。最後まで快調で中盤からへろへろだった自分と比較すると本当に体力があるなあと思いました。その後をムサママさんと風花さんが歩いてその後ろを自分は歩きました。ムサママさんは雪山はまだあまり歩きなれておらず、また、風花さんは病み上がりでほとんど歩いていなかったにも関わらずしっかり歩いていてやっぱりこのメンバーはすごいなと思ったのでした。 イガイガ隊長はお酒が抜けず大変そうでしたが、抜けて来た後は元気に歩いていました。kazさん、ちびたさん、ともちゃんは言わずもがなの健脚ですね。体が温まらなくて大変だったというくらい余力があったのでした。 |
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![]() 【太陽は見えずとも思ったよりは明るい空】 |
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![]() 【余裕の表情(?)】 |
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![]() 【ベンチごとに休憩】 |
途中はベンチがある度に休憩を取りました。健脚組ならあまりいらなかったかもしれませんが、自分はちょうどいいくらいでした。無雪期ならば、さすがにベンチごとに休むことはないと思いますが、やはりこの時期は大変ですので仕方がないところでしょう。雪道としてはよく踏まれていて歩きやすかったので、体力不足が原因でしょうか。いつもの雪山は日帰りなので、いつもよりは荷物が重いというのもあったでしょう。 ゆっくり登って行きますが、この日は燕山荘まで上がればいいので問題はないでしょう。最後の方に登って行ったせいか、あまり追い抜いたり追い抜かれたりがなくてマイペースで歩けたのは良かったと思います。 |
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![]() 【雪は深まって】 |
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![]() 【閉鎖中の合戦小屋の脇で休憩】 |
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![]() 【完全防備で誰が誰だか?】 |
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![]() 【カメラが向くとポーズを決めてくれる隊長】 |
第三ベンチ、富士見ベンチを過ぎて登って行くと合戦小屋に到着です。この時期は閉鎖されているので中に入ることはできませんが、いい風よけにはなると思います。稜線に比べればあまり風はないと思いますが、尾根の方からそこそこ風が吹いていました。 合戦小屋ではいよいよ今回懸念していた尾根筋の道に備えて装備を整えます。バラクラバなどをすると顔は全く見えませんね。準備ができたら急登を登って行きます。一気に開けた場所に出ましたが、幸いなことに風は比較的穏やかでした。結果としてですが、小屋に入った後に猛烈な風が吹いていましたので、いい時間に登れたのだと思います。 |
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![]() 【いよいよ開けた尾根筋の道へ】 |
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![]() 【思ったよりも風が穏やかでした】 |
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![]() 【時々吹く風がさらさらの雪を飛ばしていきます】 |
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![]() 【稜線を振り返ると見事な青空と眺めて飽きない雲】 |
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![]() 【燕山荘もくっきりと見えて来ました】 |
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![]() 【最後の燕山荘手前の急登】 |
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![]() 【登りきると小屋の裏へ】 |
稜線には雲がかかって大天井岳らしき山が微かに見えていますが、槍ヶ岳までは見えていないようでした。それでも、ガスの奥に見える太陽や、振り返った時の見事な稜線と青空など素晴らしい景色を見ながら歩くことができました。 ルートはよく踏まれているので、道を外さなければそれほど沈むことはありませんが、ちょっとでもずれると太ももくらいは簡単にはまってしまうくらいの積雪量でした。場所によっては、飛んできた雪ですぐに覆われてしまうような状況ですが、 さすがに痕跡までなくなるほどではありません。わかりやすい尾根筋の道ですが、ガスがかかっていて強い風が吹いているとかなり大変そうなことは想像できました。 |
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![]() 【僅かに姿を現した太陽】 |
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![]() 【ガスに覆われた燕岳】 |
燕山荘が見えてからが長いですが、緩やかに登って行って、最後急登を登り切ると小屋の裏手に出ます。このあたりは無雪期とはルートが違います。昨年も歩いていたのでそのあたりはわかっていましたが、やはり積雪量が全然違ったので同じように歩いているようには思えませんでした。 写真を撮りながらだったので他のメンバーより遅れての到着となりましたが、小屋前で記念撮影をしたら中に入ります。時期が時期ですのでいつもよりは少ない燕山荘ですが、それでも自分から見ると随分賑わっているように見えました。 |
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![]() 【小屋前にて記念撮影(風花さんより)】 |
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![]() 【ぎりぎり青空の見えている燕岳】 |
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![]() 【徐々に暗い雲に覆われて厳しい顔を見せる燕岳】 |
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![]() 【すっきりとではありませんが槍ヶ岳】 |
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![]() 【小屋の様子が風の強さを物語っています】 |
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![]() 【北アルプスの白い稜線】 |
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![]() 【槍ヶ岳から続く稜線】 |
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![]() 【早速お約束の乾杯】 |
本日はそのまま宴会へと言いたいところですが、到着した時には見えなかった燕岳が見えて来たようでしたので、ザックを上げた後もう1回外に出て周囲の写真を撮っていました。この頃になるとかなり風が強くなっていましたが、まだなんとか耐えられる強さだったでしょうか。燕岳はしっかり見えましたが槍ヶ岳方面はすっきりとは見えませんでした。それでもそれはそれで素晴らしい眺めだったと思います。 小屋に戻ったら早速乾杯です。こんなに寒いとビールはあまり飲みたくならないものですが、小屋の中は暖かかったのでビールも進みました。その後もストーブを囲んでのまったりした時間が過ぎて行きます。 |
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![]() 【ストーブを囲んでまったり】 |
![]() 【みなさんくつろいでいます】 |
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![]() 【強烈な風と舞い上がる雪ですっきりと見えず】 |
その後、夕陽が見えるということで外に写真を撮りに行きます。みなさんサンダルですぐに撮りに行ったのですが、自分はしっかり靴を履いてなどと準備に時間をかけていたら夕陽が沈んだ後になってしまいました。夕陽が沈んだ後、誰もいなくなった小屋の周辺で風に耐えながら写真を撮っていました。暗い時間帯の景色の冬の厳しさを感じさせる眺めは個人的には好きだったりします。写真自体は暗くてなかなか雰囲気が伝わらないかもしれませんが。 小屋に戻って再びまったりしたら夕食になりました。夏の繁忙期は何回にも分けられる食事ですが、この日は1回で済んだようです。 |
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![]() 【一歩間に合わなかった夕陽と槍ヶ岳】 |
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![]() 【夕暮れの槍ヶ岳】 |
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![]() 【日の沈んだ後の眺め】 |
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![]() 【大天井岳】 |
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![]() 【夕陽に輝く燕岳は見られませんでしたが沈んだ後もなかなかでした】 |
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![]() 【やっぱり何度も撮ってしまった槍ヶ岳】 |
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![]() 【オーナーの一声で乾杯】 |
この日はクリスマスの御祝いを兼ねてということで、ワインでの乾杯となりました。オーナー自らが掛け声をかけての乾杯です。この日泊まった人が全員集まっていたので、一体感があって良かったですね。 食事はハンバーグを始め稜線の小屋の食事とは思えないような豪華な食事でした。前日の中房温泉が比較的質素な感じの食事でしたので余計にそう感じたのかもしれません。食事の後には、みなさんに手作りケーキも振る舞われました。この時には、kazさんやともちゃんの担いだ日本酒も振る舞われて本当に楽しい夕食となりました。正直、飲み過ぎ食べすぎで全然動けなくなるくらいでした。 |
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その後も楽しい時間が過ぎて行きますと言いたいところですが、先に書いたようにお腹もいっぱいでお酒も回ってしまっていたので、その後は床に入ってしまいました。翌日できれば夜明け前に燕岳に行きたいというのもありました。 部屋は8人で12人程が泊まれる部屋に泊まることができました。おかげでよく眠ることができたのではないかと思います。当初の予報では天気が比較的良さそうであった3日目の朝の景色に期待しての夜となりました。 |
![]() 【この日の夕食】 |
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![]() 【豪華な手作りケーキ】 |
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![]() 【みなさんで記念撮影(風花さんより)】 |
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