ふじさん
 富士山
登山日: 2014年6月2日(月)   標高:3776m(剣ヶ峰)
    標高差:富士宮口から約1370m


※実際のルートはずれている(特に下山時)が概ね夏道に沿ったルートとなっている

 6月2日(月)    五合目 6:00 → 剣ヶ峰 11:00(〜55) → 五合目 13:05

 

 本日は富士山に登ります。前日までの高原山オフから帰宅したのが既に夜遅くでしたが、休暇を取っていたこの好天の月曜日を活かすために、富士山登山を決行しました。そして、残雪期テント泊の締めが先週の黒部五郎岳・薬師岳とすれば、今回は日帰りも含めた残雪期登山の締めとなりました。昨年もほぼ同じ時期に登った富士山ですが、この時はほとんど雪がなく、無雪期同様でしたので、雪が多いと聞いていた今年もほぼ同じ時期に登ることにしました。

 1週間前の記録ではアイスバーンもあったようですが、ここ数日は真夏日を記録するほどの暑さで、少し溶け過ぎてはいましたが、危険箇所もなく、最後の雪山を満喫できたのではないかと思います。これだけ晴れが続いて気温も上がっていますので、展望は昨年程ではありませんでしたが、これだけ晴れれば十分でしょう。

【富士宮口駐車場】
 
【宝永山登山口 左手の雪渓を登る】
 現地には午前3時頃に入りました。近いとは言っても、山道が長いのと、自宅を出たのが遅かったのでその時間になってしまいました。本当は夜明け前か直後くらいには出発したいところでしたが、さすがにある程度は寝ておかないと、ただでさえ毎回なる高山病が悪化する恐れがあったので、夜がすっかり明けてからの出発となりました。今回は睡眠時間が短かった割には体調も良くてあまりひどくはならなかったものの、やはり高山病の症状は出たので、3時間弱でも寝ておいて良かったと思います。

 朝陽のまぶしい6時の早朝組がすっかり出発した頃出発します。他の方と同様に宝永山登山口から、まずは雪渓を登って行きました。
 
【六合目】

【昨年とは違って雪は多く】

【序盤は基本的に夏道伝いに登る】
 山頂直下以外はほぼ雪のない道を歩いた昨年と違って、今年は最初から随所に雪道が現れます。それでも、さすがに時期が時期だけに夏道が現れている部分も随分ありました。ただ、雪渓はうまくつながっていたようで、下山時には六合目の少し上の雪渓まで山スキーの方は下っていましたし、自分も利用しました。

 序盤から雪渓を直登しても良かったのですが、富士山の場合には体力を温存しておかないと後が怖いので、夏道を使って九十九折れにゆっくりと登って行きます。雪が多かったのもありますが、体が終始重かった昨年と登りにかかった時間が同じだったのはこのような事情もあるのでしょう。
 他の方は結構雪渓を直登していましたが、結局元祖七合目までは夏道を使いました。実際このあたりまでは、所々ではっきりと夏道が見えていたのでした。

 八合目も夏道で登ろうと思ったのですが、雪渓のトラバースになる場所が多く見えたので、ここからはアイゼンを装着して一気に直登することにしました。この八合目上の雪渓は思ったよりも斜度があって、結局山頂直下の急斜面と同じくらいの斜度があったのには苦笑せざるを得ませんでした。そして、八合目に到着します。この八合目の上の鳥居付近は雪がありませんでしたが、それ以降は完全に雪道となりました。九合目、九合五勺と完全に雪道を上がって行きます。このあたりは、斜度も緩くて楽しく登ることができました。

【元祖七合目からは雪渓を直登】

【八合目の鳥居付近だけは雪がなく】

【この後はひたすら雪の斜面を歩く】

【八合目と麓を振り返って】

【左に九合目 左奥に九合五勺の小屋】

【九合五勺の山荘はほぼ埋まって】
 九合目を過ぎてそのまま九合五勺まで一気に向かいます。さすがにこのあたりまで来ると、心臓の鼓動が早くなるのと同時に、頭が少し重くなって来ます。それでも、今までの中では一番軽かったでしょうか。

 体力的には問題ないものの、高山病の症状が現れつつあるので息を整えるために九合五勺でしばし休憩します。休憩後に最後の急登にとりかかりますが、左手を登った後にトラバース気味に歩く道がくっきりとトレースとして残っていたので利用させてもらいました。本来はピッケルを出すべきでしょうが、比較的歩きやすかったのでそのままストックで登りました。

【最後の急登は左回りに】

【山頂直下の取り付きへ】

【山頂へ】

【入口の埋まった富士館】
 最後に山頂直下にたどり着くと間もなく山頂です。鳥居をくぐると富士館と浅間大社があります。浅間大社は大方が雪に埋まっていて、昨年との違いがよくわかります。昨年訪れた時に、よく登っている方が例年のこの時期はほぼ埋まっているよという話をしていましたが、まさにこの時がその状態でした。

 ここで休憩をしても良かったのですが、雲が随分出て来たのでそのまま剣ヶ峰に向かうことにしました。この後は雲に覆われますが、覆われたままではなく晴れたり曇ったりを繰り返していました。このあたりでピッケルに持ち替えて剣ヶ峰を目指しますが、雪は程よく締まっており、斜度も意外になくて思ったよりもあっさり剣ヶ峰まで登ることができました。

【雪で覆われた浅間大社】

【広々とした雪原と左奥に剣ヶ峰】

【剣ヶ峰と流れゆく雲を見上げて】

【測候所が見えて】

【剣ヶ峰山頂へ】

【山頂で記念撮影】
 剣ヶ峰からは素晴らしい景色が広がっています。時々雲が流れて来て、視界がなくなることもありますが、しばらく待てば晴れて来て景色を楽しむことができました。ただ、この状態ですので、さすがに遠方の山々を眺めるのは少し厳しい状態でしょうか。

 山頂では後から登って来た方と写真を撮り合うなどしてしばらくのんびりしました。お鉢めぐりをしている方もいましたので、歩いてみようかとも思いましたが、あまりすっきりとした天気ではなかったので、そのまま下山することにしました。

【白山岳と立ち昇る雲】

【火口と伊豆岳付近】

【白山岳手前の崖は迫力がありました】

【浅間大社あたりは雪はたっぷりと】

【剣ヶ峰を振り返って】

【お鉢の眺めも見納めて】

【続々と登って来る登山者と昇って来る雲】

【シリセードとヒップそりで一気に下る】
 浅間大社直下の急斜面は慎重に少し下って、その後はしばらくシリセードをしました。斜度が緩くなった後はヒップそりで下って行ったのですが、思ったよりもスピードが出てしまうので、ずっとピッケルでブレーキをかけながらの下りとなりました。雪渓はずっとつながっているので、そのまま下って行ったのですが、途中で登山道方面に寄らなかったのが失敗で、大きく逸れてしまったのでした。

 出てきたところは、ザレザレの斜面で歩き辛く元の道に戻ろうにも少し崖になっていました。しかし、下へ行くほど崖のような場所が低くなっていったので、ある程度下った後に雪渓に下りて、本道に戻って行きました。
 ザレザレの斜面に出た時にアイゼンを外してしまったので、再度装着しようかとも思ったのですが、雪が思っていたよりも緩んでいたので、ピッケルノーアイゼンで雪渓を一気に下って行きました。ここでは、程よく滑ったので足を滑らせながら下って行くとちょうど良かったです。足で滑るスキーのような感じでしょうか。

 最後は足首が少し疲れて来ましたが、そのまま六合目の少し上あたりまで下って来ることができました。片づけをしていた山スキーの方を抜いてそのまま下って行きます。六合目まで戻って来たら、五合目まではあっという間です。結局、ルート修正にかなり時間がかかった割には1時間ちょっとで下ることができました。きちんと調整して下っていればもっと速かったのでしょうか。やはり歩きやすい雪道の下りは速いものです。

【下って来たザレザレの斜面】

【側面に宝永山】
 正直本来のルートを逸れてルートを修正せざるを得なかったのは余分でしたが、最後に登りも下りも十分雪山を満喫できて良かったと思います。高山病の方も、最初のシリセードをしたあたりが少し頭痛がした他はあまりひどくならずに済みました。

 これからも、厳しい時期は避けつつも残雪期の富士山を楽しんで行けたらと思っています。遅い時期まで斜面の雪がつながっているのと、地理的に家から近いというのは本当に素晴らしいと思います。
 


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