やりがたけ | |
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登山日: 2014年8月31日(日) | 標高:3180m(槍ヶ岳) |
標高差:新穂高温泉から約2090m |
8月31日(日) | 新穂高温泉 5:30 → 槍平小屋 8:35 → 槍ヶ岳 11:35(〜45) | ||||
→ | 槍平小屋 13:30 → 新穂高温泉 16:00 |
本日は槍ヶ岳に登ります。この日は決していい天気予報ではなかったのですが、前日が当初の予報に反して好天で、その翌日も晴れは難しいながらもまとまった雨は降らなさそうであることから決行することにしました。夕食を取ってから現地に向かったのですが、やはり新穂高温泉までは遠くて、現地入りしたのはすっかり日が替わった頃でした。まだ夏休み期間の週末でしたが、さすがにこの予報でしたので、登山者用駐車場も結構空いていました。 仮眠を取って夜明け前には出発を予定していたのですが、4時頃目を覚ましてみると見事な土砂降りで、そのまま二度寝してしまったのでした。 |
![]() 【新穂高登山指導センター】 |
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![]() 【ゲートを通って】 |
すっかり明るくなった頃にようやく雨がやみました。この日の長丁場を考えると、この時間に出発では厳しいですが、ルートは比較的明瞭なようですので、暗くなる前にある程度下って来ることができれば大丈夫だろうということで出発することにしました。この日は完全なピストンですから、時間が本当に厳しければ途中で引き返せばいいというのもありました。恐らく稜線のガスは晴れないでしょうし、槍ヶ岳自体も今年2回目ということで、時間の制約もそうですが、天候が思った以上に早い時間に悪化した場合には引き返すことにしました。 登山者用駐車場を抜けて登山センターで登山届を提出した後、その右手を上がって行きます。新穂高温泉からは今まで笠ヶ岳に2回登っただけですので、未知のルートとなります。 |
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![]() 【穂高平小屋】 |
![]() 【崩壊地の脇を通って】 |
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![]() 【この時間はまだ青空も】 |
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![]() 【奥穂高岳登山口】 |
やがて、ゲートがあって、その後はひたすら林道を登って行きます。登ると言っても林道ですので、緩やかに登って行く感じでしょうか。途中で穂高平小屋があって、さらに進んで行きます。このあたりでは、トレランの方達に抜かれましたが、トレランのスピードを考えると、このくらいの時間でも十分なのでしょう。 その後、奥穂高岳登山口の看板があり、ここが白出沢ルートへの登り口のようでした。もう少し歩くと白出沢に出て、設置された道及び橋を通って進んで行きます。先行していた3名の方が道を逸れて左手の沢に下って行ったので、どこに行くのか聞いてみると、なんと釣りに行くとのことでした。 |
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![]() 【登山者休憩所】 |
![]() 【工事中の白出沢】 |
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![]() 【白出沢から本格的な登山道に】 |
白出沢を過ぎると、いよいよ本格的な登山道となります。本格的とは言っても、若干岩がごろごろした歩きにくい箇所はありますが、よく整備された登山道が続きます。8月も末になるとあまり花はないだろうと思っていたのですが、思ったよりも多くの花が咲いていて驚きました。見たことのある花だけを適当に撮りながら進んで行きました。 やがて、奥にやや不気味な雰囲気の滝谷避難小屋があり、その左手から下って沢を渡って行きます。ここは、まとまった雨が降ると濁流が押し寄せるようで、この前には登山者が流されるという残念な事故もありました。やや広めの沢ですが、随所にマーキングや橋があって歩くルートがわかりやすくなっています。 |
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![]() 【ミヤマアキノキリンソウ】 |
![]() 【アカツメクサ?】 |
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![]() 【センジュガンピ】 |
![]() 【ソバナ】 |
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![]() 【滝谷避難小屋脇の沢を渡る】 |
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![]() 【橋を渡って】 |
![]() 【水量はなかなかのようです】 |
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![]() 【沢の上部には稜線の一部が】 |
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![]() 【北穂高岳付近でしょうか】 |
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![]() 【タマガワホトトギス】 |
その後は、再び樹林帯を歩いて行きます。花を撮りつつ、いくつかの沢を越えて行くと槍平小屋に到着です。森に囲まれたこじんまりとした小屋です。槍ヶ岳への拠点として、天気のいい週末は賑わっているのでしょう。テント場も平坦な場所がそれなりにあって、なかなか良さそうな感じの場所でした。 テント場から対岸の山々を眺めていると、めまぐるしく雲が流れていて、なかなかおもしろい眺めでした。完全に雲に覆われてしまうと景色に変化がなくなりますが、この時間はまだ一部に青空が見えていたのでこのような景色が見られたのだと思います。先は長いので、テント場で少しだけ休憩をしたら槍ヶ岳に向かいます。 |
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![]() 【アザミ】 |
![]() 【トリカブト】 |
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![]() 【ヤマハッカ】 |
![]() 【サラシナショウマ】 |
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![]() 【ガスに包まれる稜線】 |
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![]() 【槍平小屋】 |
![]() 【テント場】 |
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![]() 【ガスに見え隠れしている山々】 |
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![]() 【ハクサンボウフウ?】 |
樹林帯を進んで行くと最終水場があります。この日はガスガスで比較的涼しかったので、そこまで水は必要ありませんでした。それ以前に槍ヶ岳山荘で飲み物を買えばいいかなと思っていたのもあります。どうしても先に小屋があると、それを頼りにしてしまいます。 その後、緩やかに登って行ってやがてガレ場に出ます。途中思った以上にいろいろな花が咲いており、花を撮りながらの登りとなります。森林限界を越えるとすっかり景色は一変して、岩場の景色が広がって来ます。このあたりになると、すっかりガスに包まれて、全く展望に期待しないわけではないですが、実質山頂を踏むのが目的の中心になって来たでしょうか。 |
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![]() 【カニコウモリ】 |
![]() 【最終水場】 |
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![]() 【オトギリソウ】 |
![]() 【ナナカマドの実】 |
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![]() 【ウメバチソウ】 |
![]() 【クルマユリ】 |
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![]() 【緩やかに斜面を登って】 |
![]() 【ウサギギク】 |
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![]() 【千丈乗越分岐】 |
![]() 【オンタデ】 |
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![]() 【カラマツソウ】 |
![]() 【ヨツバシオガマ】 |
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![]() 【ミヤマダイコンソウ】 |
![]() 【トモエシオガマ】 |
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![]() 【ガレガレの道へ】 |
![]() 【トウヤクリンドウ】 |
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![]() 【ガスガスの稜線へ】 |
![]() 【イワツメグサ】 |
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![]() 【飛騨乗越へ】 |
![]() 【チシマギキョウ】 |
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![]() 【ガスに包まれた槍ヶ岳山荘へ】 |
ガレ場を目印に忠実に登って行くと、やがて飛騨乗越に到着です。ここは先月槍穂縦走をした時に通った場所です。先月ここを通った時も、時間が遅かったこともあってガスっていました。 飛騨乗越からは緩やかに登って行くと、テント場を通って槍ヶ岳山荘に到着です。穂先の全く見えない状態ですが、あまり登っている人もいなさそうでしたので、そのまま穂先に取り付きます。渋滞をしていたら、それで休憩を兼ねようという感じでした。結局登り下りの分岐を過ぎたところで道を譲ってもらった後は、順調に山頂に到着することができました。 |
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![]() 【下山路を見上げる】 |
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![]() 【いつも写真を撮ると高度感の出る岩場】 |
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![]() 【最後の高度感のある2段梯子】 |
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![]() 【槍ヶ岳山頂へ】 |
![]() 【梯子から見下ろして】 |
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![]() 【ガスガスで景色はなし】 |
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![]() 【徐々に賑わう山頂】 |
山頂は数人しかいませんでしたので、写真を撮ってもらうことにしました。元々山頂写真を撮ってもらうことはそんなにないのですが、混みあっている山が多くてますます撮ってもらう機会が少なくなっているように思います。 山頂の人も徐々に増えて来て、十数人になってくるとやはり狭く感じて来ます。この日は悪天候の合間の曇りの日ということで、かなり登山者が少なかったはずですので、好天の週末ともなると身動きが取れないのかもしれません。ガスガスで展望もありませんし、グループの方が下ろうとしていたので、先に下らせてもらうことにしました。このような展望ですが、槍ヶ岳に登れた充実感に浸っている方を見ているとこちらまで嬉しくなって来ますね。 |
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![]() 【一瞬穂先の一部が見えましたが再びガスの中へ】 |
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![]() 【チシマギキョウの群落】 |
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![]() 【トリカブトの群落】 |
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![]() 【斜面を一気に下って】 |
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![]() 【千丈乗越から下って来る登山者】 |
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![]() 【槍平小屋では土砂降りが】 |
槍ヶ岳から下った後は、少し山荘で休憩を入れた後に一気に下って行きます。ちょっとガスが晴れかけた時もありましたが、やはりこの日はガスが晴れることはありませんでした。 曇ってはいたものの、なかなか雨は降らない天気でしたが、槍平小屋で土砂降りが来ました。覚悟はしていたので、雨具で防備をしたのですが、、20分ちょっと準備をした頃にはやんでしまいました。ぽつぽつとは降りましたが、本格的な雨はそれだけで、結局歩行中にはほとんど降られずに済みました。最後は少し飛ばして、無事明るい時間に下山することができました。展望が悪かったが故に歩くことによく集中できた1日だったと思います。展望は残念でしたが、よく歩くという意味では充実した1日だったと思います。 |
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