やつがたけ
 八ヶ岳
登山日: 2015年1月24日(日)   標高:2899m(赤岳)
    標高差:美濃戸口から約1410m


地図及びコースの状況は前回冬に登った時(2014年2月11日)のものを参照

 1月24日(土)    美濃戸口 5:25 → 行者小屋 8:40(〜9:30) → (文三郎尾根)赤岳 11:30(〜12:05)
   (地蔵尾根)行者小屋 13:20(〜50) → 美濃戸口 15:30

 

 本日は赤岳に登ります。この週末は移動性の高気圧に覆われて、日本海側も含めて好天になる絶好の機会でしたので、いろいろと候補はあったのですが、年末にかけて体力が落ちていたうえに、今年になってからも、ほとんど歩けていないことから、過去に何度も登っている赤岳に登ることにしました。赤岳は日帰りなので、決して楽ではないのでしょうが、やはり何度も登ってある程度コースを覚えていますので、その点では歩きやすいと言えるでしょう。ただ、例年よりも雪は多い感じがしましたので、文三郎尾根稜線出合から少し上がったところのトラバースと地蔵尾根の状態は気になるところでした。

 赤岳に登る時はだいたい前日に別の山に登って足慣らしをするのですが、今回はより天気の良さそうな土曜日の天気を生かすことにしました。前夜に現地に向かって、小淵沢の道の駅で少し仮眠を取りました。4時間も寝られましたので、土曜日にしてはしっかり寝られて充分かなとこの時は思っていました。

【前週に続いて美濃戸口より】
 
【南沢へ】
 小淵沢の道の駅では−3℃程で比較的この日は暖かいかなと思っていたのですが、美濃戸口に到着してみると−12℃と一気に気温が下がって、やはりそんなに甘くはないかなと思いつつ準備をします。自分はだいたい快晴で風の穏やかな日を狙うので、稜線に出る頃には非常に恵まれた条件になるのですが、朝は天気がいい分放射冷却が起きて寒いことが多い気がします。ただ、風はないことからジャケットは着ずに出発しました。

 前週山仲間と楽しく歩いた美濃戸口から再び出発です。今回は単独ですから淡々と歩いて行きます。暗がりの中を美濃戸まで歩いて、少しだけ休憩をしたらそのまま南沢のルートを取ります。少し標高を稼いで行くとさらに冷え込んで来ました。歩いていて気になったのは雪の多さで、何か所か雪の重みで垂れ下がった木が登山道を塞ぎかけていました。やはり今年は全般的に雪が多いのかなと思いつつ歩いて行ったのでした。この日は眠気がすごくて、本当に眠くて眠くて大変でした。正直、4時間も睡眠時間を確保できたのにここまで眠かったことはないと思います。雪のない時期でしたら、適当なところで仮眠を取りたいところでした。仕方がないので、時々道をよけてうつらうつらしながらゆっくり進んで行きました。

【登山道を塞いでしまうくらい雪の重みで垂れ下がっている木々(下山時)】

【夜明け前の雪を被った木々が雰囲気を醸し出しています】

【正面に横岳と険しい岩峰を眺めて】

【お馴染みの行者小屋からの赤岳〜中岳〜阿弥陀岳の展望】

【営業準備中の行者小屋】
 徐々に夜が明け始めると同時に樹林帯も抜けて来て、素晴らしい景色が広がります。この早朝の荘厳な景色を眺めるのが好きだったりします。ただ、寒さはきびしいところですが。そんな中でも眠気は相変わらずという感じで、随分抜かれながらようやく行者小屋に到着です。

 この日は行者小屋の営業があるのか、小屋の方達が営業の準備をしていました。小屋前で少し休憩をしながら登る準備をします。結局1時間ぐらいだらだらしてからようやく出発です。この日は、朝のうちは結構風の強そうな予報でしたので、ゆっくり登り始めるくらいでいいかなと思ったのでした。樹林帯を抜けて行くと、徐々に急登に入って行きます。ちなみに、最近は地蔵尾根から登っていましたが、この日はいつもと反対に文三郎尾根から登って、地蔵尾根から下ることにしました。

【蓼科山とずらりと居並ぶ北アルプスの山々】

【徐々に急登へ】

【右下の行者小屋にも光が当たり始めて】

【中央奥の稜線出合への道】

【赤岳方面 稜線出合付近が少し明るくなっています】

【赤岳主稜を登る人々 稜線出合手前からトラバースして取付いて行くようです】

【中岳と阿弥陀岳 阿弥陀岳の険しさが目を引きますが中岳もナイフリッジになっています】
 
【稜線出合】
 最初は緩やかな道が続きますが、しばらく登って行くとやがて急登に入って行きます。比較的ふかふかの雪ですが、トレースはしっかりしています。行者小屋でペースの速い方達はだいたい先行したかなと思ったのですが、この時間でも続々と登って来られますので、先を譲りつつ写真を撮りながら登って行きます。階段などはほぼ埋もれていて、手すりの鎖が少し出ている程度でした。

 しばらく登って行くとなだらかな所があって、ここで休憩している方がいました。自分も少し休憩を取ってから先に進みました。さらに登って、稜線出合が正面に見えて来たあたりで休憩しているグループがいました。どうも、そこからトラバースして赤岳主稜に取り付くようでした。目をそちらに転じてみると、続々と登っている方がいました。やはり険しい箇所は雪があまり付いていなくて岩が露出していました。しばらく登っている様子を眺めた後、再び稜線を目指して歩いて行くと稜線出合に到着です。

【阿弥陀岳への道】

【登って来た道を振り返って】

【右奥に登って行く】

【硫黄岳と横岳】

【前週に登った赤岩ノ頭と硫黄岳】

【阿弥陀岳と登って来る登山者 奥に北アルプスも見えて好きなアングルです】
 
【キレット分岐 トラバース道の分岐?】
 下から見ると雪煙が巻き上がっていた稜線出合付近ですが、思った程は風が強くありませんでした。ここでしばし景色を楽しみます。少しを休憩をしたら、いよいよ登りでの核心部となるトラバースへ向かいます。

 最初は普通に地肌が一部露出した道を歩いて行きます。結構アイスバーンになっていましたが、歩く場所を探せば問題ないでしょう。やがて、キレット方面分岐看板が出て来るとトラバースになります。やはり雪が多くて歩きにくくなっていましたが、しっかりトレースが付いていましたので、しっかり辿れば問題ないでしょう。ただ、場所によっては雪が滑り落ちて行くようですっぽりとトラバース道が消えていたのには参りました。もちろん、少し先は見えているのですが、かなりふかふかで歩きにくいこともあって、どこに足を置くのか考えてしまいました。鎖に足を引っかけたくないということで、少し高巻き過ぎたのは失敗でした。

【トラバース道へ】

【トラバース道を振り返る 中央から手前あたりが時々雪が落ちて来てトレースが消えていました 少し見苦しいトレースとなりました】

【トラバースの後は急登を登って行きます】

【キレット分岐】
 その後は急登があって、それを登って行くとキレット分岐があります。こちらが、稜線の分岐になるのでしょう。その後は、岩場を登って行く感じになりますが、ここは雪の付き具合によって歩くルートが変わっているようです。梯子は埋まっていましたので、その脇の岩場を登ったのでした。とはいえ、分岐から少し登って行くと間もなく赤岳山頂に到着です。

 山頂の風は、この時期の赤岳としてはかなり穏やかな方でしょう。ただ、いつも穏やかな日に登っていた自分にとっては、少し強かったでしょうか。山頂からの素晴らしい景色を、うまく風の当たらない場所に隠れながら撮っていました。ただ、気温は思ったよりも上がっていたのか、指先は思ったよりももってくれて良かったです。それでも、何枚も撮っているとさすがに指先を温め直さないと痺れて来てしまいますが。

【登って来た急登】

【分岐から絶景を振り返る】

【赤岳山頂へ】
 山頂からは、富士山、権現岳への稜線越しに南アルプスの山々、そしてその右には中央アルプスから御嶽山、乗鞍岳を経て北アルプスの山々が広がっています。この日は北アルプス方面も晴れの予報でしたのでしっかり見えていました。前週に比べると風が穏やかだったのか、1山1山がしっかり見えていたように思います。

 赤岳南峰でしばらく景色を楽しんだら北峰に移動します。赤岳頂上山荘あたりでほとんど風の当たらない場所があったので、そこで少し休憩をしようかなとも思ったのですが、結局もう少し写真を撮った後下山に取り掛かります。

 赤岳展望荘へ下る急斜面の下りは離れた場所で見ると厳しそうでしたが、雪がふかふかで足はとられるものの、脇が切り立った崖になっているというわけではありませんので、それほど問題なく下って行くことが出来ました。歩く方向が変わるだけでもなかなか新鮮でした。なお、このあたりは山頂付近と変わらないくらい風が強かったので、むしろ急斜面の下りよりもそちらの方が大変だったかもしれません。

【赤岳山頂と頂上山荘】

【富士山】

【権現岳・南アルプス方面の眺め】

【権現岳越しに北岳〜甲斐駒ヶ岳〜仙丈ヶ岳】

【槍穂の稜線から後立山の山々までずらっと見えていた北アルプス】

【横岳越しに四阿山から浅間山までの山々】

【硫黄岳 左奥に天狗岳】

【山頂が真っ白な蓼科山】

【白馬三山】

【鹿島槍ヶ岳と五竜岳】

【霧ヶ峰越しに北アルプス】

【穂高連峰〜槍ヶ岳】

【乗鞍岳】

【御嶽山】

【中央アルプス】

【富士山】

【甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳】

【左奥の甲武信ヶ岳と右の金峰山】

【浅間山】

【頂上山荘へ】

【赤岳北峰】

【乗鞍岳と諏訪湖】

【諏訪湖】

【赤岳北峰】

【阿弥陀岳】

【硫黄岳さらに蓼科山方面に続く八ヶ岳の山々】

【右下の赤岳展望荘まで下りは険しそうです】

【所々にアイスバーンの見える道を九十九折れに下る】

【急登を振り返って】

【時々雪煙が舞って】

【赤岳展望荘と頂上山荘を振り返って】

【地蔵尾根分岐】
 赤岳展望荘の風の当たらない場所で少し休憩をしたら再び下りに取り掛かります。少し歩くと地蔵尾根分岐です。雪は深そうでしたが、横岳方面もトレースができていました。地蔵尾根は元々ナイフリッジになっていることもあって、上部は特に雪の多さは関係ないようでした。

 ナイフリッジとは言え、足元はしっかりしており、少し歩くと右手に折れて下って行きますので、それほど険しい感じはしませんでした。文三郎尾根を下りに使いたくないという記録も見たことがあるように、意外と地蔵尾根の方が下りやすいのかもしれません。ただ、急な下りは続きますので、雪の状況にもよって歩きやすさが随分変わるのかもしれません。この時間でも絶景が広がっておりますので、絶景を名残惜しみながら下って行きます。最後、梯子が雪に埋まっていたら厳しいかなと思っていたのですが、この時間になると通った人が蹴りこんで掘り出されたのか、梯子に足が置けたので問題なく下ることができました。

【横岳から下って来る方が見えました】

【地蔵尾根の下り】

【地蔵尾根と阿弥陀岳】

【行者小屋を見下ろして】

【梯子を下る 急な梯子はもう少し下になります】

【北アルプスの絶景も見納め】

【行者小屋へ】
 行者小屋に到着したら、アイゼンピッケルを外して、林道歩きのためにストックチェーンアイゼンに装備を変更します。雪がふかふかですので、チェーンアイゼンはどうかなとも思いましたが、下りでほっとしてしまい転んでしまうかもしれませんので、念のため装着したのでした。朝は極寒の行者小屋付近ですが、この時間は逆に日光を浴びてぽかぽかしていました。

 この後は、再び長い歩きが待っていますが、やはり下りが基本ですので歩きやすいです。ペースが上がらなかったのでどうかと思いましたが、何とかそれなりの時間には下って来ることができました。本当に眠いうえに体が重くてきつい登りとなりましたが、絶景を楽しみつつ歩き切ることができて良かったと思います。今シーズンはあまり登れていないので、残雪期に繋げられるような山登りをしていければと思っています。

【中岳と阿弥陀岳】

【テントが続々と設営されていた行者小屋前】

【美濃戸山荘へ】

【日が傾きかけた頃美濃戸口に戻って来られました】
 


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