たんざわさん | |
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登山日: 2015年2月1日(日) | 標高:1491m(塔ノ岳)1567m(丹沢山)1673m(蛭ヶ岳)1601m(檜洞丸) |
標高差:大倉から約1370m |
地図及びルートについては前回本ルートでの登山時(2014年2月1日)のものを参照
2月1日(日) | 大倉 5:05 → 花立山荘 7:10 → 塔ノ岳 7:35(〜8:05) → 丹沢山 8:55 | ||||
→ | 蛭ヶ岳 10:30(〜11:00) → 檜洞丸 13:45 → 西丹沢自然教室 15:30 | ||||
西丹沢自然教室 ・・・ 新松田駅 ・・・ 渋沢駅 ・・・ 大倉 |
本日は丹沢の主稜線を縦走します。この週末は、前日の土曜日は車検で、車を持ち込む時間と引き取りに行く時間を考えると山に登るのは無理であることから1日ごろごろしていました。翌日の日曜日は、風も強く寒い1日になりそうでしたので、高い山は避けたいところだったのと、そろそろ丹沢にも雪が積もっておもしろそうだと思って、昨年の同時期に歩いた丹沢の主稜線を再び歩くことにしました。狙っていたわけではないのですが、記録を整理している時に前年も登ったのが同じ2月1日であることに気付きました。前年と比較すると、思った程ではなかったものの雪が多かったのと、展望がクリアで、ようやく蛭ヶ岳の山頂からも素晴らしい景色を楽しむことができました。残念だったのは、どうせでしたらもっと早い時間から登って、夜明けの景色を楽しみたかったところでしょうか。土曜日は1日ごろごろしていただけにもったいなかったです。ただ、丹沢は近いですからまた訪れる機会もあるでしょう。今回見られなかった景色は次回に期待することにしましょう。 | ![]() 【いつもの駐車場から】 |
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![]() 【開けた場所で御来光は見られず】 |
土曜日は1日ごろごろしていたものの、少し更新作業に勤しんでいたのと、天候を見ながら行く山に少し迷ったこともあって、就寝時間が遅くなってしまいました。結局、あまり睡眠時間が確保できなかったうえに、出発も遅れてしまうという、前日が仕事で早く出発できない土曜日の山登りよりも悪いパターンになってしまいました。 大倉はもう何度も訪れていますので、いつものように有料駐車場に駐車して、準備ができたら出発です。出発が遅れた時点で諦めていたのにも関わらず、日の出の時間を気にしながらの歩きとなりました。ほとんどが樹林帯ですが、日の出や夜明けの富士山が見られる場所はないかなと思いつつ進みます。そのためか、思ったよりもハイペースで歩いて行きました。この日はほとんどここでCTを稼いだのだと思います。前週の七面山に続いて結構汗をかいてしまって、反省は生かされなかったようです。 |
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![]() 【夜明けで赤く染まる登山道】 |
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![]() 【樹林越しにモルゲンロートに染まる富士山】 |
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![]() 【すっかり日は昇って】 |
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![]() 【花立山荘への長い階段】 |
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![]() 【花立山荘】 |
日の出の時間はチェックしてありましたが、やはり花立山荘くらいまでは上がらないとすっきりとは見えないということで、これはさすがに間に合わないだろうと途中でペースをそれなりに戻して歩きます。やがて、日の出の時間を過ぎてしばらくした頃夜明けの太陽を見ることができました。また、登山道も赤く染まって見事な景色が広がっていました。その時、木々の合間から富士山が何とか見えていましたので、せっかくなのでということで撮っておきました。やっぱり、昨年の展望があまりぱっとしなかったので、よく見える時に撮っておきたいというのがありました。 その後は、すっかり日が昇った頃花立山荘に到着です。塔ノ岳まではノーアイゼンでとも思いましたが、その手前にひどいアイスバーンがあったので、無理をせずアイゼンを装着しました。徐々に視界も開けて来て青空が見事でした。塔ノ岳は寒そうでしたので、金冷しの鍋割山分岐を過ぎて少し歩いた場所で小休止して、ジャケットを着こんでオーバーグローブをしてから塔ノ岳山頂に向かいました。 |
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![]() 【塔ノ岳が近づいて】 |
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![]() 【これから縦走する山々が見えて】 |
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![]() 【塔ノ岳山頂へ】 |
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![]() 【かわいい猫がうずくまっていました】 |
小休止した場所から少し登ると塔ノ岳山頂です。途中ですれ違った御来光狙いの方々が下った後だったのか、山頂は数人いる程度でとても静かでした。今回も昨年と同様の方向に歩いたのは、この後大倉〜塔ノ岳間が混み合うだろうということと、登山道の状況が悪くなるだろうというのがありました。 山頂からは絶景が広がっていますが、やはり結構な風が吹いていて、少し藪の陰に隠れた所から写真を撮っていました。オーバーグローブを付けてもしばらくすると指先が痺れるくらいでしたので、まだ結構気温も低かったのだと思います。富士山はすっきり見えているはずなのにもやっとした感じに見えていたのは、どうも雪煙が舞っていたからのようでした。南アルプスの山々も同じ理由で少しすっきり見えていなかったのかもしれません。とはいえ、これだけ見えていれば十分でしょう。名残惜しくも先は長いですし、かなり寒くなって来たので次の丹沢山を目指して出発しました。 |
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![]() 【久々の素晴らしい富士山の見える塔ノ岳山頂】 |
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![]() 【塔ノ岳からの端正な富士山 左側がもやっと見えるのは雪煙のようです】 |
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![]() 【白峰三山】 |
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![]() 【愛鷹山 左が位牌岳 右が越前岳 中央のぎざぎざが鋸岳あたりでしょう】 |
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![]() 【夜明けの光輝く相模湾】 |
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![]() 【丹沢山への道】 |
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![]() 【雪の多い丹沢山へ】 |
丹沢山への道はやはり踏み固められてはいましたが、まだ雪がしっかり残っていてアイスバーンにはなっていませんでした。一方で南側斜面は既に雪が溶けているところもあって、やはり晴れると1日で結構溶けてしまうようです。アップダウンがなかなか大変ですが、まだこのあたりは体力もあったようで、ペースはそれほど速くはないものの順調に丹沢山に到着です。 丹沢山頂はそれまでと比較してもぐっと雪が多く、踏まれて道になっている場所以外は膝くらいの深さはあるようでした。ワンパターンではありますが、ここでも富士山と頂上碑の組み合わせで写真を撮って、すぐに出発とも思いましたが、蛭ヶ岳までは結構ありますので、ここで少し長めの休憩を入れることにしました。ベンチは雪が払われていたのでそのまま座ることができました。しばらくの休憩の後、蛭ヶ岳に向かいます。 |
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![]() 【丹沢山頂上碑と富士山】 |
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![]() 【丹沢山頂の雪は結構ありました】 |
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![]() 【富士山と不動ノ峰】 |
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![]() 【右奥の蛭ヶ岳は遠く】 |
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![]() 【雪の積もった笹原の稜線】 |
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![]() 【富士山と南アルプスの山々が広がる絶景】 |
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![]() 【こちらからだと丸みを帯びた蛭ヶ岳】 |
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![]() 【聖岳〜赤石岳〜荒川三山〜塩見岳〜白峰三山の絶景が広がる】 |
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![]() 【蛭ヶ岳への長い登り】 |
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![]() 【鬼ヶ岩の下りは慎重に】 |
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![]() 【棚沢ノ頭方面の白くなった稜線】 |
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![]() 【蛭ヶ岳山荘】 |
蛭ヶ岳への道もアップダウンが繰り返されますが、道中も展望が開けていて、富士山や南アルプスの景色を楽しみながら歩いて行くことが出来ます。丹沢山直下と鬼ヶ岩からは急な下りが待っていますので注意をして下ります。アイスバーンではなく雪でしっかりアイゼンが効きましたのでそれほど問題なく通過できました。よく踏まれているので問題ないのですが、雪が多いとチェーンアイゼンでは効かない可能性があるので注意して歩きました。 最後の登りはやはりいつものようにしんどく、この時間になると随分気温が上がって来て、それほどペースは上げていないのですが結構汗をかいてしまいました。蛭ヶ岳山頂では景色を楽しむために少しのんびりする予定でしたので、山頂に着くまでの休憩は最小限にして登って行きました。山頂直下は本当にペースが落ちましたが、ようやく蛭ヶ岳山頂に到着です。 |
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![]() 【蛭ヶ岳頂上碑と富士山】 |
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![]() 【富士山と南アルプスの絶景 左手前に檜洞丸】 |
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![]() 【檜洞丸へのトレースと富士山を中心とした景色】 |
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![]() 【堂々たる富士山と右手前にこれから目指す檜洞丸】 |
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![]() 【塔ノ岳よりもくっきりと見えていた白峰三山】 |
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![]() 【雪が増えてあまり踏まれていない道へ】 |
山頂からは素晴らしい景色が広がっています。今回何といっても嬉しかったのが富士山の展望で、どうしても時間的に蛭ヶ岳に到着するのは遅くなってしまう関係で、ロケーションはいいのになかなかすっきりとした富士山が見れなかったので、これほどクリアな富士山を見ることが出来て良かったと思います。南アルプスも塔ノ岳よりもクリアに見えていました。この後は、あまり展望のある場所がないこともあって、展望をじっくり楽しみつつ、ここまで結構突っ込んで来ましたので、長い休憩も兼ねたのでした。 しばらく展望を楽しんだら檜洞丸へ向かいます。この先は、トレースこそあるものの数人程度で、雪も深そうであったことから12本アイゼンに切り替えました。本当はピッケルに持ち帰るべきでしょうが、登山道脇の草木は露出していて、ピッケルが当たって使いにくそうでしたので、そのままストックで下って行きました。 |
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![]() 【急斜面を下って臼ヶ岳への稜線を目指す】 |
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![]() 【雪の多い急斜面の下り】 |
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![]() 【足場を探し損ねてうまく下れなかった岩場 鎖がしっかりしているので問題はないと思いますが】 |
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![]() 【臼ヶ岳への緩やかな稜線へ】 |
雪がふかふかなので、それまでの踏み均された道と違って、雪の感触を楽しみながら下ります。とはいえ、そう言っていられるのも下り始めだけで、その後は九十九折れの急な下りが待っています。トレースがあっただけまだ歩きやすかったかもしれませんが、雪の多い急な下りは注意が必要でしょう。前回はアイスバーンでチェーンアイゼンの刃が刺さらず苦労したわけですが、どちらにしても苦労する場所なのかもしれません。今回の状態ではチェーンアイゼンではほとんど効かないと思いますので、しっかりとしたアイゼンを装着したほうがいいでしょう。気になっていた岩場は、練習がてら後ろ向きに下ったのですが、足場をうまく見つけられず手こずってしまいました。鎖がしっかりしているので問題なく下れましたが、急傾斜の下りには相変わらず課題を残すこととなりました。 鞍部まで下った後は、臼ヶ岳への緩やかな登りとなります。このあたりでチェーンアイゼンに戻しても良かったのですが、臼ヶ岳から檜洞丸間の鞍部のやせ尾根が気になったので、そのまま行くことにしました。 |
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![]() 【蛭ヶ岳から塔ノ岳方面の歩いて来た稜線を振り返る】 |
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![]() 【迫力のある蛭ヶ岳から棚沢ノ頭への稜線の眺め】 |
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![]() 【臼ヶ岳分岐】 |
結果としては、12本アイゼンは蛭ヶ岳から鞍部までの下りだけで良かったとは思いますが、雪の状態によっても変わると思いますので結果論でしょう。ただ、このあたりではアイゼン歩きが結構しんどく感じられたので、チェーンアイゼンに替えて歩きたかったのも事実です。 途中で振り返ると見事な蛭ヶ岳が見えています。前回主稜線を歩いた時も、やはりこちら側からの蛭ヶ岳が素晴らしいなと思って眺めたものでした。やはり裾近くまで見えるのと、山頂がシャープになるからでしょうか。 しばらく登って行くとようやく臼ヶ岳分岐に到着です。このあたりで頭にあったのは、西丹沢自然教室から乗るバスの時間で、当初は15時40分狙いだったのですが、さすがに厳しいかなという状況でした。ただ、次のバスがこの時期は17時5分と随分遅くなってしまうのが悩ましいところでした。実は勘違いをしていたのですが、昨年はこの17時5分に乗っていたので、決して昨年よりも遅いわけではなかったのでした。ただ、結果的にはここで頑張っておいたことが後で功を奏することになりました。 |
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![]() 【これから登る檜洞丸が近づいて来て】 |
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![]() 【橋を渡って雪に埋もれた梯子を下って】 |
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![]() 【何度も蛭ヶ岳を振り返って】 |
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![]() 【青ヶ岳山荘が見えて来ていよいよ山頂も近く】 |
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![]() 【振り返ると樹林越しに蛭ヶ岳から塔ノ岳の絶景が広がる】 |
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![]() 【この眺めも見納め】 |
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![]() 【最後のピーク檜洞丸へ】 |
臼ヶ岳分岐で少し休憩をしたら一気に鞍部に向かって下って行きます。なかなか快適な雪道ですが、やはりアイゼンで駆ける程の雪はないので、時々硬い地面が当たってしまう点はやや歩きにくかったでしょうか。ゆっくり歩く分には問題ないとは思いますが。 この後のやせ尾根ですが、地肌が露出している所もあるくらいで、特に問題なく進んで行くことができました。このあたりでどっさり雪があると歩きにくそうですが、昨年のような大雪がない限りはそこまでは積もらないのかもしれません。 梯子を渡って下って、さらに尾根筋の道を進んで行くとようやく檜洞丸への取付きとなります。ここは、最後の檜洞丸への登りに取り掛かるまでが長いです。わかっていても、なかなかしんどかったでしょうか。 |
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檜洞丸への登りは、予想していた通り積雪量はこの日の中でも最も多かったと思いますが、登山道付近は断続的に歩く方がいるのか、ある程度踏まれていて特にラッセルまではすることなく登って行くことができました。元気な時であれば少し残念に思うかもしれませんが、この時は昨年同様一番きつい時間帯でしたのでありがたかったです。それでも、時々蛭ヶ岳を始めとした絶景を振り返りつつ何とか登り切ることができました。あわよくば早い時間のバスにと思って、休憩を少なめにしましたが、何とか登り切りました。 檜洞丸では、まだ時間的には厳しいものの、縮めて行けばバスに間に合いそうでしたので、アイゼンをチェーンアイゼンに替えたらすぐに下って行きました。雪が多くて滑り止めにならない場所もありましたが、逆に滑るようにして下って行きました。そのうち雪が少なくなりますが、やはり雪がしっかりある場所の方が歩きやすいです。 |
![]() 【檜洞丸頂上碑】 |
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![]() 【富士山も見納め まだくっきりと見えていました】 |
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![]() 【樹林帯の雪道を下る】 |
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![]() 【雪の残るゴーラ沢出合へ】 |
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![]() 【最後の登山口手前にアイスバーンが】 |
この西丹沢自然教室への下りは、標高を下げて行くうちはいいのですが、雪景色のゴーラ沢出合を渡渉してからのトラバース道が意外と長いです。標高だけを見ているとゴーラ沢出合付近で結構標高が下がっているので、時間的に余裕があるように感じるのですが、実際はまだ結構距離があったりします。そろそろ大丈夫かなと思う頃チェーンアイゼンを外して歩いて行きます。 しかし、日陰の崖際の道が少し硬い雪道になっていたりして、どうしても慎重に歩かざるを得ない場所もあります。難所とまでは言わないにしても、飛ばすことは難しいでしょう。さらに下って行って、回り込むように下れば登山口というところでも結構な雪道が残っていました。その後の道路上でも結構雪が残っていたくらいですから、日陰を中心に雪が残ってしまっていたようです。それでも、多少は余裕を持って登山口まで戻って来ることができました。 |
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登山口からは西丹沢自然教室に向かって歩いて行きます。15時40分に充分間に合うでしょうが、余裕という時間でもなさそうです。途中凍結している場所もあって、特に日陰になる場所や橋の上は車では走りにくそうでした。2日程晴れが続いていたはずですので、それだけ雪が積もっていたのでしょう。 バスの時間の10分程前に無事西丹沢自然教室に到着です。ストックをたたんでトイレに行っていたらバスがやって来ましたので、外にいると寒かったこともあってすぐにバスに乗りました。やがて、時間になって出発です。普段車で動き回っていることもあって、こうした公共交通機関にのんびり乗って移動するのもいいものです。特に今回は大倉にそれなりの時間に到着できそうでしたので、その後どうしようかなと思いつつ、ブログを眺めていたのでした。 |
![]() 【登山口へ この後は車道歩き】 |
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![]() 【yuさんがいればお約束?】 |
ブログを見ていたらムサママさんとyuさんも丹沢に来ていて、鍋割山に登ったことがわかりました。さっそくコメントをしてみると、大倉にあるさか間さんに呼んでいただきました。 バス電車バスと乗り継いで大倉に到着したら、ザックだけ車に放り込んでさっそく向かいます。鳥ちゃんも合流していてちょうど食事が終わった頃でした。ちょうどいいタイミングで戻って来ることが出来たと思います。もう1本遅ければ大倉に到着した時には解散となっていたでしょう。頑張って1本前のバスに乗った甲斐があったなと思います。 時間が時間ですので長い時間は過ごせませんでしたが、しばし楽しい時間を過ごすことが出来ました。この日はよく歩けましたし、最後は山仲間と楽しい時間が過ごせて本当に充実した1日でした。 |
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