たにがわだけ
 谷川岳
登山日: 2015年3月8日(日)   標高:1963m(トマの耳) 1977m(オキの耳)
    標高差:天神平から約660m

地図及びルートについては前回本ルートでの登山時(2013年5月12日)のものを参照
※今回は厳冬期のため一部尾根通しになっています

 3月8日(日)    天神平 10:20 → 熊穴沢避難小屋 11:25 → トマの耳 13:20 → オキの耳 13:40
   天神平 16:00

 

 本日は谷川岳に登ります。前々からムサママさんより打診をいただいていて谷川岳に登る予定になっていました。1週間前の予報ではかなり悪かったのですが、予報が良くなって来たので決行となりました。メンバーはムサママさんの他にイガイガさんと風花さんで、イガイガさんと静岡を出発して、途中でムサママさんと風花さんを拾って現地に向かいました。

 予報は一旦は良くなった後に再び悪くなっていました。静岡が雨だったのはだいたい想定内だったのですが、関越道に入って北上してもずっと雨が降っていました。再度天気予報を確認してみると、谷川岳を跨ぐ水上付近、湯沢付近の天気予報が、いずれも前日は曇りだったのが午前中は雨に変わっていました。午後になってようやく曇りで、夜になってようやく晴れるかどうかという予報でした。途中のSAで休憩をした際に、さすがにこの日に展望を望むのは難しいということで、雪訓でもしましょうかという話になっていたのでした。

【7階のチケット売り場&登山届提出場所】
 
【ロープウェイで一気に天神平へ】
 谷川岳ロープウェイの山麓駅に着いて準備をしたら上の階に移動します。往復のチケットを購入して、登山届を提出したらロープウェイに乗ります。少し遅い時間になっていたこともあって、この時間は乗る人も少なくてすぐに乗ることができました。

 天神平はスキーヤーで賑わっていましたが、やはり天候は優れず白黒の世界が広がっていました。また、小雪が舞っているような状況でした。ただ、思ったよりは視界があったというのが正直なところでしょうか。

 天神平付近はスキーのコースになっていたり、前々回の5月に訪れた時に目を付けていたルート途中の急斜面は滑降の大会が行われていて使えなかったりとスペースがほとんどなかったので、とりあえずはそのまま登って行って谷川岳を目指して行きました。入山者は結構いたようで、トレースは踏み固められていて、というよりも踏み固められ過ぎていて滑るくらいでした。

【スキー場は白黒の世界】
 
【アップダウンを繰り返しながら尾根へ】
 斜面を登り切るとトラバース道に入って行きます。なかなか狭くなっている場所もあったので、慎重に進んで行きます。以前5月に登った時も思いましたが、天神平からのコースは、序盤のトラバースが核心部のように思います。

 やがて谷川岳が見えて来ます。背後のグレーの空と同化していて、すっきりとは見えませんでしたが、それでも純白の谷川岳を見ることができたのは良かったです。正直、ガスで何も見えないことも想定していただけに、これだけ見られただけでも御の字でした。

 さらに進んで行くと樹林帯になっていて霧氷がなかなかきれいでした。霧氷というよりは、木々にふんわりと雪が積もっている感じで、えびの尻尾のような厳しさを感じさせる景色とは違って、この柔らかい感じもまた良かったと思います。

【背後の雲の色と同化していましたが何とか見えていた谷川岳】

【霧氷群の中へ】

【谷川岳を見上げながら進む】

【枝に雪がふんわりと乗っています】
 最初の方だけでなくこのあたりでも雪が締まっていましたので、少しなだらかな場所でアイゼンを装着することにしました。途中から急斜面もあるので、自分はアイゼンだけでなく、風花さんと同様にストックからピッケルに変更しました。

 歩き始めは時折みぞれのようなものが降っていましたが、このあたりではやんでいたように思います。そして、ほとんど風がなかったのが特徴的で、肌寒そうな景色に反してとても暑かったです。登っている時はともかく、立ち止まっても風が吹かなくて暑いままでなかなか汗が引かなかったのでした。

 左手からはガスが流れて来ていて、左手に見える山々や天神尾根に押し寄せるガスがなかなか神秘的な景色を見せていました。しばらく歩いて行くと熊穴沢避難小屋に到着です。

【霧氷の中でポーズをとる風花さん】

【随所に目立つ急斜面のクラック】

【ガスが湧いて神秘的な景色に】

【なだらかな場所でアイゼンを装着して急登へ】

【写真ではわかり辛いですが白黒の世界とガスの動く様が良かったです】

【先行するイガイガ隊長とムサママさんは急登へ】
 
【完全に雪の中にあった熊穴沢避難小屋】
 避難小屋は完全に雪の下ですっぽり雪で覆われていました。ただ、入口までは掘られていて小屋そのものは使える状態になっていたようでした。この小屋の少し先でしばしの休憩をしました。

 休憩をしたらそのまま山頂を目指します。イガイガさんとムサママさんはとても元気でかなり先行しては、こちらを待っていてくれました。しばらく登って行くと本格的な登りになると同時にガスの中に入ってしまいました。このあたりは急登が続いてなかなかしんどいです。展望があればもう少し元気に歩けたかもしれません。

 急斜面を登って行くと、先ほどやんだと思っていたみぞれが再び降って来て、本格的な降雪となって来ました。さすがに、ここまで登ってこの状態では山頂は踏むだけかなと思いました。ただ、久しぶりに山の仲間と登った山はやっぱり楽しくて、みんなテンションも高くてそれだけでも充分楽しかったです。

【アイゼン装着完了】

【まだまだ元気です】

【尾根に押し寄せるガス】

【登って来たピークを振り返る】

【登って来た白い尾根道】

【元気なムサママさん】

【ガスの織りなす景色が美しく】

【急登をゆっくり登って行く】
 しばらく登って行くとみぞれも雪に変わってきたでしょうか。湿っぽい雪でしたが、雨に降られるよりはましでしょう。そもそも、それほど強くはありませんでしたが。

 急登は思ったよりもしんどくてなかなかペースが上がりませんでしたが、先行するイガイガさんとムサママさんはいいペースで登って行きます。やがて、左手に避難小屋が見えてきました。避難小屋で休憩することも考えましたが、山頂までも近いですので、とりあえず山頂まで行っておくことにしたのでした。少し登ったところにある西黒尾根との分岐を示す案内板で写真を撮り合った後山頂を目指します。分岐からは少し歩いて行くと間もなくトマの耳山頂に到着です。若干は太陽が見えたり上空の雲が薄くなったりしているようでしたが、本格的に回復するようには見えませんでした。

【ようやく左手に肩の小屋】

【大きな案内碑】

【谷川岳のところだけ払ってあります】

【みなさんとポーズを合わせますが・・・】

【トマの耳山頂へ】

【トマの耳にて記念撮影 これでこの日は終わりかなと思いましたが・・・】

【そのままオキの耳に向かいます】
 冗談でオキの耳なら青空が見えますよと冗談を言ったところ、それでは行きましょうということになってオキの耳に向かいました。雪庇も張り出していてルートは気を付けた方がいいのでしょうが、こちらもトレースがばっちり付いていましたので特に問題なく歩いて行くことができました。

 オキの耳を見上げると山頂の上空には青空が徐々に広がりつつあるようにも見えました。最後の急登がなかなかしんどかったですが、これを登り切るとオキの耳山頂に到着です。

 周囲の景色はやはりガスに覆われていましたが、上空については徐々に青空が広がって来ました。トマの耳はガスに覆われて見えませんでしたが、山頂でしばし待つことにしました。

【迫力のある雪庇がぼんやりとですが見えています】

【少しはガスが薄くなって来たでしょうか】

【時折青空も見えて来たオキの耳へ】

【トマの耳はやはりガスに覆われていますが】

【上空には見事な青空が見えて】
 上空には青空が広がって来ていましたが、相変わらずガスは晴れたり再び覆われたりの繰り返しでした。しかし、その中でも徐々に晴れて来てトマの耳がくっきり見えるようになって来ました。その移り変わりは見事で、正直快晴の時では見られないような素晴らしい景色を見ることが出来たのではないかと思います。雲1つない快晴の時の景色とはまた違った素晴らしい景色を見られたのだと思います。なかなか狙って見られる景色ではないでしょう。このあたりは夢中になって景色を眺めていたように思います。

 奇跡的な晴れ方に当然盛り上がります。曇天の中でも元気いっぱいのみなさんでしたから当然でしょう。記念写真を撮っていただいた後、各自の写真を撮り合ったのでした。しばらくのんびりしていたいところですが、ロープウェイの時間もありますので、名残惜しくもまずはトマの耳に戻って行きます。

【かなりガスが薄くなって来ました】

【トマの耳の山頂が見えてきました】

【雲海の上に出て来たような感じです】

【仙ノ倉山方面への稜線も少しずつガスが晴れて】

【ガスが多めながらも見事な青空とトマの耳】

【ガスの流れる様が神秘的です】

【少し広角に撮ってみて】

【トマの耳をバックに】

【ポーズの決まっているムサママさん】

【生き生きとした風花さん】

【ちょっと微妙なポーズ?】

【イガイガ仙人参上】

【必死に撮っている様を撮られていました】

【再びガスに覆われ始めたトマの耳へ戻ります】

【いいペースで戻って行きます】

【トマの耳への登り返しでもポーズを決めるムサママさん】
 快調に戻って行きます。ザックをトマの耳にデポしているので身軽に歩いて行くことができました。写真を撮っていたらすぐに置いていかれてしまうくらい順調に登り返して再びトマの耳です。このあたりの時間帯では再びガスが出て来て、さすがに再び空を覆うまではいかないにしても、オキの耳方面はなかなかすっきりしませんでした。この後に結局は晴れるにしても、ちょうどいい時間にオキの耳にいたことになります。

 周囲を見渡すと、武尊山や尾瀬の山々は結局しっかり見えることはありませんでした。平ヶ岳や巻機山、そして越後駒などは見えていましたが、全般的にガスが多くて、その合間から見えるような感じでした。谷川連峰の稜線は少しずつガスは取れてはいたもののすっきりとは見えませんでした。西側は最後まで雲が多かったように思います。その中でも苗場山は見えて、その独特の山容からその山であることがわかりました。

【ちょっとどんよりしてきましたがオキの耳から一ノ倉岳への稜線】

【雲が何層もあるように見えます】

【白毛門は何とか見えていましたが笠ヶ岳〜朝日岳はガスに覆われています】

【左奥の巻機山だけに光が当たっているようです 右奥は越後駒ヶ岳と中ノ岳でしょうか】

【オキの耳に別れを告げて】

【西黒尾根分岐付近 青空と雲がせめぎ合っているようです】

【案内板と雲海】

【急斜面を下って行きます】

【天神平付近 スキー場のリフトが見えています】

【シリセードを交えながら下って行きます】

【なかなかガスが取れなかったですが美しい川棚ノ頭への稜線】

【険しい地形が続く西黒尾根】

【着実に下って行きます】

【まだまだ元気な風花さんとムサママさん】
 トマの耳で、後はコースタイム通りに下ればちょうどロープウェイの最終に間に合うくらいの時間でした。ここからは、最初緩やかに下った後、急斜面を下って行きます。なかなか長い距離を滑ることはできなかったものの、所々でシリセードをしながら下って行きました。今更ながらシリセードの仕方が間違っていたことに気付いたのでした。

 ガスが一旦は多くなった景色も、再び晴れて来ていました。なかなかすっきりと見えなかった川棚ノ頭もやがて見えてきましたし、トマの耳付近も最後はなんとか晴れてくれました。結果的には、見たいなと思っていた景色を眺めることができました。

 下りのペースは思ったよりも速かったようで、結局ロープウェイの最終からは1時間程余裕を残して天神平に到着することができました。

【ようやく見えた川棚ノ頭】

【登りでロケーションが良さそうだと気になっていた場所で記念撮影】

【下って来た斜面を振り返って】

【ガスがまだ残る谷川岳】

【ここは積雪量が多い時期限定の尾根通しのルートのようです】

【もう少しでガスが晴れそうです】

【西黒尾根のクラックと白毛門から朝日岳への稜線】

【右の白毛門と左の笠ヶ岳は見えていますが中央左の朝日岳には少し雲がかかっているようです】

【ようやく真っ白な山容が見えて】

【空に広がる雲も美しく】

【谷川岳も見納め】

【日も翳って来た天神平へ】
 ロープウェイで下った後は日帰り温泉に寄って、渋滞の中SAで夕食を取った後順次解散となりました。関越道の渋滞が思ったよりもすごかったのには参りましたが、充実感に浸った中での帰路となりました。

 天気予報が晴れなのになかなか回復しなくて最後は晴れたというケースならありましたが、予報では晴れになりそうもなかったのにここまで回復したのは今までにはなかったのではないでしょうか。ムサママさん、風花さん、イガイガさんの元気いっぱいの晴れパワーがこの素晴らしい景色を呼び込んだのでしょう。本当にこの日は奇跡の谷川岳と呼んでもいい状況で、きっとこの先も思い出の1日になるのではないかと思います。
 


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