北アルプス縦走・雲ノ平周回(7〜8日目 三俣山荘〜上高地)
  登山日: 2015年9月19日(土)〜28日(月)  
  標高:1287m(白鳥山) 1593m(犬ヶ岳) 1624m(黒岩山) 2267m(長栂山) 2418m(朝日岳)
      2611m(雪倉岳) 2932m(白馬岳) 2903m(白馬鑓ヶ岳) 2812m(天狗ノ頭)
      2696m(唐松岳) 2814m(五竜岳) 2889m(鹿島槍ヶ岳) 2670m(爺ヶ岳)
      2630m(岩小屋沢岳) 2678m(赤沢岳) 2752m(スバリ岳) 2821m(針ノ木岳)
      2799m(蓮華岳) 2551m(北葛岳) 2509m(七倉岳) 2297m(船窪岳)
      2601m(不動岳) 2625m(南沢岳) 2924m(野口五郎岳) 2841m(三俣蓮華岳)
      2860m(双六岳) 2755m(樅沢岳) 3180m(槍ヶ岳)
      2840m(黒部五郎岳) 2924m(鷲羽岳) 2825m(祖父岳)
 10日間(9日間)歩行距離 172km 累積登り 17,800m 累積下り 16,400m
 山と高原地図によるCT合計 125時間 10日間(9日間)行動時間(出発→目的地まで) 94時間

 

 9月19日(土)    親不知〜海岸 9:25(〜10:10) → 白鳥小屋 14:50 → 栂海山荘 17:45
 
 9月20日(日)  栂海山荘 3:55 → 犬ヶ岳 4:05 → さわがに山 5:20 → 黒岩山 6:35
   長栂山 9:00 → 吹上のコル 9:45 → 朝日岳 10:15(〜35)
   雪倉岳 13:50 → 白馬岳 17:00 → 白馬頂上山荘 17:30
     
9月21日(月)    白馬岳頂上山荘 4:35 → 白馬鑓ヶ岳 6:20 → 天狗山荘 7:00 → 天狗の頭 7:30
   不帰U峰北峰 9:40 → 唐松岳 10:30 → 五竜山荘 12:30
     
9月22日(火)    五竜山荘 4:25 → 五竜岳 5:20(〜45) → キレット小屋 8:00
   鹿島槍ヶ岳北峰 9:15(〜45) → 鹿島槍ヶ岳南峰 10:05 → 冷池山荘 11:20
   爺ヶ岳南峰 12:35 → 種池山荘 13:00 → 岩小屋沢岳 14:30 → 新越山荘 14:45
     
9月23日(水)    新越山荘 4:10 → 赤沢岳 5:20(〜45) → スバリ岳 6:45
   針ノ木岳 7:40(〜8:10) → 針ノ木小屋 8:40(〜9:10) → 蓮華岳 10:10(〜25)
   北葛岳 11:55(〜12:30) → 七倉岳 13:30(〜14:00) → 船窪小屋 14:25
     
9月24日(木)    船窪小屋 4:30 → 船窪岳第二ピーク 6:20 → 不動岳 8:10 → 南沢岳 9:20
   烏帽子小屋 10:25 → 野口五郎小屋 12:50(〜13:15) → 野口五郎岳 13:25
   水晶小屋 15:05(〜25) → 三俣山荘 16:50
     
9月25日(金)    停滞
     
9月26日(土)    三俣山荘 4:45 → 三俣蓮華岳 5:30 → 双六岳 6:30 → 双六小屋 7:25
   樅沢岳 7:55 → 槍ヶ岳 10:40(〜11:00) → 槍沢ロッジ 13:30
   徳沢ロッジ 14:50 → 上高地 16:10
     
9月27日(日)    折立 6:45 → 太郎平小屋 8:55 → 北ノ俣岳 10:25 → 黒部五郎岳 13:10
   黒部五郎小舎 14:40
     
9月28日(月)    黒部五郎小舎 4:05 → 三俣蓮華岳 5:25(〜45) → 三俣山荘 6:20
   鷲羽岳 7:20(〜50) → 祖父岳 9:05 → 雲ノ平山荘 10:05
   祖母岳 10:20(〜45) → 薬師沢小屋 12:30 → 太郎平小屋 14:25
   折立 16:10

 

 7日目の朝を迎えます。朝はゆっくり準備をして槍ヶ岳山荘まで向かうというMさんTさんと行動を合わせようかとも思いましたが、1日天気がよくなることはなさそうでしたので、迷いに迷いましたが停滞することにしました。今まであまり長い日数をかけて歩いたことがなかったこともあって、停滞したことはなかったのですが、今回初めての停滞となりました。だいたいは天候の悪い日を避けるため、停滞する前に下ったり、山行自体を中止することが多いです。

 槍ヶ岳山荘までであればだいたいCTで7時間程ですし、雨も結構降っているとはいえ、歩けない程ではなかったのですが、やはりこの縦走最後のピークである槍ヶ岳はそれなりの天気の日に登りたいと思ったのでした。親不知からずっと同じ行程で歩いていたMさんTさんとはここでお別れとなりました。結局お2人はこの日は槍ヶ岳山荘に泊まり、翌日は大キレットから奥穂高岳を経て上高地まで下ったそうで、改めてすごいなと思います。

【初めて停滞した1日】
 
【連泊者用のメニューでした】
 この日は停滞ということで、朝のうちは中途半端になっていた片づけをしましたが、その後は、同じく停滞をしていた方々と話をしたり、雑誌をいろいろと読んで過ごしていたのでした。時間があっていろいろ読んでいたので、黒部源流から雲ノ平付近の歴史について少し詳しくなったかもしれません。そして、雲ノ平を歩きたいという気持ちが強くなって来ました。

 実は、翌日は槍ヶ岳山荘、槍沢または涸沢などで泊まって紅葉をじっくり楽しんでから下るつもりでした。しかし、雲ノ平への思いが強くなって、まだ3日残っていたことから、翌日に槍ヶ岳を経て上高地に下山し、折立に回って黒部五郎岳から雲ノ平を回そうという計画を最終的に立てることになりました。もちろん、行程が長いので、雲ノ平周回は小屋泊で考えていました。

 最終的にと書いたのは、停滞した日は翌日に黒部五郎岳に足を伸ばすという案も考えていたからです。これは、翌日の朝の天気が芳しくなかったことから取りやめたのでした。この縦走を通じて、かなり調子が良かったので、このような長い行程を組んだのでした。
 
【TさんMさんと記念撮影】

【うもこちゃんと】
 
 
【展望のない三俣蓮華岳】
 8日目の朝を迎えます。そして、親不知からの縦走の最終日となりました。この日は朝から天気が回復する予報でしたが、思ったより天候の回復が遅れていました。この時点では黒部五郎岳に寄る案も考えていましたので、ゆっくり出発して黒部五郎岳に寄った後に双六小屋あたりで泊まることも考えましたが、結局回復しない可能性もあると思って、そのまま槍ヶ岳を目指すことにしました。そして、上高地まで下ることも考えて早朝の出発としました。

 小雨の降る中でしたので、あまり夜明け前から出発する人もなく、静かな出発となりました。ガスガスの中でしたので、三俣蓮華岳と双六岳は巻道でも良かったのですが、回復する時は一気に回復しそうでしたので、ピークを踏んで稜線を歩いて行きました。ただし、三俣蓮華岳から双六岳へ向かう途中などは風も強くて、思ったよりも濡れてしまいました。それでも、このような天候だったせいかライチョウが見られたのは良かったと思います。

【ライチョウが見られて】
 その後は双六岳を経て双六小屋を目指します。晴れていれば槍ヶ岳の絶景が見える双六岳手前の広々とした稜線も、この時はガスガスで何も見えませんでした。それでも、このあたりからは雨は上がって来て、少しずつとは言え回復してきそうではありました。

 標高の低い所や東の方から徐々に晴れて来ているようでしたが、やはり標高の高い所にかかっている雲はなかなか取れそうもありませんでした。巻道分岐で少し写真を撮ったら双六小屋へ下って行きます。時間が時間ですので双六小屋は静まり返っていて、少し遅い時間に出発した御夫婦が準備をしているだけでした。

 少し休憩をしたら樅沢岳を目指します。双六小屋から槍ヶ岳までの西鎌尾根は初めてとなりますので、できれば景色を楽しみたいところですが、歩き始めは稜線はガスの中でした。ただし、先は長いので歩きながら回復して行くことを願って歩いて行きました。

【やはり展望のない双六岳山頂】

【天気が良ければ槍ヶ岳の見える稜線もガスの中】

【巻道分岐へ出た頃には雨はやんで】

【巻道分岐より双六岳方面を振り返る】

【東側の雲は徐々に晴れて来ました】

【静かな双六小屋】
 双六小屋の前から本格的な登りとなります。さすがに、前日停滞していたうえに、この日もまだそれほどの距離は歩いていませんでしたので、それなりのペースで登って行きます。しばらく登って行くと樅沢岳に到着です。残念ながら槍ヶ岳方面の展望は相変わらずありませんでしたが、確実に回復はしてきているようでした。

 その後は、徐々に回復して来て、当分晴れることはないと思われた日本海側の山々も見えるようになって来ました。この時間であれば、黒部五郎岳や雲ノ平方面も晴れていたことでしょう。ここまで回復するならそちらを回っていればとも思いましたが、これも結果論なので仕方がないところでしょう。翌日翌々日もそれなりの天気でしたので、気持ちをリセットして、この日のうちに上高地まで何とか下ることにして進んで行ったのでした。

 やがて、槍ヶ岳も見えて来ました。やはり角度が変わると槍ヶ岳の見え方も違っていて、西鎌尾根からの槍ヶ岳もなかなか見事でした。槍ヶ岳を正面に眺めながら長い尾根を歩いて行きました。

【中央左奥には前日までお世話になった三俣山荘】

【双六小屋方面は見事な草紅葉】

【樅沢岳山頂へ】

【樅沢岳頂上碑】

【ようやくガスの中から見えて来た槍ヶ岳】

【西鎌尾根はまだまだ長く】

【硫黄尾根】

【朝露が残って】

【ようやく雲が晴れて来た笠ヶ岳】

【黄色く染まった斜面と鷲羽岳】

【逆光ですがすっきりと見えている槍ヶ岳】

【槍ヶ岳への道はまだまだ遠く】

【千丈沢方面の見事な眺め】

【槍ヶ岳も近づくに連れて迫力を増して】

【千丈乗越】
 槍ヶ岳も徐々に迫って迫力が増してくると同時に、振り返ると鷲羽岳や笠ヶ岳方面もようやくガスが晴れて来ているようでした。周囲の景色を楽しみながらも着実に進んで行きます。ザレた道は続きますが、比較的歩きやすい道だと思います。

 まだかなと思いつつなかなか到着できなかった千丈乗越に到着です。本来であれば、ここでしばしの休憩としたいところですが、ちょうど休憩していたグループの方達が出発するところでしたので、先行させていただくことにしました。

 乗越あたりからは本格的な登りに取り掛かります。一歩一歩ゆっくり登って行きました。とにかくマイペースで歩くことを意識して歩いていました。稜線の先に穂先が見えていますが、やはり近そうでなかなか近づきませんでした。

【飛騨沢の斜面も鮮やかに】

【笠ヶ岳と雲海が美しく】

【ザレた道が続きます】

【硫黄尾根と鷲羽岳〜野口五郎岳の稜線】

【斜面の草紅葉が鮮やかな笠ヶ岳方面】

【同じ尖った槍ヶ岳でも初めて見る角度です】

【穂先への取付き手前で合流します】

【槍沢方面にはお馴染みの景色】

【歩いて来た西鎌尾根を見下ろして】

【静かな山頂にて記念撮影】
 それでもゆっくりゆっくり登って行くと穂先の取付き手前で合流します。今までこのあたりは何度も来ましたが、ここが西鎌尾根との分岐になっていたことを知らなかったのでした。穂先を見ると山頂に1人いるだけで、道中にも誰もいませんでしたので、そのまま穂先に登って行きました。

 穂先はテント場で連泊して朝から写真を撮っているという年配の方が1人いるだけでした。早朝の小雨が信じられないような見事な天気で、素晴らしい展望が広がっていました。風も穏やかで、しばらく登って来る方もほとんどいなさそうでしたので、しばらくのんびりしていたいような状況でした。ただし、この日は上高地まで下らなければなりませんので、展望を充分楽しんだら下山開始です。下る前に、写真を撮っていた方から下山中の女性への渡し物を頼まれて下山開始です。槍ヶ岳山荘まで戻って来ると、西鎌尾根で抜かさせていただいたグループの方々が続々と穂先へ登って行くところでした。

【北鎌尾根を見下ろして】

【硫黄尾根越しの黒部源流付近の山々 翌日以降の行程に思いを馳せるのでした】

【槍ヶ岳山荘と雲が増えて来た笠ヶ岳】

【大天井岳方面の眺め】

【常念岳と8月に歩いた東鎌尾根】

【穂高方面への縦走路】

【穂高の山々は迫力があります】

【北鎌尾根北方の雲海が美しく】

【富士山も見えていました】
 槍ヶ岳山荘で休憩も考えましたが、頼まれた物を渡す女性の方がいいペースで下っていましたので、少しだけ写真を撮った後、そのまま下って行きます。その後も、距離を詰めては写真を撮っている間に離されての繰り返しでしたが、殺生ヒュッテ分岐を過ぎて随分下った頃にようやく追いつくことが出来ました。どちらにしても、それなりのペースで下らなければなりませんので、ちょうど良かったのかもしれません。

 その後も槍の穂先が見えなくなるまで振り返りながら下って行きます。槍の穂先が見えなくなると、今度は槍沢の見事な紅葉を眺めながら下って行きます。このような紅葉を眺めていると、下ってしまうのが惜しまれますが、雲ノ平方面を歩く機会もそうそうありませんので、仕方のないところです。

【山荘前からの槍ヶ岳】

【槍沢から振り返る穂先は素晴らしいです】

【槍ヶ岳山荘と槍ヶ岳 この時には同じ年にもう一度訪れるとは思いもしませんでした】

【真っ赤な紅葉が美しく】

【谷筋は黄色が鮮やかでした】

【槍沢の紅葉を見に行った時に素晴らしかった景色の構図で撮りましたがちょっと早かったようです】

【ムサママさん風花さんイガイガさんとまさかのばったり】

【横尾にて 色付き始めた木も】
 槍沢の紅葉を楽しみながら下って行きます。前年に見事な槍沢の紅葉を見た頃に比べるとさすがに早かったですが、それでも充分見応えのある紅葉でした。その代り、今回は標高の高いところの草紅葉が見事だったのだと思います。

 後はひたすら下って行くだけというところで、何とムサママさん、風花さん、イガイガさんとばったりしました。実は、ムサママさんとイガイガさんは針ノ木岳付近でニアミスをしていて、今度はしっかり会うことが出来ました。まさかのばったりで話が弾みますが、お互いにまだ先がありますので、残念ながら話もそこそこにお別れしたのでした。今回は長い縦走だったとはいえ、途中でばったりがあったり、一緒に歩いた方がいたりと、本当に思い出に残る縦走になったと思います。

【徳沢にて】

【明神へ もう一息】

【河童橋より日が陰り始めた穂高連峰を眺めて】

【ついに縦走完了 上高地へ】
 槍沢小屋まで下って来た後は、歩きやすい道をひたすら下って行きます。ここは、何度歩いても下山時には長く感じます。途中、徳沢でソフトクリーム休憩だけを取って上高地を目指しました。

 結局午後4時過ぎに無事上高地に到着することが出来ました。親不知からの長い長い縦走でしたが、8日間、実歩行期間では7日間で縦走することができました。途中からはペースも上がって、本当にテンポ良く歩くことが出来たと思います。停滞もありましたが、それまでにかなりの距離を歩けたのは大きかったと思います。

 本来ならあとは帰路に着くだけですが、この後に1泊2日の雲ノ平周回を予定していましたので、達成感と同時に、翌日以降の期待と緊張感を胸にバスで戻って行きました。
 


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