けやきだいら・あそはらおんせん・しものろうか
 欅平・阿曽原温泉・下の廊下
  登山日: 2015年10月17日(土)〜19日(月)  


 10月17日(土)    欅平 10:00 → 志合谷 13:30 → 折尾谷 14:30 → 阿曽原温泉 16:30
   
10月18日(日)  阿曽原温泉 8:00 → 仙人谷ダム 9:30 → 十字峡 12:00(〜20)
   白竜峡 13:00(〜20) → 十字峡 14:05 → 阿曽原温泉 16:25
   
10月19日(月)  阿曽原温泉 8:40 → 折尾谷 10:30 → 志合谷 12:20 → 欅平 15:10

 

 本日より2泊3日で欅平より入って、阿曽原温泉を経由して十字峡までピストンします。下の廊下については、危険箇所が多く、私の好きな稜線歩きではないことから、結構混み合うこともあって、今まではあまり歩こうと思ったことはありませんでした。ただし、今回は山仲間とわいわい歩くということもあって、イガイガさんのお誘いに参加させていただくことにしました。実際、景色は素晴らしいですし、気は抜けないものの、単調な歩きが多いのも事実ですので、山仲間と楽しく歩く方がいいのではないかと思います。

 今回は、下の廊下が開通していれば扇沢より入って縦走する予定でしたが、結局開通しなかったことから今回のような行程となりました。ただ、開通している時の下の廊下は歩ける期間が短いのと、人気があることもあって、随分混みあっておりますので、個人的にはむしろ開通していなくて良かったと思います。道中もほとんどすれ違いや追い抜き追い越され等もなく、阿曽原温泉もすいていて本当に快適でした。ピストンであるが故にじっくりと景色を楽しむこともできたと思います。

【宇奈月温泉駐車場】
 
【宇奈月温泉駅】
 金曜日の夜に帰宅をしたら宇奈月温泉駅に向かいます。往路にしても帰路にしてもある意味この運転が核心だったかもしれません。前週に訪れた白馬を通り抜け日本海側から回って宇奈月温泉に向かいました。それでも、駐車場で幾分かの仮眠が取れただけまだ良かったです。

 列車組は乗り継ぎの関係でぎりぎりになってしまうので、先に切符を買って待っていました。7時57分の列車に乗る予定でしたが、アナウンスでは8時以降はとても混むので可能であれば7時台の列車に乗ってくださいと流れていましたので、この後はかなり混みあったのでしょう。

 本当にぎりぎりになるかなと思っていたのですが、列車組も思ったよりは早く合流できてさっそく列車に乗り込みます。記念撮影をしてもらいさっそく欅平へ向かいます。7時台はやはりすいていて、ゆとりをもって座ることが出来て良かったです。
 
【久しぶりのトロッコ電車】

【既に大勢の方が並んで】

【いざ欅平へ!】

【車窓より】
 
【お城のような発電所】
 開放列車ですので、かなり寒いだろうということでいろいろ着込んでおいて正解でした。実はこの列車は学生時代の相当前に乗ったのですが、真夏でもトンネル内などは結構寒かった覚えがあります。景色はあまり覚えていませんでしたが、そのようなことは覚えていたのでした。とはいえ、かなり久しぶりでしたので、いろいろと懐かしく思いながら乗っていたのでした。

 見える景色に歓声を上げながら進んで行きます。紅葉は、まだ目線くらいの木々は緑でしたが、車窓から見える山々の上部がちょうど見事に染まっている感じでした。つまりは、今回歩いた水平歩道から下の廊下あたりの標高1000m前後のところの紅葉がちょうど良かったのでした。逆にこのトロッコ列車からの景色は、翌週か翌々週がちょうど良いのでしょう。

【きれいな黒部川と上部が見事に染まった山々】

【鉄橋を通って】

【発電所脇を通過】

【話は弾んで】

【欅平駅へ】

【乗って来たトロッコ列車】

【欅平】

【祖母谷温泉へ続く道 いつかはここからアルプスの稜線に上がってみたいものです】

【欅平駅前】

【登山口】

【最初は急登が続く】
 欅平へ到着したら出発の準備をします。私やyukiさんは車で来ているので問題ありませんが、イガイガさん、ムサママさん、kazさんは列車で来ているのでここで靴を履き替えるなどして準備をします。その間駅の上部にある展望台に登ってしばし景色を眺めていました。ただ、欅平自体は山間にありますので、周囲の山々くらいしか見えないかもしれません。

 準備ができたら出発です。最初から急登の連続ですが、その後は水平歩道となりますので、頑張って登って行きます。途中展望台がありますので、少し寄って景色を楽しみました。このあたりはほとんど来たことがないので見える景色が新鮮です。毛勝三山がかなり近くに見えたのが印象的だったでしょうか。

【毛勝山方面の眺め】

【ハート形の紅葉】

【電線が入りましたがこちらの方が毛勝三山がよく見えているでしょうか】

【鮮やかなモミジ】

【アルプスの稜線には雲がかかって】

【いよいよ水平歩道へ】
 しばし休憩をしたら出発です。もう少し登りがあって、いよいよ水平歩道へ入って行きます。確かにその名の通り水平で、崖際の道であるために景色も素晴らしいのですが、険しい道を進んで行きますので注意も必要です。特にテントザックで、ヘルメットやらサンダルやらを括り付けていましたので慎重に進みました。kazさんが助言してくれたように、ザックに何かを括り付けなければならない時は、山側に何かを付けないように気を付けた方が良さそうです。帰りはその逆になります。

 アルプスの山々が見えるということで、期待していたのですが、こちらは残念ながら雲に覆われていました。ただし、この日は南の方は雨が降っていたくらいなので、晴れただけでも充分かなと思います。それに何よりも紅葉が素晴らしく、陰影の関係でうまく撮れないのがわかっていても、頻繁にカメラを構えていたのでした。ただし、場所が場所だけに、足元には本当に気を付けながら写真を撮っていました。

【渓谷が続く】

【橋の付けられた場所も】

【鮮やかな紅葉】

【イガイガさんとムサママさん】

【山肌の紅葉も手前の紅葉も見事です】

【右に手を振っているイガイガさんとムサママさん さすがに明るさの差が大きくて見辛いでしょうか】

【岩の下をくぐるような場所も】

【緑も残った落ち着いた紅葉】

【谷底まで見えているので迫力があります】

【燃えるように染まって】

【左手は崖なので小さくポーズ】

【yukiさんと写真を撮るkazさん】

【余裕の?kazさん】

【その名の通り水平な道が続く】

【岩峰と紅葉のコントラスト】

【グラデーションの紅葉】

【山肌美しく】

【岩場の紅葉が素晴らしく】

【水平な道がよく見えています】

【雰囲気が出ていてお気に入りの1枚】

【志合谷の雪渓と上部の紅葉を見上げて】

【トンネルをくぐって】
 お互いに写真を撮りながら楽しい水平歩道歩きは続きます。また紅葉が見事でしたので、何度も何度も足を止めて写真を撮っていました。思ったよりも時間がかかってしまったのは、景色があまりに素晴らしかったからでしょう。

 やがて、大きな雪渓が見えてきました。ここがヘッドライトが必要なトンネルのあるところで、この雪渓の裏手にあるトンネルをくぐって行きます。この時期でこれだけの雪渓が残っているわけですから、トンネルでもなければ1年中通ることはできないでしょう。この時期にこれだけ大規模な雪渓が残っていたのには驚かされました。トンネル内はかなりの水浸しで、靴の中まで濡れないか心配になるほどでした。イガイガさんの話では、以前はもっと水が多くて防水対策をしないと濡れてしまうほどだったとのことです。

【志合谷を振り返る 中央右にはトンネル入口】

【この時期でもしっかり残った雪渓】

【崖際の道は続く】

【ほぼ直線状のところも】

【滝が見えて来て】

【沢の裏手に作られたトンネルをくぐる 中のぬかるみがすごかったです】

【光が当たらなくても鮮やか】

【折尾谷の滝にて休憩中】

【梯子で下る場所も】
 その後もゆっくり歩いて行きます。やがて、太陽が山の向こう側に隠れてしまって、日の当たった鮮やかな紅葉は残念ながら見えなくなってしまいましたが、それでも見事な景色が広がっていました。写真を撮ることだけを考えるのであれば、日が当たっていない方が撮りやすかったりします。

 しばらく歩いて行くと滝が見えて来て折尾谷の滝に到着です。ここでしばしの休憩としました。しかし、まだ先は長いにも関わらずいい時間になってしまいましたので、この後はあまり休憩をせず進んで行くことになりました。このような道ですので当然慎重は期しますが、てきぱきと歩いて行きました。やはりみなさん体力がありますので、順調に進んで行きます。

【息がぴったりのイガイガさんとムサママさん】

【下りは慎重に】

【ようやく阿曽原温泉へ】

【谷間ですが素晴らしいロケーション】

【すいていたテント場】
 水平歩道が終わると阿曽原温泉へ向かって下って行きます。逆にここまでは本当にその名の通り水平だったのでした。梯子や崖際の道は相変わらず続いていますので慎重に下って行きます。少しひやっとした場面もありましたが、無事阿曽原温泉に到着です。

 テントを張る場所があるかなと思ったのですが、やはり下の廊下が開通していなかった影響か、土曜日の夕方であるにもかかわらずテントを張る場所には困りませんでした。男湯の時間と女湯の時間が分かれておりますので、交代で温泉に浸かりに行きました。

 自分が浸かった時はかなり熱くてかなりつま先がじんじんしていました。温泉から出た時に頭がくらくらしたのですが、湯あたりを起こしたようで、少し意識を失っていたようですが、しばらく休んでいたら何とか回復してきました。めったに起こすことはないのですが、熱い湯に浸かった時は注意が必要なのでしょう。 

【温泉へ】

【おいしかった火鍋】

【乾杯 この後楽しい夜は更けて行きました】
 温泉から戻ったら宴会です。温泉に浸かる前から飲んでいましたので、再開と言った方が良いでしょうか。kazさん特製の火鍋をつつきながら楽しい時間は過ぎて行きました。湯あたりを起こしたので、お酒はほどほどにしましたが、思った程影響は残っていなかったようで、しっかり食べることもできて良かったと思います。

 いくら話しても話し足りないくらいでしたが、時間も遅くなって来ましたので解散となりました。標高が1000m程ですので、この季節の山にしては暖かく感じましたが、あまり寒いのに慣れていなかったのか、明け方は少し寒く感じたのでした。こうして、初日から素晴らしい景色を楽しみ、温泉に宴会と楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 
 2日目の朝を迎えます。前日は宴会をしたとはいえ、時間的にはかなり早い時間に寝たはずなのですが、よく寝てしまい、すっかり夜が明ける時間になってもまだ寝足りないくらいでした。この日は十字峡まで往復するだけですので、ゆっくり準備をします。結局出発は8時頃となったのでした。

 この日はピストンで阿曽原温泉にもう1泊しますので、サブザックでの移動になります。重さもそうですが、何よりザックが小さいので、結果的には快調に歩くことができたのではないかと思います。

 小屋に上がってそのまま登山道を上がって行きます。しばらく樹林帯をひたすら登って行くことになります。その後一旦なだらかな道があった後、今度は一気に下って行きます。このあたりは、まだピークには早い状態でしたが、見事な紅葉を見ることが出来ました。

【山際より現れた夜明けの太陽】

【テント場の周りには見事な紅葉が広がって】

【小屋前の案内看板】
 下り切った後、なだらかな道を進んで行くと、突如近代的な建物が見えて驚かされます。小屋ならばともかく、鉄筋コンクリートの頑丈な建物が現れますが、これは関西電力の人見寮です。寮を右手に見ながら進んで行くと、やがて登山道が建物の入口に繋がっていて、関西電力の施設内を通過するようになっています。

 中は縦横無尽に繋がっているようですが、その川沿いにある道を歩くようになっています。途中トロッコ列車の線路を横切る箇所もありました。これで電力会社の方は移動をしたり資材を運んだりするのでしょう。やがて建物から出て仙人谷ダムに出ますが、ここが雲切新道と下の廊下の分岐になっています。日陰となる部分が多くて写真では暗くなってしまいますが、ダム湖に映る景色と合わせて見事な紅葉が広がっていました。振り返ってみると、ちょうどトロッコ列車が走っており、その橋脚の下にはダムの放水がなされていて、見事な景色を織りなしていたのでした。

【トンネルの中から箱庭のような景色】

【まだ緑が多いも鮮やかな紅葉】

【yukiさんが下って】

【関西電力人見寮と上部の紅葉】

【正面に見事な紅葉の斜面が見えて】

【上部の紅葉は見事】

【トロッコ列車の軌道前より】

【施設内へ】

【施設内通路】

【トロッコ列車の線路を横切って】

【反対側からは熱気が】

【仙人谷ダム 雲切新道分岐】

【斜面の紅葉は見ごろ】

【トロッコ列車の橋脚と放水】

【上部の紅葉とトロッコ列車の橋脚と放水】

【ダム湖と紅葉のコントラストが美しく】

【見事に染まる斜面】

【日陰になっていますが立派な滝が見えて】

【燃えるような赤い紅葉が素晴らしいです】

【吊橋が見えて来ました】

【吊橋へ】

【吊橋を渡っているムサママさん】

【手を振るイガイガさん】
 ダム湖を横切った後は林道を歩いて行きます。ダム湖の方や正面に見える山々の紅葉など見飽きることのない景色が続きます。途中トンネルなどもくぐりながら進んで行くと吊り橋が見えてきます。結構怖い吊橋とのことでしたので気を引き締めて向かいます。

 吊橋の周りの景色も素晴らしかったのですが、さすがに吊橋を渡っている間はそこまでの余裕はないでしょうか。ただ、高度感はあるものの吊橋の造りはしっかりしていますので、そこまでの怖さはないかもしれません。このあたりは、畑薙大吊橋に慣れているだけかもしれません。

 吊橋を渡ってしばらくしたところで、この日に帰らなければならないkazさんとのお別れとなりました。結果的には時間が余ったとのことですが、やはりあの水平歩道を急いで歩くわけにはいきませんので、余裕を持たせて正解だったと思います。kazさんを見送って再び歩き始めると、しばらくは登りが続きます。

【吊橋を渡るkazさんを見送って】

【梯子を登る場所も】

【相変わらず見事な紅葉】

【送電線のトンネル】

【渓谷の素晴らしい眺め】

【青々とした川が流れて】

【山ごと染まっています】

【急峻な地形にあるトンネル】

【S字峡】

【濃淡が激しくて見辛いですが渓谷の雰囲気は伝わるでしょうか】

【足場の狭い道も】

【沢筋の崩壊地を越えて進む】

【向かいにムサママさん、yukiさんとイガイガさん】

【まだ染まっていない緑色の葉も見事でした】

【崖際の道は続きます】

【十字峡へ】

【十字峡の吊橋】
 しばらく登って行くと送電線のトンネルが見えて来ます。進んで振り返ってみると急峻な地形の上にあって驚かされます。今回歩いたルートは自然と人工物との対比が素晴らしいと思います。もちろん自然のままが一番なのかもしれませんが、そこにある人工物が過去を忍ばせてくれます。

 ほぼ水平な崖際の道が続きます。途中で一旦休憩を取った後、十字峡まで行けないかもしれないということで、S字峡あたりから少し先行させていただくことにしました。ルートもこのあたりから険しい箇所が断続的に出てきます。ただし、道幅が狭いというだけですので、慎重に進めば問題ありません。とはいえ、今回はサブザックで来たので問題ないですが、大きなテントザックで歩いていたら岩が引っ掛かりそうな箇所はかなり慎重を要するかもしれません。順調に進んで12時頃十字峡に到着することが出来ました。

【十字峡を見下ろして】

【四方向からの水の流れがよくわかります】

【美しい渓谷はさらに続いて】

【全山紅葉と言ったところでしょうか】

【びしょ濡れになりながら沢を渡って 右は崖です】
 十字峡の吊橋からは素晴らしい景色が広がっています。ここが最終目的地だと思っていましたし、他のメンバーがここまで来られないかもしれないと思って多くの写真を撮ったり動画を撮っていました。一通り撮り終わって引き返そうと思ったのですが、少し進むと十字峡がもっとよく見える場所があるかもしれないと思って進んでみると、白竜峡から戻って来た方が休憩していました。話を聞くと、下の廊下を塞いでいる白竜峡の雪塊が見事で、そうそう見られるものではないとのことでした。また、脇から十字峡の近くまで下れる場所もあるが、かなり滑りやすいとのことでした。

 少し戻ってみるとちょうどイガイガさん達が十字峡に到着しました。ムサママさんの足も調子が良くなったようで十字峡まで無事来ることが出来たのでした。白竜峡までは往復2時間で随分遅くなってしまいます。とはいえ、せっかくなので見に行きたいと思い、ムサママさんに背中を押してもらって単独で向かうことにしました。イガイガ隊長を始め好き勝手に行動をして本当に迷惑をかけてしまったと思います。ただでさえ単独は望ましくないルートですので、安全第一でありつつも、時間を考慮しててきぱきと進んで行きます。無理をしなくても明るい時間には充分戻れるかなという計算はありました。

【川の流れも美しく】

【白竜峡へ向かって】

【十字峡方面を振り返って】

【光輝く山の斜面】

【谷には巨大な雪の塊が】

【この標高でこれだけの雪が残っていることに驚かされます】

【瓦礫の間に作られた道を進む】
 十字峡から先の道は、それまでの道程の高度感はないのですが、ザレた道も結構あって歩きにくい道が続きます。特に3か所ある沢の徒渉がなかなか大変で、最初の沢は上から水が流れている箇所もあって濡れながら進みます。脇は崖になっていますので、濡れる濡れない以前に崖から落ちないように細心の注意を払って進みます。残りの2つの沢は最初の沢程の危険はありませんが、石がつるつるで濡れていないところに足を乗せたにも関わらず思いっきり滑ってしまい、再びびしょ濡れになってしまったのでした。すぐに靴を脱いで水を出したら、靴の中は思った程濡れていなくて良かったです。他は斜めになっているザレた道を慎重に進みます。脇は草むらに見えますが、恐らく崖になっているものと思われました。

 ただ、紅葉は今回歩いた中でも最も鮮やかではないかと思うくらいの見事さで、青々とした川と合わせて素晴らしい景色を見せてくれました。途中この時期でも残っていた巨大な雪の塊に驚かされながら進んで行くといよいよ白竜峡に到着です。

【対岸の巨大な雪塊】

【渓谷を塞ぐ雪塊】

【雪塊が登山道を塞いでいます この付近の登山道は荒れたままでした】
 正面を見ると巨大な雪塊が渓谷を塞いでいます。このあたりは元々高巻きのルートを作る場所のようですが、高巻くにしてもまだ雪が多すぎるということでした。なかなか貴重な眺めではありますが、やはり志合谷のような迫力のある雪渓を見てしまうと、機会があればとは思いつつも、どうしても見ておいた方がいいかなと思う程ではなかったかもしれません。むしろ白竜峡全体の眺めや、白竜峡までの渓谷の紅葉が本当に見事だったと思います。それと、雪塊手前の100メートル程は未整備だったのですが、切れたワイヤーが散乱していたり、藪っぽいところがそのまま放置されていたりと、下手な場所を歩くと滑って滑落してしまいそうな状態になっていて、よく整備されているからこそ、ここまで歩いて来られるのだなと改めて思ったのでした。本当にこのような険しいルートを整備されている方には頭が下がります。

 実は白竜峡に着いた頃はちょうど雪塊が逆光になっていて、写真が撮りにくかったので、少し待とうかなとも思いましたが、やはり暗くなると危険なルートですので、一通りの景色を楽しんだら、名残惜しみつつも引き返して行きました。

【対岸の雪塊の上部の紅葉】

【雪塊を近くから見上げて】

【雪塊の下は随分大きな空洞になっています】

【この資材は結局出番はあるのでしょうか】
 時間的には充分明るい時間には戻れそうでしたので、帰路も景色を楽しみながら戻って行きます。やはり日が傾いて来て谷間にはあまり光が届かなくなって来ます。紅葉の鮮やかさはなくなりますが、むしろ落ち着いた色合いになりますし、コントラストがなくなりますので、写真は撮りやすいかもしれません。

 十字峡へ下る道は時間が厳しいことからパスするつもりでしたが、思ったよりも時間がありましたので、少し下ることにしました。かなり滑ると聞いていましたが、この時間になると乾いていたようで、滝の前以外は問題なく下って行くことが出来ました。ただ、一枚岩を下る場所もありますので、濡れていたらとても下る気にはならないでしょう。湿っているうえに少し斜めになっているように見える川沿いまでは下らずに、少し上から十字峡の眺めを楽しみました。吊橋からの眺めもいいですが、やはり近づいて見た方が迫力があっていいと思います。時間があれば、ここで1時間はのんびりしていたいような素晴らしい眺めでした。しばし景色を楽しんだ後、名残惜しくも登り返して戻って行きました。

【谷には次の降雪まで解けそうもない雪渓が】

【帰路も光の当たっている場所の紅葉を楽しみながら】

【崖際の道は続きます】

【丸太の道のおかげで安全に歩いて行けます】

【十字峡の近くまで下って来ました】

【吊橋下の滝が見事でした】

【少し引いて撮ってみました】

【滝の上に通って来た吊橋があります】

【登り返したら再び吊橋を渡って】

【渓谷の素晴らしい眺めは続く】

【谷間の紅葉と川の流れ】

【渓谷を見下ろして】

【再び吊橋を渡る】

【紅葉に囲まれた滝】

【仙人谷ダムへ】

【エメラルドグリーンのダム湖】

【雲切新道分岐】

【再び建物内を通って】

【阿曽原温泉へ無事到着】
 十字峡からは一気に戻ってと言いたいところですが、やはり帰路の景色は往路とは違う部分があるのと、先に書いたように光が当たらなくなってむしろよく見えるようになった部分もあって、写真を撮っていると思うように進みません。帰路も素晴らしい景色を楽しむことが出来たと思います。吊橋を渡って仙人谷ダムの分岐を経て建物内を通過すると阿曽原温泉も近いです。

 手前の急斜面を一気に登って、少しなだらかな道を歩いて下って行くと阿曽原温泉に到着です。実はこの下りが滑りやすい石が多くて難儀しました。ある意味この日一番歩きにくかったです。ここは迷うことはないでしょうが、暗い時間に歩いたら苦労したかもしれません。

 こうして、30分前に到着したイガイガさん達と無事合流することができました。この日も宴会に温泉と目一杯楽しい夜を過ごしました。翌日が平日であることもあって、さらに泊まっている人は減って伸び伸びと楽しむことができたのではないかと思います。翌日は欅平まで戻るだけということもあって、最後は遅い時間まで温泉に浸かって語らっていたのでした。

【静かなテント場へ 右下にyukiさんムサママさんイガイガさんが休憩中】
 
 最終日の朝を迎えます。前日も充分な睡眠を取っていましたので、夜明け前から目が覚めるかなと思っていたのですが、すっかり夜が明けるまでぐっすり寝てしまっていたようです。この日は欅平まで戻るだけですが、それなりの距離は歩きますので、朝食を取って出発の準備をします。連泊ということで、テント内はほとんど片付けられていない状態で撤収には随分時間がかかってしまいました。それでも、他の方よりも若干早く準備ができましたので、少し周囲の景色の写真を撮っていました。

 紅葉は阿曽原温泉に滞在している間にも進んでいたようで、山の上部の方では落葉が進む一方で、中腹が来た時よりも色付いていたように見えました。連泊してお世話になった場所ですので、本当に名残惜しいですが、欅平まで戻らなければなりませんので、8時半過ぎに出発です。

【2日間で進んだ紅葉】

【鮮やかですが上部では徐々に落葉も】

【4人でわいわい戻って行きます】

【2晩お世話になった阿曽原温泉に別れを告げて】
 3日目も素晴らしい天気で、鮮やかな紅葉を楽しみながら戻って行きます。最初にある程度登った後は、水平歩道をひたすら歩いて行きます。険しい箇所がある一方で体力的にはやはり楽だなと思います。

 帰路は順調に進んで栃尾谷の滝まではほぼコースタイムくらいで来ることができました。一息付いたら再び歩き始めます。前々日にも眺めた景色ですが、何度見ても素晴らしいと思います。このあたりからは、結構写真を撮りながら進みましたので、少しペースが落ちたでしょうか。これだけの景色があるのに、一気に歩いてしまってはもったいないでしょう。

 前々日に驚かされた志合谷を過ぎると欅平もぐっと近づいて来ます。また、山々の切れ目からアルプスの稜線もよく見えて来ます。このくらいになると少し疲れも出て来たでしょうか。

【帰路も鮮やかな紅葉に見守られて】

【水平歩道と紅葉が見事です】

【栃尾谷の滝へ】

【水平歩道は続く】

【時々紅葉を見上げながら】

【沢の裏のトンネルを再び通って】

【紅葉の道は続く】




【狭い道はワイヤーを掴んで慎重に】



【奥に鉄橋が見えて】


【迫力の志合谷再び】


【右に反対側のトンネルの出口】

 徐々にアルプスの稜線が見える場所も増えて来て、後立山連峰の一部がよく見えて来ます。今年は9月下旬に北アルプスを縦走しましたので、余計に思うところがありました。ただし、このような道ですので、眺めながら歩くというわけには参りませんが。

 志合谷からが思ったよりも長く感じたでしょうか。景色が良かったのと、もう少しでという思いから長く感じたのでしょう。アルプスの絶景が見えるポイントから少し進んで緩やかに下って行くと、展望所に出ます。ここでしばしの休憩となりました。この後は、少し進んだ後欅平まで下って行くだけです。この後はもう展望がありませんので、ここで最後の展望を楽しむことになりました。

【登山口へ】
 
【落ち葉の目立つ道も】
 

【旭岳付近から白馬鑓ヶ岳 奥まったところにあるピークが白馬岳のようです】


【白馬鑓ヶ岳から不帰の瞼へ続く稜線】

【黄色鮮やかな紅葉】

【アルプスの稜線を背景にムサママさん】

【観光客で賑わう欅平へ】
 展望所でゆっくりしたらいよいよ欅平への最後の下りとなります。本当にこの水平歩道は最初と最後に登り下りがあるだけで、後は文字通りほぼ水平な道でした。ゆっくり下って行くとようやく欅平へ到着です。次の列車まで時間がありましたので、ここでしばしのんびり過ごしたのでした。

 トロッコ列車は暗くなって来たこともあってやはり結構寒かったですが、暗い中でも素晴らしい渓谷の眺めを楽しむことができました。宇奈月駅に到着した後は、最後に日帰り温泉に寄ってと近くの温泉に向かいましたが、営業時間が終了していたり、営業日でなかったりして宇奈月駅で解散となりました。

 本当に素晴らしい景色の中で素敵な仲間と楽しく歩くことが出来た3日間でした。一緒に歩いてくれたイガイガ隊長、ムサママさん、yukiさん、そして2日目に帰らなければならなかったkazさんには感謝です。

【欅平駅にて記念撮影】

【3日間お世話になった yukiさん イガイガさん ムサママさん】

【車窓より】

【薄暗くなった頃宇奈月駅へ】
 


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