あかだけ・よこだけ・いおうだけ | |
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登山日: 2016年2月7日(日) | 標高:2899m(赤岳) 2829m(横岳) 2760m(硫黄岳) |
2月7日(日) | 美濃戸口 4:50 → 行者小屋 7:40(〜8:40) → 赤岳 10:00(〜20) | ||||
→ | 横岳(奥の院) 12:20 → 硫黄岳 13:30 → 赤岳鉱泉 14:15 | ||||
→ | 美濃戸口 15:55 |
本日は南八ヶ岳を縦走します。これまで何度も赤岳や硫黄岳は登って来ましたが、その赤岳〜硫黄岳間を無雪期も含めて登ったことがなかったので、条件のいいこの日に登ることにしました。天気が良くて、風もそこまで強くはなく、降雪があってから少し間がありましたので、トレースもしっかりついているだろうという算段でした。積雪が多いと鎖が埋まってしまうこともあるようですが、積雪量はそこまで多くはないことがわかっていましたので、問題ないだろうと判断したのでした。 日曜日ですので、早い時間に入ってゆっくりすれば良かったのですが、家にいればいろいろと用事があるもので、結局現地入りしたのは、土曜日に登る時よりは若干早い程度でした。小淵沢の道の駅で少し寝た後美濃戸口に移動です。驚いたのは車の台数で、前日に入山して1泊する方が多かったのか、駐車場は結構いっぱいになっていました。 |
![]() 【いつものように暗がりの中で美濃戸口を出発】 |
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![]() 【南沢へ】 |
いつものように暗がりの中で美濃戸口を出発します。林道歩きを経て美濃戸に到着し、少し休憩をしたら南沢を通って行者小屋を目指しました。晴れて景色は素晴らしかったのですが、天気が良くて放射冷却となっていたのかとても寒かったです。つま先が痺れるような状況で、行者小屋で少しのんびりせざるを得ませんでした。行者小屋では随分長い時間を過ごさざるを得なくて、これではとても日帰りで歩くのは厳しいかなと思たのですが、とりあえず地蔵尾根分岐まで行ってから考えようということで、まずは文三郎尾根を登って行くことにしました。 気温が少しは上がって来たこともあり、足のつま先の痺れは若干あったものの、アイゼンピッケルに装備を替えて登って行きます。尾根を見上げると結構大勢の方が登っていました。やはり日曜日ですので、前日に入山された方が多かったようです。今まで何度か赤岳に登っていますが、ここまで多かったのは初めてでしょうか。泊まっていた方々よりは随分遅れた出発となったこともあって、自分が歩いている付近は登山者はまばらで歩きやすかったです。 |
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![]() 【テント場と峰々を見上げて】 |
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![]() 【日曜日だったので前日に登ってこの日にアタックした登山者が多かったようです】 |
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![]() 【中岳と阿弥陀岳】 |
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![]() 【赤岳主稜線を登る登山者】 |
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![]() 【険しい横岳】 |
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![]() 【稜線へ】 |
登って行くと右手に立派な中岳や阿弥陀岳が見えて来ます。途中赤岳主稜に取り付いている登山者を見ながら登って行くと稜線に出ます。風はそこまで強くはなく、素晴らしい景色が広がっていました。このあたりからの阿弥陀岳はやはり素晴らしいです。 その後は、この日は歩きやすかったトラバースを経て登って行きます。キレット分岐を経て、梯子を登った後に付いていたトレースが、崖際に出来ていて、ここが一番怖かったでしょうか。毎回違うポイントで怖さを感じるような気がします。ここを登ると、登山者で賑わう赤岳山頂に到着です。 山頂からは素晴らしい景色が広がっています。これだけの景色ですので、しばし景色を楽しみましたが、縦走するのであれば先はまだ長いので、景色を楽しむのもそこそこに、まずは地蔵尾根分岐を目指して下って行きました。 |
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![]() 【登って来た道を振り返って】 |
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![]() 【太陽を正面に眺めながら登る】 |
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![]() 【堂々たる阿弥陀岳】 |
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![]() 【権現岳への稜線と南アルプス方面の眺め】 |
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![]() 【トラバースは慎重に】 |
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![]() 【赤岳山頂へ】 |
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![]() 【硫黄岳方面の眺め】 |
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![]() 【権現岳と南アルプス】 |
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![]() 【富士山】 |
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![]() 【中央アルプス】 |
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![]() 【阿弥陀岳山頂でくつろぐ登山者】 |
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![]() 【阿弥陀岳へは急峻な地形が続く】 |
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![]() 【北岳】 |
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![]() 【赤岳山頂を後にして】 |
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![]() 【横岳〜硫黄岳の縦走路】 |
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![]() 【迫力のある横岳と真っ白な硫黄岳】 |
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![]() 【赤岳を振り返って】 |
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![]() 【地蔵尾根分岐】 |
雪はほど良く積もっており、比較的順調に下って行きます。年末は岩が露出して歩きにくかった赤岳展望荘への下りも歩きやすくなっていました。赤岳展望荘を経て地蔵尾根分岐に到着です。決して早い時間ではありませんが、明るいうちに十分に林道まで戻って来ることができるであろうということで、縦走を決行することにしました。 トレースはしっかり付いていましたが、やはり未踏の稜線ですので慎重に進んで行きます。日ノ岳のルンゼは雪が程よく付いていて問題なく登って行けました。ただし、その後は断続的に狭いトラバースが続きます。トレースがないとかなり怖そうですが、この日はしっかりと踏まれていましたので、慎重に歩いて行けば問題ありませんでした。いくつかのピークを越えて行きます。最後のピークが最も高い主峰である奥ノ院になります。うまくは撮れませんでしたが、とりあえずセルフで撮ってしばし景色を楽しみました。この後が核心部となるので、少し落ち着かなかったかもしれません。 |
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![]() 【日ノ岳のルンゼ トラバースに雪がなく問題なく進んで行けました】 |
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![]() 【トラバース後の急登も程よく雪が締まっており問題なく登って行けました】 |
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![]() 【険しい地形は続く】 |
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![]() 【金峰山と麓の見事な雪景色】 |
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![]() 【三叉峰を経て奥ノ院へ続く稜線】 |
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![]() 【合間には気持ちの良い稜線も】 |
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![]() 【岩峰鋭い大同心と赤岳】 |
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![]() 【赤岳と右奥に南アルプス】 |
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![]() 【歩いて来た稜線を振り返る】 |
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![]() 【奥ノ院山頂へ】 |
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![]() 【横岳(奥ノ院)頂上碑】 |
奥ノ院からはまずやせ尾根を下って行きます。これが脇が切れ落ちていて高度感があります。しっかりとしたトレースがありますので比較的安心して歩けるものの、トレースがないとかなり厳しそうです。その後は急斜面の下りがあって、これは写真では見ていたものの、やはりかなり急でした。ただし、これを下りきればようやく硫黄岳への比較的なだらかな稜線になります。 後は気持ちの良い稜線歩きだと思っていたのですが、風の通り抜ける場所らしく、比較的風の穏やかなこの日でしたが、硫黄岳までの間に何度もよろめいたり手をついたりさせられるような風が吹いていました。少し雪が吹きだまっていてラッセル気味になっており、登り返しもあったことから、核心部を抜けた後のこのあたりが、この日最もきつかったように思います。それでも、なんとか硫黄岳まで登り返して行くことが出来ました。これでようやく後は下るだけとなります。 |
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![]() 【やせ尾根から急斜面の坂へ】 |
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![]() 【真っ白な浅間山】 |
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![]() 【蓼科山と硫黄岳】 |
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![]() 【乗鞍岳と諏訪湖】 |
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![]() 【慎重にトラバース道を進む】 |
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![]() 【やせ尾根に急斜面の下りを見上げて】 |
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![]() 【真っ白な硫黄岳】 |
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![]() 【雪に埋もれた硫黄岳山荘】 |
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![]() 【下って来た稜線を振り返って】 |
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![]() 【広々とした山頂】 |
![]() 【硫黄岳頂上碑】 |
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![]() 【樹林帯越しに天狗岳と蓼科山】 |
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![]() 【横岳〜赤岳〜阿弥陀岳の素晴らしい景色】 |
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![]() 【赤岩ノ頭への道と阿弥陀岳】 |
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![]() 【硫黄岳を振り返る】 |
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![]() 【赤岳鉱泉へ】 |
硫黄岳からは相変わらずの素晴らしい景色が広がっていました。この日最後のピークということで、景色を楽しみたいところですが、やはり山頂の風は強く、展望をそこそこ楽しんだら下山に取り掛かりました。 下りとは言え、特に疲れた身には長丁場でしたが、かなり快調なペースで下って行くことが出来ました。特に赤岳鉱泉からはチェーンアイゼンでかなり飛ばして下ったので、結局ほぼ夏道時のコースタイムで歩けたことになります。 美濃戸口からのこの縦走日帰りはやはりハードでしたが、素晴らしい景色にも恵まれて充実した1日になったのではないかと思います。赤岳〜硫黄岳間はトレースがしっかりありましたので、問題なく歩けましたが、やはり赤岳登山と比べると数段厳しいルートだなと再認識させられた1日となりました。 |
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![]() 【アイスキャンディーと見事な八ヶ岳の稜線】 |
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![]() 【南沢から登って北沢から下って来ました】 |
![]() 【美濃戸口へ】 |
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