からまつだけ | |
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登山日: 2016年3月21日(月) | 標高:2696m(唐松岳) |
標高差:八方池山荘から約860m |
地図及びルートについては前々回本ルートでの登山時(2012年4月21日)のものを参照
3月21日(木) | 八方池山荘 8:30 → 八方池 9:20 → 丸山ケルン 10:50 | ||||
→ | 唐松岳 12:15(〜45) → 八方池山荘 14:50 |
本日は唐松岳に登ります。雪山初心者であるSさんとの登山となります。唐松岳は前月に登っていますが、新天地に向かうSさんを雪山に連れて行ってあげられるのも最後ということで、登頂の可能性が高く、登頂できなくても素晴らしい景色が見られる唐松岳としたのでした。この3連休の天気は、南の方が良い予報でしたが、連休最後のこの日は北アルプス北部も比較的いい予報でした。 朝、無料駐車場に着くと小雪がぱらついています。早朝のうちだけだろうと思ったのですが、ゴンドラに乗って上がってみるとガスの中で視界がないばかりか、しっかりと雪が降っていました。風こそそれほどなかったものの、雪はしっかりと降っていて、単独行だったら引き返そうかと思うような状況でした。さすがにもう少しはよくなるだろうということで、進めるだけ進むことにします。八方池山荘から歩き始めると、階段が見えていて、雪解けの早さには驚かされました。やはり今年は雪解けが早いのかもしれません。 |
![]() 【八方池山荘 晴れていれば霧氷がきれいでしたでしょう】 |
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![]() 【アルペンリフトへの乗換中 知らなければリフト乗場へも辿りつけない程の視界でした】 |
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![]() 【既に階段が現れていたのは驚きでした】 |
登って行くとしばらくは雪が強まって来ているような状況で、これは修行で終わるかもしれないなと思いつつ登って行きます。ただし、しばらく登って行くと少しずつ降雪は落ち着いて来ました。ただ、八方池を過ぎてもなかなか晴れては来ませんでした。 さらに歩いて行って、急登手前のいくらかの木々がある場所で突然晴れて来ました。目の前の霧氷群が突然現れて見事な景色を織り成していました。偶然とはいえ、素晴らしい景色を見ることが出来て良かったです。比較的暖かいこの時期ですので、下山時にはほとんど解けていました。そういう意味では本当に運が良かったと思います。 その後は、よく晴れた中を歩いて行きます。随所に絶景が広がっていて、飽きない景色が続いていました。ただし、稜線手前あたりまでが一番雲が少なかったようで、その後は再びガスが湧いて来ていました。 |
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![]() 【晴れそうでしたがこのような状況がしばらく続きました】 |
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![]() 【ちょうど霧氷を眺めている時にガスが晴れました】 |
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![]() 【青空とのコントラストが素晴らしく】 |
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![]() 【本当にいいタイミングで晴れてくれたと思います】 |
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![]() 【雲海も素晴らしく】 |
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![]() 【登山者との対比で雄大な景色に見えます】 |
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![]() 【白馬三山もようやく姿を現して】 |
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![]() 【急登を登山者が続々と登って行きます】 |
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![]() 【裾まで見えて来た白馬三山】 |
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![]() 【不帰ノ瞼も見事な尾根歩き】 |
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![]() 【不帰の瞼を背景に】 |
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![]() 【どこまでも広がる雲海 高妻山の奥も広がっています】 |
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![]() 【五竜岳が素晴らしく 結局一番良く見えていたのはこの時間だったでしょうか】 |
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![]() 【何度も振り返って】 |
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![]() 【丸山ケルン】 |
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![]() 【唐松岳もしっかり見えて来ました】 |
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![]() 【迫力のある雪壁】 |
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![]() 【唐松岳に登る人もよく見えています】 |
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![]() 【徐々に険しい道へ】 |
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![]() 【雲海と尾根】 |
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![]() 【山頂が見えて来ました】 |
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![]() 【唐松岳山頂】 |
稜線も近づいて来ると、唐松岳や不帰ノ瞼の絶景が広がって来ると同時に、やせ尾根や岩場も出てきます。特にやせ尾根が、雪が多かった時よりも細くなっているうえに、ちょうど一番風が強くてかなり慎重に進んで行きました。Sさんもやや苦戦しながらもしっかり歩いていました。 稜線手前のトラバースも気を付けて登って行くとようやく稜線に出ます。ここからの絶景と言いたいところでしたが、この時間になると稜線はガスに覆われて来ていて、快晴の時に見られるような展望は得られませんでした。それでも、時々山の一部は見えていましたので、頑張って唐松岳山頂まで登って行きました。前月のようにラッセルを強いられることもなく、無事に唐松岳に登ることができました。 |
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![]() 【山頂にて 日焼けが既にかなりひどいです】 |
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![]() 【剱岳】 |
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![]() 【立山と剱岳】 |
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![]() 【山頂付近のみ見える五竜岳】 |
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![]() 【白馬岳方面も見えるのは山頂付近のみ】 |
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![]() 【妙高山】 |
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![]() 【焼山と火打山】 |
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![]() 【稜線の雪庇は随分なくなっていました】 |
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![]() 【稜線からの見事な唐松岳は残念ながら見られず】 |
山頂自体はよく晴れていましたが、周囲の山々にガスが湧いていて常時流れている状態で、残念ながら高峰の山頂部分しか見ることが出来ませんでした。それでも、剱岳や五竜岳の山頂付近だけ見えた姿は見事なものでした。時々見えて来る剱岳の景色を楽しみながらしばしの休憩としました。 充分に休憩をしたら下山に取り掛かります。稜線出合からの唐松岳を眺めたかったのですが、残念ながら見えることはありませんでした。やはり、先ほど登って来た時が一番良かったのでしょう。稜線出合直下のトラバースを気を付けながら下って行きます。時々稜線を振り返ってみると、ガスが西から流れて来ているのがよくわかります。稜線は見えなくなっていましたが、ガスの流れる様はそれはそれでなかなか迫力のある眺めでした。 |
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![]() 【頚城三山や高妻山を眺めながらの下り】 |
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![]() 【気持ちの良い尾根を下って行きます やはり雲が多いです】 |
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![]() 【下山時も見事な雪壁を見ることが出来ました】 |
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![]() 【迫りくる雲】 |
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![]() 【ダイナミックな雲を見上げて】 |
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![]() 【テントとガスに覆われつつある稜線】 |
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![]() 【八方池付近から眺めた稜線】 |
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![]() 【白馬三山に覆いかぶさる雲】 |
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![]() 【朝は何も見えなかったアルペンリフト乗場】 |
その後も着実に下って行って、結局午後3時前には余裕を持って下ることが出来ました。雪が降る中でもしっかり登って行ったのが功を奏したのかなと思います。こうして無事に唐松岳に登ることが出来ました。 快晴の時の稜線からの絶景は眺められませんでしたが、一方で霧氷やガスの押し寄せる稜線など、今までに見たことのない景色が見られたのは良かったと思います。快晴の時以外でも、その時々で見られる景色が変わるのがおもしろいところです。何とかSさんに素晴らしい景色をお見せすることが出来て良かったと思います。次に唐松岳に登った時にはまた違う姿を見せてくれるのでしょうか。 |
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