はりのきだけ
 針ノ木岳
登山日: 2016年5月8日(日)   標高:2821m(針ノ木岳)
    標高差:扇沢から約1410m


※前回のルート 今回は登りで針ノ木峠経由 大沢小屋より下は主に夏道を利用

 5月8日(日)    扇沢 5:45 → マヤクボ沢のコル 9:05 → 針ノ木峠 10:05(〜30)
   針ノ木岳 11:40(〜12:35) → 扇沢 15:30

 

 本日は針ノ木岳に登ります。GWは、天候が不安定であったことから北アルプスから南アルプスに転進したわけですが、この日は北アルプスでも好天が望めそうであったことから針ノ木岳に登ることにしました。急なお誘いでしたが、イガイガさん、ちびたさん、ムサママさんと登ります。

 混み具合の気になる扇沢無料駐車場ですが、すいていて特に問題なく駐車することができました。準備ができたら出発です。駐車場には桜が咲いていて春を思わせますが、奥に見える山々は雪の少ない今年でもまだ真っ白な稜線を見せていました。

 扇沢駅を右手に見ながら針ノ木岳登山口から入って行きます。最初から雪が残っているものの、概ね雪が溶けているところが多く、前回のように右岸に渡って歩くのは難しそうだったことと、最近の記録では普通に大沢小屋まで行けそうでしたので、夏道を辿って行きました。 

【桜咲く無料駐車場の桜】
 
【針ノ木岳登山口】
 夏道はアップダウンがあったり、少し遠回りしていますので、川沿いに歩けるのでしたらその方が速いでしょう。私たちは登山なので問題ないのですが、山スキーをやる方ですと、樹林帯の道は担いだスキーが木々に当たって歩きにくいそうです。ですから、山スキーの方は雪が少ないながらもなんとか歩ける右岸を歩いて来る方が多かったようです。

 概ね雪のない道が続きますが、急斜面や沢沿いには雪も残っています。ただ、短い区間ですし、よく踏まれていますので問題なく進んで行きます。しばらく登って行くと大沢小屋に到着です。

 ここでしばしの休憩としました。まだまだ先は長いですので、少し休憩をしたら出発です。テープがありましたので、それをたどって進んで行きますが、途中でテープがなくなります。その先も行ってみますがどうもルートがなさそうでした。

【針ノ木岳の真っ白な稜線が見えて】

【沢状の地形をトラバースして行きます 夏道も大方出ていました】
 
【大沢小屋へ】
 そこで、テープが残っているところまで戻って行くと川に下って行く道がありました。そこから川に下って雪渓歩きとなります。この時期は、雪解けの進み具合でルートが変わるのが難しいかもしれません。とにかく、川沿いを歩けるのであれば早めに出てしまった方が速いと思います。

 その後は、雄大な景色を眺めながらの雪渓歩きです。最初はなだらかな道が続きますが、徐々に斜面が急な所も出てきます。適当なところでアイゼンを装着して進んで行きました。脇には針ノ木岳からの見事な稜線、振り返れば堂々たる爺ヶ岳が見えていました。やがてマヤクボ沢のコルに出ます。マヤクボ沢を登って行くルートは途中で途切れているように見えたのと、大方の登山者が針ノ木峠に向かったので、針ノ木峠からのトラバースルートに不安を感じながらも針ノ木峠を目指して登って行きました。

【雪渓を登って行きます】

【雪渓を背景にイガイガさんとちびたさん】

【ムサママさんと爺ヶ岳】

【マヤクボ沢のコルが近づいて】

【左は針ノ木峠へ向かう道 右がマヤクボ沢を詰めて行く道です どちらも歩いている方がいましたが大半は針ノ木峠に向かいました】

【急斜面を振り返ると絶景が】

【急斜面でもしっかりポーズを取るムサママさんとちびたさん】

【最後にポーズを決めてイガイガさんが針ノ木峠に到着】

【登って来た急斜面を見下ろすと背後には絶景が広がります】

【針ノ木小屋越しに槍ヶ岳から裏銀座の眺め】
 針ノ木峠へは急斜面が続きます。しかも、その急斜面が結構続くために結構しんどいですし、振り返ると随分登って来たことに驚かされます。夏道では、峠手前は九十九折れになっていますが、この時期は当然直登して行くことになりますので、急斜面になります。

 これを頑張って登り切ると針ノ木峠に到着です。峠は結構賑わっていて、多くのグループが休憩をしていました。針ノ木小屋は一部埋まっていましたが随分出ていました。そして、その奥の槍ヶ岳方面には絶景が広がっていたのでした。ここまで一気に登って来ましたので、休憩をしてしばし景色を楽しみましたが、やはり山頂で一番ゆっくりしたいところですので、少し休憩をしたら出発です。岩峰の混じったナイフリッジも見えていますが、結果的には先行者のトレースがあったのが救いだったでしょうか。

【鹿島槍ヶ岳】

【旭岳と白馬岳〜白馬鑓ヶ岳】

【赤牛岳】

【水晶岳】

【野口五郎岳】

【槍ヶ岳】

【前穂高岳〜奥穂高岳〜槍ヶ岳】

【いざ針ノ木岳へ 最初は少しだけ夏道が出ています】

【針ノ木岳から続く稜線と中央から右に後立山連峰の山々】

【ムサママさんとイガイガさん 蓮華岳を背景に】

【ちびたさんとムサママさんはまだまだ元気です】

【徐々に近づく針ノ木岳 左奥の岩場の登りは雪が柔らかくて難儀しました】

【急斜面を登る】

【岩との間にある隙間の踏み抜き注意】

【いやらしいトラバースですがしっかりとしたトレースがあって歩きやすくなっていました】

【山頂手前には雪壁があります】

【山頂までもう一息】
 岩場を登って行く箇所と大岩の脇をトラバースする箇所では、雪が緩んでいて、特にトラバースでは右手が完全に切れ落ちているにも関わらず踏み抜いて随分冷や汗をかかされました。大きく踏み抜かないように慎重に足を置いて進んで行きました。

 その後は長いトラバースがありますが、こちらはほどよく雪が締まっておりトレースに忠実に足を置いて行けば問題ありませんでした。最後に雪壁がありますが、下が比較的安全なので安心して登って行くことが出来ます。ここを登り切るといよいよ山頂は目の前です。緩やかな雪の斜面を登って行くとやがて針ノ木岳山頂に到着です。

 お昼近くになると展望がどうなるかと思いましたが、この時間でも見事な展望が広がっていました。

【蓮華岳とちびたさん】

【針ノ木岳頂上碑】
 針ノ木岳は北アルプス北部の展望台と言ってもいい山で、後立山連峰から立山連峰、常念山脈から槍穂の景色、裏銀座から水晶岳や赤牛岳に至るまで素晴らしい景色が広がっていました。中でも黒部湖越しの立山連峰は特に好きな景色であり、今回再びこの景色を見てみたいと思っていたのでした。

 山頂では思い思いに多くの写真を撮ったり、食事休憩にするなどしばしのんびり過ごしました。比較的暖かかったのでしばらくのんびりしたいと思ったくらいでした。結局1時間弱も山頂でのんびりしていたことになります。

 充分に山頂での時間を楽しんだ後、名残惜しいですが、お昼を回っていい時間になりましたので、下山を開始します。

【黒部湖と立山連峰】

【爺ヶ岳への縦走路と後立山連峰の山々】

【高瀬ダムと槍ヶ岳の眺め】

【中央に裏銀座の縦走路】

【剱岳を背景に座りウキウキ?】

【北アルプスの山並みを背景に記念写真】

【蓮華岳】

【鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳】

【薬師岳】

【旭岳〜白馬岳〜白馬鑓ヶ岳】

【剱岳】

【立山】

【五色ヶ原】

【黒部湖越しの立山連峰】

【立山連峰を背景に】

【蓮華岳への稜線】

【絶景を眺めながら急斜面を下る】

【シリセードをしながらの下り】
 まずは、緩やかな稜線を戻って行きます。雪壁がありますが、練習がてら最短距離ではなく、少し標高差のある所を下って行きました。とはいえ、相変わらずクライムダウンはぎこちなく、技術的にはまだまだ未熟だなと思わせられたのでした。

 その後は、登りで利用した稜線ルートはさすがに踏み抜きもあって厳しそうでしたので、マヤクボ沢へ直接下るルートを取ることにしました。下から見た時は雪解けが進んで中腹が藪っぽく見えていましたが、こちらを歩いている方も結構いましたので、どこかは雪で繋がっているだろうと思ったのでした。それに、多少藪漕ぎをしたり岩場を歩くのもいたしかたないと思っていました。少し下ってから一気にシリセードで中腹まで下って行き、その後は、少し移動すると雪道が繋がっていましたので、雪道を繋いで下って行きます。マヤクボ沢のすぐ手前もかなりの急斜面でしたが、ここもシリセードで一気に下って行きました。

【ぎりぎり雪が繋がっていた斜面】

【マヤクボ沢のコルへの急斜面は続く】

【林道へ】

【駐車場に戻って来ました】
 マヤクボ沢のコルからはヒップそりを使って、斜度の緩い斜面を下って行きます。ただし、前回訪れた時と違って雪解けが進んでいたのか、雪上に岩が多くて、なかなかスピードは出せず、慎重に滑って行くことになりました。ちびたさんが少し腰を打ってしまったこともあって、ゆっくり下って行きました。

 登りでは大沢小屋を過ぎたあたりを左岸から入って行きましたが、下りでは右岸をずっと下って行って、大沢小屋を少し過ぎたあたりで渡って夏道に合流しました。雪が繋がっていればかなり登山口の近くまで歩けるのですが、今回は無理をせずに夏道に合流して下って行きました。

 針ノ木峠からの稜線ルートはなかなか厳しかったですが、素晴らしい景色に恵まれて、GWで唯一登った北アルプスの山を楽しむことができたと思います。
 


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