きそこまがたけ
 木曽駒ヶ岳
登山日: 2016年7月18日(月)   標高:2730m(将棊頭山) 2956m(木曽駒ヶ岳) 
    累積標高差:約1940m


 7月18日(月)    登山口 4:45 → 茶臼山 8:05 → 将棊頭山 9:20 → 木曽駒ヶ岳 11:00 
   玉乃窪山荘 11:45 → 六合目避難小屋 13:10 → 登山口 14:45

 

 本日は木曽駒ヶ岳に登ります。木曽駒ヶ岳はロープウェイを使って千畳敷から登るルートの他多数のルートがありますが、気になっていたのが麓から登るルートで、北御所からのルートも気になるところですが、最も気になっていたのが今回のルートで、いつか茶臼山から周回コースで木曽福島Bコースを歩きたいと思っていました。特にこのコースは桂木場から登った時に展望が素晴らしくて感動した将棊頭山を通るというのも大きかったです。正確には東側から見た木曽駒ヶ岳が雄大で、久しぶりに見たいと思っていたのでした。

 この週末は海の日3連休でしたが、あまり天気は良くなくて、この最終日だけはそれなりの天気になりそうでしたので、この日に日帰りすることにしました。CTは14時間程で累積標高差は約2000mですので、日帰りで充分な時間があるのであれば、無理な行程ではないでしょう。

【登山口前駐車スペース】
 
【茶臼山は左の林道を進みます 右の林道から下って来る予定です】
 登山口は木曽駒ヶ岳北側の旧木曽駒高原スキー場付近になります。伊那ICからは少し離れていますので、一般道をしばらく走ることになります。別荘地あたりは少し道が交錯してわかりにくかったですが、ほぼ一本道で道が上って行きますので、道なりに走って行きました。最後に未舗装の道がありますので、そこを少し走って行くと路肩に駐車スペースがありますので、そこに駐車します。同じくらいの時間帯に到着した車からみなさんが出発して行きます。やはり長丁場のルートですので、トレランの出で立ちをした方が多かったでしょうか。歩いている途中に抜いて行った方もだいたいがそうでした。自分は写真を撮りながらゆっくり歩いて行きます。

 準備ができたら出発です。少し歩くと分岐があって、そのまま歩くと茶臼岳方面へ行くコースで、右側の林道が木曽福島Bコースで下って来る予定のコースになります。

【橋がかかっていると聞いていましたが橋をかける前の看板のようでした】

【沢登りコース分岐 沢登りコースは地図にもなく踏み跡もほとんどありませんでした】

【正沢川渡渉地点 靴を履いたままではとても無理そうです】

【少し歩いた所に簡易的な丸太橋 徒渉後のルートも新しく付け替えられていました】
 
【行者水 西駒山荘まで水場がない旨記述された看板がありました】
 しばらくは林道歩きとなります。途中で案内看板があって、正沢川に橋がかかっていない旨記載されていましたが、直近の記録では簡易的な橋が架かっている旨の記述がありましたので、それを信じて進みます。わざわざ時間のかかる茶臼山から登ることにしたのは、正面に木曽駒ヶ岳を眺めながら歩きたいという気持ちももちろんありましたが、最後にこの渡渉を持ってきたくなかったのもあります。ただ、濡れてもいいという意味では下山時に持ってきた方がいいという考え方もあるでしょう。さすがに、登りでは靴の中をまともに濡らすわけにはいきません。

 歩いて行くと沢登りコースとの分岐があります。これは地図にもしっかり載っていないルートですが、明瞭な分岐看板がありました。知る人ぞ知るルートなのでしょうか。分岐を経てしばらく歩くと問題の正沢川が現れます。正面の対岸にはピンクのテープが見えているものの、川は深くて流れが速く、靴を脱いでも厳しそうに見えました。

【草が生い茂り岩が転がって歩きにくい九十九折れの道が続きます】

【五合目地点 ここからは比較的歩きやすい道となります】
 
【案内看板 合目ごとにありました】
 少し脇を歩いてみると、簡易的な丸太橋がかかっていました。ただし、渡った先から先ほどのピンクのテープのある場所までは、川沿いで水に少し浸かりながらでないと進めなさそうです。しかし、よく見ると丸太橋の対岸に道が付けられているようでした。結局、少し濡れていましたので、この橋を慎重に渡って、新たに付けられている道を通って登山道に戻って来ることができました。増水するとすぐに橋の上まで水かさが増しそうですが、そうでなければ特に渡渉に問題はないと思います。

 その後少し進むと行者水という水場があります。この後は西駒山荘まで水場がないとのことでした。西駒山荘から水が出ていることは知っていますが、近くを通らない予定でしたので、水は結構多めに担いで来ていました。そのまま九十九折れの道を登って行きます。この道が結構な悪路で、随所に生い茂った草などで歩き辛く、足を置く場所を確認しながら登って行きました。ここで一気に標高を稼いでようやく五合目に到着です。ここからは、比較的歩きやすい尾根道になります。

【七合目 鬱蒼とした森の中を進みます】

【ギンリョウソウ】
 緩やかに鬱蒼とした森の中を登って行きます。このあたりは比較的快調に歩いて行きました。ようやく展望が開けた頃に茶臼山に到着です。裾まできれいに見えるわけではありませんが、これから歩く稜線や木曽駒ヶ岳がよく見えていて良かったです。また、振り返ってみると御嶽山や八ヶ岳の他、北アルプスもよく見えていました。歩いているうちにガスに覆われるかもしれませんので、ここで結構遠くの山の写真は撮ってしまいました。

 その後は再び少し下って樹林帯に入った後、行者岩、桂木場からの合流を経て進んで行きます。冬季稜線ルートとトラバースルートとの分岐がありますが、展望が良い稜線ルートを歩くことにしました。トラバースルートほどしっかりとした登山道ではありませんが、踏み跡がほぼ明瞭なのと、やはり展望が良いのでこちらを選んだのでした。そして、このルートですと西駒山荘を経ずにそのまま将棊頭山に向かうことになります。日帰りなどで西駒山荘に寄る必要がない場合には歩きにくくても稜線ルートの方が速いことでしょう。素晴らしい木曽駒ヶ岳を正面に眺めながら歩いて行くと、やがて将棊頭山に到着です。

【茶臼山山頂】

【木曽駒の雄姿が見えて】

【登って来た尾根と御嶽山】

【左に西駒山荘と将棊頭山が見えて】

【北アルプスもよく見えて】

【御嶽山】

【迫力のある木曽駒ヶ岳】

【木曽駒ヶ岳山頂は既に賑わっているようです】

【茶臼山からは一旦下った後登り返して行きます】

【伊那前岳と木曽駒ヶ岳】

【行者岩 左から下って来ました】

【クルマユリ】

【カラマツソウ】

【両翼を広げたような木曽駒ヶ岳】

【桂木場ルートからの合流点】

【ミヤマダイコンソウ】

【稜線ルートを進みます】

【宝剣山荘や宝剣岳も見えて来ました】

【茶臼山からの稜線を振り返る】

【チシマギキョウ】

【場所によっては適当な所を歩いて行きます】

【将棊頭山頂上碑】
 将棊頭山からは素晴らしい展望が広がっています。特に楽しみにしていた木曽駒ヶ岳の眺めはこのあたりからが一番素晴らしい気がします。また、宝剣岳は先端が見えるだけですが、伊那前岳も迫力があって、いつか歩いてみたくなります。この山頂は西駒山荘ルートから歩くと少し通り過ぎた分岐から戻って来るように登るため若干の遠回りになるようです。ある意味本日のハイライトですので、しばし山頂からの景色を楽しみました。ただし、まだまだ先は長いですので、そこまでは長居できないのが残念です。西駒山荘あたりに1泊するといいのかもしれません。

 将棊頭山から下って本道に合流した後は開けた稜線を歩いて行きます。前回桂木場から歩いた時にはかなり辛かったのですが、今回はまだ余裕があったので、景色を楽しみながら歩くことが出来たと思います。ただし、天気がいいということは直射日光もきついわけで、結構暑かったのですが、風が吹いているところは何とか凌げたでしょうか。

【伊那前岳から木曽駒ヶ岳】

【この角度からの木曽駒ヶ岳は本当に素晴らしいです】

【宝剣岳〜中岳の眺め】

【伊那前岳の存在感がすごいです いつかはここを通るルートも歩きたいものです】

【西駒山荘 前回桂木場から歩いた時は建替中でした】

【分岐から将棊頭山を振り返る】

【将棊頭山分岐 左が山へ 右が西駒山荘方面へ】

【ミネズオウ】

【遭難記念碑 聖職の碑を読んでいると余計に思うところがあります】

【アオノツガザクラ】

【チングルマ 意外と残っていました】

【随所にお花畑がありました】

【稜線の眺めが素晴らしく】

【ツマトリソウ】

【チングルマの群落】

【濃ヶ池・トラバース道分岐】
 濃ヶ池への分岐を経て、緩やかに登って行きます。このあたりは、アップダウンがあって、少し小高いピークもあります。それまですれ違う方はほとんどいなかったのですが、濃ヶ池分岐を過ぎてからは結構すれ違うようになりました。それまでにすれ違う方は、泊まって桂木場あたりに下る人だったのですが、濃ヶ池分岐以降は木曽駒ヶ岳に登った方がぐるっと回っているようで、実際軽装の方ばかりでした。

 ザレた道を登って行って、手前に見えるピークに登った後は、緩やかに下って登り返して行きます。最後岩場のようになっていますが、これを登り切ると木曽駒ヶ岳山頂に到着です。遠くから見えていた時もそうでしたのでわかっていたのですが、山頂は大賑わいでした。山頂で休憩している間もひっきりなしに登って来る人下って行く人がいました。この後に向かう木曽小屋方面には、向かう人も来る人もほとんどいませんでした。

【茶臼山から将棊頭山の稜線】

【手前のピークを越えて右奥に木曽駒ヶ岳】

【伊那前岳と水の少ない濃ヶ池】

【イワツメグサ】

【ミヤマシオガマ】

【木曽駒ヶ岳までもう一息】

【最後の登り 巻道の分岐でもあります】

【賑わう木曽駒ヶ岳山頂 広々としているので休憩場所には困りません】

【宝剣岳と中央アルプス南部の山々】

【宝剣岳 山頂に立とうとしている人が見えています】

【空木岳と南駒ヶ岳 南駒ヶ岳は登り直したい山の1つです】

【多くの登山者が行き交っています】

【三ノ沢岳 このようなすっきりと晴れた日に登りたいものです】

【木曽小屋と木曽前岳】

【宝剣岳と主稜線】

【木曽駒ヶ岳頂上碑】
 山頂での景色を楽しんだら下山開始です。下山は木曽福島Bコースを使います。まずは木曽小屋、そして玉ノ窪小屋を経て下って行きます。玉ノ窪小屋では上松Aコースとの分岐にもなっているわけですが、ちょうど上松Aコースに下っている方がいて、こちらもいつかは歩いてみたいと思いました。

 小屋からは九十九折れに一気に下って行きます。下りかけのところに水場がありますので、少し水を飲んでから下って行きました。最初は比較的歩きやすいのですが、途中には岩の転がっている歩きにくい道や壊れかけの梯子のある道があったりとなかなかに気の抜けない場所もありました。なお、途中の八合目も水場があるようですが、ここは水の音はしたものの特に水場の確認はしませんでした。避難小屋までは思っていたよりも遠く感じましたが、午後1時過ぎにようやく到着することができました。

【宝剣岳から三ノ沢岳への稜線と中央アルプス南部の眺め】

【木曽前岳 左奥へ続くのは上松Aルート 右手前が木曽福島Bルート 右にトラバース気味に進んでいる道は廃道のようです】

【玉ノ窪小屋 便のいいところではないのですいているそうです】

【奥の左が上松Aコース 木曽福島コースは右手に回る】

【ヨツバシオガマ】

【ここからは一気に下って行きます】

【大岩の多い道】

【壊れた梯子は慎重に】

【写真ではそう見えませんが 登山道が崩れていて危ない箇所でした】

【大岩の間で休憩している御夫婦】

【マルバダケブキ】 

【タカネグンナイフウロ】

【避難小屋前分岐】

【麦草岳や木曽福島Aコースの分岐でもあります】

【樹林帯を下って行く 要所要所に合目表示や休憩地点が】

【力水 おいしい水をいただきました】

【4合目 随分下って来ました】

【センジュガンピ】

【ホタルブクロ】

【渡渉地点 登山道はここまでで徒渉後は林道歩きになります 最後が少し渡りにくかったです】

【林道ゲート】

【最初の分岐に帰って来ました】

【下りはガスっても良かったのですが最後までよく晴れていました】

【駐車スペース付近のお花畑】
 六合目避難小屋付近で少し休憩とします。その間トレランの方が物凄い勢いで下って行きました。やはり走る人は速いです。真似をすると膝を痛めてしまうのでとてもできません。

 標高はまだ高く、ここから一気に標高を下げて行きます。途中には合目の表示があって分かりやすいです。また、ちょうど良い休憩地点になっていて、休んでいる方もいました。時間には余裕がありますので、過度な負担がかからない程度に休憩をしながら下って行きました。四合目には力水という水場があって、おいしい水をいただくことができました。

 登山道を下って行くと渡渉地点があって、これを渡ると後は林道歩きとなります。とはいえ、林道も結構下りますし距離もそれなりにあります。これを歩き切ってようやく最初の分岐に帰ってきました。ここまで来れば駐車スペースまではもう一息です。結局出発してからほぼ10時間で帰って来ることができました。未踏のルートを歩き、久しぶりに将棊頭山からの木曽駒ヶ岳の雄姿を拝むことができて充実した山行になったのではないかと思います。木曽駒ヶ岳にはルートが数多くありますので、いつかまた、未踏のルートを歩きに来たいと思います。
 


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