けやきだいら・しものろうか・くろべだむ
 欅平・下の廊下・黒部ダム
  登山日: 2016年11月29日(土)〜30日(日)  


 10月29日(土)    欅平 9:10 → 折尾ノ大滝 13:00 → 阿曽原温泉 14:25
     
10月30日(日)    阿曽原温泉 4:25 → 十字峡 8:00 → 内蔵助谷出合 12:40 → 黒部ダム 14:10

 

 この週末は前年に引き続いて下の廊下を歩いて来ました。前年は白竜峡の雪解けが進まず通行止めになっていましたので、欅平からの阿曽原温泉2泊のピストンだったのですが、今回は通して歩くことになります。えりちゃんが企画してくれて、私の車でえりちゃん他、あいちゃんとかずくんを拾って宇奈月温泉駅から欅平駅に向かった後、阿曽原温泉に1泊して、黒部ダムまで歩いた後、扇沢まで戻って回送した車に乗るという計画です。

 深夜に松本駅に到着した3人を拾ったのですが、とても眠くて、運転をお任せした後は寝てしまったようでした。宇奈月温泉駅に到着した後は、出発の準備をして回送の手続きを済ませてトロッコ列車に乗り込みます。時期が時期ですので混み合うと大変かなと思ったのですが、前年同様に早朝はまだ混まないようで、乗客はそれなりに多かったですが、充分ゆとりを持って座れたと思います。

【宇奈月温泉駅にて】
 
【いざトロッコ列車で欅平へ】
 この標高では紅葉にはまだ早く、天気も良くなかったのですが、それでも渓谷の眺めは素晴らしかったです。景色を眺めたり、写真を撮っていたりしているとあっという間に欅平に到着です。小雨がぱらついていましたので、雨への備えをして準備をしたら、記念写真を撮って出発です。

 前年も歩いていますので、さすがにある程度のことは覚えていて、スムーズに登山口から登って行きます。最初はとにかく急登が続いていて、ひたすら登って行きます。終盤にはアップダウンがありますが、最も長い登りはこの最初の登りになるでしょう。頑張って登ると展望地点があるのですが、このような天気で展望は期待できませんので、そのまま渓谷へ入って行きます。前年程ではないものの、紅葉もなかなか見事で、渓谷の美しさと相まって素晴らしい景色でした。

【生憎の天気でしたが素晴らしい眺めです】

【欅平までの木々は紅葉のピークにはまだ早かったでしょうか】
 
【欅平駅へ】

【看板前にて記念撮影】
 
【登山道入口】
 前年は天気が良かった分、日光の当たっている場所と当たっていない場所とのコントラストが極端でしたが、この日は曇っていたがために、全体に均等に光が当たって、渓谷全体がよく見えていたと思います。この1日目は天気がいまいちでそれほど展望を期待していなかったのですが、紅葉も渓谷の眺めも良かったと思います。

 水平歩道を歩いていると、徐々に渓谷らしい迫力のある景色が現れますし、何よりも紅葉が思ったよりもきれいでした。カメラのレンズが濡れないように気を付けながら、時々写真を撮りながら進んで行きました。

 しばらく歩いて行くと志合谷があって暗いトンネルを歩いて行きます。前回はかなりの水浸しで大変でしたが、今回も一部は歩きにくかったものの、水はけを良くしている場所もあって、意外とすんなり歩くことができました。この登山道を整備している方に感謝です。なお、前年は雪が豊富だった志合谷の雪渓ですが、今年は前年よりも歩く時期が遅いとはいえ、すっかりなくなっていました。

【徐々に色付いた紅葉が見られて】

【水平歩道へ 崖側にザックを当てないことや足元に気を付けながら歩いて行きます】

【渓谷はガスの中】

【紅葉を背景に】

【前半は所々にきれいな紅葉がある感じでしょうか】

【手を振るかずくんとえりちゃん】

【歩いている人がいると雰囲気がよく伝わります】

【トンネルから顔を出しているあいちゃん】

【紅葉も徐々に鮮やかな箇所が増えて】

【きれいな紅葉と共に】



【鮮やかな紅葉と続く水平歩道】

【志合谷の雪はすっかりなくなって】

【撮影中のかずくん】

【崖下にて】

【ガスが下りてきて神秘的な景色】

【折尾谷の堰堤の裏をくぐって行きます】

【折尾谷の滝にて】

【まだまだ見事な紅葉は続きます】

【梯子を下って】
 志合谷をくぐって通過した後はしばらく水平歩道を崖沿いに歩いて行きます。このあたりからは全般的に鮮やかな紅葉が見られるようになって来て、写真を撮っているとなかなか先に進めませんでした。

 折尾谷の堰堤をくぐって少し滑りやすい石を慎重に進んで行きます。やがて折尾谷の滝が出てきます。ここにはスペースがありますので前回も休憩に使いましたが、今回もちょうどいい休憩場所になりました。

 滝まで来ると随分阿曽原温泉まで近くなっているのですが、それでもまだ少し距離があります。しばらく歩いて梯子や急な下りなどを経てようやく阿曽原温泉が見えて来ます。最後まで崖沿いの道が続きますので、気を抜かずに歩いて阿曽原温泉に到着です。

【樹林帯の紅葉】

【鮮やかな斜面】

【阿曽原温泉が見えて来ました なんとかテントを張るスペースは確保できそうです】

【最後まで慎重に歩いて阿曽原温泉へ】
 到着したらまずはテントを張ります。結構水浸しの場所が多くて、思った程テント適地は残っていませんでしたが、それなりの場所には張ることができたでしょうか。今回はメインのルートを翌日の晴れた日に当てるために急遽歩く方向を変えて良かったと思いますが、阿曽原温泉に早く到着するという意味でも欅平からで良かったと思います。ただし、この週末は少なくとも土曜日の天気が悪かったせいか、遅い時間に到着した方も何とかテントを張ることができたようでした。

 温泉に浸かって夕食を取った後はしばしの宴会となりました。ちなみに、最も混む時間帯に入ってしまったのか温泉は芋洗い状態でした。小屋で食事の時間になる次の時間の方が良かったようです。その後、楽しい宴会を解散した後は翌日の好天を期待して床に就いたのでした。滑ると嫌な場所が多いので、早い時間帯に乾いて欲しいというのもありました。
 

【明かりの付いた夜明け前のテント場】
 2日目を迎えます。早い時間から歩き始めるということで、夜明け前に準備をして出発です。どちら側からも歩く人が多いことが予想されますので、早い時間から歩き始めることにしたのでした。

 テント場から少し上がった所にある阿曽原温泉小屋脇を抜けて登って行きます。最初は一気に登って行った後、少しなだらかな道を歩いて、今度は急斜面を下って行きます。下り切った後に少し歩くと関西電力の建物が見えて来ます。今回は真っ暗な中でしたが、前回訪れた時は突如として立派な建物が現れて驚いたものでした。

 宿舎らしき場所を回り込むと建物への入口があって、雲切新道分岐手前まではこの建物内を通過することになります。建物内には熱い水蒸気が出ている場所やトロッコ列車の線路を横切る場所もあって、興味深い場所が多かったです。
 建物を抜けるとそこはダム湖が広がっていて、雲切新道との分岐になっています。そもそも裏剱を訪れたことがないので、雲切新道は通ったことがありませんが、いつかは訪れたいものです。

 ダム湖をとりまく山々の紅葉が見事で、前回も感動させられたのですが、さすがにまだ夜明け前の時間では鮮やかな紅葉までは見られませんでした。天気は良さそうでしたので、この後の景色に期待して先に進みます。

 しばらく広々とした道を歩いて行くと吊橋が現れます。この周囲も紅葉が見事で吊橋との組み合わせが素晴らしかったです。吊橋を渡った後に急登があるのですが、これを登り切ると再び渓谷沿いを歩く道になります。気を引き締めると同時に、素晴らしい景色が楽しみになって来ます。このあたりは前年も歩いていたのですが、それでもワクワクするような景色が広がっていたのでした。

【阿曽原温泉小屋】

【トンネルへ】

【ここから関西電力の建物内に入って行きます】

【ここは列車が通る線路があります 前回は走っている様子を見ることが出来ました】

【記念写真】

【先ほどの列車が通る吊橋を振り返る】

【ダム湖と紅葉】

【裏剱方面からの滝が見えています】

【吊橋が見えて来て】

【造りはしっかりしていますのでそれほど怖くはないと思います】

【周囲の紅葉とのコントラストが素晴らしいです】

【紅葉越しに渓谷が見えて来ました】

【いよいよ渓谷らしい景色が見えて来ました】

【いいロケーションですがピントが合っておらず】

【崖際をワイヤーなどを辿りながら慎重に歩いて行きます】

【前日までの雨のせいかシャワーになっている場所も】


【高度感があります】

【奥の上部は前日の雨が雪だったようで白くなっていました】

【鮮やかな紅葉】

【渓谷と紅葉と白い稜線の素晴らしい組み合わせ 写真だと明るさが違い過ぎてうまく映りませんが】

【崩壊地を注意しながら渡る】




【紅葉越しに渓谷を見下ろして】

【稜線はもう冬も近く】

【絶壁でポーズを取って】

【吊橋が見えて来ました】

【随分歩きましたが黒部ダムまでは10キロ以上あります】

【吊橋を渡って】
 渓谷の景色を楽しみながら進んで行きます。崖沿いでも比較的歩きやすい道が続いていますが、S字峡を過ぎたあたりからは部分的には険しい箇所が出てきますので、慎重に歩いて行きます。とはいえ、景色もこの険しさに比例して迫力が出てきますので、なかなか足が進まなくなるのでした。

 しばらく歩いて行くと吊橋が現れて、十字峡に到着です。ここはその名のとおり流れが十字になっていて、吊橋を渡った場所から少し下った場所では上から見下ろすことができます。ここが随分滑る場所なので、雨の翌日では厳しいかなと思ったのですが、何とか下ることができて、その景色を楽しむことができました。この時間になると後からも続々と登山者が到着して、休憩地点は賑わっていました。黒部ダムまではまだ距離がありますので、しばし景色を楽しんだら先に進みます。

【吊橋から上流 この先は上の廊下と呼ばれるエキスパートの世界です】

【吊橋からの十字峡】

【急斜面を下ってこの先の岩場を下ります】

【ロープはありますが岩がつるつるです】

【下った場所からの十字峡】

【先ほど渡った吊橋と滝】

【今回もこの眺めを得られて良かったです】

【苔と紅葉の庭のような景色】

【渓谷は続く】


【3箇所程度ある沢の徒渉は要注意です】

【絶景は続く】


【部分的にはとても鮮やかな紅葉でした】





【白竜峡付近からすれ違いが増えて来ました】
 十字峡から先に進みます。ここは、少し川に近い場所を歩くので先ほどまでのような高度感はありませんが、それでも高い場所を歩いていることに代わりはありません。途中3箇所程度ある沢の徒渉が注意でしょう。濡れるのを嫌がって渓谷寄りのルートを歩くと危険な箇所があります。ただし、きちんとしたルートを歩けば特に問題はないでしょう。

 その後さらに歩いて行くと、前回通行止めで通れなかった白竜峡に到着です。それと同時に、このあたりからはすれ違いも増えて来て、場所によっては避けるのに難儀しました。白竜峡は今年は見事に雪が溶けていましたので、問題なく通過できました。むしろ今回はどこを見渡しても雪がなかったので、通行止めされていたことなども忘れてしまいそうなくらいでした。白竜峡を過ぎると未知のルートが待っています。白竜峡を過ぎて間もなくの渓谷から迫力があって、未踏の区間はそれほど長くはないものの、楽しみになって来たのでした。



【白竜峡を越えて未知のルートへ】

【渓谷の幅が狭まって来ます】

【下の廊下らしい景色が続きます】





【今回最も気に入った景色の1つです】

【この前後は険しい道が続きます】


【沢に一旦下って再び反対側に登ります】

【高度感のある梯子】

【再び方向が変わって紅葉が鮮やかに】

【振り返ると迫力のある岩峰が迫って】

【紅葉を見上げながら】

【対岸に見える滝】

【登山道が川の高さに近づいて来ました】


【素晴らしい紅葉】


【内蔵助谷出合へ】

【立山方面への分岐になっています】
 白竜峡から先は川幅が狭まって切り立った崖が迫力があります。また、登山道も場所によっては足場が狭いのと、所々ですれ違いがあって少し大変でした。この狭まった渓谷を抜けたあたりからの岩峰と水平歩道の眺めが本当に素晴らしく、ここから撮った写真が今回最も好きな写真の1枚となりました。

 その後は、沢に一旦下って反対側に登る箇所がありますが、ここは急斜面になっていて、少しだけクライムダウンをしました。途中ですれ違った方の話では、この沢は前日は完全に川になっていて大変だったそうです。この時は飛び石伝いに渡って行くことが出来ました。

 方向が変わって再び光が当たって鮮やかな紅葉を眺めながら進んで行きます。徐々に登山道の位置が下がって川に近い位置になって来ました。

【鮮やかな紅葉】

【滝の前にて】

【連なる岩峰】

【ダムが見えて来て】

【この橋を渡れば後は登って行くだけです】

【立山連峰を見上げて】

【黒部ダム駅入口】

【時間があるので展望台に向かいました】

【黒部ダムを見下ろして】

【白馬岳や白馬鑓ヶ岳が見えて】

【最後に記念撮影】
 途中長めの昼食休憩を取ったら再び歩き始めます。しばらく歩くとダムが見えて来ました。近づいて行くと川を渡る橋があって、渡った後はひたすら登って行きます。ここまで平坦な道が多くて気付きませんでしたが、最後の登りではテントの重さが肩にずっしりと来ました。

 これを登り切ると黒部ダム駅に到着です。思ったよりも早く到着できましたので、最後は展望台からの景色を楽しんでから扇沢駅に戻って行きました。回送のおかげですぐに車に乗れるのは本当に楽でした。

 天気がいまいちだった土曜日もよく晴れた日曜日も素晴らしい景色に恵まれて、2年連続で下の廊下を楽しむことができました。特に未踏の区間も通して歩くことが出来て良かったと思います。
 


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