つばくろだけ
 燕岳
  登山日: 2016年12月24日(土)〜25日(日)  
  標高:2763m(燕岳)  標高差:宮城ゲート前から約1990m

 12月24日(土)    宮城ゲート前 5:10 → 燕岳登山口 8:30(〜9:00) → 燕山荘 12:35
   
 12月25日(日)    燕山荘 5:50 → 燕岳 6:20(〜7:15) → 燕山荘 7:45(〜8:30)
   燕岳登山口 10:30 → 宮城ゲート前 12:55

 

 この週末は2年ぶり3回目の冬季燕岳に登って来ました。3連休でしたのでいろいろと考えたのですが、金曜日が大荒れの予報で土曜日の午後にようやく回復してくるという予報でしたので、1泊2日でのこの行程を選択したのでした。このような天気でしたので、相当なラッセルを強いられる可能性があるということで、出発するタイミングやワカンではなくスノーシューを持って行くべきかなど、直前までかなり悩んだのですが、結果的には金曜日入山土曜日下山の方がラッセルしてくれたうえに、金曜日に90名もの方が中房温泉に泊まって翌日燕山荘を目指したために、結果的にワカンすら全くいらない程よく踏まれたトレースを歩くこととなりました。土曜日の夜は100名以上が燕山荘に泊まったようでオーナーですら驚くような状況で、これがもっと条件が良かったらさらに多くの方が目指していたのでしょう。

 金曜日は山に登らないので、金曜日の夜にゆっくりと自宅を出発しました。結果的には朝が眠くて仕方がなかったので、時間に余裕があるのならもっと早めに現地入りすべきだったように思います。

【宮城ゲート】
 
【林道はうっすらと雪が積もる程度のところが多かったでしょうか】
 結局宮城ゲート前の駐車場には夜中に到着したので、数時間の仮眠ということになりました。駐車場はほぼ満車で、加えてタクシーで入る人もいますので、相当な数の登山者が入っていたことがわかります。

 前回は4時前に出発したのですが、今回は眠かったのと、この日は午後になってようやく天候が回復してくるという予報だったので、あまり展望は望めなさそうだということで、ゆっくりの出発となりました。結局午前5時過ぎの出発となりました。夕方までに着ければいいかなという感じでした。

 この日の午前中はまだ小雪が舞っているような状況の中長い林道を歩いて行きます。予想外だったのは林道の積雪量で、これまでで最も雪が少なく、特に前半は時々うっすらと積もっている程度でした。緩やかに登り続けるこの日は良かったのですが、この翌日の下山ではうっすらと残った雪がアイスバーンになって苦労することになります。

【雪降る中霧氷が美しく】
 
【中房温泉のロータリーへ】

【お馴染みの燕岳登山口 冬季用トイレが使えます】

【美しい霧氷を眺めながらの登り】

【霧氷を見上げながらの登り】
 
【合戦小屋へ】
 それでも中房温泉が近づいて標高も上がって来ると雪もそれなりに増えて来ました。ただし、日当たりの良さそうなところは僅かに積もるのみで、雪が少ないという傾向に変わりはありませんでした。

 すっかり明るくなった頃に中房温泉に到着です。かなり早い時間に出発した前回は、まだ中房温泉に泊まった方でこれから出発するという方もいましたが、さすがに今回はおらず、私と同じように林道歩きをして来た方がたまにいるくらいで静かでした。ここまでほとんど休憩を取っていなかったので、ここで少し休憩を取ってから出発しました。雪は少なく、恐らく増えて来ても相当踏まれてそうであったので、アイゼンは付けずにそのまま登って行きました。青空が出ていなかったものの、とにかく霧氷が美しくて、周囲を見回したり、上を見上げながらの登りとなりました。雪は予想通りよく踏まれていて、夏道のような感じで登って行くことができました。

【徐々に青空も見えて来て】

【燕岳と燕山荘への尾根道】

【稜線はなかなか晴れませんでした】

【振り返ると美しい霧氷】

【最後の登りへ】

【中はきれいそうでしたが営業期間の長い燕山荘では
なかなかお世話になることもないでしょうか】
 順調に登って行くと合戦小屋に到着です。この頃になると少しずつ青空も見えて来て、稜線の景色に期待が高まります。ここで、稜線に出るための準備をした後、燕山荘を目指して再び登り始めました。風が強いと言われていたこの日でしたが、この時間になるとほとんど風はなくて、むしろ歩いていると少し暑いくらいでした。

 途中霧氷が美しかったのですが、なかなかタイミング良く青空が現れなかったのは残念でした。稜線は少しずつ雲が取れているようには見えたものの、結局すっきりと晴れることはなく、夕方以降または翌日に期待することにしました。こうしてお昼過ぎには燕山荘に到着です。歩きやすくなっていたことや稜線が晴れずあまり写真を撮らなかったこともあって、早い時間に到着することができました。何度も登っている燕岳ですので、時間はあったものの、この日は往復せずに、翌日晴れたら登ることにして、小屋でゆっくりすることにしました。

【燕岳はよく見えていました】

【夕陽を見に外に出てみるとまだガスは残るものの青空が出ていました】

【槍ヶ岳が見えて】

【燕岳の脇には真っ白な立山が見えて】

【夕暮れの槍ヶ岳を眺める人々】

【沈む直前の夕陽】

【夕陽が沈んだ後の山際が美しく】

【小屋前で夕陽を眺めていた人々も徐々に小屋に戻りました】

【クリスマス期間ということで各テーブルにクリスマスケーキが】
 この日は宿泊客が多く狭い場所になるかなと思ったのですが、別館も開放されたおかげで、4人のスペースを2人で使うことができて広々と使うことができました。しばらく同室した方といろいろ話をしていましたが、せっかくなので夕陽を見に4時過ぎに外に出て景色を眺めることにしました。到着した時はガスに覆われていた稜線ですが、大天井岳方面はまだガスに覆われていたものの、槍ヶ岳も見えて素晴らしい夕暮れの景色を楽しむことができました。

 その後は夕食です。いつものようにおいしい食事と、この期間は乾杯のワインとクリスマスケーキをいただいて満足の行く夕食となりました。その後は星空が見事でしたので、外に撮りに行きましたが、相当寒くて思ったようには撮れませんでした。それでも、素晴らしい星空の眺めを楽しむことができたと思います。思ったよりも早く燕山荘に着いたので、じっくりといろいろな景色を楽しむことができて良かったと思います。

【残念ながらピンボケの槍ヶ岳上空】

【燕岳と見事な星空】

【やや雲が多いものの夜景とオリオン座が見えて】
 

【夜明け前の燕岳を見上げて】

【山頂で御来光を待ちます】
 2日目の朝を迎えます。本当は夜明け前の星空を撮ることも考えたのですが、前日の夜に星空を楽しむことができたのと、さすがにかなり寒いのでそれはやめて、御来光を山頂で眺めるべく夜明け前に燕岳山頂を目指しました。

 吹き溜りには風に流された雪が積もって少しラッセル気味になったものの、さすがに結構な数の方が通っているルートですので、概ね順調に登って行くことができました。ちょっと早すぎる気もしましたが、ほぼ狙い通りの時間に山頂に到着することができました。

 山頂はさすがに寒くて風を避けるために山頂奥の岩陰にいたのですが、足の指先が痺れて来たので、足踏みをしながら写真を撮って御来光を待ったのでした。しかし、この日の朝は厚い雲に覆われて御来光を眺めることができませんでした。剱岳と鹿島槍ヶ岳はモルゲンロートに染まっていたので、見えていたところもあったようです。

【前日はガスに覆われて見えなかった大天井岳と槍ヶ岳】

【立山と剱岳】

【荘厳な槍ヶ岳】

【大天井岳】

【左にうっすらと富士山 中央から右は南アルプス】

【地平線は赤く染まりますが】

【モルゲンロートに染まる剱岳】

【モルゲンロートに染まる鹿島槍ヶ岳】

【燕山荘で御来光を待つ人々 山頂で待っていたのは自分くらいでした】

【御来光の光が溢れて】

【手前の北燕岳と奥は立山連峰から鹿島槍ヶ岳の眺め】

【燕山荘に戻ります】

【日は当たらないものの青空は見えて】

【小屋に戻る時は厚い雲に覆われたままでした】

【出発時に小屋の方に撮ってもらって】
 それでも、雲間から夜明けの太陽に照らされた雲を見ることが出来て良かったです。雲が多いと何も見えないこともありますが、このように不思議な景色が見られることもあるのがいいところです。結局、赤く染まった槍ヶ岳を見ることが出来なかったのは残念ですが、夜明けのいろいろな景色を見られて良かったです。その後は急いで小屋に戻って出発の準備をします。

 一昨年は同じような行動パターンで出発が最後となってしまいましたが、今回は宿泊者が多かったこともあって、最後の方ではあったものの、最後に自分だけという状態にはならずに済みました。この時間になると随分雲も取れて来て、素晴らしい景色を見られて良かったです。この日は他の山域も御来光は見られなかったようですが、午前10時頃からはすっきりと晴れて来たようです。みなさんが小屋前で小屋の方に写真を撮ってもらっていましたので、自分も撮ってもらって、名残惜しみつつも下山開始です。

【真っ白な水晶岳】

【燕岳】

【裏銀座の山並み】

【雲が多く残るものの素晴らしい大天井岳から槍ヶ岳の眺め】

【槍ヶ岳】

【気持ちの良い尾根を下って行きます】

【燕山荘と燕岳を振り返って】

【林道は日陰で雪が残ったところはありましたが全般的に雪はほぼ溶けていました ただしアイスバーンは結構残っていてかえって厄介でした】

【前日は満車だった駐車場に戻って】
 前日と同様に歩きやすい道ですので順調に下って行きます。第3ベンチあたりでチェーンアイゼンに装備を替えた後はさらにペースを上げて下って行きました。しかし、今回は初心者の団体さんが多かったのか、結構渋滞があったように思います。

 登山口に到着した後は、少しチェーンアイゼンを履いていましたが、溶けている箇所が多くて、さすがに舗装道路では刃がさらにすり減ってしまいそうでしたので、外して下って行きます。雪はほとんどなかったものの、中途半端にアイスバーンが残っている箇所が多くて結構神経を使う下りとなりました。何回か滑ったものの何とか転ぶことなく戻って来ることが出来ました。

 小雪が舞う中のスタートで2日目の朝も思ったようには晴れませんでしたが、全体的には天候に恵まれて3回目の冬の燕岳も目一杯楽しむことができたと思います。チャンスがあれば今後も定期的に訪れたいものです。
 


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