せんじょうがたけ
 仙丈ヶ岳
登山日: 2017年1月6日(金)   標高:2860m(小仙丈ヶ岳) 3033m(仙丈ヶ岳)


地図は以前の仙丈ヶ岳登山時(2016年1月11日)のものを参照

 1月6日(金)    戸台駐車場 5:00 → 北沢峠 8:40 → 仙丈ヶ岳 12:10(〜40)
   北沢峠 14:30 → 戸台駐車場 17:10

 

 本日は日帰りで仙丈ヶ岳に登ります。この翌日からの3連休は八ヶ岳の雪山テント泊行ですが、その前日のこの日の天気がかなり良かったことと年始が思ったよりも手があいていて休暇が取れそうだったことから、この仙丈ヶ岳に登ることにしました。北アルプスの予報も良かったので、唐松岳なども考えたのですが、路面凍結が進んでいるようでしたので、無理をせず仙丈ヶ岳にしました。ただし、行程的にはこちらの方が遥かに長く、2泊してもおかしくないルートでしたので、何とか小仙丈ヶ岳までを目標としていました。

 戸台駐車場は雪が残ってアイスバーンになっていると駐車場まで入るのが難儀するようですが、それは年末年始の記録から雪が全くなく、それ以降も降雪がなかったであろうことはわかっていたので、心配せずに入ることができました。また、森林限界よりも下は雪の少なかった前年よりもさらに少なく、結果的に短時間で歩くことが出来たことが仙丈ヶ岳までの日帰りを可能にしたのだと思います。河原でまとまった雪があれば、とても北沢峠までの登り下りをこの時間で歩くことはできないでしょう。

【戸台駐車場登山届提出場所 簡易トイレもあります】
 
【第一堰堤前の看板】
 現地入りした時間には既に日も替わっており、できるだけ早く出発したいという気持ちもありましたが、さすがにほとんど寝ずに歩いてはもたないということで、2時間程度寝てから出発の準備をすることにしました。気温は相当下がっていたようで、雪山テント泊で使う予定のシュラフでも結構寒かったです。

 何とか午前5時頃に出発です。最初は林道歩きですが、すぐに河原に出てルートがわかりにくくなります。記録をいくつも見て来たので覚悟していたことですが、本当に第一堰堤前後は暗い時間ですとルートがわかりにくいです。それでも、時折ある目印を探しながら進んで行きます。何箇所かある渡渉地点は結構川幅も広く、石伝いに行くのが難しそうでしたが、その時のためにしっかり最初からゲーターを装着していましたので、それほど深くないところはそのまま水に浸かって渡ってしまいました。前年こそ極端に水も少なくて渡渉に困ることはありませんでしたが、通常は落ちて水に濡れたという話はよく聞きますので、この渡渉をどのようにするのかがこの河原歩きの1つの鍵になると思います。

【角兵衛沢分岐】

【河原歩きも最後の方でようやくまとまった雪が現れて】

【凍結した丸太橋】

【丹渓山荘跡 ここから八丁坂の登り】

【前年にお世話になったこもれび山荘】

【北沢峠看板】

【仙丈ヶ岳登山口】

【年末年始でしっかりとしたトレースが付いて】

【大滝頭 ここからは急登が続きます】
 やがて右岸に再び林道を見つけて歩いて行くと第一堰堤に到着です。ここを越えた後は再びだだっ広い河原に出ます。この先は左岸に道が付いているので、少しずつ河原を渡りながら道を探します。無事に左岸の道を見つけた後は、比較的トレースがわかりやすくなっていますので、忠実に辿って行きます。最初の河原歩きからこの左岸の道を見つけるまでが核心部のような気がします。ただし、明るい時間帯であれば遠くからでも視認できますので、時間に余裕を持って歩くのであれば問題ありません。ただし、ここまでの話は今回のように雪がほとんどない場合ですので、駐車場から雪のあるような状況の場合には、事情が異なって来る可能性はあります。

 その後は、忠実に左岸の道を辿って行きますが、距離は結構あります。雪はないものの、時々凍り付いた水たまりなどもありますので、気を付けて歩いて行きます。やがて角兵衛沢分岐に出た頃には徐々に明るくなって来ました。ここからは、雪が結構出て来て、川を渡る丸太橋が凍り付いていたのには参りましたが、渡ってしばらく歩くと丹渓山荘跡があり、ようやく本格的な登りとなります。

【小仙丈ヶ岳への登り】
 
【六合目の看板】
 八丁坂の登りはしばらくはほとんど雪がなく順調に登って行きます。ある程度の登ると雪が出てきますが、それでも先にも書きましたが前年よりも少なかったです。やがて前日泊まった方々とすれ違うようになり、静まり返った北沢峠に到着です。ここまでまとまった休憩なしで来ましたので、しばし休憩をしてチェーンアイゼンを装着しました。

 少し休憩をしたら登山口から登って行きます。登り始めは雪のない箇所もあるくらいでしたが、さすがにある程度登って行くとまとまった雪が出てきます。しかし、年末年始によく踏まれたせいか歩きやすい道が続いていました。やがて大滝頭の分岐に来ましたので、ここで稜線に出る準備をして急登に取り掛かります。六合目まで登って来ると正面に小仙丈ヶ岳、振り返ると甲斐駒ヶ岳と展望が開けてテンションも高まって来ます。少し景色を楽しんだらそのまま小仙丈ヶ岳に向かって登って行きました。

【鋸岳〜甲斐駒ヶ岳の稜線 中央奥には八ヶ岳連峰】

【年末年始に登った甲斐駒ヶ岳】
 
【頂上碑の埋まった小仙丈ヶ岳】
 最後は急な斜面を登って行くと小仙丈ヶ岳に到着です。頂上碑がほとんど埋まっていて、前年よりも森林限界よりも下は雪が少ないものの、上部はむしろ前年よりもずっと多いようでした。比較的広々とした小仙丈ヶ岳ですが、雪で盛り上がっていたために、あまりスペースはありませんでした。この時期大勢の方が登ることもないでしょうから、そんなに問題はないと思いますが。

 小仙丈ヶ岳まで登ると仙丈ヶ岳のカールがよく見えて来ます。今年もこのカールが見たかったので迫力あるカールを見ることが出来て良かったです。仙丈ヶ岳までは広々とした稜線が続くイメージがありますが、今回は雪が多くてやせ尾根のようになっていて、部分的にはナイフリッジになっていました。今シーズンあまり険しいルートを歩いていなかったので、少し高度感があって慣れるまでは少し怖かったでしょうか。とはいえ、あまりの景色の素晴らしさに怖がっている暇もなかったかもしれません。

【仙丈ヶ岳のカールが見えて来てテンションが上がります】

【仙丈ヶ岳のカール】

【雪が多いせいか昨年と比べると部分的にはナイフリッジもありました ただし、トレースはしっかりしているので歩きやすくはなっています】

【ナイフリッジを越えた後一旦下って急登を登って行きます】

【仙丈小屋分岐と中央アルプス】

【小仙丈ヶ岳からの稜線を振り返って】

【仙丈ヶ岳山頂が見えて来ました】

【このトラバースは部分的にはアイスバーンもあって慎重に歩かざるを得ませんでした】

【山頂手前のナイフリッジ】

【仙丈ヶ岳山頂まで近づいて来ました】

【大仙丈ヶ岳への稜線】

【仙丈ヶ岳山頂へ】
 足元への注意は必要ですが、素晴らしい景色にどうしても写真を撮りながらのゆっくりの登りとなります。ナイフリッジを越えて鞍部へ下るあたりから、前日泊まっていたと思われる方々とすれ違うようになります。鞍部から急登を登って行くとようやく山頂が見えて来ますが、このあたりのトラバースがアイスバーンになっていたので慎重に歩いて行きました。

 最後は少し登ると既に誰もいなくなった仙丈ヶ岳山頂に到着です。パノラマの絶景が広がっていてしばしの撮影タイムとなりました。南アルプス中央アルプスはもちろん北アルプスの白馬岳までくっきり見えるような展望で、この日に頑張って登った甲斐があったと思います。逆光になってしまうので、どうしても南アルプス南部は見づらいのですが、それでも前月歩いた小河内岳への稜線や南アルプス南部の主要な山々が見えて素晴らしい時間を過ごすことができました。本当はもっとのんびりしたかったのですが、予定の時間を既に過ぎてしまっていたので、名残惜しくも下山を開始しました。

【中央アルプスと右に重なるように御嶽山】

【北アルプスもずらっと見えて】

【5日前に登ったばかりの甲斐駒ヶ岳】

【雪の少ない鋸岳の稜線越しに八ヶ岳連峰】

【歩いて来た稜線と鳳凰山】

【硫黄岳〜横岳〜赤岳 中央左手前は阿弥陀岳】

【富士山と北岳】

【間ノ岳】

【塩見岳】

【前月に歩いた小河内岳までの稜線と荒川三山から大沢岳の主要な山々が見えています】

【中央アルプス北部(宝剣岳・木曽駒ヶ岳)と御嶽山】

【宝剣岳と木曽駒ヶ岳】

【乗鞍岳】

【穂高連峰〜槍ヶ岳】

【中央右の白馬岳までしっかりと見えています】

【素晴らしい景色を背景に下山開始です】

【右のナイフリッジに注意をしつつ 左のアイスバーンの混じったトラバースも注意です】

【鋸岳〜甲斐駒ヶ岳の稜線越しの八ヶ岳連峰が素晴らしく】

【再び誰もいなくなった山頂を振り返る】

【太陽に薄い雲がかかって】

【小仙丈ヶ岳への道 この頃になると2人程単独行の方が登って来ました】

【絶景も見納めです】

【北沢峠に戻って来ましたが時間がないのでそのまま下山です】

【河原であることとだいたいのルートは覚えていますが明るくて歩きやすいうちに距離を稼ぎます】

【いよいよ日が暮れて来ました】

【真っ暗になる前に戸台駐車場へ】
 結局展望のある六合目までは写真を撮りながらのゆっくりとした歩きとなりました。結果的には北沢峠から仙丈ヶ岳間は前年と同じ時間をかけてしまったようでした。ここがメインなので仕方のないところですが、その分この先で頑張らなければなりません。大滝頭でチェーンアイゼンに替えた後は一気に下って行きます。北沢峠を通り過ぎて、八丁坂の取付きまで下って行きました。

 その後は、角兵衛沢分岐までは少し嫌らしい道もありますので、慎重に歩いた後、明るいうちに歩けるだけ歩きます。今回冬靴ではなく、ワンタッチアイゼン取付け可能の3シーズン用の靴にしたのですが、ここではその威力を大いに発揮できたと思います。やはり第一堰堤後の渡渉は少し難儀しましたが、帰路は多少濡れても大丈夫なので、あまり時間をかけ過ぎずに渡渉して、無事真っ暗になる前に戻って来ました。ある程度計算していたとはいえ、リスクもあってあまりいい登り方ではなかったと思いますが、好天を生かして仙丈ヶ岳からの絶景を今年も見ることが出来て良かったと思います。
 


山行記へ戻る

ホームへ戻る